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イアン・マクロード( Ian Macleod & Co.Ltd.)の紹介です。
スカイ島の豪族、マクロード家のイアン・マクロードがオーナー。エディンバラ近郊のブロックスバーンに本拠地を置いています。同社はイングランドでの「グレンファークラス」の発売元。「タリスカー」をベースに用いたブレンデッド・ウィスキー「マリー・ボーン」「アイル・オブ・スカイ」や「クイーンズ・シール」で識られ、「チーフテンズ・チョイス」とは姉妹関係にあります。その後、3種類のブレンデッド・ウィスキーを出しましたが、私はまだ飲んでおりません。河内屋さんに在庫あり、興味ある方はどうぞ。
同社が関与するボトルについて一言。蒸留所名を記載できるボトルはイアン・マクロード社、蒸留所名を記載できないボトルはスコティッシュ・インデペンデント・ディスティラーズ社というように区分しています。
1999年に頒された上記「チーフテンズ・チョイス」は2001年に「チーフテンズ」と変更。ラベル、パッケージ共に一新、フルラインナップとなりました。ウィスキー・マガジンでも同社のグレンカダムがシルバー・メダルを受賞、日ごとに評価が高くなっています。
その「チーフテンズ」に新たな商品が加わりました。以下の7種類です。
リトルミル '84 18年もの 46度 ラム・フィニッシュ
カリラ '90 12年もの 43度 ラム・フィニッシュ
スキャパ '79 23年もの 54.7度 シェリー・フィニッシュ
リンクウッド '90 12年もの 43度 クラレット・フィニッシュ
グレンロッシー '92 10年もの 43度
グレンタレット '90 12年もの 43度 ポート・フィニッシュ
グレンタレット '90 12年もの 43度 シェリー・フィニッシュ
こちらはスキャパ以外は明年一月末、当店にも入荷の予定です。
ジャパン・インポート・システムからオリジナル・ボトルが頒されました。
ボトリングはゴードン&マクファイル社。JIS向け限定商品としては第4弾になります。
モートラック '70 32年もの 58.0度 リフィール・シェリー・バット 限定302本
ダルユーイン '75 27年もの 55.1度 ファーストフィル・シェリー・ホグスヘッド 限定256本
ボトルは壺の形をしたジャグ・デキャンターです。両方味見させて頂きましたが、後者の噎せ返るようなシェリー香にびっくり。ダルユーインはホットかつビターな辛口でフルボディのウィスキーです。シェリー樽との相性はよく、タリスカーのアモロソと共に傑出したモルトだと思いました。
ホームページの新稿は六割方は書き直しました。取り敢えず、650種のボトルを扱うことになりそうです。乞うご期待。
10月の新入荷のモルト・ウィスキーの一部
【アイル・オブ・ジュラ '87(スコッチ・モルト・セールス)】
ディスティラリー・コレクションの一本。14年もの、57.3度のカスク・ストレングス、限定276本のシングル・カスク。
樽の提供はイアン・マクロード社。ボトリングはスコティッシュ・インデペンデント・ディスティラーズ社。塩味が強く、ディスティラリー・エディションと比してかなりドライ。
☆【エルーセラ(コンパス・ボックス)】
46度。
カリラとクライヌリッシュ、それぞれの個性を生かした究極のヴァテッド・ウィスキー。
どちらかと言えばフルボディ・タイプのクライヌリッシュとライト・タイプのカリラを掛け合わせたところがユニーク。食前食後を問わないオールラウンダー、絹綾のように滑らかで豊かなこく、杳々たる余韻を誇る銘酒クライヌリッシュに少量のカリラを加えることによって、スパイシーな部分にさらなる深みがもたらされた。
☆【カリラ 12年】※
43度のディスティラリー・エディション。
2002年夏にU.D社の花と動物シリーズに代わって新しいディスティラリー・エディションが三種頒された。本品と43度の18年もの、そして55度のカスク・ストレングスである。正規代理店を経ての入荷は10月より。
U.D社のボトルと比してずんと骨太、荒々しさを感じさせる飲み口。存在感のあるビッグなフィニッシュ。ただし、旧ディスティラリー・エディションの品の良さはなくなった。人によって好き嫌いが訣れるのは必至。
☆【カリラ・カスク・ストレングス】※
55度。ディスティラリー・エディションのカスク・ストレングス。
新たに頒布された三種のディスティラリー・エディションのなかで最もパワフル。正規代理店を経ての入荷は11月より。
☆【カリラ 18年】※
43度のディスティラリー・エディション。
12年ものと比してピート香とスパイシーなフィニッシュが格段に重厚。シグナトリー社のファット・ボトルほどのインパクトはないが、旧ディスティラリー・エディションよりは確実に美味。
☆【グレン・スコシア '91(スコッチ・モルト・セールス)】
ディスティラリー・コレクションの一本。バーボン・バレルの11年もの、57.0度のカスク・ストレングス、限定276本のシングル・カスク。
ボトリングはロンバード社。グレン・スコシアのカスク・ストレングスは貴重、店主が知るかぎりでは初めてのボトリング。
スムースでオイリーなボディ。カスク・ストレングスだけに、Briny(塩辛い)なキャラクターがより深く楽しめる。強調しておきたいが、グレン・スコシアとスプリングバンク即ちキャンベルタウンのモルト・ウィスキーはアイラ・モルトと比して一歩も退かぬ塩味を持っている。本品はディスティラリー・エディションとは全く異なり、水なしではとても飲めない強固なハードリカーである。
【スプリングバンク '91(ロンバード)】
ジュエル・オブ・スコットランドの一本。バーボン・カスクの10年もの、50度のプリファード・ストレングス。シングル・カスク。
