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更生医療について   一考   

 

 更生医療について幾人かにお訊きしたが、どうも瞭然としない。病院には専門職の方がいらっしゃるのだが、更生医療に関してはみなさん曖昧である。そこで、当方で調べたことを書いておく。
 更生医療は障害者自立支援法により、精神通院医療、更生医療、育成医療を一元化した「自立支援医療」に変更されている。なお、更生医療は指定医療機関でなければ利用ができない。
 対象は身体障害者手帳を持つ満18歳以上の方で、事前申請が必要。ただし、区市町村民税(所得割)が年23万5千円以上の世帯の方は、原則として対象外となる。
 適用の範囲として、障害を軽減あるいは機能の維持が保たれるなどの効果が期待できる場合。身体障害者手帳に記されている障害に対する医療であること。保険診療に限られるので、特定療養費の差額部分や入院時食事療養費は支給対象にはならない。(角膜手術、関節形成手術、外耳形成手術、心臓手術、人工透析療法、腎移植術、唇顎口蓋裂の歯科矯正、抗HIV療法等々がある)
 更生医療は申請から認定まで二箇月以上かかる。市役所の障害福祉課で申請書提出、同時に「医学的意見書」の用紙をもらい、医師に記載していただく。この間の消息は身体障害者手帳と同じ。要するに記述費用として、3000円から一万円の実費が必要。この費用は継続の場合、毎年必要になる。継続申請は三箇月前から可能。
 更生医療は生活保護世帯は無料、他は収入によって上限額が異なる。限度額は2万円。従って、「特定疾病療養受療証」を持っている場合は最高額が1万円なので、更生医療とどちらが安くつくかは一概に云えない。
 わたしは腎移植に更生医療を用いる予定。腎移植が成功した場合は「特定疾病療養受療証」はなくなるが、「重度心身障害者医療費受給者証」は残る。免疫抑制剤を生涯飲み続けることになるが、その費用は二年目以降は月間10〜15万円、年間120〜180万円になる。だとすれば、毎年然るべき費用を払うにせよ、更生医療を続ける方が安くつく。

 http://www.medicalexpense.net/cat6/post_10.html

追記
 外来透析の費用は月52万円、年間624万円である。透析治療が普及しはじめる1973年当時、透析患者の一箇月平均医療費は、週三回で入院も含めると80〜100万円、一年間の平均では1000万円を超えていた。


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2012年01月11日 11:40に投稿された記事のページです。

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