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高遠弘美 | 面白い

一考さま

一天にわかにかき晴れて、は面白い。いかにも不勉強で無知蒙昧な今日日の小説家らしい。笑ひました。
どんな話題にもつねに新しく、刺戟的な話題をふつてくださる一考さんに感謝するのみ。
さて、それでは雨降りさうな午後のひととき、橘南谿でも読んで口直しをしますか。



投稿者: 高遠弘美    日時: 2002年04月16日 15:14 | 固定ページリンク




一考 | 見本

 動坂亭さんへ
 日記でも触れられていらっしゃいますが、当掲示板にオフレコは御座いません。思ったことを書けばよろしいのですよ。◯◯◯◯は宮武外骨に任せましょう。ただし、発言に責任を取っては駄目ですよ。責任は人に押しつけて擦り抜けるのが一番。桐生悠々のミスを繰り返してはいけません。
 ある日、ムーンさんと共通の友人の悪口を肴に酒を飲んでいました。件の友が現れた途端、その雑言は私一人で述べていたらしく「一考さん、さっき彼の悪口を言ってましたよね」ですって。酒席は闘技場へと化しました。ムーンさんがいかにひどい人かが分かりました。でも、だから素敵なのですよ、いい加減でちゃらんぽらんで無責任で。これムーンさんのことであって種村さんのことではないですよ。種村さんはそれに輪をかけて悪意がありますからね。(と隣で梅子さんが申しております)



投稿者: 一考    日時: 2002年04月16日 15:46 | 固定ページリンク




一考 | クリメカ

 松友さんへ
 BMWを専門に扱うクリメカさんのホームページを見付けました。CRIMECA通信なる冊子が掲げられています。内容は驚くべきものです。
http://www5.justnet.ne.jp/~CRIMECA/index.htm



投稿者: 一考    日時: 2002年04月16日 15:59 | 固定ページリンク




内山 | 誤植とキャンプの件

一考さんへ

>辞書の仕事をなさっていた人は誤植が気になるんですね。掲示板ですから良いで>はないですか。BK1の原稿でも「かるがゆえに」が「かかるがゆえに」とご丁寧に>誤植されていました。「かかるがゆえに」では意味が通じなくなるのですが、近>頃では腹も立たなくなりました。ネット上のことですから。
掲示板で、誤植が話題になっているようなので、体験談を一つ。
14年前に、新規の漢和辞典を作っていた頃の話です。原稿校閲の際に、諸橋先生の「大漢和辞典」(大修館)を愛用していました。五、六年間、毎日見ていたせいで、誤植も数ヵ所発見しました。この「諸橋の大漢和にも誤植があるのか」とも思いました。同時に同じようなレベルの漢和辞典も参考にしていたので、分かったのですが、大漢和と同じ箇所を間違えているものありました。ちなみに同じ所を間違えていたのは角川書店の「新字源」、旺文社の「漢和辞典」、明治書院の「漢和辞典」、そして大修館の「漢和辞典」でした。(あくまで14年前のことで現在の版については不明です)ここで私は、二つの教訓を得ました。孫引きの恐ろしさ(=編集者と校正者の怠慢)と権威を疑うことです。このことは、今の仕事にも戒めとしています。
 
>尽力を尽くさなかったと言う点において、私は非難の対象になります。突然の会>社解散によって困惑した人、また困窮に立ち至った人もあったろうと推察されま>す。
私は、そうではないと思っています。(ご本人が尽力を尽くしてたというのに、失礼かもしれませんが)尽力を尽くして下さったと思っています。
なお、この件(研文社のこと)は、微妙な問題もはらみますので、今後は、この掲示板ではなく、直接お会いした時に話したいと思いますがいかがでしょうか? 

>十数年後に貴方とお会いできたことを仕合わせに思います。
このお言葉は、そっくり一考さんへお返ししたいと思います。またいろいろと教えてください。

>その十余年のあいだに私はアウトドアの達人になりました。房総の海と再び巡り>会いたいのです。千葉のキャンプ場を御教示頂けますまいか。
逆に私は、すっかりアウトドアから離れていて、今は地元の草野球チームでほぼ毎週の試合を楽しんでおります。ただ、後輩に詳しい者がいるかと思いますので、訊いてみます。少しお時間をください。なお、小学校六年生になる息子が今年の夏休みにはキャンプに行きたいといっていますので、もしスケジュール調整が可能なら
一緒に行きませんか?



