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松友 | チーフテンズ、イアン・マクロード社

一考様
14日は駅までとんでいったことが功を奏し、幸いにも終電に間に合いました。御心配をお掛け致しました。

頂戴しましたお酒についての詳細御教授ありがとうございます。
スプリング・バンクの長期熟成は原則としてアメリカン・オークなのですか~。はたと思い、昔剥したケイデンヘッドの恐らくはオーセンティック・コレクションの1本、1965年、31年もの1996年10月瓶詰め50.5%もののラベルを確認。"Matured in an Oak Cask"と"SHERRYWOOD MATURED"の両方の表記がありました。
イアン・マクロード社、チーフテンズ・チョイスはラベルの柄が派手目ですが、お店で紹介してくださったボトルは皆美味しく頂戴しました。これからどのような樽が頒布されるのか、とても楽しみにしております。
近々、お教えいただきましたニュー・ブルイックラディのバーボン樽ものをお店に頂戴に上がります。
では。

付記:今日16日、早くも東京で桜の開花宣言、満開は約1週間後だそうです。ですが寒さがぶり返さないとイイです。(-_-;



投稿者: 松友    日時: 2002年03月16日 19:01 | 固定ページリンク




高遠弘美 | 一言のみ

掲示板に書くことはないと思いつつも一言だけ書きます。
インターネット上でのやりとりというのはあまり好きではありません。文章にこだわらずに書くからです。一考さんがお書きになる掲示板はよく吟味されていますが、ほかの方々がいつもそうとは限りません(わたくしが見る掲示板はですぺらのものだけです。日常インターネットのご厄介になるほどわたくしは暇ではありません)。わたくしもそう。決して「推敲」して書いているわけではありません。推敲されていない掲示板の文章について揚げ足取りのような批判は向いていないのです。わたくしがサイードの翻訳に文句を言ったのは、それがまさに「読まれるべき」本だと考えたからです。読まずに捨てておくべき本に何の贅言が必要でしょうか。数字表記の不統一、六十歳を過ぎたサイードに「ぼく」が不適当との意見を撤回するつもりは毛頭ありません。もしそういうわたくしの考えに賛成できぬならわたくしのするわずかな仕事など読まれることはない。捨てておかれよと申し上げます。伊藤さんがサイードの翻訳のひどさについて書いたわたくしの駄文に何を感じ、何を書こうとご勝手ですが、わたくしの真意を取り違えるかのごとき姿勢にはわたくしは違和感を覚えます。ただ、いまはもうあの本にまつわるすべてがいぶせきわざくれです。「ぼく」を厭うわたくしの考えはユリイカの鏡花論冒頭で書きました。賛成なされずとも結構。わたくしはわたくしの道をたどたどしくも歩むしかありません。その同道に伊藤さんやサイードのあの翻訳をよしとする方々がいなくとも構わない。喧嘩を売るわけではありませんが、あえてそう申し上げておきます。言葉はわたくしには伊藤さんがわたくしについてお考えになる以上に大切なものです。今日は妄言多謝とも申し上げますまい。さようなら。
追記。掲示板に本名を使うのがわたくしの流儀です。それもおそらくはご理解いただけないでしょうね。



投稿者: 高遠弘美    日時: 2002年03月16日 23:54 | 固定ページリンク




柊 弘夢 | ぼくみたいな子供がカキコしていいのか、わからないけど・・

(*?◎?)ノ 初めまして。 或る知り合いのHPで、掲載されていたので、興味感じて来てみました。 ぼくは、まだ16歳になったばかりの、子供だけど、コンテンツ色々覗いて、いいなあ・・って思って、んで感想?みたいなことカキコです。 色んな知識を自分に入れられることは、ぼくには最大の喜びです。 ちょこちょこ来てみたいと思います。 ごめんね、ただそれだけ。。 大人の社交場に、顔出すなんて、生意気かもしれないけど、許してくださいね。 (*~◎~)ノまたね~♪



投稿者: 柊 弘夢    日時: 2002年03月17日 08:58 | 固定ページリンク




一考 | 薬物中毒患者

 柊 弘夢さんへ
 取り敢えずいらっしゃいませ。
 十六歳のとき、私は既に仕事を持ち、結婚すなわち女性と同棲していました。また、年長者に傲慢にも文学論をぶっていたように記憶します。
 いろんな十六歳があるわけで、それはそれで結構なのですが、十六歳を子供というのはちょっと私には理解しにくいですね。
 印刷用語で文字・数字以外の各種記号活字を約物(やくもの、またはやくぶつと言う人もいます)と総称します。日本語にはもともと句読点や括弧はなかったものですから、どうも約物には抵抗があります。例えば単行本には『』、作品名には「」等々、誰が定めたのか存じ上げませんが、私が文章を著す時は「」以外は極力用いないようにしています。句読点はともかく、その他の約物には文章の流れを留めるという弊害を助長させる働きしかないからです。
 当掲示板では松友さんも屡々遣うのですが、(*?◎?)ノや (*~◎~)ノの意味が私のようなロートルにはまったくチンプンカンプンなのです。「カキコ」に代表される2ちゃんねる的語法もまた、理解できません。一種の薬物(約物)中毒患者と咀嚼すればよろしいのでしょうか。
 昔ヒロポン、今(^_^)(^_^)なんちゃって。またね~♪



