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高遠さま
ご高著を頂けるとは、幸甚の限りです。
出来ましたら、ファンの一人として、宛名付きの署名をお願いできませんか。
送り先は宅急便クロネコヤマトの伝票に記した通りです。
六月、中眞さんの展覧会の折、会場でお会いしている筈です。
あの時もメールが戻ってきたので失礼ながら、奥様にお電話してしまいました。お互いにアドレスを持ちすぎなんじゃありませんか。あの時の不審な人物がわたくしです。下記が本家のメールアドレスです。
一考さま
濱田君のAMUSも今月いっぱいで閉店すると連絡が来ました。海文堂はとうに撤退したし、元町にあった神戸丸善までも今年、店じまいしてしまいました。一体どこで洋書を買えばいいんだろう。そういう僕も殆どネットで買ってるけどね。当然ながらネットじゃ立ち読みが出来ないんですよ。殊に雑誌が困ります。CDは試聴できるのにね。
神戸における出版史を既に大倉山の図書館の司書の方々が、かつて手がけていました。コーベブックスとその後の取材もしていますね。もう少しちゃんとした出版史を作りたいものです。
昨晩は多くの方にお越しいただき、ありがとうございました。
CAMPAGNOLOさまよりのお酒、宴の直前にきっちり届きました。ありがとうございます。
「珍説愚説辞典」はまだ拾い読みをした程度ですが、翻訳苦労話を伺っていたわたしは、涙なくしては読めません。ということはなく、ニヤニヤ、クスリ、とっても面白いです!でも珍説愚説の著者たちは皆、真面目に書いている。物を書くというのは怖ろしいことなんですね。高遠さんは「昼寝の枕に」と記していらっしゃいますが、確かに枕にぴったり。悪意に満ちたよい夢を見られそうです。いえ、この厚みで4500円は吃驚です。国書刊行会は偉い。と、ヨイショしておこう。
高遠弘美です。
今回の「珍説愚説辞典」の刊行に際しまして、多くの方々の暖かいお言葉を頂戴いたしました。掲示板ゆえ、お名前は敢えて出しませんが、一次会、二次会にご来臨頂いた方々、薫子さんをはじめ、心より感謝申し上げます。
なお、早速本日(28日)の日経の読書欄に書影入りの紹介記事が載りました。幸先のよいことだと喜んでおります。
ありがとうございました。
moonさんへ
ご迷惑をお掛けし、申し訳ございません。健闘中なのですが、うまくいかないのです。新JIS漢字すなわちJIS X 0213に対応していても、問題はワープロソフトがどこまで対照表を内包しているかで決まるようです。当方のMacWORDは3.0なのでOffice-Xと共に使用不可。他ではJedit4.0.9、iText 3.0.2、LightWayText 4.0.2はユニコードに対応していますが、OS9.2.2では駄目でOSX上でなければ文字が起きません。OS9.2.2だとやはり「Kandata」か「Habian」のフォントを入れるしかなさそうです。「Habian」はリゾルバブルフォントなので、アウトラインフォントとしては機能しません。「Kandata」の方は著作権で悶着を起こしたらしく現在では入手不可。Seizenさんの仰る不都合とはそのことだと思います。
Atok13の「Unicord表」は前記対照表が中途半端、従ってヒラギノが生かされるのはEGWORD12に附属しているEGBRIDGE13ということになるのでしょうね。
7300と7600にOS9.2.2とOSXをインストールしたため、いろいろと問題が生じています。旧型PCIPowerMacへのインストールにSCSI-0が使えないとか、USBやFireWireのカードが機能しなくなったり、DHCPサーバからのメッセージやアカウントを読み込めなくなったりと、大騒ぎの日々です。機能拡張をすべて洗い出し、Device ExtensionのJ1-1.5.8をJ1-1.5.6に戻したところ、とりあえずインターフェースカードは認識してくれました。ここ二週間ほど、パソコンとの睨めっこが続いていますが、もう少し格闘が必要なようです。お申し越しのOS-Xのバージョンアップはスムースに済みました。ただし、旧型には10.1.5にアップ出来ない不具合があります。