以前の「ジュエル・オブ・各地域名」をリニューアル。ボトル形状はコニャックのそれに、地域ごとに色分けされたラベルの下部にカスク番号やテイスティングのコメントが付されている。同時頒布にモートラック90年蒸留の10年ものとローズバンク89年蒸留の12年ものがあり、すべてバーボンのシングル・カスク。チル・フィルターや着色は施されていない。
リニューアル後、最初のボトリングにしては問題あり。割水とウィスキーとが馴染んでおらず、水っぽく感じられる。舌先で香味が割れるようなちぐはぐな味わい。同時頒布のモートラックやローズバンクがまずまずの出来だけに残念。
☆【インチガワー '89(ベニーバ)】
バーボン・カスクの12年もの、60.2度のカスク・ストレングス。
セント・アンドリューズのベニーバ社によるはじめてのカスク・ストレングス。同時頒布にグレン・グラント77年蒸留の24年ものとダフタウン85年蒸留の17年ものがあり、すべてバーボン・カスク。
溶かしたバターの甘くスムースな香り、ディスティラリー・エディションより若いが味わいはこちらの方が雑味が少なくリッチ。
【モートラック '90(ロンバード)】
ジュエル・オブ・スコットランドの一本。バーボン・カスクの10年もの、50度のプリファード・ストレングス。シングル・カスク。
豪奢なフルボディ。同時頒布のローズバンク12年と共に、ほのかなフレーバーと甘いフィニッシュが特徴。
モルトの優等生と謳われるモートラックとリンクウッドは共にシェリー樽熟成のものが大半を占める。こういうモルトこそ、バーボン樽熟成のものを味わって頂きたい。
☆【リンクウッド '83(ベニーバ)】
バーボン・カスクの18年もの、46度。
ベニーバ社のファースト・エディション。ウィスキー評論家として識られるミルロイ兄弟の兄、ウォレス・ミルロイによるサンプリングとボトリング。同時頒布にモートラック74年蒸留の27年ものとクライヌリッシュ83年蒸留の18年ものがあり、すべてバーボン・カスク。
新春の原生花園に降り立ったようなフローラルな香り、リキュールのマンザナベルデに似た青林檎のアロマ、シェリーとは異なるバーボン樽由来のほのかな甘さを伴ったフィニッシュ。
他にバーボン・カスクのリンクウッドでは89年蒸留の12年ものがマーレイ・マクデヴィッド社から頒されている。
☆【アードモア '90(シグナトリー)】
アン・チルフィルタード・コレクションの一本。バーボン・バレルの11年もの、46度。329本のシングル・カスク。
同コレクションでは他にカリラ11年、スプリングバンク11年、ミルバーン17年、コールバーン19年、グレンロセス11年等が頒されている。
他にゴードン&マクファイル社から81年と85年のヴィンテージ・ボトルが、ケイデンヘッド社から17年もの59.0度のカスク・ストレングスが、ダグラス・レイン社から79年蒸留の21年もの50度のプリファード・ストレングスが頒されている。またシグナトリー社はアードモアに力を入れてい、90年蒸留の43度のボトルの他、アン・チルフィルタード・コレクションから同じヴィンテージの10年ものも頒されている。
【アバフェルディ12年】※
40度のディスティラリー・エディション。
バカルディ社が2000年に頒布したニュー・ボトル。U.D社の花と動物シリーズが頒布されるまではラベルに蒸留所の絵を刷り込んだディスティラリー・エディションが出回っていた。本品もまた、ラベルに蒸留所の絵と創業者ジョン・デュワーの肖像を刷り込んでいる。香味にさしたる変化はなし。
☆【クライヌリッシュ14年】※
46度のディスティラリー・エディション。
2002年夏の発売だが、正規代理店を経ての入荷は10月より。
U.D社のボトルと比して、初手はよりホットにしてスパイシーな味わい。暖かく長く続くフィニッシュの中に僅かな甘味があり、バランスの良さでは本品が優るものの、旧ディスティラリー・エディションにみられるバターのようなこくと香りはなくなった。香味にかなり差異があり、好き嫌いが訣れるところか。
【クライヌリッシュ '90(ヴィンテージ・モルト)】
クーパーズ・チョイスの一本。ポート・フィニッシュの12年もの、46度。
本品は樽のコンディションの良さが売り。変わりものカスクではイアン・マクロード社のチーフテンズが頑張っているが、内実は玉石混淆である。その点、シグナトリー社とヴィンテージ・モルト社のフォーティファイド・ワイン系のカスクは信頼度が高い。
ロイヤル・ロッホナガーのスペシャル・リザーヴやスプリングバンクの12年、21年もののボトリングが中止されたのは熟成に必要な樽の確保が困難になったからである。これからはシェリーに代わってクラレットやラムそれにブランデーのカスクが幅を利かせそうである。特にワイン樽ではグレンモーレンジ社がめざましい業績を残している。
☆【フェッターケアン12年】※
40度のディスティラリー・エディション。
2002年10月の発売。ブランドと蒸留所名が統一され、熟成年数が10年から12年に、アルコール度数が43度から40度に下げらた。当初は1?ボトルによる頒布。
唇に触れた時のえも言われぬ甘味、旧ボトルと比して確実にまろやか。
【ロッホサイド '81(マーレイ・マクデヴィッド)】
リフィール・シェリーの18年もの、46度のシングル・カスク。
軽くスムースな味わい、ドライなフィニッシュだが余韻が残らず、なんら特徴を持たない。グレンモーレンジ同様、ミネラル分を含む硬水を仕込み用水に用いる。
モントローズにはロッホサイドとグレネスク、ふたつの蒸留所があったが、共に80年代半ばから操業停止、90年代に閉鎖された。ただし、グレネスク蒸留所はモルトスターとして活躍中。
☆【ローズバンク '89(ロンバード)】
ジュエル・オブ・スコットランドの一本。バーボン・カスクの12年もの、50度のプリファード・ストレングス。シングル・カスク。
同時頒布のモートラック10年と共にバランスがよく、デリケートな薫香と甘いフィニッシュが特徴。