投稿者: 内山    日時: 2002年04月16日 16:18 | 固定ページリンク




一考 | 辞書

 内山さんへ
 結構な体験談を有難う御座います。諸橋の「大漢和辞典」と「広辞苑」からの孫引きの恐ろしさは身にしみて理解しています。「大漢和辞典」から独立した漢和辞典といえば、富山房のものしかないのではと思っています。角川書店の「新字源」は先行する「漢和中辞典」の良さを生かしきれなかったようです。まだ仏和辞書をはじめとする語学辞書の方がオリジナリティを含んでいるようです。
 私も語釈の真似事を試みましたが、まったくの新規原稿ですと一日十項目から二十項目がやっとでした。一項目、百円や二百円では生活費の足しにもなりません。学生のアルバイトに多くを依頼するため、孫引きはやむを得なくなります。前半は広辞苑、後半は大辞林からのアッサンブラージュというのがほとんどの辞書の実体です。
 今後とも版元の姿勢に大きな変化の起きよう筈もなく、辞書の世界はお寒い限りです。
 柏書房の「宛字外来語辞典」や東京堂の「類語辞典」のような優れた辞書はすべて関係者の持ち出し、もしくは個人の犠牲によって賄われています。話序でに、この掲示板をお読みの方で上記二著をお持ちでない方は必ずや購入されんことを。後著は文章の推敲に必携ですし、前著は世界の主用都市名、地名、国名等が漢字で表記されています。私はその大半をパソコンに単語登録して日々使っています。

 千葉のキャンプ場ですが、スケジュール調整が可能ならぜひ御一緒させて下さい。息子さんが小学校六年生とやら、わが愚息もちょうどそれぐらいの歳なのですが、上京以来合って居りません。



投稿者: 一考    日時: 2002年04月16日 19:53 | 固定ページリンク




内山 | 過去ログを拝見

一考さんへ

早起きしたので、過去ログを約1時間かけて斜め読みしました。役に立ったのは、金光氏の作った(書いた)お店の地図です。これは傑作ですね。
後は、気になっていた神戸大震災の時の一考さんの居場所です。今度店に行ったときに聞こうと思っていましたが……。やはり震災に遭われたんですね。大変でしたね。私も神戸に親戚(おじ・おば・いとこ)が多数いて、3月に見舞いに行き、惨状の一部を聞きました。いとこの「トランポリンの上にいるようだった」とう言葉を今でも思い出します。それにしても「一考さんの生存より、蔵書を心配して知り合いが集まる」とは、一考さんらしいエピソードですね。素敵な?知り合いをお持ちでうらやましい限りです。

また、夏のキャンプの件、こちらのほうこそよろしくお願いします。場所探しはしておきます。なお、希望する条件(海の近く、山の中など)がありましたらお教えください。



投稿者: 内山    日時: 2002年04月17日 02:52 | 固定ページリンク




松友 | (無題)

一考様
 昨晩は失礼致しました。BMW関連のお話をお持ちしようと思いましたのに、ディスクを忘れてしまいました。ご紹介したいサイトが複数あるのですが直接リンクが増えてしまいますので近々お店にお持ちしたく存じます。また、お教えいただきました「クリメカ」のサイト拝見いたしました。ありがとうございます。内容が本当に濃いお歴々です。さて、症状を伺いますに仰るようにバルブ系と、残るは点火タイミングくらいでしょうか。やはり難しいです。
 四輪に話を振れば、ドリフト・コントロールがお出来になる一考様でしたら、何と言ってもコンパクトなFRが御薦めなのですが、リア・ミッドシップも楽しいです。エンジンの振動と音を全身で感じながら走る悦楽は病み付きになります。どうしても四人乗る必要がおありでしたらそのような構成の車もございます。この場合、エンジンとの間に座席が入りますので前座席での振動は少なくなります。

付記:アウトドアの達人と思しき一考様。もしかしてコールマンのランタンでプロパン・ハイマウントとか、ビンテージのスプリット・グラスもお持ちでいらっしゃるのでしょうか。とすると、やはり凄いです。



投稿者: 松友    日時: 2002年04月17日 19:22 | 固定ページリンク




一考 | 縦書き

 櫻井さんとムーンさんへ
 Syoken 218a1.sitとSyokendai PPC v00.220d97、他にCeDar1.6とJamming 2.9.1 PPCが電子辞書を読むために用いているソフトです。
 このうち、コピー・ペーストの使い勝手とメモリーの使用量は書見台が一番です。ところがワープロ・ソフトのMacWORD3.0と相性が悪いらしく、頻繁にフリーズします。どちらを用いても結果は同じで、このところイライラさせられています。
 MacWORDはシステム7.0の時から使っているソフトで、軽いことと縦書きが出来るのが取り柄でした。ウィスキーに限らず、過去のすべての原稿はMacWORDを用いています。他に閲覧ソフトはないものでしょうか。もしくはMacWORDをテキスト・エディターに変える方がよろしいのでしょうか。その場合縦書きの可能なテキスト・エディターをご教示頂ければ有り難いのですが。手持ちのJedit4.0からYooEdit 1.71-ppcに至るまで、当方のテキスト・エディターは縦書きが不可能です。



