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輸血について   一考   

 

 当掲示板「腎生検」のなかで「麻酔について一言。手術台に上がるとまず吸入器が口に当てられる。同時に点滴の中に麻酔剤が流される。数秒で麻酔は効くが、必要なあいだずっと麻酔剤は注入され続ける。注入を止めると10分ほどで目が覚める・・・麻酔が効くと自発呼吸はできなくなる。従って気管に深くチューブが挿入され、人工呼吸器が動き始める(調節呼吸)。チューブが挿入されると口腔はからからに渇く。何度も書いているが、この衝撃で鼻炎がすっ飛んでしまった。冗談だが、全身麻酔は慢性鼻炎の特効薬でないだろうか」と書いた。
 この件について山崎医師から「可能性としては輸血や移植後の免疫抑制剤などの影響で免疫機能に変化が出てアレルギー性鼻炎が軽快した、と解釈した方が筋が通る気がします」とご教示頂いた。
 同じくフェイスブックで下血による二度の輸血について書いた。大量の輸血は川久保病院での21単位と戸田中央総合病院での13単位、他に1乃至2単位の輸血は頻繁に行っている、と。
 こちらに対して山崎医師は「輸血1単位は140mlですから21単位ですと2940ml、体重60kgの人の全身の血液が約5000mlですから実に60パーセントが入れ替わった計算に成ります。通常1/5の血液を失うと致死的ですから、その3倍を失った計算に成りますね」と。
 20パーセントが致死的であるにもかかわらず、60パーセントが失血したわけである。山崎医師はじめ、川久保病院の院長が危篤との判断をくだしたのは正しかったのである。
 戸田中央総合病院での13単位にしても、20パーセントを遙かに超えている。医師が4人も5人もかかりっきりでなにをしているのかと思っていたが、あのときも危機的だったのである。中心静脈カテーテルは鼠径の大腿静脈、それと鎖骨下静脈の二箇所から挿入して中心静脈に留置。針は18Gを用いていた。泌尿器科の当直の羽田圭佑医師が「非常時」「非常時」と呟きながら治療に当たってくださった。今は海老名総合病院にいらっしゃるようだが、深く感謝している。

追記
 神大病院で戸田中央総合病院から送られたカルテを診ながら、医師が「よく戻られましたね、10単位(1400ml)までの輸血ならともかく、それ以上は未経験です。どう考えても死んでいますよ」と。いまさらのごとく、大変だったなあと思い起こす。当時、自らの不甲斐なさに二度泣き崩れた。


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2017年06月09日 20:55に投稿された記事のページです。

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