投稿者: 一考    日時: 2002年03月19日 03:14 | 固定ページリンク




一考 | 薬中は私のこと

 柊 弘夢さんへ
 失礼を致しました。
 「或る知り合いのHP」ではなく、如月さんちからとでもお書き頂ければよろしかったのに。私は生来の軽薄派でして、如月さんからこっぴどく叱られました。申し訳御座いません。
 当掲示板初の論争(実はそれを待っていたのですが)の真っ只中だったものですから、本当に御免なさい。
 それにしましても、薬物と約物とを引っ掛けた上で「昔ヒロポン、今(^_^)(^_^)なんちゃって」ってかなり出来の良い駄洒落だと思ったのですがねえ。笑って頂けると思い込んでいたのですが。
 私は十代の頃、ヒロポンを止めるために、睡眠薬を大量に摂取していました。ハイミナールの致死量は確か8錠だったと記憶しますが、それを毎日2~30錠は飲んでいました。薬中だった自分の過去を揶揄する、不器用な私が生き延びるにはそんな生き方しかないのです。



投稿者: 一考    日時: 2002年03月19日 16:44 | 固定ページリンク




一考 | いぶせき存在

 柊さんへの返事にて「当掲示板初の論争の真っ只中だったものですから」と書いてしまいましたが、論争などとあらぬことを口走りますと高遠さんに怒られます。あれはみすず書房に託けて著された高遠さんの言葉に対する信仰告白みたいなものでして、伊藤さんがみすず書房にこだわったところに掛け違いの端緒が生じました。
 高遠さんに限らず、物書きとお付き合いするには、全著訳書を通読し、生涯を賭して書き手が何を欲し何を訴えようとしているのかを了解致さねばなりません。謂わば空間的な場で相手の思惟するところを捉えないとならないのです。そして、書き手の好悪すなわち思想を共有できるか否かにすべてが掛かっているのです。その辺りの消息を了解しないで迂闊にものを申せば、拒否反応を喰らうだけです。
 一方、伊藤さんは手練れの書評家です。書評は難しい所作です、と言いますのは、対象たる書冊の存在をないがしろにして書評は存立しません。でも、書評の本懐は対象たる書冊の存在を突き破ったところにあります。理解して頂きたいので繰り返します。対象たる書冊の存在を通り越して読者を異なる領域へと誘うところに書評の醍醐味があるのです。
 しかるに、今回の伊藤さんの論旨は当初よりポリティカルな方向に振られていました。高遠さんのような文学馬鹿(最大の尊敬の念を込めて)にそれは通じません。ポリティカルならポリティカルで結構なのです。晩年のジャン・ジュネが仮説としての人生の設計図を拒否し、生きて行く課程で先天的な概念と後天的な概念が絡み合って新たな概念構成がなされて行くとのラジカルな弁証法をパレスチナの地で証明しようと試みたように、であれば。
 伊藤さんの踏み込みがもう少し深く、存在の悲しみに肉薄するような相貌を帯びていれば対話が成り立ったのかも知れません。書評を多く著されて来た伊藤さんであればこそ、書物の呪縛から逃れ得なかったと申せば言い過ぎになりましょうか。
 助け船を出したつもりだったのですが、返答のタイトルが「本音とタテマエ」では、火に油じゃないですか。ボオドレエルの「鏡」のことだけを書けばよろしかったのに。

 高遠さんに一言。貴方が仰るように、私もインターネット上でのやりとりはあまり好きではありません。確かに、文章にこだわらずに書かれているからです。でも、世の中には書物を繙くことすらかなわず、ネットだけが世界への唯一の窓口という方もいらっしゃいます。その理由にはたって触れません。私はそういう方のためにこそ、ネット上の南柯書局を起こしたいと願っております。
 貴方も私も本音だけで生きようと極力勉めています。立前を拒否し、本音のみを己が趣旨とするならば、著すところのものすべてが鬱悒きわざくれではありますまいか。さらに申せば、貴方や私のような存在それ自体がいぶせき存在なのではないでしょうか。
 掲示板はお薦めできません。貴方を当掲示板に引きずり込んだことが悔やまれます。相済まぬことを致しました。しかし、貴方が著される言葉への信仰告白をいまもっとも必要としているのはインターネットなのです。かつてのテレヴィジョン同様、生まれたばかりのよちよち歩きのインターネットが表現としてのメディアに脱皮できるかどうか、これから正念場が始まります。オンライン・ゲームやチャットを愉しむような下司な輩に興味はありません。しかし、「ぼく」を厭う読者は少数ですが常にいます。そういう人達はこれから表現力を持たねばならないのです。例え半歩でも、より呪われたメディアに近づけんがため、これに懲りずに一方通行での発言をお願い出来ますまいか。



