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モルトウィスキーの加水について   一考   

 

 硬貨は用意しているが、札は三万円分の釣銭しか準備していない。この一年間はそれで間に合っていたそうである。ところが、二日は千円、二千円の勘定で、七名のお客さんから万札を出された。近隣の協力を得て対応したが、協力が得られなければ七万円分の札を用意しなければならない。そのような余裕はですぺらにはない。困ったものである。

 困りついでに、モルトウィスキーの加水について一言。
 加水によって香りが増すとの風評がある。あれはまったくのデタラメだと私は思っている。スペイサイドの一部に加水によって香りが変化するウィスキーがある。ただし、あくまで変化であって増すわけではない。それどころか、同割であっても香りのベクトルは十分の一に減少する。氷であれ水であれ、加えることによってウィスキーは水っぽくなるだけである。
 スペイサイドのフルボディ、例えばマッカランやストラスアイラならともかく、アイラモルトはライトボディである。とくにアードベッグやカリラは水で割ると屁のようなウィスキーになってしまう。それがいいといわれれば反論はしない、ただ、ウィスキーが可哀相だと思う。
 モルトウィスキーの特徴は個性の強さにある。その個性をなぜに薄めるのか、理解に苦しむところである。わざわざ淡めて飲むのなら、日本のウィスキーやカナディアンもしくはバーボンのような雑穀で造るウィスキーの方が向いている。
 体調がよろしくない時はアルコール度数の低い酒を飲めばよい。モルトウィスキーの水割りと人生の水割りはあとに悔恨を遺すだけである。


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2007年06月05日 08:33に投稿された記事のページです。

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