投稿者: 一考    日時: 2002年04月19日 03:22 | 固定ページリンク




一考 | ドリフト・コントロール

 松友さんへ
 BMWはバルブ系を西明石で点検するつもりです。

 262Cに740ターボを積んだ車を見付けました。美車で売価は38万円。ただし、エンジン換装ですから走行距離は不明。ボルボにはハイ・プレッシャーとロー・プレッシャーの二種があるのはご存じでしょうが、ブーストは高い方で5.5らしく、9.8まではコンピューターを触らなくても大丈夫なようです。わが庭に262Cを持ち込んだ御仁にはそちらの方がよろしいのにと思いました。機械式インジェクションにせよキャブにせよ、古い車は騙しだまし乗らないとすぐに不機嫌になります。構造に対する知識がないととんでもない事故を起こしかねません。

 それはそうとこの次の車はツー・シーターに決めました。私の肉体が立ち枯れになる前に一度は乗っておきましょう。カローラ・レビン、スプリンター・トレノ、旧スープラ、MR2、フェアレディ、シルビア、180SX、FTO等々、乗りたかった車が次々と消えて行きます。
 仰るとおり、パワー・スライドやスピン・ターンは300馬力から380馬力位にチューンしたFRの小型車で排気量は1600ccから2000ccまでが最も使い勝手がよろしいようです。車重が1.5トンを超えるとどうしてもアンダー・ステアーになり、いくら出力があっても峠では小型車に置き去りにされます。奈良や和歌山の未舗装路でレビンに一蹴されたのを思い出します。ターボが入った途端に前輪を中心に後輪がコンパスのようにぐるりと回転してしまいます。そういう危機には何度も出くわしました。アクセルとブレーキが同時に踏めるようにペダルを改造した車でないと駄目ですね。
 ペダルと言えば、トヨタとニッサンはブレーキペダルが前方に迫り出し、スバルは平面に並んでいます。その辺りもパワー・シートのように調整できると有り難いのですがねえ。ターボもシングルのどっかんパワーは勝手の悪いものです、少なくとも峠では使えません。RX7が積んでいるシーケンシャルの小口径ツイン・ターボがいかに優れたものかは北海道のバトルで了解しました。
 リア・ミッドシップではNSXとMR2以外にどんなのがありましたっけ。確かずっと以前にホンダとニッサンから出ていたように記憶するのですが。
 このところ、ネットで車探しをしています。金もないのに呑気なものです。



投稿者: 一考    日時: 2002年04月19日 04:33 | 固定ページリンク




一考 | 追伸

松友さんへ
(http://www.autowave.net/autowave5/plazaframe9.html)をご存じですか。マニア・こだわり派向サーチを選び、チューニングカーを指定して下さい。ちょいとした車がありますよ。



投稿者: 一考    日時: 2002年04月19日 04:44 | 固定ページリンク




高遠弘美 | 縦書きソフト

一考さま
私はひらがな入力、縦書きで書いてゐます。MACですが、いままではORGAIといふソフトを使つてゐました。最近、エディタソフトで優れものがでました。上級バージョンがLightWayText、無料バージョンがiTextといひます。どちらも同じ作者によるもので、さして大きな違ひはありません。縦書きはむろん、原稿用紙にしても打てます。軽くて使ひやすく、もうこれがあれば、日本語であれば他のワープロソフトは必要ありません。どちらもMACの雑誌のCD附録についてゐます。



投稿者: 高遠弘美    日時: 2002年04月19日 10:59 | 固定ページリンク




一考 | 事故

 今日は朝から262Cのパーツが入ったとの連絡で、終日車屋さんでボルボを整備。寝てなかったのもあったのですが、BMWにて接触事故を起こしてしまいました。信号で停車したBMWのサイドバックと後続の四輪駆動の左フェンダーとが接触、車体はずるずると左前方へ流れ、右側へ顛倒。私は跳んで逃げたのですが、右エンジンのヘッドカバーが傷付きました。
 このところ、須永さん、奥歯さんと事故が続きましたが、とうとう私もやってしまいました。BMWでは転ばない、事故らないを心掛けてきたのですが、駄目でした。いかにオカマされたとは言え、後方確認が不十分だったようです。ヒュルヒュルと妙な音が前輪のブレーキシュー、もしくはフロント回りから聞こえます。これでバイクの事故は二度目。
 お隣の掲示板への無遠慮かつ陰湿な書き込みといい、今回の事故といい、どうやら焼きが回って来たようです。