投稿者: 一考    日時: 2002年03月19日 18:49 | 固定ページリンク




一考 | ボルボ

 友人宅から23年前のボルボが美しい状態にて拙宅の庭に迷い込んで来ました。ツードアで、ハードトップの外部とシートは黒の革で覆われています。型式はE-26B27。全長490、全幅171、高さ138、乾燥重量1380?、総重量1655?。機械式インジェクション、2660?のV型六気筒エンジンを積載。現状では最高速度140?、燃費はリッターあたり2?、信号で止まる度にエンジンストップに見舞われます。
 六気筒のうち一気筒は動作していませんが、バルブ並びにバルブガイドには損傷なく、プラグとプラグコードを取り替えれば作動すると思われます。エンジンルームにラジエーターのクーラントが飛び散った痕跡あり、エンジンそのものの異常な音量と振動から推し量るに、ガスケットが抜けているようです。恐らく、ラジエーターの液が飛散した後、少しく距離を走行したものと思われます。
 欠損部品はホイール・カヴァーがひとつと、左側の室内灯のプラスチック・カヴァーの二点のみ。左の前照灯の下部よりエンジン上部へ走る吸気用の筒に破れがありますが、これは走行には何等支障無し。
 ガスケットの取り替えは当然として、点火系と六気筒の同調によって最高速度180?、リッターあたり5?の燃費は可能と思われます。走行距離が13万?を超えていますが、ラジエーター・ホース以外、部品交換の痕跡なく、80Aのバッテリーと履いているブリジストンのGグリッドは新品。スターターモーターの磁石の接点とオルタネーターのダイオードに支障あり、簡単な修理で生き返るように思われます。最悪のケースを想定しても以上にラジエーターそのものと燃料ポンプの交換を加えれば万全でしょう。ただし、古い車ですので吸排気は触れず、ラジエーターも入手不可能でしょう。ちょいと問題が残ります。
 贅沢ですが、サスペンションとショック・アブソーバを汎用品に取り替え、車高を3~5?ほど落としてやればスポーツカーらしくなり、路面への食い付きもよくなります。
 はてさて、急ぐ必要も理由もありません。今乗っているチェイサーの走行距離が16.2万?、あと4万?を走りきるまでに序々に修理して行けば丁度具合良いのになあと思っています。
 さて、松友さん、E-26B27についてどのような情報でも結構です。何かあれば御教示下さいな。



投稿者: 一考    日時: 2002年03月19日 18:59 | 固定ページリンク




一考 | どぶ入荷

 この度、柏書房の芳賀啓さんが福島県双葉郡川内村に別宅を設けられました。草野心平村として識られた村です。その村の和尚さんの手造りになるどぶろくが当店に到着致しました。管理人さんをはじめ、御用とお急ぎでない方はぜひいらして下さい。一本限りですし、芳賀さんが既に飲み始めています。お早くどうぞ。



投稿者: 一考    日時: 2002年03月19日 19:20 | 固定ページリンク




Siesta | 洋書店Shelf

二階堂奥歯さんへ

先日、「Shelfが無くなって、服屋さんになってた。」と仰っていましたが、Shelfはまだ営業していましたよ。何かの勘違いではないでしょうか。ワタリウム美術館を出て左手に10mほど歩けば、''Shelf''と書かれた小さな青い看板を発見出来るはずです。二回目のバックミンスター・フラー展の後に是非足を運んでみて下さい。
奥歯さんの仰るように、あの店は尖っています。そしてなによりも私は、あの店の特価本コーナーでいつもいい買い物(散財?)をしてきたので、服屋さんなどになってしまっては困るのです。

ですぺらにお越しの皆様
http://www.dab.hi-ho.ne.jp/shelf/
をご参照下さい。



投稿者: Siesta    日時: 2002年03月20日 02:00 | 固定ページリンク




如月 | 恋・順番


一考さん、柊さん、「こっぴどくしかる」だなんてとんでもない。あたしゃ、そ
んなこと誰にもしてませんよ♪(←一考流にいうと、この記号も薬物かしらん?)
さて、一考さんと、柊さん(HN=なまこちゃん)の接点というのは、考えるだ
けで不思議だけど、せっかく拙サイトのリンク集でならべて貼ってありますので
(あれは濃い順番という噂も・・・。=デリダ流には恋・順番か!?)、これを
気に友達の輪に入れてあげてくださいな。
なまこちゃんのサイト「コタツネコ」にアクセスしたことのない方は、彼の足跡
をたどって一度訪問してあげてください。
ヨロシク。



投稿者: 如月    日時: 2002年03月20日 09:03 | 固定ページリンク




一考 | 絵葉書の店

 Siestaさんへ
 Shelfというのは、ひょっとしてギャルリー・ワタリの娘さんのお店ですか。30年ほど昔の話になりますが、上京の折、ギャルリー・ワタリではよく泊めて頂いたのですよ。寺山修司の写真展が最初に催されたのが同画廊で、寺山さんと語り合ったのを思い出します。随分経ってから娘さんが絵葉書専門の店を開き、繁盛していると人づてに聞きました。



投稿者: 一考    日時: 2002年03月20日 10:37 | 固定ページリンク




一考 | 緊迫感

 如月さんへ
 どうでもよいことなのですが、私は人を非難し、論難し、拒否し、否定し、忌み嫌うことはありますが、揶揄したことは一度もないつもりなのですがねえ。自らへの揶揄は生き延びるための便法として屡々用いますが。
 それにしましても、高遠さんの「一言のみ」のすぐ後によく書き込みをなさいました。驚いております。すべての物事にはそれなりの流れがあり、到底私には出来ない芸当です。当事者の伊藤さんですら、ですぺらで返答をすべきか否か思い悩んでいらしたのに。もっとも、そちらは差し控えるように具申致しましたが。
 高遠さんも伊藤さんも私にとっては文学の話が出来る数尠ない友人ですので、久しぶりに緊張しました。でも、いいですねえ。このような緊迫感が常に底流になければ、掲示板なんてなんの意味もないですから。何を「カキコ」しても総攻撃を受けるような、緊迫が緊縛になるような「板」を目指したいものです。



