次回のモルト会はポート・エレン、シグナトリーのダンピーボトルを開栓する。76年蒸留、23年もののカスク・ストレングス。ダグラス・レインやダグラス・マクギボンのポート・エレンはともかく、シグナトリーのものは見掛けなくなった。ご期待あれ。
二月中旬にはいったダンカン・テイラーのブローラ、本体価格二万円は予約で完売。当店のお客も入手できなかったらしく、その彼のために今日一本仕入れてきた。リフィールシェリーバットの一本。店に置いているのでよろしく。
二万円以下で入手可能なブローラはコニッサーズ・チョイスを別にするとダン・ベーガンのボトルのみ。ダン・ベーガンはスコットランドのスカイ島にある村名。支配者である地元のクラ ン(部族)が、生産者ウイリアム・マックスウェル社の創業家と深いつながりがあったことから、ブランド名が決まった。なお、ウイリアム・マックスウェル社はイアン・マクロード社と同一資本。1997年にフランス向けにボトリングをスタート、2002年後半に現在のパッケージ になり、アメリカ、ヨーロッパ、台湾などで販売を開始。
唐辛子三部作と名付けているホットなウィスキー、ダルユーイン、ピティベアック、グレン・キンチーのうち、BBRから頒されたダルユーイン、74年蒸留05年ボトリングの30年もの46度の在庫が少量ある。9500円という破格の値である。
ところで、友人が某インポーターへ取材に赴き、二十数万円を請求されたそうだが、その金数ならびに商売上手についてひとこともふたことも著すべきかと思う。転びっぱなしはいけないのでは。