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深謝   一考   

 

 お言葉を賜わり、恐縮致しております。
 趣向書に記されたように、紙型取りによる鉛版印刷や清刷からフィルムを起こした写真製版でなく、鉛字による直接排印であるところに「玻璃」の真面目がございます。活版印刷を全うした、あのような襍誌は主宰者の死とともに滅びるべく運命づけられたものと心得ます。それ故の、愛するが故の固辞でした。
 それはよろしいのですが、あなたのブログで不要なことを書いてしまったようです。「竹尾や小林の見本帖から用紙や皮革を選ぶのが装訂なら私は装訂家などご免被ります。同様に、かような装訂家にすべてを委ねるのが編輯者の仕事なら編輯者などご免被りたいのです」との箇所ですが、いつも一言多いようです。一言居士ならぬ放言居士で、あとさき踏まえないところに私の性分があるように思われます。その性が多くの敵を拵えてきました。当掲示板でのみ発言しておればよいものを、相済まぬことを致しました。お詫び申し上げます。


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2007年09月08日 11:56に投稿された記事のページです。

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