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高遠さんへ
斯あるが故に校正は嫌なのです。笊校正の第一人者として申し訳なく思います。孔があれば入りたいアナーキストより。
moonさんへ
5月の連休の後半、3日から6日にかけてですが、バイクで西日本を爆走致します。静岡、福井、京都に野暮用あり。従って、神戸着の日付は未定ですが、西明石の「来住」へは必ず一宵参上仕ります。明石の連中への連絡は来住、太田、山内、高野各氏にお願い致しました。
その前後と言うよりは当日、貴宅にて一泊させて頂けないでしょうか。バイクの置き場所もご一考頂きたく、駄目な場合は明石の酒屋の軒下を借りるつもりにしています。前述の野暮用の方の日程はすべて貴方の都合に合わせます。御都合よろしい日を御連絡下されば幸甚です。
白衣のくまさんへ
この掲示板をお読みでしたら田村さんにもよろしくお伝え下さい。日付は追って当掲示板に掲げます。
一考さま
わたくしこそ、みづからの迂闊さにひたすら耻ぢてをります。
もうひとつ、207頁上段4行目「いずれも」はもちろん「いづれも」です。
ほんたうに厭になります。折角書かせて頂いたのに、このていたらく。お詫び申し上げるのはただただわたくしのはうです。お許しください。
小生、種村氏の著書は1冊しか(汗)持っていない微温的なファンです。しかし、ですぺら見学も兼ね、囲む会に参加したいと思っています。
ご本人への質問などは識不足によりできないわけですが、ただ他の皆さんの会話を聞いているのみでも、気詰まりなことはありませんでしょうか。忌憚のないところをお教え下さい。
出来れば最近の青土社の対談集3冊、幻想文学別冊とにサインをいただければ、と思いますが、これは厚かましいお願いでしょうか。また、許される場合、対談集は用意して行ったほうがいいのでしょうか(幻想文学別冊は貴店で購います)。
以上御一考披下御願申上候。
一考さんへ
いつでも貴兄の都合の良いときに遠慮なく泊まってください。
来られる直前にでも電話くだされば結構です。
梅子さんか、或いは若い彼女ご同伴なのでしょうか?
moondialさんへ
貴方らしくもない、道中「野暮用あり」と書いたではありませんか。そちらへ行くのは一人に決まっています。
梅子さんは全くの別行動にて大阪へのいい日旅立ちとやら。なんと往復飛行機なのだそうです。
私は久しぶりに一号線を南下の予定。12~3年前は一号線の穴ぼこの位置まで記憶していたのですが、その後静岡県内のバイパスも完成し、おそらく様変わりだと思われます。高速道路には風景がなく、かっ飛ばす以外に面白みが何もありません。勝手気ままなツーリングと野暮用を楽しもうと思っております。
無学者さんヘ
いかなる御仁であれ、最初は皆初対面です。出会った人が友になるか連れ添いになるか敵になるかは本人の心懸けひとつかと推察致します。また、気詰まりかどうかは各人の御判断であって、私ごときが判断すべきことではないと思われます。ただし、私は大歓迎です。新たな出会いを求めての「ですぺら」開肆で御座います。多くの方、さまざまな方のお越しを常日頃より希求致しております。
署名にかんしまして一言。種村さんは右手がやや不自由で、しかも痛みを伴っていらっしゃいます。この前倒れられてから筆を長時間握ることかなわず、原稿もすべてワープロ打ちです。従って、種村さんの体調次第と言うことになります。せめて対談集の首巻一冊ならお願い出来そうにも思うのですが。
一考様
参加、ご快諾いただきありがとうございます。
サインの件、アドバイスに従い、粗相のないように致します。最初の書き込みは、なんだか厚顔ですが、まあ、サインをじゃんじゃか書く方である場合もある(そういう人、あまりいないか)と思い、お伺いしてみました。もとより無理押しするつもりはありません。
これをきっかけとして、自分の今後の人生で、書物の世界も予想外に展開するやもしれません。楽しみにしております。
無学者さんへ
御理解を賜りありがとう御座います。13日にお会い出来ますのを楽しみに致しております。多くの私の友も参加致しますので御紹介させて頂きます。楽しい一宵でありますように。