投稿者: 一考    日時: 2002年03月20日 11:12 | 固定ページリンク




二階堂奥歯 | Shelf

Siestaさんへ
ああよかった。Shelfありましたか。
私は消えてしまったデルタミラージュを求めて一時間さまよい、「そうだあんなに素敵な画廊が存在していたはずがない。きっと私の妄想だったんだ」と結論したことがあります。
(それは間違いです。勿論実在していました。渋谷の美蕾樹は今もあるのは皆様ご存じの通りです)。
Shelfもあんなお店が存在し続けないということはなんら不思議ではないと思って一人で了解していました。
でも勘違いでよかった。
ところでバックミンスター・フラー展今度行ったら三回目です……。



投稿者: 二階堂奥歯    日時: 2002年03月20日 12:22 | 固定ページリンク




高遠弘美 | 一考さまへ

掲示板一般が嫌ひでもこの掲示板には書き込みをしたのは、ひとへに、言葉を大事になさる一考さんゆゑのこと。仰言つてくださつたこと、有り難く拝読しました。相済まぬ、などとはむしろこちらの申すべき言葉。折に触れて駄文を連ねることを厭ふものではありませぬ。どうぞよしなに。



投稿者: 高遠弘美    日時: 2002年03月20日 16:26 | 固定ページリンク




一考 | BMWのエンジン

 松友さんへ
 あと半年位は使えそうなバッテリーを頂戴しましたので、R100RSを始動させようとしたのですが動きません。どうやら右エンジンのプラグの不調。このバイクは最初購入したときに、大阪の内燃機関屋にてバルブガイドを打ち直しました。レギュラー・ガソリンで走らせたかったからです。国内で売られているハイオクとレギュラーの間にはさしたる差異はなく、点火のタイミングが僅かに異なるのみ。当然、オクタン価が高くなれば点火時期も早くなります。四輪の方は古い車ですのでデストロビューターがついています。従って、ハイオクとレギュラー双方のガソリンに即応できます。近頃贅沢になったのか、点火タイミングを触らずにハイオクを入れる人がいますが、あれは嗤えます。
 バルブ関係がまさか理由とも思われないのですが、Rは最初から右エンジンが不調でした。最初は左右の同調があっていないのかなと軽く考えていたのですが、どうもそうではなさそうです。メイン・ジェットの調整は0.2単位で、左右を無視して何度も行いました。燃料にフィルターを掛けてまで試したのですが、右のプラグが黒く焼け焦げます。要するに、不完全燃焼ですね。
 BMWのエンジンのマイナス面はタペットの調整が定期的に必要なことです。もっとも、電装関係はまるごと駄目ですが。貴方のセブンはキャブ仕様でバイク並みのエンジンでしたが、調子はいかがでした。わがRのエンジンは持ち主に似て、駄々っ子のようなエンジンです。今回の引っ越しに先んじて、家探しで何度も上京しました。時速150キロ位で東京、神戸間を突っ走るとプラグの先端は光ってきます。そういう車なんですかねえ。
 前の日曜日、近所のバイク屋さんでスズキのバンディットの修理に付き合いました。排気側のカムタイミングを可変させるVCシステムの車です。驚いたことにレッド・ゾーンが16000から17000回転なのです。8000回転を維持しながらブレーキで速度調整をしないと走られないのです。5000回転にまで落とすと半クラッチすら効かなくなります。ちなみに、加速は10000回転から上、これではF1のエンジンではないですか。六甲山なら間違いなく死ねますね。
 かかるバイクには縁のない年齢に達しました。貴方がデザインしたZRX1100のような軽量化されたコンパクトなバイクでフルカウルはないものかと探しています。K100RSを売却した代金で、いっそPACIFIC COASTでも買おうかなと思っています。だって、いくら体が草臥れて来たとは申せ、スクーターという小市民的にして平和な乗り物にだけは乗りたくないですから。



投稿者: 一考    日時: 2002年03月21日 12:09 | 固定ページリンク




一考 | 竹箆

 高遠さんへ
 他の私の書き込みによって、二三日悶着があったようです。それこそ「余りの鬱悒さに、目をふさいでぞ落しける」の心境で御座いました。もっともその理由、私には未だ解せざること夥しく、これも老いたるが故と、自らに言い聞かせております。

 実は貴方の「一言のみ」を拝読せし折、一瞬背が凍てつきました。売るのは媚、買うのは顰蹙とはわが標語ですが、掲示板も同様に、いささか媚を売りすぎた嫌いが御座います。貴方の一言はまさに、安直な私の姿勢に対する痛烈な竹箆と相成りました。繁盛するに如くは無いのですが、なにもそれだけが掲示板の存在理由ではありますまい。さまざまな掲示板があって然るべきかと気付かされました。いかに脇道に逸れようとも常に本懐に立ち戻るべく、その振幅という名の新たな方向性を付与されしことに深甚の謝意を表したく思います。
 最後になりましたが、20日付けの書き込みと申すよりはお便りに感謝。折に触れての晤語と申しますか、出会いの絶景にわが身を浸すことかなえば、それにまさる喜びは御座いません。御自愛をお祈り申し上げます。



