今日は足が固定される日なので、帰りは心配していなかったが、行きしなは随分と迷い、結局マスタングに乗って浦和の病院まで行った。こういうこともあろうかとオートマ車は左右どちらの足でも運転できるようにしている。アクセル操作は問題ないが、ブレーキがかなりぎこちない。もっとも、看護師は呆れ返っていたようだが。
レントゲンを撮ったが、骨はまだくっついていない。しかし、さすがに山崎医師が紹介した医師である。フレキシブルなバンドによる固定で、三十キロまでなら体重がかけられる。痛みを感じる限界まで右足を使うようにと云われた。小一時間、足首の運動を試みる。捻ることはできないが、足首の前後角は健康な左足のマイナス五度。これなら一箇月後には特別なリハビリなしで元に戻る。
骨折を経験したひとなら分かるのだが、就寝時にギブスはいらない。わたしはギブスを縦割りに二分割してバンド止めする方法を実践していた。骨折で最大の難儀は癒ったあとのリハビリにある。そして骨には適当な刺激を与えつづけるほうが癒りは速い。今回のマジックテープを利用した脱着可能なギブスがいつ頃から使われているのか知らないが、最良の医療器具の一である。一昔前なら間違いなく骨が癒着するまでは石膏でがちがちに固めていた。川久保病院の院長はわたしより大胆である。この分だと来週末には営業を再開できるかもしれない。