序でに、当掲示板への今後の御参加を願いますが、ハンドル名を変えられんことを。貴方に他意がないのは分かりますが、「無学者」では開き直りもしくは慇懃無礼な印象を人に与えますよ。
松友さんヘ
ゴールデンウィークの遠出のための馴らしとモルト・ウィスキーの仕入れを兼ねて、R100RSにて日曜日に120キロほど走行致しました。戸田から三鷹、吉祥寺、目白、東京駅を経て葛西を往復するコースでした。
加速はよろしく、走行はおおむね良好だったのですが、2~30分に一回位、右エンジンがズドンと大きな音を立てます。バックファイヤーのような音と解釈して頂ければ結構です。ただし、これは音だけで、バイクそのものには些かの振れも揺れも感じられません。まるでバイクが拗ねてちゃぶ台をひっくり返しているような心持ちです。
首都高速には入っていないので、一瞬100~120キロ位のスピードしか出していません。この次の日曜日にでも高速でせめて200キロ位は出してみようと思っています。ちなみにガスはハイオクにてプラグの状態は良好、つじつまの合わない爆発音も飼い主に似たのですかねえ。
一考様
お疲れ様です。R100RSはなかなかすっきりしないようで残念です。
バックファイヤーですか。既に各方面でお調べになっていらっしゃると存じますので、繰言やら怪しくおぼろげな内容になりますが御容赦下さい。
バックファイヤーに似た音で、車体に振動は無しとの仰せですので、そのものと存じます。スロットル・オフ時に頻発するのであれば、基本に還って今一度左右の同調という可能性はどうでしょう。アイドリングは安定しているとして、時速何キロ位でとか、特定回転域で発生とかございますでしょうか?ふと、スロットルまたはチョーク・ケーブルの戻りなども怪しい?ただ、左右の比較の元となる状態になっていないと如何ともしがたいのでジェットを指定水準として、タンクからキャブへの経路でチューブの歪み有無、エアクリーナーからキャブへの間で吸っていなかどうか、プラグコードは硬くなく錆びていずと。あるいは新車時から点火系電装が一切交換されていないのでしたら、劣化もありでしょうか。
左右の温度差は例えばエキパイの焼け色ではどうでしょう。高速走行が多いと綺麗に焼け易い筈ですが、市街地が長いのならば傾向が出ているかも知れません。あるいは入手当時は如何でしたでしょうか。尚、主に加速時に発生し、音色はエンジンが冷える時のキンキン、パチパチに似てはいませんですよね。もしこちらですといささか話が違うかもしれません。
御予定は近日ですし行程は不安の無い走行をお願いしたく、北海道といった広い場所での対応など御考えもあると存じますが、専門店さんなりの診断を受ける事をお勧め致します。別行動といっても、梅子様の愛車で走る距離とは思いませんです。
おまけ:以前お話があった”ツチノコ・フィギュア”。チョコエッグではレア物だった”ツチノコ”が、おまけ付御菓子・食玩「ムー 未確認動物1 ~UMAの謎~」に含まれています。しかも”ネッシー”もあります。学研・ムー編集部による解説カード付というのも泣かせます。傍のコンビニで見つけられないのが残念です。
今度お邪魔した折、箸置きがツチノコ・フィギュアだったら、うーん。
りきさんへ
椿実の名は上林澄雄の「悪魔とピアノを連弾した大学生」と共に北鎌倉の澁澤邸でなんどか聞かされました。三十年ほど昔の話です。
当時、購入した「第十四次新思潮」を私は今でも所持していますが、第二号に掲げられた「メーゾン・ベルビウ地帯」には驚嘆させられました。雑誌については幻想文学で書きましたので繰り返しませんが、「桜の木には桜の臭、椎の木には椎の匂、そして私も女も植物なのであった」との書き出しに激しく魅了されたのを思い出します。
メーゾン・ベルビウは上野池之端七軒町の椿さんの実家に近く、実際に存在したアパートの名であると、これは中井英夫さんから教わりました。中井さんに「ある苦さについて」と題するエッセイがあり、「それはいちめんの夕映えを映して流れる川のように、金も紅もオリーブも紫もいっしょくたに輝く不思議な小説だった」とのくだりがあります。その「いっしょくた」との部分に揺さぶられたのです。楚々とした衒学趣味とロマンティシズムの交錯する椿さんの小説は、弁証法というよりはある種、思考の酩酊のようなものをもたらすのが常でした。