投稿者: 一考    日時: 2002年03月21日 13:24 | 固定ページリンク




松友 | 失礼致します。ボルボについてと様々。

 一考様
 お返事遅くなり大変失礼致しました。暫し長文を御容赦ください。

 先日はどぶろくありがとうございました。ふと、よしのとものにごり酒を思い出しました。あちらに比してコクが豊かで、とても美味しく頂戴いたしました。一本のみとの事、ちょっと幸運でした。

 まず、ボルボのツードア・ハードトップにつきましては、申し訳御座いませんがあまりお役に立てるか判りません。
 もしかすると262Cと呼ばれる機種でしょうか。こちらだとすればイタリアの老舗カロッツェリア、ベルトーネによる通称「ボルボ 262C ベルトーネ」、なかなか通好みの一台です。海外販社さんのホームページによれば下記の通りです。車種を取り違えていたら赤面ものですが、その切は御容赦をお願い致します。
 「ボルボ 262C」1977年のスイス・ジュネーブ・ショーで発表され、ボルボ50周年をからめ発売。1977年から1981年まで6622台製造。ボルボ264、4ドアを基とし同じ軸距(2640mm)。2ドア化に伴いガラス、屋根などが変更。スタイリングのデザイン自体はボルボで行われ、車体製造をイタリアのベルトーネが担当。エンジンはV型六気筒のOHC、2664ccか2849cc。四速マニュアルか三速オートマ。四輪共に油圧ディスク・ブレーキ。全長4900mm。なお、ベルトーネは御存知の通りイタリアのデザイン業並びに車体製造で有名です。四輪においてはやや直線的なスタイリングが持ち味でフェラーリの308GT4やフィアットのX1/9、近年のシトロエンなど多数手掛けています。
 症状に関しては白クマ様の御知り合い殿にお問い合わせいただくのも宜しいかと存じます。もしもラジエーターからでなく、エンジンのヘッドからクーラントが飛散したのであれば、これはちょっと。ですがヘッドを開けておられるようなので、嫌疑は既に解消済と存じます。点火系、吸気系の調子も気になります。前所有の御知人殿にも由来等々を今一度お伺いになるのも宜しいのではないでしょうか。また細かい話ですが、この型であれば正規輸入ではない可能性も御含み置き下さい。排ガス、法規対策による改善で重量が欧州仕様と異なる場合も多々あり、ちょっとややこしい部分ですよね。
 一考様にあられましてはチェイサーの四万はすぐに走りきってしまう距離、あまりのんびりは出来なさそうです。オールド・ボルボはアマゾンやP1800といった通好みの機種が豊富で、根強い愛好家が多くいらっしゃいます。また、所沢のボルボ専門店がホームページを持っており、こちらでは中古パーツも扱っているようです。今回直接のリンクは避け、併せて取り纏めてお店にお持ちしたく、しばしご猶予をお願い致します。
 さて、四輪、二輪共に立て続けに似たような不調が発生しているように感じ、お見舞い申し上げます。BMWは一通り再確認しないとならないようで大変そうですね。以前より機嫌が悪いのでしたらキャブか電装と思ったりしますが、最初からという所に難しさを感じます。手間が掛かりますが、念の為、バルブシート以外を元の状態に戻すというのも一案かと存じます。
 その未だ四輪なのにキャブ仕様のセブン。仰る通りのエンジンでして、しかも当時のベーシック・モデルのOHV。幸いにも当りに出逢えたのか、噂に聞くとんでもない目には会わずに済みました。ですがその日初めのエンジン始動は大切で、かぶらせずに、かつ吸わせておく按配に失敗するとダメ。高地でしかも寒冷前線など急激な天候の変化に見舞われると、調子が変わったりするのも御愛嬌。ただ、整備に関しては、幸いにも専門店が傍にあったので、半年に一度点検傍らキャブ調整をお願いしていました。このエンジン、OHVとはいえバランス取りがしてあったそうで気持ち良く回り、少しザラっとした独特の味と相俟ってタコメーターの針を上げては愉しんでいました。
 とはいえ、四輪の数値には目もくれない程よく回る近年の単車についてはご指摘の通りです。性能云々をいえば、多いとはいえない排気量で出力を稼ごうとすれば致し方ないのでしょうね。以前は乗っていましたが、回して走るのは疲れを感じるようになりました。もう、この路線のお好きな方々にお任せしております。 尚、力の出方や鼓動といった味わいに関しても、ある程度の総排気量か一気筒当りの大きさが関わるそうです。一気筒当り300~400ccは欲しい由。さて、このまま掛け算をして四気筒なら1600cc、となるとこれは重くなりそうで怖いものがあります。やはり今日主流になっている排気量は色々なバランスの上に成り立っているものと存じます。主だった四気筒車が上限1000cc前後で並んでいるのにも、その辺りの事情でしょう。
 ZRX1100も大排気量四気筒車、御記憶に留めておいて戴き誠にありがとうございます。仰せの通りカウルが小さいですから、一考様の用途には力不足ですよね。その点、単車を移動の手段として突き詰めた場合、ホンダのパシフィック・コーストは渋いです。かなり懸命な選択と存じます。スクーターを避けるのでしたら落とし処という感じがします。そういえば同じくホンダの125は元気してますでしょうか。あちらは乗りやすいのではと、勝手に想像していたのですけど。

