写真は「北海道食べる通信」(フェイスブック)より。両サイドが海になった野付半島。
いつぞや、掲示板で稚内の寿司店で食べたウニについて書いた。ウニは種類ごとに旬が異なり、3~4月はバフンウニ、 6~8月がムラサキウニ、 7~8月がエゾバフンウニ、 9~11月がキタムラサキウニとなっている。稚内の寿司店は7月初旬のはなしである。
そこで食べたムラサキウニが滅法旨く、並べて食べたエゾバフンウニより遙かに旨かった。もちろん、それだけを食べたのではない。ボタンエビ、シマエビ、メヌケ、キチジ、クロガシラなどを食べたが、わたしがここで大書したいのは貝柱についてである。
北海道でも札幌、旭川、函館などの都会は本州同様に横切りの貝柱を刺身として盛りつける。わたしが子供の頃、福原で習った調理法も横切りだった。それらは面積を大きく見せるためである。
ただ、稚内は違った。横切りではなく、縦切りである。考えてみれば、当たり前のはなしで、横に切れば、貝柱特有のぷりぷり感が消えてしまう。刺身であろうが、ニンニクバター炒めであろうが、縦切りに如くはない。
稚内にとどまらない、ホタテの養殖で名をなした猿払村もやはり縦切りを踏襲していた。