無学者改め動坂亭です。幻想掲示板のほうでは、2、3度書き込みをさせていただいています。
ほんの間に合わせのつもりで使った仮の名が、二度使うと、これがアイデンティティを持ち始めるから、言葉とは怖いものですね。感心してる場合じゃないかもしれませんが、言わずもがな、やはり言葉に対して鋭い感覚をお持ちなんだな、と思いました。へりくだりや、おもねりでなく。
すぐ前の「メーゾン・ベルビウ」にしても、さらっと書いているその内容は、実に驚嘆すべきものです。小生、澁澤龍彦氏のファンでもありますので。
動坂亭さんへ
お褒めに預かり恐縮致しております。糊と鋏の使い方が少々器用なだけで、私には一切のオリジンは御座いません。
貴方が引っ越されたのが2001年2月、私が明石から引っ越したのは1999年9月です。それにしましても結構なところにお住まいで、いささか羨んでおります。
私の引っ越し先は埼玉県戸田。貴方が日記でお書きになっている情緒纏綿にはほど遠く、まさに「病い田」と呼ばれる劣性な忌地です。散策の途は荒川の土手しかなく、対岸に尻を向けてのふて寝が屡々で御座います。
毛沢東に倣い「種村季弘の箱」の私なりの綜括を著しました。東さんの斡旋によってbk1に掲載されるらしいのですが詳細は不明。いずれにせよ、手を入れた稿を当掲示板にも載せる予定です。ご笑覧頂ければ忝なく存じます。
bk1のホラーサイトに『種村季弘の箱』の「責任編集者のことば」が
アップされましたのでお知らせしまーす。
まだ一冊も売れていないようなので(泣)、皆さま、よろしく!
併せて、最近のタネムラ本も陳列しておりますので、そちらも是非に。
動坂亭さん、こちらではじめまして。 実はこの数日、despera掲示板にアクセスしていなかったものですから、動坂亭 さんの書きこみ、はじめて拝読致しました。 なにはともあれ、無学者から動坂亭へのHN変更は賢明かと拝察申し上げます。 仏教では、これ以上なにも<学ぶ>ものが<無い>最高の境地=さとりを別称し て「無学」というそうですから、無学の人とお話するというのは「有学」の身と してはあまりにも畏れ多くて・・・。 これからも、いろいろなことお教えいただきたく存じますので、どうぞよろしく お願い致します。
>如月さま
メッセージに破顔一笑いたしました。HPのプロフィールも楽し。
帰り道に、妻が、如月さんについて「とっても頭のいい人」と(甚だ僭越ですが)感想を述べておりました。
素人の僕にも楽しい宴でした。一考さん、東さんはじめ、皆様に感謝しきりです(もう少し書きたいところですが、オフレコばかりで書けません)。
昨晩は、本当に楽しかったです。 掲示板で、お名前だけわかっていた人ともお会いできましたし。 本当にいろいろ皆さん、ありがとうございました。
渡辺一考さんへ
ひょんなことから、再開できて光栄です。約12年ぶりになりますか? 店のシングルモルトの品揃えにびっくりしました。さすがに筋金入りののんべいは違う。店の方にはまた遊びに行きます。
閑話休題。房総の海水浴の際に飲んだ、サッポロビールの『エーデルピルス』という缶ビールを覚えていますか? 通常のビールよりホップを3倍使った美味いビールでした。
内山さんへ
永田耕衣さんの俳句をもじって「語釈手込めの梨花一枝」があの頃の生活でしたね。懐かしく思い出されます。貴方も水野さんも12年と仰いますが、私の運転免許取得が平成元年の梅雨時ですから、少なくとも14年を越えました。
幼少期より私は常に通行人でした。一度も当事者足り得なかったのは不徳の致すところです。でも、中井社長はその通行人の自由さに憧れたのです。ただ、それだけのこと。だからこそ、中井さんが今でも好きなのです。人生にあって、責任とはどう弄くってみても金でしかないのです。そういう生き方が空しくなる時ってありませんか。とばっちりを受ける人は叶わないかもしれませんが、自らが生涯を費やして構築してきたものをすべて抛り出すには大変な意志力が必要になります。後継者を育てられなかったとの一点に中井さんの慙愧があります。私には中井さんの気持ちが痛いほど理解できます。
ちょっとだけ生臭いと申しますか、未練がましい方がお二方ほどいらっしゃいましたが、私にとって研文社は爽やかな思い出のひとつです。貴方にはあらぬ迷惑をお掛けしたと思います、深くお詫び致します。今後、新たなお付き合いが繙ければ幸いに存じます。