 前回お邪魔しました折はニュー・ブルイックラディを戴くのを失念しましたので今度こそ。



投稿者: 松友    日時: 2002年03月21日 16:10 | 固定ページリンク




一考 | ボルボ其の二

 松友さんへ
 書き込みをしながら早朝からBMWと格闘、見込みどおりプラグの換装とキャブの掃除でとりあえず始動に成功。なぜか右側のキャブに水が溜まるという、摩訶不思議な現象あり。同じく右側のジェットにのみ濃厚なぬめりがこびり付いていました。ガソリンタンク内の連結部分もしくはタンクとドレンの間に異常ありと言うのが平凡な見立てですが、燃料パイプはドレンの下部で左右が連結されているにで、ぬめりの理由が分かりません。左右のエンジンに温度差があり、右側の放熱が悪いということなのでしょうかねえ。常にメイン・スタンドを用いているので、なおのこと理由がわかりません。

 ボルボの方はご指摘の通り262Cです。エンジンは260と同じ3速オートマのPRVのV6を積んだタイプです。私が記載したのはエンジンの型式です。ボルボの中でもちょっとした希車のようです。初年度登録が57年、従って登録前年の1981年、最終年の262Cになるわけですね。
 リフトアップしてみました。ローターの研磨面とブッシュの一部にヘタリがありますが、腐食と水漏れは問題なし。後は例によって、フューエル・フィルター、マフラー、ブレーキホースとドライブシャフトのオイル漏れ、ポール・ジョイント、ドライブ・ブーツ等々大きな問題はなし。以前の所有者は結構気を遣って乗っていたようです。
 チェイサーの話ですが、東京へ来てから100キロ・オーヴァーからの急制動に不安があり、ローターを研磨しました。しかるに、有効だったのは一箇月のみ。例によって、例の橋の上で120キロから急制動、車は右へ45度で停車。これでは町中でやばい運転は出来ません。NSXやGTRが前方で急制動を掛けた時のことを想像しますと怖くなります。やはりブレーキはブレンボですね。国産は話になりません。雨降りの川越街道で前方のベンツ500Cが事故で急制動、目にも止まらぬポンピングで止まったのですが、その距離僅かに10センチ、冷や汗をかきました。否、10センチに汗をかいたのではなく、後続車があれば死んでいたかも。
 話を戻します。クーラントの飛散はエンジンのヘッドからではなく、エンジンとラジエーターを結ぶパイプの損傷によるもの。電話で問い合わせたのですが、その後かなりな距離を走ったらしく、きつく叱っておきました。ガスケットは一部焼き付いています。友人には悪いのですが、素人さんがこういう車に乗るのはよくないですよ。古い車はエンジン・ルームでスチームが使えず、掃除には苦心させられそうです。
 お申し越しのごとく、正規輸入車ではありませんね。タイヤハウス等にこびり付いた泥によって車重を量るのは不可能です。機械式のインジェクションというのが食わせ物で見るのもはじめて、これは分解してみる他手立てなく、インテーク・マニフィールドに取り付けられたの三つのポッチの役割も定かではありません。
 セブン同様、マツダの最初期のロードスターも始動が大事だったと聞き及んでいます。暖機に時間がかかったそうです。それを思えば、BMWの暖機は走り出してから、それなりに利点もあるのですね。ホンダの125は梅子さんの愛車ですが、まったく乗らないので、乗る度にキャブレターのガソリンを捨てねばなりません。動かなくなるのも時間の問題かと思われます。だって、私は120キロしか出ないバイクなんぞいやですよ。
 いろいろお調べいただき有難う御座いました。ではまた、お店にてお会いしましょう。



投稿者: 一考    日時: 2002年03月21日 18:50 | 固定ページリンク




Siesta | ギャルリー・ワタリの娘さんのお店

一考さんへ

現在ワタリウム美術館の一階では夥しい絵葉書と気の利いた雑貨類を販売しており、地階はOn Sundaysという洋書店になっています。
おそらく、それらの前身にあたるのが一考さんの仰るギャルリー・ワタリの娘さんの店なのだと思われます。
佐藤さんが仰っていたのですが、以前On Sundaysは少し離れたところで和多利さんの娘さんがやっておられて、それが今の場所に移ったそうです。その娘さんが、現在同美術館キュレーターを務めておられる和多利恵津子さんなのではないかと思います。ですから、Shelfはそれとはまた別の店なのではないでしょうか。
とはいえ、あれだけ近い距離にあるのですから何か関係があるのかもしれませんね。



投稿者: Siesta    日時: 2002年03月21日 22:21 | 固定ページリンク




高遠弘美 | よしなしごと

まつたくの暇人の言葉です。お急ぎの方はお捨ておきください。
けふ、つれづれに仏和辞典を開いて遊んでをりましたら、以下の記述にぶつかりました。いや、フランス語は、といふか、ほかの言葉を知らぬせゐもありますが、面白いと思ひました。列挙します。
puce 蚤、ちび、チップ(集積回路の乗つてゐる半導体片――仮名遣ひはべつとして、仏和の説明です)
puceau 童貞の
pucelage 處女(童貞)であること
pucelle 處女の/la Pucelleジャンヌ・ダルク
puceron 油虫