人妻・マミさん〔31歳)公開調教のパーティーを開催します。まだ若干人数に余裕がありますので興味ある方はご連絡ください。彼女は不倫の彼に調教され今ではアナルでも感じる淫らな女になってしまったとのことです。今回は複数の男性による調教プレーを希望しています。10月30日〔水)または11月1日〔金)13時頃から渋谷の某ホテルで楽しみたいと思います。平日の昼間で恐縮ですが参加ご希望の方には詳しいことをお知らせします。 richman@m1.freehost.ne.jp
Siestaさんへ
勘違いで高阪さんへなにかしら妙なことを書き込みしたようです。でも梅田のアイラさんなら確かに話は面白そうです。猫町ならぬモルト町が梅田には存在するそうで、一度迷い込んでみたいものですね。
このところ、浪速書林の梶原さんが何度かですぺらへいらっしゃいましたが、こしかたに連れられて通いし北新地のクラブの閉店が相次ぐとの由。震災で瓦解した三宮のクラブやバーと併せ、いよいよ上方には馴染みの店が無くなってきたようです。梶原さんのテリトリーにモルト町は存在しないのですかねえ。
もっか、モルト・ウィスキーの原稿と格闘中、たかだか120余の蒸留所のウィスキーの香味の鳥瞰図がうまく引けなくて困っております。甘みや辛みの種類、舌触り、喉ごし、フィニッシュの長短などは如何様にも処理できるのですが、フローラルな香りだけはどうにもなりません。
アイラ・モルトの潮の香やハイランド・モルトのナッティーな香りの微妙な差異は言葉でなんとか捕捉できるのですが、スペイサイド・モルトのきらびやかな花の香はお手上げです。個々の花の香りに関する知識、記憶の引き出しを持っていないからです。如月さんから頂戴した鉢植えを庭一面に移植、一所懸命匂いを嗅いでおりますが、「花びらの端にをかしきにほひこそ心許なくつきためれ」の心境なのです。
どなたか、花の香に詳しい方はいらっしゃいませんか。ヒントだけでも頂ければ、後のでっち上げは得意とするところなのですが。
徒し事はさておき、Siestaさんにはモルト・ウィスキーの原稿にご協力頂けますまいか。すべての蒸留所ならびにボトラーに対する問い合わせとその返信の整理、ヴァンウィー社のホームページの翻訳など、お願いしたいことが山のようにあります。私自身そちらに専心致したく、それ故にですぺらのアルバイトを募集したのですが。そちらは未だに妙齢のご婦人の一顧だになく、空しい日々が過ぎ去っております。
モルト・ウィスキーの件、ご一考頂ければ幸甚です。
マミと野獣さんへ
このところ、anさんからの「ハワイからお知らせです」、名無しのオプさんからの「告知」、マミと野獣さんからの「人妻マミ公開調教」など妙な書き込みが続きます。内容から推して私が些かでも興味が持てるのは最後の「某ホテル」へのお誘いなのでしょうが、「人妻・マミさん」とは生憎と面識がないのでしょうね。マユミさんなら複数存じ上げていますが人妻ではなく、他に心当たりがないのですもの。
それにしても「今ではアナルでも感じる淫らな女になってしまった」そうですが、例えアナルであっても最初から感じるのが道理であって、マミさんが不感症なのか、不倫の彼が初にしてテクニックがよほど拙いかのどちらかだと思われます。そのような場に「その道のプロ」の私が押し掛けて大方のジェラシーを双肩・・・(間違えました)三センチ五ミリの大竿に担うのは苦痛にしかなりません。淫乱になられるのがマミさんとやらの夢であれば、10月30日または11月1日のどちらかお暇な日に拙宅へどうぞ。ご希望なら駅からの道順等、詳しいことをお知らせします。私のささやかな趣味から申しますとご乱交の直後のほうがよろしいのですが。despera@tc5.so-net.ne.jp
みなさん、こんにちは~。
この間から僕の半生記(実は反省記?)を書いてたんですけど、校正ようやく終
了しました。一考さん、ゲラ・チェック、どうもありがとうございました。
「人形作家」(講談社現代新書、税別¥880)、11月20日に発売の予定で
す。都内の大型書店では20日の夕方から、地方では21日から店頭に並ぶと思
います。
内容は次のような感じです。
☆ ☆ ☆
第1章 人生が始まっちゃった
第2章 問題児の青春
第3章 新宿に漕ぎ出す
第4章 女形・四谷シモン誕生
第5章 ただごとじゃつまらない
第6章 人形作家としてデビュー
第7章 人形観を模索する日々
第8章 答えはない
☆ ☆ ☆
生まれた時から、現在まで、僕のすべてを書きました。
よろしくね(ちょっと恥ずかしいけど…)。
し~ちゃんへ
アマゾンの文芸歌集部門で一位になられたとか。大ブレイクのご様子、嬉しく思っております。赤坂の文鳥堂ともう一軒の書店は共に平積みしています。
上野広小路亭へは営業がありますので参加かないませんでした。句会のお祭りの方ですが、11月の3、4、10、23日は予定が入っています。こちらも残念ですがと八木さんによろしくお伝え下さい。
歌集は端から増刷になると信じていました。当掲示板で雑誌を宣伝して下さい。私自身が貴女の作品を追うことができますので。それにしても、いよいよ短編小説ですね。エロキュンの新作とやら期待に胸を膨らませています。少し読ませて頂きましたが、ベストセラー間違いなし。五冊目まではいまのベクトルで問題は生じないでしょう。明年の春になるか夏になるかは分かりませんが、テレビでの活躍を期待します。
四谷シモンさんの「人形作家」ではありませんが、貴女には対象のことごとくをミラーボールのような多面体の一要素として捉える能力が備わっています。楕円形における二定点ではなく、螺旋のような歪な弁証法、言い換えれば伸縮自在な佇まいが作品から看て取れるのです。
繰り返しますが、主張と表現との狭間をみずから突き崩してしまうような、ある種捨て鉢な才能ですね。無責任な読者の要望のなかにひととき解体してみせるのも愉しいことではないでしょうか。自分などあってなきに等しいものですから。
しばらくの間、無理を承知で頑張って下さい。
Siestaさんへ
