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姨捨山   一考   

 

 「欧州では七十歳を境にして、透析にせよ、癌にせよ、一切の延命治療は断たれる」と前項で書いたが、あれは延命治療でなく、治療全般の間違い。イギリスやスカンジナビアなどでは七十歳を出ると治療そのものが停止される。当掲示板で何度も触れているが、高齢者医療費の抑制が目的である。
 治療全般と書いた理由は、認知症なども含まれるからである。自力で食事がかなわない人には餓死が待っている。欧州では七十歳を越えると、速やかに死ぬようにと諭されながら生きているようなものである。日本と違って怖ろしくドライである。これに関してはウィキペディアの「後期高齢者医療制度」をお読みいただきたい。
 金持ちは中近東や米国へ出掛けて治療を受けるしかない。ちなみに、透析治療は一日置きなので生涯に渡って転居することになる。米国ではダイアライザー(人口腎臓)の持ち回りがあって、肝炎やHIVなどの感染、または死に至るケースも多数報告されている。
 国々によって法律が異なる。わが国のそれだけを眺めていると分からなくなる。さて、ローカリズムとは・・・。

追記
 ローカリズムを考えるに、マーストリヒト条約は適例であろう。なぜ適例かと云うに、元々ECSCにはじまるEUの概念は戦禍を避けるためのものである。昨今では経済問題ばかりが強調されるが、理念はまったく異なるところにある。TPPから派生する問題の粗方はEUに、マーストリヒト条約に内包されている。


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2012年01月04日 10:35に投稿された記事のページです。

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