投稿者: 一考    日時: 2002年04月19日 23:34 | 固定ページリンク




松友 | 塩梅はいかがでしょうかしらん

一考様
 本日はお教え戴きました内容につきまして書き込みさせて戴きたく思っておりましたが、なにやら事情がおありの御様子、いずれにしても近々にお店にお伺いできると存じますので、その折にでもお願い致します。
 先ずもって、お体が御無事でしたら本当に宜しいのですが。そして梅子様は。
 ありゃ、土曜日になってしまいました。では又お店にてお願い申し上げます。本日は開店戴けるのでしょうか。ですが無理はなさらないで下さいまし。
 お伺いできたらば、あぁ、スプリングバンクとかダルウィニィーが戴きたいです、では。



投稿者: 松友    日時: 2002年04月20日 02:10 | 固定ページリンク




一考 | 感謝

LightWayText 4.0.2を入手しました。高遠さん、辻さん、有難う御座いました。



投稿者: 一考    日時: 2002年04月20日 08:59 | 固定ページリンク




一考 | 営業中

もちろん営業してます。西明石で腕を脱臼した時も二度指を骨折した時も休みはしなかったでしょう。私の体は少々のことではダメージは受けませんよ。遅くなりました、今から車屋さんです。



投稿者: 一考    日時: 2002年04月20日 09:09 | 固定ページリンク




こしぬま | 宛字外来語辞典など

一考氏推薦の宛字外来語辞典は、近所の本屋で見て、なぜか買っています。まあ、買ったままですが、使わなくては。ところで、近所のどこの本屋にも「種村季弘の箱」がないので、ネット注文しました。早いですね、もう昨日届きました。早速拝見。高遠氏の評論を拝見して、ううっ、でした。「天どん」のくだりは、私にも忘れられない可笑しさでした。それからヴォルプスヴェーデの黄昏。リッカー美術館でフォーゲラーの展覧会を見て、種村さんの本を読んだので、行きたい思いはつのりました。で、そのことを種村さんに話すと、あんまり面白くない所だよ、といった返事。それから・・・やっぱり一度は行ってみたい場所ですね。



投稿者: こしぬま    日時: 2002年04月20日 12:56 | 固定ページリンク




如月 | シモン語録


一考さん、先日はどうもありがとうございました。
また、BMWの接触事故にもかかわらず元気とのこと、なによりです。
   *    *    *
さて、拙サイトの「人形愛掲示板」http://bbs1.cgiboy.com/yotsuya_simon/
にて、「別冊文藝/特集・澁澤龍彦」(河出書房新社、5月20日発売予定)の
四谷シモン・桑原茂夫対談より、シモン語録を先行紹介しております。
ご興味のある方、のぞいてみてください。



投稿者: 如月    日時: 2002年04月21日 15:34 | 固定ページリンク




高遠弘美 | (無題)

一考さんから伺つたある掲示板を拝読しました。
なかなか面白いと思ひましたが、そこでわたくしの敬愛する東雅夫さんが、一考さんや高遠のやうに掲示板でもふだんの文体と変へずに書いてゐる者は尠いといふ意味のことを書いていらして(名前を出して頂いたのは光栄ですが)、意外な感がしました。わたくしはまだメールやインターネットにつなぐときにいちいち電話をつなぐ方式なので、電話代の節約といふこともあり、掲示板に書くのは一つだけと決めてゐます。それがこのですぺらの掲示板ですが、わたくしは駄文を連ねるときとこの掲示板に書き込みをするときとで同じ文体で書いてゐるつもりはありませんでした。もちろん、信念から申して、歴史的仮名遣ひが正しいと思つてゐるので、それを禁じられることのない掲示板ではもうそれでいかうとは考へてゐますが、ふだん絶対といつていいくらゐ使ふことのない一人称主語(わたくしの書いたわづかな駄文で一人称主語をつかつた例はごく尠いはずです)を掲示板では「わたくし」として使つてゐますし、ですます体もふつうは使ひません。それでもなほ東さんがそのやうに仰言つたといふことは、如何に変へようと思つても所詮物書きとは縁遠いただの語学教師ゆゑといふことなのかと思ひました。
追記。東さんのお仕事にはいつもほんたうに敬意を抱いてゐます。歴史的時間軸と同時代への目配りのきいた批評家といふのはいつの世にも決して多くはありません。東さんはさういふ数尠いお一人です。従つてこれは東さんへのcontestationではなく、いつまでも未熟な自分自身への嘆きぶしです。



