今回の入院である。初日に痛いことは済ませ、6時間の絶対安静を経て21時半に解放された。尿管の挿入、点滴のライン取りなど若い看護師が失敗を繰り返し年増に変わる。わたしの血管は硬いので注射針では難儀する、小型の電気ドリルなら良かったろうに、と冗談。若い人はいたく恐縮している。それで良いのですよ、何事によらず最初から旨くは行きませんよ。
入院前日のエコー検査では技師医師とも血流がよろしくないとの結論だった。しかし、連日の点滴が効を奏したか、血流はいたって順調。最短一週間の入院と告げられたが、それで無事に終わりそうである。ただし、生検の結果が出るのは二、三週間後。その時点で新たな入院があるやもしれず。
日中の時間が惜しいのでリハビリテーションを受けることにした。荷物を持って歩くと5分もせずに右の股関節が痛くなる。かつての靱帯剥離骨折からあと、腎不全がひどくなってかまけていたもの。家でのリハビリでは体重以上の負荷は掛けられない。せめて2、300キロぐらいの負荷に堪えられるようになりたい。
追記
クレアチニンが2,5にまで跳ね上がった。免疫抑制剤を中断し特殊な薬を用いるが、値が一回につき10万円を超えるようである。それでも抗癌剤のことを思えば安価なものだそうである。これから後、施すべき方策はふたつしかない、どちらも薬物治療で詳しく聞いたがなんのことやらさっぱり分からぬ。通常の国民健康保険は有効だが、校正医療の適用外という。病院側の過去の経験から推して退院時に全額は払わなくても良いといわれた。相応の額を覚悟しろといわれているようなものである。100万円はいくまいが、50万円は下るまい。
追記2
熱を逃がすのが目的との理由で座薬を打つ。点滴に座薬ははじめての経験、加えるに心電図。副作用が激しいのだろうが、さすがに10万円超ともなると演出が細かくなる。一回目はネオファーゲンで落下速度は147。二回目の点滴は二本同時に、プリンべランの速度は43、リツキサンの速度は13(以降3時間おきに25、50と速度が変わる)。200ミリと250ミリのくせに終了までに要する時間は11時間。夜が明けてしまうではないか。(10月6日)