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くまの焼酎屋のお薦め   一考   

 

 先日、シェリー樽熟成の焼酎を紹介した。そのうち、熊本県福田酒造から限定200本で頒布された蔵出し40度、7年シェリー樽貯蔵の米焼酎について述べておきたい。福田酒造は不定期だが、シェリー樽熟成の焼酎を何度か頒布している。今回送られてきた焼酎はカスクナンバー貳拾参号となっている(どうでもよろしいが、ラベルは新旧字体が入り乱れている)。
 ウィスキーの世界では熟成にシェリー樽をもちいるのは普通で、特に戦前はすべてのウィスキーがシェリー樽で熟成されていた。焼酎の世界では蘭引きと云ってオーク樽で熟成された焼酎が昔から頒されている。江戸時代に広く利用された陶製の蒸留器「ランビキ」から来ているが、北九州に多く、南九州は甕熟成を主とする。現在でも、ゑびす酒造の「らんびきGOLD」は殊に識られ、10年貯蔵で年間生産量3000本となっている。
 さて、福田酒造の焼酎だが、聴くところによるとカスクはファーストフィルのようである。そうであれば今回の貳拾参号はドライシェリーのカスクである。シャープでデリケートなアーモンドのような香り、軽い口当たりに留意すればフィノシェリー、ややソルティな風味とカモミールを思わせる香りに留意すればマンサニーリャであろうか。いずれにせよ、シェリー香が抑制されており、口あたりはとても滑らかで美味である。さすがはくまの焼酎屋のお薦め品である。

 福田酒造の焼酎を飲んでいて、刺身か寿司が食いたくなった。正月に寿司もあるまいが、拙宅に近隣する魚屋は生け簀を持っているところが多い。彷徨けばなんぞ見付かるに違いない。


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2013年01月02日 16:13に投稿された記事のページです。

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