投稿者: 高遠弘美    日時: 2002年04月24日 01:12 | 固定ページリンク




高遠弘美 | 追補

追記。
さきほど投稿した拙文中、contestationは英語ではありません。フランス語です。英仏で少々意味合ひが違ふことにあとから気が附きました。あしからず。



投稿者: 高遠弘美    日時: 2002年04月24日 01:23 | 固定ページリンク




高遠弘美 | 連続で申し訳ありません

加齢のせゐでせうね、最近妙に気になります。
ただ、如何せんただの悪口ですので、さういふものがお嫌ひな方はお捨ておきください。
1、早川雅水といふ人の書いた集英社新書の「フランス生まれ」といふ本を読んでゐたら、「バプテーム」「ギャレリー・ラファイエット」「(珈琲の)エキスプレス」「ポール・ヴォキューズ」といつたカタカナが続出。言ふまでもないことですが、「バテーム」「ギャルリーかガルリ」「エクスプレス」「ボキューズ」となるところ。もしもし、集英社にはフランス語の初歩の発音の仕方が判る編集者はゐないのですか、と野次のひとつも飛ばしたくなりました
2. 今朝新聞で週刊文春の広告を見てゐたら、小泉首相が「私淑する作家に本音を語った」といふ見出しがありました。あれあれ。私淑はむろん私(ひそか)に淑(よし)とするであつて、面識があつたら使はないのに。知つてゐるときは親炙でせうに。小言幸兵衛と言はれさうですが。



投稿者: 高遠弘美    日時: 2002年04月24日 12:27 | 固定ページリンク




金光寛峯 | ボン書店の幻

内堀弘『ボン書店の幻 モダニズム出版社の光と影』(1992.9.15, 白地社) を読了。
鳥羽茂という、純粋造本に殉じて窮死の止む無きにいたった出版人の軌跡をえがく。
かくもすさまじきものか。



投稿者: 金光寛峯    日時: 2002年04月25日 05:28 | 固定ページリンク




一考 | ベトナム料理店

 金光さんへ
 川越街道沿いに「華福」という素敵なお店を見付けました。中華と越南料理の専門店です。オープンは先月の十二日。営業時間は午前11時から午前二時半。当分、休みは無し。住所は板橋区大山西町五十四の二。七号線と池袋の中ほどにして、左右に岐れますが日大病院と都立豊島病院へ曲がる交差点の池袋寄りです。貴方の住居からですと右側です。
 ゴイクオン、バングン、水ギョーザがお薦め。揚げ物は油の温度が高過ぎていまいち。終日定食があり、五百六十円から八百円。久しぶりに旨いものを食したと梅子が申しています。



投稿者: 一考    日時: 2002年04月25日 14:13 | 固定ページリンク




一考 | ボルボの整備

 松友さんへ
 さまざまな資料と問い合わせ先を御教示下さり有難う御座いました。ボルボの内燃機関に関するマニュアルは安田保険から提供を受けました。これもネットのおかげですね。
 最後にスェーデンから到着したプラグコードを換装してエンジン始動。「インテーク・マニフィールドに取り付けられた三つのポッチ」が問題でした。奥がアイドリング、手前のふたつが左右独立したインマニの同調でした。同調を合わせること小一時間、エンジンそのものの異常な音と振動はピタリと止みました。
 「やったぜ」私にとって最もうれしい一瞬です。ディーラーが手を焼いた262Cのエンジンが見事に蘇ったのです。早速オーナーに電話を入れたところ、さすがに驚いていました。「貴方が飽きるまで自由に乗ってていいよ」そうこなくっちゃあ。1箇月半の整備はすべて終了しました。車検用の整備は簡単ですので、来週にでも車検を取って、燃費と最高速の確認をしなければなりません。

 今回の作業で、車の歴史とは内燃機関から生じる高熱との闘いの歴史ではなかったかと思いました。ラジエーターにせよオイルクーラーにせよ、まず冷却能力があって、その範疇にまでエンジンをデチューンするところから商品が開発される。例えば12000回転が可能なヤマハの1GGを6700回転に留めなければ熱対策が間に合わない。梅子さんと北海道からの帰り、新潟県下で6000から6700をキープして僅か15分でオイルの安全弁が吹き飛び、散々な目に遭いました。謂わばエンジンが文字で、熱対策が自らの能力のようなものです。もっとも、私は屡々暴走致しますが。

 今度はR100RSが発するヒュルヒュル音の出所を見つけ出さねばなりません。予定が詰まって来ましたので急がなければなりません。
 事故りはしましたが、さすがに160キロからの加速は申し分のないものでした。換装したプラグも左右均等にうまく焼けています。後は同調を含めて水平対向のエンジンの調子をシンメトリーに持っていかねばなりません。西明石までは遠いですから。
 



投稿者: 一考    日時: 2002年04月25日 14:15 | 固定ページリンク




一考 | 

 中島さんへのご返事が遅れ、申し訳御座いません。もう少しお待ち下さい。
 野暮用で恐縮ですが、もっか車と格闘中です。大変世話になっている方の愛車ですので、手を抜くことが出来ないのです。なお、乱入を反省し、今後の小生の書き込みは当掲示板にてやらせて頂きます。
 西崎さんの思慮深い丁寧なご挨拶に痛み入ります。次回ですぺらへお越しの折は直接声をお掛け下さい。取って置きのウィスキーを馳走させて頂きます。