神戸行きの件ですが、10月11日に琵琶湖でケンタウロスのパーティがあります。その翌日に親父の墓参りに行こうかと思っているのです。だって一度も線香をあげていないのですから。しかし、現状では希望的観測です。
一考さんへ
ご希望のヒラギノフォントを使うには、OS-Xでないと駄目です。OS9ではユニコードに対応出来ていないそうです。つまり、表示出来ない文字や、違った文字が表示されると言う不具合が生じます。7600にOS-Xさえインストール出来れば、OS-X附属の「ことえり」でも「EGBRIDGE13」でもほぼ問題なく使えます。ワープロは「EGWORD12」で良いのではないでしょうか。旧機種なので「EGWORD12」が、もし重いようなら、最新バージョンの「iText 」「LightWayText」の選択肢もあります。まずはOS-Xを使える状態にしないといけない。無断リンクなのですが、以下のサイトに、旧機種(7600)にOS-Xをインストールされた方の詳細な報告があります、参考にしてください。掲示板もありますのでご相談されては如何かと。
http://www.mac-rescue.net/osx/pb/7600.html
http://www.mac-rescue.net/osx/
事前にご連絡さえいただければ、いつでも遠慮なくお立ち寄りくださいね。
下記のアドレス、既に掲示板は消滅しているようですね。
また他の参考になりそうなのを探しておきます。
moondialさんへ
旧機種(7600)にOS-XをインストールするにはXPostFacto 2.2.5を用いるのがもっとも簡単で、そちらはすでに試みました。OS-Xのインストールによって生じるトラブルはこの二週間でほぼ解決致しました。また、OS-Xと9.2.2のパーティーションを切ることによって、便利な裏技が使えるのも知りました。しかし、レスポンスが悪く、とても実用向きとは申せません。そこで、9.2.2でなんとかならないかと模索したのです。青空文庫が採り入れた方法がもっともスマートではないかと思い、前述の「Kandata」を入れるとの結論を得ました。しかるに「Kandata」は現在では入手不可能です。当座はOS-Xでしのぐしかなさそうですね。
今回の試行錯誤に至った原因は、過去に綴ったモダニズム派の作家たちにかんするエッセイをホームページに掲載しようと思いたったことなのです。12~3篇はあるのですが、漢字制限に引っかからないエッセイはわずかに一篇。これではpdfかjpegで掲載するしかないのです。それにしても、自宅と店のパソコンに限っては第六水準まで出てくれないと人名がどうにもなりません。「Habian」や「Mojikyo」だと9.2.2でも起きますが、その箇所だけ目をむく始末。もっと善い解決策があるようにも思うのですが。
昨日は一考さん風邪でダウンとのこと。
具合は大丈夫ですか?
今年の風邪は頭痛+発熱の症状のようです。
私も昨日烈しい頭痛に襲われ、大変でした。
今日は私用のため会社はお休みです。
夜は別途お伺いします。
高遠さま、出版記念パーティー、お誘いいただいたのに
出席できませんでした。
すいません。
二次会すら行けませんでした。
メールをお送りしようとしたのですが、
あて先不明で戻ってきてしまいます。
この場を借りて、お祝い申し上げます。
ですぺらにも度々お越しいただいているイラストレーターの矢吹申彦さんの個展が開催されます。
矢吹申彦 2003年個展 「浮雲之展」
2003年10月7日(火)~10月16日(木)
11:00AM~7:00PM 日曜休廊・祝日開廊
福原画廊 東京都中央区銀座7-5-15 銀座蒲田ビル2F
電話・FAX03-3289-1710
矢吹さんの作品はCDジャケットや雑誌、書籍の装画などで皆様お馴染みだと思いますが、
最近の絵を直に見られるよい機会です。是非お運びくださいませ。
りきさま
お祝いのお言葉ありがとうございました。
ですぺらに下手ながら署名本を何冊か置いて頂いております。もしよろしければどうぞ。
一考様
お風邪とは。実はわたくしも一昨日の夜から具合悪しく、昨日は働きましたが、今朝からダウンして伏せっております。
どうぞお大事に。お見舞い申し上げます。
