過去のマックではアプリケーションがどこに這入っていようとファイルをクリックすれば自動的に起きる。この消息はマックには拡張子が必要でないのと似ている。要はパソコンが判断するのである。わたしはそうしたマック固有の機能を重宝してきた。
OS Xはトラブルが少ないが、OS 9はブラウザの問題もあって頻繁にフリーズする。それが理由でパーティーションを切って異なるハードディスクにシステムを置いている。それまではさらにパーティーションを切ってさまざまなアプリケーションを纏めて入れていた。ところがクラシック環境でそれをするとアプリケーションは起動しなくなる。OS X用のアプリケーションは「Applications」とのフォルダーへ、OS 9用のアプリケーションは「Applications (Mac OS 9)」のフォルダーへ入れないと起動しなくなる。
それをわたしは最近まで知らなかった。従って、クラシック環境は不便なものと思い込んでいた。無知とは怖ろしいもので、面倒だが用いるアプリケーションに応じてOS XとOS 9を交互に起動させて使っていた。
わたしはパソコンに関する解説書なるものを読んだことがない。それがこのような誤解を生んだ理由だが、クラシック環境の利便性にいまごろ目覚めるとは羞ずかしい限りである。
パソコンを購入するに際して、今まではOS 9の単独起動にこだわってきたが、その必要は全くなくなった。とは云え、さらに速いCPUを積んだパソコンを欲しいとは思わないが。
OS 9とMac OS X双方の環境で動くcarbon applicationは「Adobe Photoshop 7」や「Illustrator 10」で終わりである。システムはMac OS X v10.4..11で打ち止めになった。インテルマックになってマック自体がわたしとは関係なくなった。
序でながら、フレッツはクラシック環境、すなわち複数のシステムが入れ替わるような環境には適していない、おそらく最初から想定していないのだと思われる。他のブロバイダーなら複数台のパソコンを同時に繋いでも問題は生じない。フレッツは頗る面倒なブロバイダーである。