Office 2001の不調につき、プリンターが使えません。プリンターの故障ではなく、エクセルとワードのトラブルです。今日再インストールをしましたので、帰宅後プリントアウトに挑戦の予定。資料の整理は来週に延ばしましょう。
今日(1日)の午後は、原宿のエコール・ド・シモン・アトリエでNHK「美と
出会う」の収録がありました。
この番組、今年の1月に四谷シモンを特集したので観てくださった方も大勢いる
と思いますが、今回は写真家・細江英公さんの特集です。
細江さんは、三島由紀夫、土方巽などの写真で有名な、日本を代表する写真家で
すが、昭和46年に、四谷シモンを被写体にした「四谷シモンのプレリュード」
という作品を発表しています。
今回、その30年後の四谷シモンを写したわけですが、背景に30年前の「四谷
シモンのプレリュード」のスライドを投影し、また四谷シモンの横には現在の彼
がつくった人形2体を置いて、人、時間、作品を組み合わせるという写真になり
ました。
「美と出会う」の番組のなかで四谷シモンが関係する部分は、その写真を撮って
いる現場風景ということになるわけで、細江さんが被写体のポーズ、ライトなど
にいかに細心の注意を払っているか、よくわかると思います。また、人形ファン
にとっては、四谷シモンの近作が見れるいい機会でもあります。
* * *
私は、ここでこうしてみなさんに番組の内容を報告するために収録に立ち会った
のですが、細江さんにライト(懐中電燈の簡易品)を支えてもっていて欲しいと
いわれ、急遽番組に参加することに…。あのTVカメラのアングルでは、醜い姿
を視聴者の前にさらすことになるかもしれません。
放送は11月16日(土)の予定で、再放送もあります。
くわしい放送日程は、わかりしだいご報告します。
なお、この番組については、「ピグマリオニスム掲示板」http://bbs1.cgiboy.com/yotsuya_simon/にも書き込みがありますのでご参照
ください。ただし、そのなかでは、30年前と同じ場所に行って撮影すると書き
ましたが、その企画はなくなりました。
突貫工事の末、僕の個人サイト「四谷シモン――人形愛」が、如月さんのサイト 「世善知特網旧殿」から独立し、独自に展開していくこととなりました。URL はhttp://www.simon-yotsuya.net/です。みなさん、あらためてよろしくお願 いします。 当面は、如月さんのサイト「世善知特網旧殿」木戸口からも「四谷シモン――人 形愛」に直行できますが、これを機に、新サイトをみなさんのお気に入りやリン ク集に加えていただければ幸いです。 独立したといってもあまり変わりばえはしませんが、とりあえず僕の展覧会に三 上満良さん(宮城県美術館学芸員)が寄せてくださった解説の英訳を掲載しました。 http://www.simon-yotsuya.net/exposition/tokyo-simon.htm サイトのなかをあちこちクリックして楽しんでいただければうれしいです。
先週は人妻マミさんの公開調教パーティーを皆さんと楽しみました。マミさんは複数の男性にいじりまわされ、バイブに腰を動かしていました。かわるがわるの肉棒を咥えてヨガリ泣き一人ひとりのザーメンを浴びて淫乱女と化して果てました。この模様は後日hpで公開いたしますのでお楽しみに。さて、今週は20代OLの公開調教パーティーを金曜日に開催予定です。参加ご希望の方からの連絡をお待ちいたします。場所は渋谷or新宿近辺のホテルです。時間等詳細はおってお知らせいたします。 richman@m1.freehost.ne.jp
今年の4月からはじまったダグラス・レイン社のオールド&レア・プラチナ・セレクションの紹介です。
シングルカスク、カスクストレングス、ペーパーフィルター、ノンカラメル、ボトリングナンバー記載の認定書添付をうたい文句にファースト・ボトリングは全量日本向けの先行発売でした。そのアイテムは以下の3点。
アードベッグ '74 27年 52.3度 224本
ブローラ '71 30年 51.7度 233本
ロッホナガー '71 30年 46.4度 212本
下って7月、海外で先行発売されたセカンドリリースが日本へ上陸。5点のロングエイジの樽がカスクストレングスにてボトリングされました。
マクダフ '65 36年 49.2度 180本
グレンダラン '66 36年 55.1度 210本
グレンアラヒ '71 31年 53.8度 150本
アードベッグ '72 29年 50.4度 180本
ブローラ '72 29年 51.0度 180本
そして11月、第3弾が7種発売されました。輸入元のジャパン・インポート・システムは「これまでリリースされた商品に比べてマイナー蒸留所が多いのは、裏を返せば品質(テイスト)を厳選している証拠ではないでしょうか」と著しています。大量生産のオフィシャル・ボトルとは異なり、オールド&レアでは極めてコンディションのよい樽が選ばれます。また割水されてアルコール度数をおとすウィスキーとは異なり、カスクストレングスには総じてすぐれた樽すなわちコンディションのよい樽が優先されます。
おなじ飲むならオフィシャルよりはボトラーを、割水されたウィスキーよりはカスクストレングスを、さらに言えばボトラーのカスクストレングスを自ら割水して飲まれるのがもっとも賢明かと思います。
グレン・モール '66 35年 49.2度 150本
グレネスク '70 31年 55.1度 150本
ミルトンダフ '66 36年 41.7度 150本
ハイランドパーク '74 27年 56.8度 150本
グレンユーリー・ロイヤル '68 33年 48.8度 60本
ブローラ '70 32年 58.4度 60本
リンリスゴウ(セント・マグデラン)'70 32年 52.4度 60本