わたくしはふだん電子辞書を使つてをりますが、冊子体の辞書にはそれなりの愉しみがあると実感したひとときでした。
よしなしごとのみつらねました。お忘れください。



投稿者: 高遠弘美    日時: 2002年03月22日 00:49 | 固定ページリンク




りき | ムットーニ、つきました。

>金光さん、如月さん。
先日は、いろいろありがとうございました。
本日、無事にムットーニ「アニバーサリー」が、つきました。

しみじみ感動しています。(--)

いいです。



投稿者: りき    日時: 2002年03月24日 21:48 | 固定ページリンク




一考 | 女装趣味

 メールあり。某掲示板にて高遠弘美さんが女に化け、しかも米倉涼子に似た美女であるらしい。これはおもしろい。ひとつ、高遠さんに米倉論でもお書き頂きますか。題して「レスボスの苑」。
 巻頭に女装した網タイツ姿の高遠さんの写真を掲げなくては。隅っこで結構ですから、私も共演させて頂ければ嬉しいのですが。二丁目の恒例に従い、薔薇の節句には一同女装しますか。こちらはデカ腹の夢、幻の共演。さらに伊藤さんが加われば、舞台が抜けますわなあ。多くの著訳書が上梓されている硬派の仏文学者なのにねえ、読んでいないのですね。
 さるにても、いずこの掲示板なのでしょう。



投稿者: 一考    日時: 2002年03月25日 13:46 | 固定ページリンク




御邪魔ビンラディン | 男か、女か

高遠弘美先生が、新年度にはじめての教室に行くと、「なんだ、オトコか」と小声でもらす学生が、毎年、何人か出てくるというはなしを聞いたことがありますが、名前だけから男女を識別するのは本当に難しい。斉藤由貴をサイトウヨシタカと読んだり、安田成美をヤスダシゲヨシと読むツワモノも存在するし、三木のり平の本名は「田沼則子(タヌマタダシ)」、児童文学のかこさとしさんの本名は「加古里子」と書くので、たいへんややこしい。
御邪魔ビンラディンは、読みだけで言うと、シューマンの名演で知られる女流ピアニストの伊藤恵さんと同じになってしまうけれども、これは、彼女にとっては大いに迷惑でしょうな。 これが、ネット上でわたしが本名を使わない理由であります。(笑)



投稿者: 御邪魔ビンラディン    日時: 2002年03月27日 17:01 | 固定ページリンク




一考 | よみちゃん

 どこの掲示板なのか分かりました。噂に聞いてはいたのですが、覗いたのははじめて。誹謗中傷に重きを置かず、会話を愉しむという他愛もなき所で、用語法やからくりを知らない私は軽くいなされたようです。それはそれでよろしいのですが、別な意味で興味をそそられました。
 30年ほど前にかかる掲示板があり、匿名で書けるのであれば、材料はいくらでも御座いました。一昔、二昔前の文士、作家のゴシップなら粗方存じ上げているのですが、そのようなものに今様の御仁が興味を示す筈もなく、時代遅れの私は地団駄を踏むしかないのです。
 それにしましても、こしかたの人々は遊びには元手を掛けていらっしゃいました。酒でも、女でも、古物でも、なんでもよろしいのですが、半端な遊びではなかったように思います。私が親しくお付き合い頂いた上方の某作家は常時四、五人の女人を侍らせて騒いでおられました。私も御相伴に与ったことがあるのですが、「一考さん、君は二輪車で我慢してくれ」との仰せ。また、女性達を引き連れての御帰館、今なら即離婚でしょうね。
 左京区の大学の教授連で、芸者や愛人に店を持たせていたのが六名、中京区の二大学で三人ずつ。ちなみに、神戸には二人しかいませんでしたが、これが大阪になるとずーっと増えて、私が知るだけでも十四人、いやはやお盛んなことで御座いました。南や石塀小路の待ち屋や出会い茶屋を貸し切り、置屋の芸者を一人残らず呼び付けるような剛毅な方がいらっしゃいました。それが西陣の旦那衆なら分かるのですが、昨日までは赤貧洗うがごとき生活をしていた物書き風情なのですから驚きです。なにしろ、小説にせよ翻訳にせよ、一冊当たれば家が建った時代です。「一考君、去年は五百人の女と寝たよ」なんて馬鹿な輩も幾人か居ましたっけ。
 ネットの代わりにトップ屋が跳梁跋扈していました。トップ屋にネタを掴まれ、泣く泣く大枚を支払った作家も多くいました。また、その揉み消しに走り回ったことも御座います。
 今回、私を羨ませたちゃんねるの向こうを張って、物故作家専用の黄泉ちゃんねる、約めて「よみちゃん」。当然、スレッドはすべて私が立てさせて頂きます。連日、遺族から名誉毀損の告訴がなされるは必定。こんなの流行りませんかねえ。



