六十五歳になったので介護保険にも這入ることになった。国民健康保険と合わせて保険料は倍になった。
わが国では国民健康保険の保険料を一年間滞納すると保険証は返納、かわりに国保被保険者資格証明書が発行される。同証明書で治療を受けると、かかった医療費はすべて自腹。後日市町村に領収書を提出すると保険給付分が返還される。一年半滞納が続けば、保険給付そのものが差し止めとなる。
国民保険の滞納世帯数は、2001年には390万世帯(全体の17.8%)だったものが、2006年には481万世帯(全体の19%)に増えている。そして、保険を取上げられた人も2000年には10万人程度だったのが、2007年には35万人に急増している。
わが国の国民皆保険制度と違い、アメリカでは無保険者が人口の二割弱いるとされる。つまり、5人に1人は健康保険に入っていないのである。前述したように、 わが国も高齢者に無保険者が増えている、しかも増え方が近年急増している。二割になるのも時間の問題である。