なだ万の弁当に鱧と冬瓜の煮付けを持って川津さんが来られた。冬瓜は確かカリウムの含有量が多く、慢性腎不全には不向きかと思ったが、これが実に美味い。冬瓜はかつて店のお通しにもよく使った、店では鱧の替わりに海老を用いたが。おそらく生涯で最後の冬瓜になると心して頂戴した。それにしても、なだ十かなだ百ならともかく、なだ万の弁当とは恐れ入った。川津さんに御礼申し上げる。
「腎臓病食品交換表」と「腎不全がわかる本(出浦照國著)」の二著を川津さんがお持ち下さった。共に、食事療法の本だが、今のわたしには必要な著書である。とりわけ前書はよってたかって書かれた本だが、よく纏まっている。詩書の選択ではなく、かかる実用書の撰にあたって随分と迷われたのではないかと思う。併せて感謝する。