房総の海水浴はよく覚えています。貴方の車のクーラーのホースが外れて水浸しになりましたね。貴方が仰るように、確かに房総まで出掛けながら原稿用紙とにらめっこしていました。でも、あれで良かったのです。千葉の海は時間に追われていた私の切なさを悲しみを十二分に癒してくれたのです。いずれ紹介致しますが、佐藤さんからもよく叱責されました。あの頃の私は分単位で生活していました。酒を飲むのまでが、今日は15分、今日は20分といった具合でした。その佐藤さんや幻想文学の東さんが今時間に追われる量の仕事を処理しています。人の営みは繰り返されます。
エーデルピルスもよく覚えています。昔からサッポロとサントリーは旨いビールを造るのですが、売れ行きが思わしくないとすぐ中断してしまいます。アサヒやキリンの向こうを張るのはやめて、ゲリラ戦に徹するべきではないかと、二箇月ほど前もサッポロビールについて銀座で2時間もお喋りをしたのですが。店に在庫があと30本しかないのですが、英吉利マンチェスターのバディントンはぜひお飲み頂きたいビールです。
一考さんへ
>貴方にはあらぬ迷惑をお掛けしたと思います、深くお詫び致します。
この件では(他の件でも)私は一度も一考さんからは、迷惑は受けていません。
逆に私の当時の言動の中で、一考さんがこう思われるような誤解を与える部分があったのなら、こちらの方こそお詫び致します。
>今後、新たなお付き合いが繙ければ幸いに存じます。
こちらの方こそ、よろしくお願いします。
>店に在庫があと30本しかないのですが、英吉利マンチェスターのバディントンは>ぜひお飲み頂きたいビールです。
在庫がある内に、ぜひ早めに伺います。
なお、今朝(4月15日)送りました、私のメールのタイトル及び本文の中にある「再開」は「再会」の誤りでした。失礼しました。
東さんの尽力によってbk1のホラーサイトに『種村季弘の箱』の「責任編集者のことば」がアップされました。
物議を醸す内容なので、敢えて署名原稿に致しました。かつて谷澤永一さんが「署名のない紙つぶて」で試みられたように、無記名もしくは匿名でものを書くのは大変です。匿名ゆえに匿名で返されるのを覚悟しなければなりません。論争を挑まれた折に相手の顔が見えないのは一種の恐怖です。相手の専門畑を知らずして、いかような反論にも即応する識見と討ち死にする覚悟が必要とされるからです。谷澤さんや肥田晧三さんのように万巻の書冊を繙かれた方ならいざしらず、私がごとき半可通が論争のやむなきに至った時には相手方を無視するか謝罪するかの二者択一しか手立てはないのです。
繰り返しますが、無記名もしくは匿名なら無責任なことは書けません。書き手の名を明記することによってのみ、駄法螺を吹き有らぬ事を書き散らかすのが可能になるのです。
ちなみに、拙文は二頁にわたっています。二頁目の頭は一行あきです。最下段のURLをクリックして下さい。
内山さんへ
辞書の仕事をなさっていた人は誤植が気になるんですね。掲示板ですから良いではないですか。
BK1の原稿でも「かるがゆえに」が「かかるがゆえに」とご丁寧に誤植されていました。「かかるがゆえに」では意味が通じなくなるのですが、近頃では腹も立たなくなりました。ネット上のことですから。
迷惑と書きましたのは他でもない、研文社のことです。ここ二度ほど水野さんから当時のことについて発言を求められたからなのです。より積極的な解決方法もあったのですが、どう考えても古参の社員と私の存在との間には壁が御座いました。謂わば蚊帳の外だったのです。中井さんとはさまざまな解決法、それも荒療治をかなり深く話し合ってはいたのですが、あのように纏まりのない状況下では手の施しようもなかったのです。結局、もっとも消極的な方法を選びました。即ち、私が遁走するという手段です。遅れて参加した者が発言することの難しさを思い知らされたのです。私にとっては遠い過去の話ですが、社長と私との遣り取りの全貌を知っていたのは中井陽君だけだったのです。
尽力を尽くさなかったと言う点において、私は非難の対象になります。突然の会社解散によって困惑した人、また困窮に立ち至った人もあったろうと推察されます。