 「いまなぜに鏡花なのか」「いまなぜにベックフォードなのか」との時代への問い掛けを「幻想文学」は繰り返して来ました。そこに新たな価値観を歴史観を求めてのあらがいを繰り返して来たのです。あらがいの中にしか思想はありません。だからこそ、私も幻想文学のファンの一人として駄文を書かせて頂いたのです。
 荒俣氏や俵氏の登場によって、文学から聖性が喪われて久しくなります。ジャンル分けに代表されるカタログ文化の跳梁に私は警鐘を鳴らし続けます。読ませて頂いた上でしか私はものは申しません。その上で、いとすこしのアクチュアリティを現代の若者に求めるのが叶わぬ願いであれば、沈黙するしか御座いません。
 噛み合いもしない無意味な喧嘩を売ったようですね。その無意味さにこそ、恥じ入っております。
 



投稿者: 一考    日時: 2002年04月25日 14:17 | 固定ページリンク




一考 | アルティメット

 新しいボトラーの紹介です。The Ultimateのモルト・ウィスキーについて。
 ヴァンウィー社は1921年に煙草の卸業者としてオランダのアムステルダム郊外に設立。マッカランやグレンファークラス等の蒸留所元詰めや、ゴードン&マクファイル社やケイデンヘッド社のボトラーズ・モルトをオランダで最初に輸入。1994年からアルティメットの名でコレクションを頒す。シングル・カスク、ノンチル・フィルター、ナチュラル・カラーを順守し、モルト愛好家の期待に応えている。

 スプリングバンク   オーク        1989 11年 43度
上記が先行して一月に入荷。以下はジャパン・インポートの扱いによって六月に入荷予定。
 クライヌリッシュ   ホグス        1991 9年 43度
 マッカラン      リフィール・シェリー 1990 11年 43度
 オールド・プルトニー バーボン・バレル   1990 11年 43度
 トーモア       シェリー・バット   1989 11年 43度
 ストラスアイラ    バーボン・バレル   1989 12年 43度
 ダルモア       ホグス        1986 15年 43度
 グレンリヴェット   シェリー・バット   1984 16年 43度
 ローズバンク     ホグス        1991 10年 43度
 ブラッドノック    バーボン・バレル   1991 10年 43度
 カリラ        ホグス        1994 7年 43度
 ボウモア       ホグス        1992 9年 59.0度

 同社のホームページはこの種のものとしては傑出しています。情報量の多さもさることながら、マイケル・ジャクソンに倣い、すべてのボトルに点数を設けています。蒸留所の写真も豊富に掲載されてい、モルト・ファンなら覗かずにはいられないホームページです。
 (http://www.awa.dk/whisky/windex.htm)



投稿者: 一考    日時: 2002年04月25日 14:28 | 固定ページリンク




一考 | アデルフィ

 アデルフィー・ディスティラリー Adelphi Distillery Ltd
 アデルフィ蒸留所は1826年グラスゴーにて設立。1880年にはスコットランドで最も大きな蒸留所の一つになっていました。しかし、20世紀に入り景気が後退、生産調整のために多くの蒸留所が閉鎖されました。アデルフィ蒸留所も時局を免れること能わず、1902年に閉鎖。ボトリングラインと倉庫のみ使用されるという状態で1960年まで建物は残っていましたが、その後取り壊されました。
 蒸留所の最後のオーナーであったアーチボールド・ウォーカー氏より数えて四代目にあたるジミー・ウォーカー氏はアデルフィ蒸留所の再興を願い、1993年にエディンバラでインデペンデント・ボトラーを設立しました。
 アデルフィ社は低温濾過すなわちフィルターの無使用と無着色のカスク・ストレングスを専門としています。無着色とはカラメルによる色づけをしないことであり、カスク・ストレングスとは水で希釈してアルコール度数を調整しない、要するに樽出しのままということです。
 ラベルとボトルのデザインはスコットランドのグラハム・スコットの手になるもの。すべてが一樽のみのシングル・カスクのため、英吉利では主にメール・オーダーで頒されています。信頼できる瓶詰業者のひとつですが、わが邦での評価は異常なまでに高く、97年に頒された78年蒸留の19年ものアードベッグは既にプレミアが付いています。いささか気になるところです。 
 そのアデルフィ社のニュー・ボトルが入荷しました。香味を確認の上、下記の五種のみの仕入れになりました。どうかよろしくお願い致します。
 