投稿者: 一考    日時: 2002年03月27日 22:35 | 固定ページリンク




一考 | 和多利さん

 Siestaさんへ

 どうも有難う御座いました。
 私も佐藤さんからいろいろ聞き出しました。すべては私の記憶通りでした。和多利さんは遣り手で、現代美術の目利きとして非凡なものをお持ちでした。息子さんと娘さんがいらっしゃるとは聞いていましたが、お会いしたことは御座いません。
 なにしろ古い話で、掲示板では憚られるような逸話も多く聴かされました。業界では数少ない立志伝中の人。昨今の画廊の不況話と比するに、出世頭かと推察致します。かなりな御高齢と思われますが、お元気なのでしょうかね。
 おもしろそうな書店ですので、暇を見付けて出掛けてみましょう。



投稿者: 一考    日時: 2002年03月28日 00:05 | 固定ページリンク




一考 | 種村季弘さんを囲む会

 別冊幻想文学「怪人タネラムネラ」が四月一日に発売されました。題して「種村季弘の箱」。種村さんのはじめての特集号です。全六十五名のオマージュを中心に、種村さんのアルバム、単行本未収録のエッセイ、翻訳、インタビュー、対談、書目録などを収録、全二百五十六頁の清楚な冊子です。
 頒価は千八百円、一日以降ですぺらにも在庫していますのでよろしく。皆さんにも宣伝の方をよろしくお願い致します。

 四月十三日の土曜日、種村季弘さんを囲む会をですぺらにて催します。会費は女性三千円、男性四千円、午後六時より、例によって葡萄酒とウイスキーとジュースはたっぷり用意致します。お誘い合わせの上、ご来店頂ければ幸いです。



投稿者: 一考    日時: 2002年04月01日 21:14 | 固定ページリンク




一考 | 種村季弘特集号

 「現代詩手帖」に連載された「ナンセンス詩人の肖像」や「映画芸術」に掲げられた諸エッセイを繙き、手に汗を握った六十年代後半の日々を思い出します。時はうつろい、種村季弘さんの特集号を編む羽目に陥りました。手に汗ならよろしいのですが、至らぬが故に冷や汗をかくは必定、大方の寛恕を乞う次第です。

 別冊幻想文学「種村季弘の箱」の編輯に託けて上記にはじまる駄文を連ねました。拙文をなぞりながらの捕捉を少々。
 青春の日々、種村さんと酌み交わせし数多なる美酒を宴を思い起こします、ある時は神戸で、ある時は大阪で、またある時は京都で。宴と申しましたが、過激なそして冷酷な眼差しとなりふりに私がごときは最初は懼れおののくばかりでした。ある日、ひとつの主辞に対して、賓辞を天文学的数値にまで高める、言い換えれば、雨後の筍のようにひしめきあう二項対立、ありとある弁証法が仲良くあるいは仲悪しく共存するささくれ立った球形の宇宙、ある種いびつな球体感覚のようなことを種村さんが呟きはじめました。
 「いざりにならなきゃ駄目だよ、いざりに」「未練を断ち切らなきゃ駄目だよ。そうでなきゃあ、ものは著せないよ」「書くことだけが生きることなんだよ」気付かない内に、種村さんは「情念や怨恨とのクリンチで陰々滅々とのたうち回る」俗世間からの脱出を、解放を身を挺して教えて下さっていたのです、拙い存在への憐憫を込めて。
 自らへの同情を憚り斟酌を差し控える、即ち未練未酌のなさを唯一手懸かりにする他、生き残る術のないことを繰り返し繰り返し、種村さんはお教え下さったのです。
 かの日の結論は「君、風通しだよ、風通し・・・」。それが今回の特集号のテーマとなりました。怪人タネラムネラ、百面相タネラムネラが按配よく風に乗じて舞台を擦り抜けましたかどうか。編者へのご意見、ご叱責等、お聞かせ頂ければ幸甚に存じます。



投稿者: 一考    日時: 2002年04月01日 22:23 | 固定ページリンク




高遠弘美 | 誤植訂正いたします

生来の迂闊さに加へ、老来、目がよくみえず、誤植を見逃すことしばしば。
『種村季弘の箱』に寄せた駄文にも以下の誤植がありました。
お読み下さつた方がゐるとすれば、お詫び申し上げます。
211頁上段5行目DankerはDenker、
214頁上段二行目「かかるがゆえに」は「かるがゆえに」の誤植です(何だか吃音が表記に現れたやうで耻かしき限りですが)。
とりあへず、お詫びまで。



投稿者: 高遠弘美    日時: 2002年04月04日 10:35 | 固定ページリンク




りき | 椿実さん逝去。

昨日深夜、金光さんと電話していて、
金光さんにうかがったのですが、
椿実さんが亡くなったらしいよと・・・・。

同姓同名の別人かなと思ったのですが、
いま、検索をかけたら、死亡記事がでてきました。

中井英夫さんとのかかわりの範囲でしか、
知りませんが・・・・。私は。

ご冥福をお祈りします。



投稿者: りき    日時: 2002年04月04日 22:11 | 固定ページリンク




ちこ☆ | 美容整形のサイトをやっています

はじめまして。美容整形PLACEBOのさいとを経営しています。整形に興味のあるひとや芸能人の整形に興味のあるひとはぜひきてください。カキコしてってね~♪



投稿者: ちこ☆    日時: 2002年04月05日 11:11 | 固定ページリンク




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