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据置   一考   

 

 代価について訊かれるが、値はほんの一部のウィスキーを除いて変えていない。値上げはカリラのカスク・ストレングスやアードベッグである。店を閉めていた四箇月のあいだにユーロは騰がりつづけ、モルト・ウィスキーは随分と高くなった。手持ちのウィスキーは構わないが、新規購入のボトルの値上げはやむを得ない。閉店前の五月の掲示板でも書いたが、なかにはアードベッグのように倍以上の高値になったものもある。もっとも、グレン・モーレンジ社が買収した時から樽売りがなくなり、アードベッグが高値で安定するのは分かっていた。それにしても、1975や1977が四万円から九万円とは何事かと思う。
 かつては一万五千円を超えるボトルには手を出さないでいた。この価格帯にはレアモルトが含まれるからである。しかし、そのレアモルトがなくなってそうも言っておられなくなった。今は二万五千円にまで購入価格を引き上げた。その分、売値が高いウィスキーが多くなるのは致し方がない。
 それとビールの値上げが続く。白生が四十円の値上がりで、旧ですぺらでは据え置いたが、今回は百円の値上げである。その替わりにサントリーのプレミアム・モルトを置く。開店には瓶を用いたが、やがて罐に切り換える。瓶の回収が面倒だからである。自宅と店との往復はバイク、可能な限り荷物は減らせたい。

 今日から店の飾り付けをはじめた。来週の月曜日には完成するが、小村雪岱から西脇順三郎、永田耕衣、高柳重信、赤尾兜子、三橋敏雄、吉岡実、塚本邦雄、種村季弘などの書や色紙などの小品である。前の店からの念願だったが叶わなかった。その理由は額縁を購う金数に不自由していたからである。今回はちょいと私の趣味を吐露させていただく。
 趣味性と言えば、今置いている水は微発泡の硬度1677瓱の硬水である。イタリアはサレルノの天然水で、加熱殺菌処理されたわが邦のミネラルウォーターと比して味、癖ともにすこぶる強い。さりながら、モルト・ウィスキーには似合うと思っている。わが邦のミネラルウォーターも置いているので、お試しいただければ幸いである。サレルノの天然水は五万円分買ってきたので、一箇月は持つ。


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2007年11月06日 10:43に投稿された記事のページです。

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