 ダルユーイン     1980 21年 56.1度
   (ホットでビターなアフター・テイストが特徴)
 バルミニック     1990 11年 59.7度
   (ハニー香の強い甘口だが、フィニッシュはスパイシー)
 クライヌリッシュ   1989 12年 57.2度
   (リキュール系の甘さとマスタードの辛さ、バランスのよい銘酒)
 ノックドゥー     1989 12年 56.6度
   (完熟林檎と西洋梨の香り、クリーミーなラスト・ノート)
 ローズバンク     1992 9年 61.8度
   (ドライなミディアム・ボディ、初手は焼き林檎の甘い香り)

 クライヌリッシュでは88年蒸留の11年もの、84年蒸留の16年もの、72年蒸留の28年もの、74年蒸留の27年ものが頒されています。また、ローズバンクには樽の異なる61.0度のボトルもあります。



投稿者: 一考    日時: 2002年04月25日 19:56 | 固定ページリンク




一考 | ですぺら二周年

 ジョン・ミルロイの兄のウォーレス・ミルロイのコレクション「ベニーヴァー」やヴァンウィー社の「アルティメット」等、インデペンデント・ボトラーの新規参入が続きます。またポット・スティルの形をしたボトルでお馴染みのリキッド・ゴールド社がセカンド・ボトルを。ダグラス・レイン社は「オールド&レア」と題するセレクションを世界に先駆けて日本で発売しました。モルト・ウィスキーの世界は活況を呈しています。

 来る五月一日と二日の両日を当店の二周年記念日とします。連休の中日ですが、お付き合い頂ければ幸甚です。会費は三千円、午後六時より、葡萄酒とスコッチとバーボンとブランデーはたっぷりと用意致します。



投稿者: 一考    日時: 2002年04月25日 19:58 | 固定ページリンク




一考 | ベニーヴァー

 ユニークなボトラーの誕生です。ジョン・ミルロイの兄のウォーレス・ミルロイが新たにコレクションを頒しました、題してベニーヴァー。初回は下記の三点ですが、秋にも頒布されるそうです。
 モートラック    フレッシュ・シェリー  1974 27年 46度
 クライヌリッシュ  バーボン・ホグス    1983 18年 46度
 リンクウッド    バーボン・ホグス    1983 18年 46度
   (リンクウッドのバーボン・カスクは珍品。北ハイランド特有のピー
    トの効いたアロマが顕著です。)

 ポット・スティルの形をしたボトルでお馴染みのリキッド・ゴールド社がセカンド・ボトルを頒しました。題してスピリット・オブ・ザ・アイラ。ケルティック・ヘリテージとのサブ・タイトルが添えられています。
  Liquid Gold Enterprisesは1997年にエディンバラで創業。創立者はボウモア蒸留所に勤めていたアンドリュー・グレイ。ちなみに、同氏はブルイックラディ蒸留所の再興にも関与しています。現オーナーは元ワイン商のアンソニー・ウィルスで、アイラ島にキルコマム蒸留所を造ろうと画策中。ロンバード社とのパイプが太く、「カレドニアン・セレクション」の名でカスク・ストレングスを頒しています。カレドニアンとはスコットランドのかつての呼び名。同社のボトルは甘味が深く舌触りはよいが、ボディがいささか軟弱。それ故、ラ・リザーヴ社のコレクション同様、日本人にはすこぶる好評。
 ボウモア      1990 11年 40度
   (若草の香りとフェノールのキャラクター、柔らかいスモーキー・フ
    レーバー)
 ハイランド・パーク 1991 11年 40度
   (元詰めと比してシェリー香は控え目、クリーミーなスモーキー・フ
    レーバー)
 ブルイックラディ  1991 10年 40度
   (繊細なピート香、すべてが軽くアイラモルト固有の刺激はない)



投稿者: 一考    日時: 2002年04月25日 20:35 | 固定ページリンク




松友 | ローズバンクのカスクに期待

 一考様、取敢えずは御無事の御様子で一安心です。
四輪ではかなりの進展があったそうで宜しゅうございました。あまりお役に立てませんで失礼致しました。御教授戴きましたサイトは時間を掛けてしっかり見ようと思います。ありがとうございました。
 内燃機関は御指摘の通りで熔けても構わなければ瞬間の性能は出るようですがそれではちょっと。特異な例は単車のドラッグレースのエンジンで走行時間が余りにも短いので冷却フィンなどは削り取られている事があります。ですが一考様が爆走できる場所はサーキットよりも一月程前にお話のあった「よみちゃん」ではないのでしょうか。スレッドをお立て願えたとしても拝見することしか出来ないのが残念です。さて、この名を検索すると全く別の存在があることに気が付きました。暦を変換をする技術が先ず目に入りますが、とある漫画の登場人物の愛称もよく見ます。TVアニメにもなっていますので人気があるのでしょう。
 TVといえば25日「世界酔夢紀行」(NTV、21:54~22:00)にてグレンゴイン蒸留所が紹介されていました。建物、ポットスチル、熟成樽、小さな滝の映像。仕込みに用いるとされる水が流れ落ちる様、彼の地でウィスキーは自然に囲まれながら生まれているのだなと参考になりました。
 そのウィスキーについての多くの御紹介、勉強になります。これほどブランドが増えるとは大変なことになっている御様子。リキッド・ゴールドはファースト・ボトルのスプリングバンクが濃厚な香りがあるも親しみ易い味で好印象でしたので今回も期待大です。これで手頃な価格ならとても嬉しいのですが、やはり結構なお値段になるのでしょう。また、アデルフィのローズバンク、カスクは是非御相伴賜りたくお願い申し上げます。確か往年のブレンデッドで甘い香りと蜜のような舌触りが印象的な「ハイランドネクター」のキー・モルトでしたっけ。とても楽しみです。