先日、お客さんから「Glen Ranoch」について質問されたのですが、実は私にも分からないのです。さっそく代理店のやまやから購入してきましたが、ラベルにはシングル・ハイランド・モルト、グラスゴーのグレン・ラノック・ウィスキー・カンパニーと記載されるのみ。当然これはペーパーカンパニーなのでしょう。オーク・バレルの40度。熟成年数は記載されていませんが、おそらく10年もの。カスク由来のほのかな甘味と上質のバニラ香は結構ですが、フィニッシュが浅く、後に余韻の残らないモルト・ウィスキーです。
似たものに巴工業が扱う「Glen Edward's」があります。ラベルには日本語で「スペイサイド地区に独自の蒸留所を持つロングマン・ディスティラーズ社により作られております。1891年より同社は、伝統的な製法を守りながらシングルモルトのスコッチ・ウィスキーを作り続けています」と記載されています。
グレン・エドワーズは40度。熟成期間が短く(おそらく5年から7年)、アルコール臭や薬品の匂いが鼻に付きますが、スペイサイドに相応しいシェリー風味を持っています。香味はグレン・ラノックより落ちますが、コスト・パフォーマンスが高く、ビギナー向けのウィスキーです。
エドワーズと言えばオルトモーア、ベンリネス、ダラスドゥー蒸留所を創業したアレクサンダー・エドワードを想い起こします。また、クレイゲラヒ蒸留所の創設者ピーター・マッキーは当初、アレクサンダー・エドワードとパートナーシップを組んでいました。そして1891年に設立された蒸留所はストラスミルとクレイゲラヒのみ。従って、グレン・エドワーズの中味はクライゲラヒと思われます。
イギリスの都市部のスーパーでは各スーパーのオリジナルラベルを貼ったモルト・ウィスキーが売られています。地域名を記載したボトルもありますが、大半のボトルは中味不詳です。これからわが邦にもそういった並行もののウィスキーが増えそうです。
追記
先だって紹介しましたラガヴーリンの12年ものカスクストレングスと25年ものカスクストレングスのファースト・ボトリングはそれぞれ20000本と2000本にて、一部は既に入荷済みとのこと。きっと値を決めるのに逡巡しているのでしょうね。12年ものが5~6000円で頒されると嬉しいのですが。
アバディーンに事務所を構える新しいボトラー、ロッホデール社から「スプリングバンク ファウンダーズ・リザーヴ」がボトリングされます。オーナーのゴードンライトはスプリングバンク蒸留所の創業者の子孫で、マーレイ・マクデヴィッド社の関係者でもあります。
同オーナーの記憶の中にある60年代のスプリングバンクを再現すべく、年数の異なるバーボンとシェリー数種類のカスクをブレンド、クラシックなスプリングバンクの香味の再現に成功しています。ロッホデール社のファースト・リリースにして1800本のリミテッド・エディション。46度のミディアムボディ。裏ラベルにテイスティング・ノートと署名が記載されています。
シトラス、蜂蜜、メロン等のリッチな香り。バーボンとシェリーカスクのコンビネーションからくる甘味と微かなバニラ香。「すべてのクラシックなスプリングバンクと同様に、口の中で温まるにつれていくつもに重なったフレーバーが1つずつ解き放たれています。まず香ばしい潮の風味と甘味の後、深くてやわらかなココナッツや熟したトロピカルフルーツ、甘いオロロソとアーモンドが続いて現れます。やさしいバックグラウンドのようなピートの風味はまるでキンタイア半島にかかる霧のよう」とはインポーターの著すところ。
いずれにせよ、潮味の効いた長く繊細なフィニッシュを堪能するには最適のモルト・ウィスキーです。
当店への入荷は12月初旬の予定。
みなさんへ
四谷シモンさんの「人形作家」は昨今めずらしく読み応え、噛み応えのある本です。
本書では状況劇場におけるチームとしての表現から人形作家という個の表現へと向かうシモンさんの葛藤がつまびらかに著されています。また、リメーク、コピー、量産といった作品の規格化を拒み、人形に限らず文化そのものの類型化を忌み嫌ってきたシモンさんの本音が澹澹と綴られています。
四谷婦人会から状況劇場へ、青木画廊における狂気の第一回目の個展から疾風のような二回目の個展に至るまで、人形と共に疾駆したシモンさんの半生が克明に刻まれています。60~70年代の貴重な証言であるにとどまらず、一人のシャイな暗い美青年がどのようにして表現者に成り果せていったのか。かつて地上にあり得なかった息吹をいかにして人形に吹き込み、ヒトガタを作るとの行為のなかで自らを昇華させていったのか。華やかな表現の裏に潜む、作家の心のなかで反芻され揺れ動く怨念、遺恨の一端を読者はかいま見ることになります。
澹澹と前述しましたが、過去の怖ろしいシモンさんを知っていればこそ、その執着のなさに私などは眩暈を感じたほどです。作り手としてのシモンと拵えられたシモン・ドールとの間に生じる呻吟、呻吟というよりは繰り返される同化と解体。その間にごろんと横たわる今ひとつの存在。私はその存在を「シモンという名の人形」と名付けたく思います。
11月30日の土曜日7時から四谷シモンさんのサイン会をですぺらで催します。サイン入り「人形作家」の代金込みで会費は4000円です。大いに語り明かそうではありませんか。
「ぼくらの鉱石ラジオ」でおなじみの小林健二さんの
個展が小島びじゅつ室で行われています。
11月2・3/9・10/16・17/23・24/30 土・日(12:00~19:00)要予約
電話:03-3728-6038
東京都大田区南雪谷3-7-21
です。
詳しくは以下を。
http://kas.gaden.com/tsubaki/news/021102.jpg
ZRX1100にZXR750のラジエーターを付けようと思ってるんですが ステーなどは自作で作らないといけないのでしょうか?あと、 電動ファンも付けないとダメでしょうか?教えて下さい。
どうなのでしょう。仔細に述べる事叶いませんので、代わりにと申し上げるのは心苦しいのですが、あくまでも一般的と思われる内容を記させて頂きます。やや文体が硬くなりますが御容赦を御願い申し上げます。
・ある機種の部品を、別の機種に取り付けることは出来るか?