本日午後6時半よりですぺらにて、須永朝彦さんがカルチャーセンターの生徒さんとの懇親会を催されます。会費3500円で、どなたさまでも参加歓迎。どうぞよろしく。
ご報告申し上げます。
こんなことはこの先ないので図々しいのを承知で申します。
Amazonの「フランス語」の部門をご覧頂けませんでしょうか。
「珍説愚説辞典」が何と売れ行き一位になっています。
こんなことは二度とないので敢えてお知らせ申し上げました。
失礼をお許し下さい。
こういう瞬間がたとえ一度でもあったということにつき、ご支援下さった方々に心より御礼申し上げます。感謝を込めて。
高遠弘美
高遠先生
おめでとうございます。
そこで、ですぺら通信にキャプチャー画像をアップしました。本投稿アドレス欄に入れてあります。
まずは取り急ぎお祝いまで。
松友さま
ありがとうございました。お言葉も、該当頁のアップにつきましても。
素天堂さま、如月さまもご自身の掲示板に書いて下さいました。皆様が後押しして下さるありがたさを感じております。御礼申し上げます。
moondialさんへ
ケンタウロスのサマーパーティ西日本に参加。従って、11日の夜は琵琶湖畔のキャンプ場。明石の暴走族仲間が来ているとよろしいのですが、いかがなものでしょうか。
翌12日に5年ぶりに神戸の実家へ線香をあげに行きます。その夜、(http://r.gnavi.co.jp/k139300/)にて鯨カツでも食しませんか。前回、来住さんへ呼び出した空手家の山下さんが営むお店。西明石で4人のやくざを血の海に沈め、私の出番を端折った猛者です。貴方もご存じでしょう。
実は、豆皿、帯留につづくぽち袋の原稿が滞っているので、13日中に東京へ戻らねばならないのです。今回は来住さんへ行く時間が取れません。11月に連休が2回あるので、その折りは西明石へと思っております。
先程とど店長は、大騒ぎの末、ようやく琵琶湖へ向け出立されました。ばんざーい。
ということで、本日「ですぺら」は美女二人による営業となります!どうぞよろしゅう。
鯨より美女二人の方が好みなので、私はそちらへ出向きましょう。
今日は久しぶりに展覧会に行ってまいりました。素天堂さんにお付き合い願って、「フェアリー・テイル 妖精たちの物語」に。素天堂さんは二回目とのことでしたが、何回も見に行きたくなる気持ちがわかる、見応えのある展覧会です。ジョン・アンスター・フィッツジェラルド、ジョン・ダッドなど、イッテシマッタ画家の絵がいい。小さな作品も間近で見ることができ、絵の具の盛り上がりまで確認してしまいました。素天堂さんは監視のおばさんに「舐めないで下さい」と注意されていました。挿絵入り初版本も数多く展示されていて、「一冊でいいから欲しい」と素天堂さんにお願いしたのですが聞いてもらえませんでした。11月3日まで、JR京浜東北線北浦和駅西口から徒歩3分の北浦和公園内の、埼玉県立近代美術館にて開催中。噴水前のベンチでランチというのも良さそうな所です。お薦め!
ところでとど店長は、雨にもあたられ(さすが雨男)、かなり長時間かかったようですが、無事琵琶湖に到着して焼き肉を食べることができたようです。でも右足がつったとかで、明日バイクで戻ってくることができるのだろーか。
直前の書き込みには若干のフィクションが含まれておりますので、訪問者の方はご注意を。
それからダッドのファーストネームは“リチャード”ですよ薫子さん。
軽口はともかく、浪漫派の絵画作品としても水準の高い作品が多かったです。
四谷シモン、現在来年1月にTBSで放送予定のドラマ「向田邦子の恋文」
(演出:久世光彦さん)の撮影中です。久世さんはこれまでも向田邦子原作のド
ラマを数多く手がけていますが、今回のドラマは向田邦子本人が主人公で、彼女
には隠れた恋人がいたという設定です。台本を読むと、向田さんが飛行機事故で
亡くなる前に残した留守電のテープ(最後の声)もうまく利用され、現実と虚構
が入りまじったおもしろいドラマになっています。向田邦子役は山口智子さん、
四谷シモンは向田さんの恋人の友人の役で1シーンだけ登場します。
* * *
私事ながら、本日、私に新しい仕事の依頼がありました。
正直言って、「う~む、できるかなあ」という気持ちも少しありますが、なんと
かやってみようと思います。
どんな仕事かって?