付記:東京都現代美術館にて「フェラーリ&マセラティ展」が開催されるそうです。世界初出となるフェラーリの次期GT「FX」のデザイン・モックアップをはじめ、フェラーリとマセラッティ約20台。木型、図面等もあわせて展示されるそうです。
期間:4月27日~7月14日(月曜、5月7日休館)
場所:東京都現代美術館(江東区、木場公園)



投稿者: 松友    日時: 2002年04月26日 02:04 | 固定ページリンク




外山恒一 | 裁判総括

今回は、フザけないで、ちゃんとぼくの心境を書き残しておこうと思う。
 高等裁判所の判決は「控訴棄却」、判決理由は、ほとんど第一審判決のまんまコピーで、
裁判所がいかに手抜き仕事をやっているか、3審制なんてものがいかに機能していないかと
いうことだけがハッキリする代物だった。
 一応、身辺整理のための時間稼ぎをしたいので最高裁への上告手続きをおこなっていると
ころだが、上告が受理される可能性は1%もないだろう。
 欧米なら、百%、無罪判決が出ている裁判である。
 日本という国がいかに先進国でも法治国家でもないかということが、身に染みて分かった。
 ともあれこれで、ぼくの10ケ月の刑務所行きは、ほぼ確実となった。
 弁護士の話では、入獄はおそらく5月か6月だろうという。
 悪あがきしても仕方がない。個人の力ではどうにもならないことだ。
 黙って10ケ月の刑務所生活に甘んじる他ない。

 政治的な表現をあえてすれば、ぼくの問題意識は極めて明確だ。
 セクハラ問題あたりから予兆があって、近年のストーカー規制法、DV防止法など、誰も
正面切って反論できないような大義名分で、国家権力の及ぶ領域が市民社会のすみずみにまで
拡大していく状況にぼくは反対だということだ。
 しかも、国家権力の肥大化に本来なら歯止めをかけるべき左翼勢力が、むしろフェミニズムの
猛威に萎縮して、それを事実上、後押しさえしているという様は言語道断と云うべきだ。
 ぼくは、そうした極めて現代的な最先端の問題に、真正面から闘いを挑んだ。
 現実に起きたのは、単なるちょっと行き過ぎた痴話喧嘩である。
 本来なら、他人がとやかく口を出すべき性格のものではない。
 しかし、いったんそれが立件、起訴、裁判にまで発展している状況、そして当事者の一方が、
刑務所送りになるかもしれないという事態にまで公的、政治的な問題にまで進行しているという
のに、ぼくがこれまで「同志」だと固く信じていた人たちさえもが、宮沢を唯一の例外として、
直視を恐れ、沈黙を貫いた。

 「メンズリブ」の運動には、心底から幻滅した。
 こんな時にこそ、彼らは男の側に立って、ぼくの起こした事件への評価は各々の活動家によって
差異はあるにせよ、女を殴ってしまった男の追い詰められた精神状態を理解することに努め、
少なくとも裁判という公の場では、ぼくを擁護する側に回るべきではなかったのか?
 善し悪しはともかく、「メンズリブ」発祥の地、アメリカでは、反フェミニズムの、場合によって
はマッチョ主義のグループすら存在するという。
 しかし、日本の「メンズリブ」は、フェミニズムの横暴に完全に屈服した、女の奴隷共の集団ではないか。
 「男性解放」なんて口先だけの方便で、現実には、怖いフェミニスト様の茶坊主に成り下がっている
だけではないか。
 かといって「右」に転向できないぼくとしては、結局、宮沢を除いては現在、共に闘える「同志」は
存在しないんだということを思い知った。
 つまり、いわゆるこれまで式の「運動」路線では、ぼくに活路はないということだ。
 もちろんぼくは懲りることなく運動を続けるが、それははた目には「運動」の体を成さない、
異様なものとなるだろう。
 そのシナリオは、すでにぼくの頭の中にある。



投稿者: 外山恒一    日時: 2002年04月26日 16:39 | 固定ページリンク




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