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海馬車   一考   

 

 拙宅へフォードのマスタングがやってきた。1964年にデビューしたスペシャリティカーで、「ブリット」や「男と女」に登場している。2ドアクーペのV6、3.8LのOHVエンジンと4リンクコイルリジッドのリアサスを採用した96年タイプである。メカニズムを書いたのは他でもない、1960年代に多くの日本人が憧れた「豊かでおおらかなアメリカ」のイメージが凝縮されているからである。
 トヨタ、正確にはヤマハが開発した直列6気筒2.0Lのエンジン「1G」がマークII、チェイサー、クレスタ、セリカXX、ソアラに積まれるようになったのは1981年である。爾来、トヨタはDOHCのエンジンの生産では世界一の座を維持し続けている。私は長く1G-GTEUのエンジンを使ってきたので、1G-EUから1G-FEに至るヤマハのエンジンの特性を知り尽くしている。その後スープラに積載されたJZ型の1Jの500馬力には及ばないが、300馬力に耐えるパフォーマンスを持っていた。
 他方、96年製のマスタングは3.8Lで146馬力しかない。走らせてみて分かったのはハーレー・ダヴィッドソンとコンセプトが似ているということである。5500回転からがレッドゾーンだが、現実には5000回転も危うい。OHVのトルクバンドは3000回転から4000回転、それで十分に楽しめるではないか。もしくは高速走行時のスタビリティがどうして必要なのか、アメリカの制限速度は55マイル(80km/h)、マルチリンクでなく4リンクコイルリジッドで十分ではないかと言った塩梅で、スペックを無視した古いシステムを気にせず使っている。スペシャリティカーの特別とはその鷹揚なアメリカらしさを指すのである。
 図体ばかりでなんの取り柄もないその車に、どうやら私は惚れてしまったようである。海馬のような車といえばお分かりいただけようか。北海道でマスタングを悠悠と走らせてみたいと思ったのである。

 ところで、現在乗っているインプレッサが不要になる。淡路や明石の方で乗られる方はいないだろうか。水平対向エンジンはBMWで慣れている。スロットルセンサー、プラグ、プラグコードをはじめ、アースを5本落とすなど、手間隙をかけて電装関係は一新した。アクセルを踏むと同時に、一気に6500回転まで吹き上がる。これが同じスバルかと思うほどレスポンスはよくなった。誰か乗ってくださいな。


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2007年04月25日 21:38に投稿された記事のページです。

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