まず最低限の事として次の二点が確認できない限り取り付けるのは避けなければなりません。
1-A)取り付ける相手の機種を構成している全ての部品に接触しないか、影響を与えないかを仔細に検討し、安全であることを確認する。
なんとなれば、他の部品にぶつかっていれば取り付ける事が出来ません。また、静止状態で当っていなくても可動する部分が傍にある場合、相手が動く全ての場合において接触することは避けなければなりません。例えばサスペンションがストロークする範囲に部品を取り付けたら、ぶつかってしまい最悪転倒をまぬがれません。また、高温に弱い部品の傍に発熱するものを持ってくるのもそれだけで危険です。これら全てを検証する必要があります。
1-B)対象となる部品の使われる状態が異なっているか、いないかを仔細に検討し、安全であることを確認する。
基本的にメーカーの製品では、組み立てた完成体はもとより個々の部品の状態でもどれだけの負荷がかかるかを実験にて検証し、安全であると確認された上で用いられています。ですので部品の交換を検討するということは、既に用いられている部品にかかわる用件を理解した上でないと避けなければなりません。
加えまして、これらを解決した後に少なくとも次の点を考慮する必要があります。
2-A)取り付け方は他の部品に影響を与えない上で堅牢・確実にして容易に外れない方法を採る事が出来る。
2-B)取り付け部分、必要な部品や加工した部位が、危険性が無い形状並びに方法を採る事が出来る。
単車は人体そのものが発揮できる力を超える性能を有しますが、それが故に操る御本人はもとより周囲の方々、環境に対して常に優しくなければなりません。御含み置き戴いておりますように、工場出しの状態はこのような内容をごく一部とした多くの検討を経て出来上がっております。そして改変を加えるということは当初の状態を崩すという意味もあることを御理解願えれば幸いです。ですので、想定しておられる内容が少なくとも前述いたしました点全てを満たし、かつ行うその件に対し自ら負うものである事を願ってやみません。
なお、あくまで個人的な所感ですが、例えばレース参戦などで実績のある専門店さん、あるいは自作フレームにて車検を取るなどといった事に携わっておられるショップさんですと技術面についてかなりの知識と経験があるとお見受けしますので、直接訪問するなりして質問をぶつけるのが宜しいかとは存じます。
ひとりごと(あくまでもひとりごと):例えば平面ラジエーターと湾曲ラジエーターだったら常識的に考えればそのままでは付かないような。で、コアの厚みが増える場合はフロント・フォークがストロークした時にタイヤとの隙間が小さくなるような。ラジエーターの容量はレプリカとはいえ排気量差からくる発熱も違うでしょうし電動ファンは空気流量が不足した時の「唯一の対応手段」((((;°Д°)))
1まーさんへ
ZRX1100とZXR750のラジエーターの容量と冷却能力の差が分からないので私にはなにも言えませんが、松友さんはZRX1100の設計者の一人なので、「あなおそろし」との結果になるのでしょう。
小排気量から大排気量のパーツへの換装ならまだしも、いくらレーサーレプリカとはいえその逆はちょっと理解に苦しみます。それにしても性能アップなら、キャブやマフラーの換装、キャブからヘッドのポートに至るテーパーの修整、ヘッドを0.2~0.3ミリほど削るとか、もしくはバルブガイドの打ち直しからボディやエンジンへのEの追加に至るまで、なすべきことはいくらでもあるでしょうに。
四輪の話で恐縮ですが、私は71式のチェイサーのツインターボに乗っています。チェイサー、クレスタ、マーク2は同じ車ですが、ターボ車とノンターボではクランクシャフトやコンロッドの肉厚からして異なります。例えば同じスカイラインでも、GTRとGTSTではエンジンの強度は当然として、クラッチやミッションそのものが異なります。
そのチェイサーの1Gの210馬力を限界点の280馬力にアップするには箇々のパーツの強度を上げなければならず、ブーストコントローラーを積むにさいしてまずバルブガイドの打ち直しからはじめました。ミッションオイルの安全弁が吹き飛んだり、デストロビューターの調整不能など苦心惨憺させられましたが、18万キロを超えてまだ機嫌よく走っております。
1G同様、ZRX1100はカワサキにしては珍しく軽量化、小型化をメインに設計されたバイクです。従ってZZ-R1100ベースのエンジンそのものの肉厚も薄く、おそらくラジエーターの能力も目一杯なのでしょう。そこを指してのご意見なのでしょうが、松友さんが指摘なさるように、コアの厚みが増えれば減衰力とプリロードの調整にキャパシティが取れなくなるような気がします。Z2やGPZとはスタンスが異なるバイクです。あまり無理をなさらないように。
ようやくモルト会の準備ができました。
十種類のモルトをハーフショットで試飲していただきます。
日時 11月23日(土)午後6時より9時まで
会費 6000円
スモーク盛り合わせとおつまみをお出しします。
参加ご希望の方はメールにてご連絡下さい。
このところ、他人の名前を騙ったウイルスメールが飛び交っていますが、今日なんとusigomeという名前でメールが来ました。
英文タイトルで添付ファイル付きだったので速攻消しましたが。
同時に如月さんとこのsimonpgmという名前でも同様の名前がきたので、関係者のどなたかがが感染しているのではと思われます。ご注意下さい。