しかし、時はすべてを洗い流します。十数年後に貴方とお会いできたことを仕合わせに思います。その十余年のあいだに私はアウトドアの達人になりました。房総の海と再び巡り会いたいのです。千葉のキャンプ場を御教示頂けますまいか。
松友さんへ
スロットル・オフ時ではなく、ギヤチェンでもなく、走行中のバック・ファイヤーです。タンクからキャブへの経路は最初にチェックしました。アイドリングは安定しています。スロットルまたはチョーク・ケーブルの戻りは十全です。ジェットは左右共に現在は指定水準です。プラグコードとプラグは取り替えたばかりです。スパークは満足できる状態です。
残るはバルブ関係しかないんですが、それにしてもねえ。
2サイクルなら吹き飛ばすか焼けばお仕舞いなのですが、4サイクルでかつマフラーはオイルパンの下で左右繋がっています。ちなみに、左右の排気と排気音は順当、エキパイも均一に焼けているように思われます。
日曜日は二日酔いでバイクどころではなかったのです。酒は飲むもの、女は乗せるもの、バイクは跨るもの、エンジンは回すもの。基本に忠実に、次週は限界まで回してみましょう。
おまけのツチノコは学研・ムー編集部が関係しているとか。確か学研には友人が居たように記憶するのですが、この掲示板を見てるかな。
ホントだ、見事に誤植してますな。
まあ、スルーパスで原稿がアップされることも多いネット上では、ちゃ
んと担当エディターが目を通しているだけ良心的ともいえるのですが、と
もかく失礼をいたしました。
訂正しておくように連絡しときます。
種村季弘特輯の拙文中「かるがゆゑに」が「かかるがゆゑに」になつてゐたのも同様ですね。他の二カ所はわたくしの見落としですが、これはねえ、ちよいと……。もしかしてわたくしが間違つてゐるかと思ひ、日本国語大辞典第二版をもひいてしまひました。誰かが勘違ひしてゐるのでは。率直な物言ひをお許し頂きたく。
漠然と「かかる」だと信じこんでいる人が多いのでは?
種村季弘スペシャルはどういう校正過程を経たのか、小生、委細を把握
していないので分かりませんが、bk1のほうは、同社の担当の方が単独
で作業をおこなっているので、実務面で人的重複はないのですよ。
日本国語大辞典第二版とは大事ですね。東さんの仰る通り、幻想文学の方は私の責任にて、BK1の方は担当エディターのミスということです。当掲示板の笑い話に致しましょう。
一考様、東様
もちろん笑ひ話にして下さつて結構です。私とてきつと何かを間違へてばかりでせうから。
ただ、それでひとつ思ひだしたのですが、しばしば「すべからく」をほとんど「すべて」の意味だと勘違ひしてゐる文筆家(小説家を含む)がゐて、苦笑することがあります。「すべくあらく」の「べし」の意識がないのでせうね、きつと。
もう一つ蛇足。
昨今の学生の日本語能力は概してきはめて低く、英語をマスターしたいなどと一方でいふのが、軽薄でいやになります。めつたに使ふことのない英語などより、日本語をきちんと教へたほうがいいのではと思ふことしきり。
高遠弘美さんへ
かつて某誌で「立ちどまりつれ」と著したのを「連れだって立ち止まる」の意ですか「連れと立ち止まる」の意ですかと念を押され「立ちどまってのツレション」ですよと応えたことがあります。青蘿や如亭はいうに及ばず、西行や芭蕉すら読まない人が編輯や校正を生業とする御時世です。「微句抄」の他、手はありますまい。
郁乎さんで思い出しましたが、コーベブックスで郁乎さんの丈草論を上梓しました。題して「夢一筋」。瀧口修造さんの丈草論への反歌との趣でした。売れたのは百五十部そこそこ、わが邦に於けるイジドール・デュカスの人気もいまいちで御座いました。
もう一つ蛇足。
芥川賞受賞作家の代表作巻頭に「一天にわかにかき晴れて」とのくだりがあります。井上ひさしさんのようなパロディ小説にあらず、嘲笑や哄笑へのいざないを売りにした(としか私には思われない)大真面目の告白体の小説でした。それと比してネットなんざあ、ガキタレの暇つぶし。きちんとした日本語などより、存在していることへの羞じらいを教へたほうがいいのではと思ふことしきり。
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