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高遠弘美 | 一言のみ

掲示板に書くことはないと思いつつも一言だけ書きます。
インターネット上でのやりとりというのはあまり好きではありません。文章にこだわらずに書くからです。一考さんがお書きになる掲示板はよく吟味されていますが、ほかの方々がいつもそうとは限りません(わたくしが見る掲示板はですぺらのものだけです。日常インターネットのご厄介になるほどわたくしは暇ではありません)。わたくしもそう。決して「推敲」して書いているわけではありません。推敲されていない掲示板の文章について揚げ足取りのような批判は向いていないのです。わたくしがサイードの翻訳に文句を言ったのは、それがまさに「読まれるべき」本だと考えたからです。読まずに捨てておくべき本に何の贅言が必要でしょうか。数字表記の不統一、六十歳を過ぎたサイードに「ぼく」が不適当との意見を撤回するつもりは毛頭ありません。もしそういうわたくしの考えに賛成できぬならわたくしのするわずかな仕事など読まれることはない。捨てておかれよと申し上げます。伊藤さんがサイードの翻訳のひどさについて書いたわたくしの駄文に何を感じ、何を書こうとご勝手ですが、わたくしの真意を取り違えるかのごとき姿勢にはわたくしは違和感を覚えます。ただ、いまはもうあの本にまつわるすべてがいぶせきわざくれです。「ぼく」を厭うわたくしの考えはユリイカの鏡花論冒頭で書きました。賛成なされずとも結構。わたくしはわたくしの道をたどたどしくも歩むしかありません。その同道に伊藤さんやサイードのあの翻訳をよしとする方々がいなくとも構わない。喧嘩を売るわけではありませんが、あえてそう申し上げておきます。言葉はわたくしには伊藤さんがわたくしについてお考えになる以上に大切なものです。今日は妄言多謝とも申し上げますまい。さようなら。
追記。掲示板に本名を使うのがわたくしの流儀です。それもおそらくはご理解いただけないでしょうね。



投稿者: 高遠弘美    日時: 2002年03月16日 23:54 | 固定ページリンク





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