それはヒ・ミ・ツ。
今度お店に行った時にでもお話します。
素天堂さま、ご指摘ありがとうございます。素晴らしい絵にコーフンして頭が煮えていました。如月さま、シモンさんのドラマ出演、とっても楽しみですね。それにしてもお仕事って、なに何?いろいろと想像してしまいます。あらぬ噂が飛ぶ前に教えてください。
それではお知らせいろいろ。
その一
画家の多賀新さんより展覧会のお知らせを頂きました。
「復活 resurrezione」
10月14日~25日 AM10:30~PM18:30(日12:00~18:00)
青木画廊 東京都中央区銀座3-5-16 島田ビル2F 03-3535-6858
”quattro+uno” 市川伸彦 川口起美雄 多賀新 建石修志 宇野亜喜良
多賀さんは新作ドローイングを5点出展されています。
その二
詩人・エッセイスト・画家の亀山巌さん(1907-89)が発刊した「名古屋豆本」と、名古屋詩壇のさきがけ伴野憲さん(1902-92)の同人誌などを展示した回顧展が10月10日から30日まで催されます。
俳句・短歌・詩の専門書店「書物の森」にて
名古屋市中村区名駅5-10-7 花車ビル中館1F 052-551-3133
地下鉄桜通線「国際センター」下車3蕃出口1分
お近くにお住まいの方は覗いてみて下さい。
大事なお知らせをしなくては。
装幀家の間村俊一さんの個展が催されます。「ですぺら」では単なる酔っぱらいのおっさんですが、本職ではいい仕事してます!
以下 案内状より
間村俊一装訂展「本から」
いま、もっとも注目を集める気鋭の装訂家・間村俊一の二度目の個展を開催いたします。典雅な文学書からアクチュアルな実用書まで、書物そのものの物質性を強烈に感じさせる彼の本の宇宙を一望する展覧会です。前回の「本へ」(1998年)に続き、今回のタイトルは「本から」。この五年のあいだに手がけた装訂本をすべて展示、求心的に書物だけを追いもとめてきた段階からひとつ抜け出た新しい間村俊一の仕事を見ていただくとともに、関連イヴェントとして、本がとりもつさまざまな関係の豊かさにも触れていただきます。
会期 2003年10月24日(金)~11月6日(木) 12:00~19:00 休廊日なし
場所 ギャラリーカフェ sakura
東京都渋谷区神宮前4-4-7 2F 電話03-3408-7676 地下鉄銀座線・半蔵門線・千代田線 表参道駅A2出口から徒歩2分
関連イヴェント
渡辺一考トーク「本談義(1)詩歌篇」10月26日(日)18:30~
佐々木幹郎×菊池雅志セッション「詩朗読と尺八演奏」10月29日(水)18:30~
佐藤洋一郎トーク「本談義(2)競馬篇」(ゲスト伊与田翔)10月30日(木)18:30~
岡崎武志トーク「本談義(3)古本篇」10月31日(金)18:30~
福島泰樹ライブ「短歌絶叫」11月2日(日)18:00~
立松和平トーク「本談義(4)小説篇」11月4日(火)18:30~
すべて会費1200円(ワンドリンク付)
イヴェントの顔ぶれからは間村さんの幅広い交遊関係が窺えますが、おっと、なんということでしょう、「ですぺら」店主がトークに名を連ねているではないですか。店で呑みながらくだを巻くのは得意ではありますが、大勢の人前で話すことができるのでありましょーか。
ともかく是非ぜひ覗いてくださいまし。
au bon cafe’ 茶飲み話友達募集 茶飲み友達やパートナーを見つけませんか。 出合いは人生を豊かにします。既婚・未婚・年令制限一切無し。 ○電話帳を開くといわゆる”結婚紹介”ばかりです。既婚・未婚にとらわれず、年令に制限を設けず(エイジレス)、気に入った男女がお茶を飲みながら楽しい会話をする機会が日本にもっと有っても良いのではないでしょうか。当方はこういった当然の希望を持つ人達の出逢いと紹介の場です。 ○福沢諭吉の「福翁百話」より 西洋文明社会にチーパーチーと称し、簡単に茶菓を用意して客を招き、男女打ち交わりて遊戯談笑、一夕の楽事を共にするの例あり。 ◆主催 アストライアの会(社会教育団体) ◆場所 豊島区立青年館(JR池袋駅・西口) ◆連絡先 松原 和雄 〒354-0041 埼玉県入間郡三芳町藤久保1-11 Tel/Fax 0492-58-3218 ホームページアドレス http://www.asutoraia.com/
10月25日(土)の夕6時から10時にかけて第12回目のですぺらモルト会を催します。会費は6000円、メニューは以下のごとし。
