朝7時半に出て病院から帰ってきたのは16時過ぎ。早朝、脳死による緊急の腎臓移植手術となったため、外来患者は後回し、そういう事情ならどなたも文句は云わない。
前夜の水分摂取が効を奏し、クレアチニン1.78、文句のつけようのない数値である。血圧は124-61、脈拍数76、コレストロールは3種とも異常なし、アイスクリーム由来の血糖値を心配していたがこちらも問題なし。ただし、免疫抑制剤4種の血中残留濃度が低く、服用量を増やすことになった。何時も問題になるのがグラセプターである。これに関しては前回の医師が勝手に減らしたもの。ちょっと待ってよと云ったものの押し切られてしまった。免疫抑制剤の量は体重に比例する、このところ体重が減り続けているのを医師が計算に入れたと云うのが正しい。
今日は顔見知りがひとりもいなかった、珍しいことである。その代わりに、10代ひとりと20代がふたり、30代がひとりと若年層の移植患者がいらした。医師によると若年層は生着率が落ちるそうな。若ければ若いほど透析経験を経ずして移植に這入る。透析経験が少ないと塩分や運動などの生活習慣を変えられないのである。