(一般的掲示板にも同じ投稿をしました)。
最新のウィルスソフト(月々更新)を入れてゐるのに、一度だけ私のところにもそれらしきメールが来たことがありました。もちろん、奥歯さんのやうにすぐに捨てましたが、厭なものですね。また、つい最近ですが、これはウィルスとは関係がないと思ふのですけれど、データのバックアップを比較的小まめにとつてゐるのに、あとで開いたら一部が文字化けしてゐて青くなつたことがありました。職場でもチェックしようと思ひ、ソースネクストの親指大の32MBのメディアを持ち歩いてゐるのですが、毎日書き込み、修正をしてゐたがために、劣化したものでせうか。ともかく大事な仕事なので、慌ててCD-Rの機械を買ひ込んだまではよかつたのですが、機械音痴の悲しさ、マックで作成し、マックで読めるはずなのに、読めません。何が原因か、トリセツをきちんと読もうと思つてゐるところです。辞書や資料にいくらかけても惜しくないのに、かういふものに大枚を払ふといふのはどうも馴染めなくて困ります。IT時代に取り残されてゆくばかりです。
追記。
ただ、言葉には興味があるので、最近フランス人に聞いて確かめました。
http: //www.とか、 @といつた記号のフランス語での読み方やMBは何と言ふかといつたことです。
また、暇なときに書きます。今日はこれから授業です。
ダグラス・レイン社はスチュアート・ハンター・ラングさんとフレッド・ハミルトン・ラングさん兄弟が営まれるインデペンデント・ボトラーです。今日4歳年下のフレッドさんが来店、当ホームページの間違いを指摘されましたので、修正させて頂きます。
修正個所は「チル・フィルターの施されたものがクリアーボトルで、施されていないものがグリーンボトル」の部分です。最初の2年間はチルフィルターを掛けていたが、現在ではすべてのボトルがノン・カラーにしてノン・チル・フィルターであるとの由。10~15年ものをクリアーボトルに、16年以上熟成されたシングル・モルトをグリーンボトルに詰めているそうです。ちなみに、ラベルはもったいないので古いものを使用、着色と濾過に関する記述は信じないで下さいとのご意見。昔のラベルを捨てもせず訂正もせずに用いるのがスコットランド式らしく、その姿勢を微笑ましく思いました。
2日前に、87年蒸留の15年ものラフロイグ、限定348本のシングル・カスクがクリアーボトルで入荷したのですが、それも着色と濾過は一切施されていないことが確認されました。また以前はローダブルの名を用いていたが、ラフロイグ蒸留所の許可を得、今回のボトルからラフロイグ名でボトリング出来るようになったそうです。
フレッドさんによると、1949年の創立以来、免税店のブレンデッド・ウィスキー(デキャンタ)が主な商品であり、特に南アメリカを最大の市場としてきたが不景気に見舞われ、環太平洋全域に市場を拡げたものの日本経済の落ち込みにあえなくダウン。4年前から上り調子のシングル・モルトにアイテムを変更したが、思えば随分と貴重な20~35年ものモルト・ウィスキーを惜しげもなくブレンデッド・ウィスキーに使ってきたものだ、との溜息まじりのお話でした。
ウィスキーのボトルは昔からグリーンかブラウンと相場が決まっていたが、色合いの確認のためにクリアーなものを望む声が多く、もっか考慮中とのこと。色合いよりも澱の確認のためにクリアー・ボトルが好ましいのではと思いました。かつてはチル・フィルターはなく、60度位でのボトリングが普通だったので、気温の変化による瓶内の白濁を嫌って色硝子が用いられた。また瓶内の白濁にとどまらず、日本人が氷や水を用いるのでチル・フィルターの使用のやむなきに至ったのが実状だそうで、ブレンデッド・ウィスキーはかまわないが、シングル・モルトはやはり氷も水も使わないで頂きたいとのこと。日本人の節操のなさ、見てくれ至上主義をやんわりと非難されました。
ダグラス・レイン社は父方の、ダグラス・マクギボン社は母方の一族が営み、ミルロイ兄弟とは古くからの友であるともお聞きしました。はるばるスコットランドからの手土産を頂戴し恐縮、未開封のポートエレンにサインもいただきました。ウィスキーは飲むものであって飾り物にする趣味は私にはまったくないのですが、当ボトルだけは店の唯一の宝物として開栓しないでおきましょう。ダグラス・レイン社の今後のご活躍をお祈り申し上げると共に、フレッドさんをお連れ下さったジャパン・イン・ポートの皆さんに感謝致します。
こんばんは 川上史津子です~
11/18発売の『週刊現代』に登場しました
告白手記ってことになっておりますが
インタビューを起こして頂いた内容を見せてもらったところ
あんまりにもアンマリな書かれようだったので
(誇張と捏造で単なるエロ姉ちゃん扱い!・・・近いけど)
結局自分が小説&短歌の体裁で書きなおしたものを
掲載してもらうことと相成りました
よろしかったら 立ち読みしてやって下さいませ
平凡社から「ムットーニ おはなしの小部屋」がついに
発売されました。
黒い表紙の小さな本です。
ムットーニさんのCGに加え、CGにまつわるお話も収録。
ダンセイニにまつわる話も収録されています。
詳しくは、URLを参照のこと。
本日の夕六時から九時にかけて第一回目のですぺらモルト会を催します。会費は六千円、メニューは以下のごとし。なお、十二月のメニューも掲載致します。一年分のボトルの取り置きは不可能ですので、二箇月分ずつ紹介させて頂きます。一年間で百二十の蒸留所のシングル・モルトを飲む、いよいよスタートです。
十一月.