1年分のボトルの取り置きは不可能ですので、2箇月分ずつ紹介させて頂きます。1年間で120の蒸留所のシングル・モルトを味わうことになります。
年内の開催は毎月第4土曜日、従って次回は11月22日です、どうかよろしく。例によって、ウィスキーの解説はその日にお渡し致します。
今月のモルト会で、ちょうど一年になります。11月からは香味の異なる新規ボトルを投入いたしますのでどうかよろしく。このところ、3本の解説文を抱えて難渋致しております。掲示板の書き込みならびに、新規ボトルの紹介も滞ったまま。まことに恐縮ですが、今月一杯はご勘弁頂きたく思います。
10月
トバモリー(10年)※アイランド
レダイグ('90 ゴードン&マクファイル)アイランド
グレン・エルギン('78 ハート・ブラザーズ)スペイサイド
グレンダラン('85 マクギボン)スペイサイド
スペイバーン('90 ダグラス・レイン)スペイサイド
ダラス・ドゥー('79 ゴードン&マクファイル)スペイサイド
オーバン('80 ユナイテッド・ディスティラーズ)※ハイランド
グレンユーリー・ロイヤル('76 ゴードン&マクファイル)ハイランド
トマーチン('77 ヴィンテージ・モルト)ハイランド
ブレア・アソール(12年 ユナイテッド・ディスティラーズ)※ハイランド
11月
@ラガヴーリン('93 ヴィンテージ・モルト)アイラ
@ダルユーイン('80 サマローリ)スペイサイド
トミントゥール(10年)※スペイサイド
@ピティヴェアック('85 ケイデンヘッド)スペイサイド
ベンローマック(12年 ゴードン&マクファイル)※スペイサイド
@アバフェルディ('77 ゴードン&マクファイル)ハイランド
グレンカダム('74 ゴードン&マクファイル)ハイランド
マクダフ('75 ゴードン&マクファイル)ハイランド
バルブレア('73 ゴードン&マクファイル)ハイランド
インヴァリーブン('84 ゴードン&マクファイル)ローランド
@は新規ボトルです。
舞踏家、故土方巽さんの奥方、アスベスト館館長、故永田耕衣翁の友、ですぺらへもお見えになられた元藤(火偏に華)あき子さんが亡くなられました。昨日朝、電話で知らされたのですが、詳細はここでは触れません。通夜は21日、本葬は22日、自宅は世田谷区下馬4-22-8。後日、お別れ会が開かれます。
元藤あき(火偏に華)子さんの通夜は自宅で21日夕6時から、告別式は22日午前11時から執り行われます。
パソコンの全盛を迎えていますが、出版の場にあってダイレクト出力は今なお不可能です。フォトショップやイラストレーターを用いて装丁しても、現場では色校、フィルム、刷版と、昔と変わらないアナログ作業が待ち受けています。モニター上で自らの装丁の結果を事前に確認するとの利便性以外、パソコンに目立った取り柄はまだないのが実状です。
間村さんはパソコンは使われないようです。バラ打ち、切り張りで版下を拵えるとお聞きしております。間村さんに限りません、私が存じ上げる装丁家は皆さんパソコンが苦手なようです。
はなしは換わりますが、文章表現は糊と鋏による継ぎはぎ細工からはじまります。鋏さばきや糊使いなど、細工の巧拙が問われます。巧みであればあるほど、紹介が単なる紹介にとどまらず、換骨奪胎の妙味を示唆することができるのです。そこで大事なのは糊と鋏を通しての指先の触感と眼差しのなかに構築される全体図すなわち方向性であろうと思われます。指先の触感が身体とするなら、眼差しのなかにはプラトン的な、幾何学的な、ある種情念のようなものが芽生えます。その双方が絡み合ってこそ、自らの呼吸が、血液の流れが、鼓動が聴こえてくるのだと思います。
間村さんはバラ打ち、切り張りという行為のなかに、みずからの身体を搏動を求めていらっしゃいます。氏にあって装丁も俳句も絵画もオブジェもすべては等価なものなのです。自らの拵え事が互いにいたるところで滲透し合う、澁澤さんの言葉をお借りして申すなら、すべての観念がオブジェと化し、「明確な輪郭を保ち、華麗な色彩をおび、きらきらした鉱物質の輝きを放つ」ような装丁を陸続と生み出されているのです。装丁の場にかくまで搏動を持ち込み、肉声にこだわった例を私は知りません。ちょいと失礼な表現ながら、間村さんの体重から推して「とどの涎」のようなものではないでしょうか。よだれ結構、迷い結構、繰り言結構、そういった立ち徘徊りのなかに文学の、さらには表現の要諦があるのですから。
