東京の友にやっと連絡がついた、とても嬉しい。本当は声を聞きたいのだが、そうも行かないようである。
医師から余命を宣告されてから、ほとんどの付き合いを消極的に閉じた。こちらからの連絡を絶てば、自動的に関係は失われるからである。
しかし、なかには懐かしいひともいる。懐かしいなど気安く用いてはならない言葉なのだが、でも遣いたくなる、そんなひとが世の中にひとりやふたりはいる。
そのおひとりの当掲示板初登場は2003年4月、絢子さんの死の8日前である。そして、そのおひとりは他ならぬ絢子さんの紹介で知った。
今年も4月26日が近付いてきたが、間違いなく、その日はなにも書かない。本当は件のひとりとわたしひとりが、ひとりびとりで見送るのがもっとも相応しい、と思っている。