ラガヴーリン(ヴィンテージ・モルト)
ダルユーイン('80 アデルフィ)
トミントゥール(10年 ディステラリー・ボトル)
ピティヴェアック('86 イアン・マクロード)
ベンローマック(12年 ゴードン&マクファイル)
アバフェルディ('89 ダグラス・レイン)
グレンカダム('74 ゴードン&マクファイル)
マクダフ('75 ゴードン&マクファイル)
バルブレア('73 ゴードン&マクファイル)
インヴァリーブン('84 ゴードン&マクファイル)
十二月.
ハイランド・パーク(8年 ゴードン&マクファイル)
グレン・グラント('76 ウイルソン&モーガン)
グレンバーギ('88 グレン・アラン)
グレンクレイグ('81 ケイデンヘッド)
グレンロッシー('89 マクギボン)
ダフタウン('90 マクギボン)
エドラダワ-('76 シグナトリー)
グレンアギー('67 ゴードン&マクファイル)
ノックドゥー('89 ケイデンヘッド)
プルトニー('90 ヴァン・ウィー)
りきさんのお知らせを見て、今日小林健二展に行ってきました。
実は金曜の夜から風邪で寝込んでいて、熱が下がっていないのにどうしても行きたくてマフラーをぐるぐる巻いて出かけました。
行ってよかった。お知らせありがとうございました。展覧会の様子は日記にも書きましたのでよろしければご覧下さい。
りきさんは「PSYS COPE」をお持ちなんですよね。いいなあ。いつか実際に見せていただけたら本当にうれしいです。
素敵な展覧会でしたが風邪が激しくぶり返したのでもう寝ます。お休みなさい。
どうやらここが、公式サイトのようです。
http://www.aoiginga.com/
行ってみてください。
ですぺらモルト会第一回目を無事に終えることができました。有難う御座います。
長時間にわたり、ウィスキーの香味の話に専心できたのを嬉しく思います。特にベンローマックとバルブレアに関しては異論百出。通常、このような会は蒸留所の歴史などの蘊蓄の披露に終始するのが常ですが、生体解剖に興味は有っても死体解剖に店主はいささかの興味も抱きません。人は時代の子、あくまで香りと味わいを捻弄するとの現場主義でありたいものです。
バルブレアはマッカーサー社、ダグラス・レイン社のオールド・モルト・カスクやゴードン&マクファイル社の旧コニッサーズ・チョイス所謂白コニと黒コニでボトリングされていますが、いずれもが30年超の熟成品です。若いモルトではマキロップ社の16年ものカスク・ストレングスと現行のゴードン&マクファイル社の10年ものしかありません。
バルブレア蒸留所はアライド・ディスティラーズ社の系列で、同社のバランタインの主要原酒でしたが、現在ではノックドゥー同様、インバーハウス・ディスティラーズ社が所有。インバーハウス社初のディスティラリー・エディションの16年ものは旧ボトルと比して西洋梨の香りは消えましたが、全体に軽く穏やかな味わいは変わりません。問題は今回試飲したゴードン&マクファイル社のバルブレアです。73年蒸留の21年もの40度、100周年記念ボトルの一本です。
若い味わいが売りのバルブレアにもかかわらず、初手は樽由来の強烈な渋み、オロロソ・シェリー樽で長期熟成されたマッカランやロングモーンの行き過ぎた苦みを想起致しました。ところが舌の上を転がすと、シェリーではなく、バーボン・カスクの趣です。ここで思い起こしたのは、内側を異常に焦がしたバーボン樽を熟成に用いるマノックモア蒸留所の得意芸です。一味ではなく七味のピリッとした辛さ、ぼてっとしたやや締まりのないボディの厚み、これらから推察するにエズラ・ブルックスの樽を熟成に用いたのではないかと。かかる勝手なちゃらんぽらんな想いに身を委ねている間こそが至福なのです。
ベンローマックは飲むほどに苦みが増すモルト・ウィスキーです。根生姜、がり、茗荷を思わせる苦みです。飲むにつれ、もろみ味噌が恋しくなります。もろきゅうでもよろしいのですが、胡瓜のサクサクした食感はウィスキーには馴染みません。私は焼き味噌が欲しくなりました。大阪の行きつけの居酒屋で食した北京味噌もしくはしゃもじに塗りつけて焼く蕎麦味噌を懐かしく思ったのです。
などと埒もない第一回目では御座いましたが、まずは御参加くださった方に感謝。ですぺらモルト会第二回目は12月21日の土曜日です。お誘い合わせの上、御来店頂ければ幸いです。次回からは口直しに日本味のさっぱりしたビールも用意致します。
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