今後の間村さんのご活躍をお祈り申し上げます。
なお、装丁もしくは装幀を装訂と表現したのは季節社の故政田岑生さんです。やはり故人となられた向井敏さんは装訂についてのエッセイを著していらっしゃいます。政田さんの書物に対するこまやかな愛情は間違いなく間村さんに引き継がれています。政田さんはよいお弟子さんを持たれたなあと、感無量です。
大変な一箇月でした。細かいものに積み残しが出ましたが、難儀なものはあらかた終了致しました。ギャラリー・カフェsakuraにおける26日のトーク、27日は48枚、28日は12枚の解説を脱稿。いささか疲れ果てました。27日はですぺらを薫子さんにまかせ、出先で朝までキーボードを叩いておりました。りきさん、テイラーさんをはじめ、御来店のみなさまに迷惑をお掛け致しました。
11月の10日に酒井潔の「悪魔学大全1」が学研から上梓の予定。拙い解説を付しました、お買い上げ下されば幸甚です。
その酒井について一言。酒井潔の著書のなかに「確固たる権威」という言葉がでてくるのに興がさめる思いがしました。社会的な承認を得られないのが自明であるがゆえの権威への希求、それは分かりますが、権威の裏面にはおおむねセンチメンタルな情動が寄生しています。その感傷をこそ表現していただきたかったのにと、私などは願うばかりなのです。
文献の渉猟・博捜は当然として、文芸上・風俗学の研究上、なぜその文献が必要なのか、その必要性の表明がなされなければ、それは単なる焼き直しにしか過ぎず、とても換骨奪胎の域にまで達しているとは申せません。
もっとも必要性などという概念はこの世に存在しません。「冷斎夜話」に「然れども、その意を易えずしてその語を造る、これを換骨法と謂い、その意を規摸してこれを形容する、これを奪胎法と謂う」と著されているように、独自性の問題でもなく、あくまで修辞学上の問題なのです。謂わば精神の修辞法とでもしておくしかなさそうです。表現には必然性もオリジナリティもなく、忖度の繰り返しでしかないわけです。その忖度、すなわちいかに読み解き、いかに読み替え、いかに書き換えるか、スタイルと申しますか形振りが大事との消息はそこらあたりに派生するようです。
評論家と称するひとたちは歴史的時間を引き算の対象にします。確かに不都合な部分は時代のせいにするのが無難な策なのですが、同時代に小林秀雄や柳田国男も活躍しているのです。圏外文学を前に、今回はいろんな意味で頭を抱え込みました。酒井潔はとんでもない難題を私に突きつけたのです。追々、掲示板で考えていきたいと思っています。
29日、佐々木幹郎さんの詩の朗読会に参加しましたが、アイルランドの詩人に託けて、氏が面白いことを語っていらっしゃいました。曰く、むかし神話と妖精は箇々の家庭にあり、人々と起居を共にしていた。やがて神話は国家のものとなり、妖精は死に絶えた。その神話を国家から取り戻し、妖精を蘇らせるのが詩人に与えられた使命である、と。
詩人のというより佐々木さんの格好良さに私は弱いのですが、それにしても大変な発言です。昨今の文学に喪われたものは個であり、その個を育みさらには突き放すセンチメンタリスムやリリシズムが肝要というのが私の持論なのですが、それとどこか通底するように思われます。センチメンタリズムやリリシズムが個の味方であれば、漱石の「自己本位」などというしみったれた文学しか生まれて来ないのです。時として寇なす輩であるがゆえに双方向の付き合いが可能になります。正義すなわち超人力と悪意の狭間に詩が棲息すると私は信じたいのです。信じたいというのは、どうもそういった弁証がなされない詩が増えてきたように思うのです。
「たまや」に掲げられた氏の「メアリーとダニーの庭」は、
この村で、午前九時に待ち合わせるなんて
そんな約束を守る奴なんて
誰もいない
の三行で閉じられています。イノセントと申しますか、アイルランド的な無邪気さと好い加減さ、そして「誰もいない」孤絶。どうやら佐々木さんの詩には「白痴的なまでの美しさ」が揺蕩っているようです。氏が郵便配達人の格好をして神話を各家庭に届ける、否小荷物はすでに届けられているのです。悲しいかな、妖精の死体とともに。
レンブラント、フェルメール、ゴッホのポスター、ポストカード アクリル特殊加工の複写画をオランダから輸入販売しております。 是非一度、ホームページにお立ち寄りください。
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