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フク | 下の

下の題名はカット&ペーストのミスで間違いです。何かの効果を狙った
ものではありませぬ。しかし格好悪い。



投稿者: フク    日時: 2002年01月28日 04:35 | 固定ページリンク




一考 | 誕生会

 フクさんへ
 書かでものの記です。了解致して居ります、気になさらないように。私など、ついこの間、全文を削除されました。削除されて致し方なきものを認めたので仕方ないのですが、げに「おなごはん」は怖ろしきものと改めて思い知りました。男女の情愛とは何ぞやということに頭から水をぶっかけられた次第。近頃のおのこのカッコ悪くもだらしなきこと、この上無し。
 その様も無き五十五歳の誕生会を二月五日に催します。もちろん、須永朝彦さんと同日の誕生日に託けての催しに御座います。詳細は日を追ってということで、どうかよろしくお願い致します。



投稿者: 一考    日時: 2002年01月28日 05:40 | 固定ページリンク




如月 | サーバー不調

現在、拙サイトのサーバーが不調です。掲示板 http://www.hp-web.net/kisaragi/bbs/bbs.cgi のみで細々と営業しておりますが、どうぞお見限りなく。



投稿者: 如月    日時: 2002年01月29日 23:22 | 固定ページリンク




一考 | 誕生会のお知らせ

 2月5日の火曜日、須永朝彦さんとの二度目の合同誕生会を「ですぺら」にて催します。本命は須永さんにて、徒に齢のみ重ねる私如きはほんのつけたりに過ぎません。須永さんには本年も御健筆を願う次第ですが、早速、2月末には国書刊行会から「美少年日本史」が、また学研文庫にて小説集「就眠儀式」の新版が上梓される予定です。当日、小生は下拵えのみにて客席に陣取っての置酒歓語、つちのこ編集者の遠吠えにお付き合い下されば幸甚です。
 会費は3000円、午後7時より、葡萄酒とウイスキーはたっぷりと用意致します。多くのご参加をお待ち致します。

  ですぺら  渡邉一考
   東京都港区赤坂3丁目18-10 サンエム赤坂ビル3階
   ?03-3584-4566



投稿者: 一考    日時: 2002年01月30日 19:46 | 固定ページリンク




中嶋千裕 | 関西に行く楽しみ

◆フクさん

 関西へお戻りとか、ほんとうにさびしくなりますね。
 バイタリティーのあるあなたのご姿勢に、元気づけられたものでした。
 東京にいらっしゃる際はご一報下さい。

 関西には、一時文楽を観に通ったものでした。
 ここ数年は身辺がさわがしく、あれこれ全く余裕がなくなり、文楽はもとより、演劇や映画やコンサートをみることもなくなりました。
 最近少し新生活にもなれてきて、そういうものに目を向けようかと考える余裕もできてきました。よい演目があったら、また文楽を観に関西に行こうかと思い始めています。

 フクさんがたたれるのは寂しいことですが、知り合いを訪ねるという楽しみができましたね。
 旅行をするきっかけが増えるのは嬉しいものです。
 新天地でもご息災で。



投稿者: 中嶋千裕    日時: 2002年02月02日 22:52 | 固定ページリンク




一考 | (無題)

 メールの皆さんへ
 亀鳴屋の勝井さんの御指摘の他にも、約30ほどの誤字、脱字が発見されました。ただいま訂正中です。今月の半ばまでに暫時修正していきますのでよろしく。また、ホームページに掲載したインディペンデント・ボトルについて、メールによる問い合わせや御指摘を多く頂戴致しております。返事も出さず、御無礼致しておりますが、大方の情報は当方にも入っております。
 小生はもっか、モルト・ウィスキーの本を刊すべく執筆中なれば、最新の情報をホームページ上に掲載することは叶いません。本年も夥しい量のモルト・ウィスキーが入荷されています。一月だけでも、およそ150種のボトルが紹介され、現時点でおよそ6割位までは確認済みです。それらの詳細はすべて上梓されるであろう書物に掲載の予定です。ホームページ掲載の稿はあくまで「ですぺら」に在庫し、販売中のボトルを中心に編まれています。ホームページ上にて、すべてのボトルを記入紹介する予定は今のところ御座いません。申し訳なきことながら、御了解の程、よろしくお願い致します。



投稿者: 一考    日時: 2002年02月05日 03:59 | 固定ページリンク




Bee | 足跡

須永朝彦さん、渡辺一考さん、お誕生日おめでとうございます。
今頃は宴も酣でしょう!



投稿者: Bee    日時: 2002年02月05日 22:35 | 固定ページリンク




如月 | めでたさも・・・

昨晩はめでたいやらめでたくないやらの事態の続出で大変おめでとうございました。 さて、件の若者のサイトは↓のとおりです。 http://www1.interq.or.jp/usinau/ty/ なお拙サイトは、現在↓URLで冬眠しております。 http://www.shibauranavi.com/simon/uketuke.htm



投稿者: 如月    日時: 2002年02月06日 13:00 | 固定ページリンク




一考 | 誕生会御礼

 皆さんへ
 思わぬアクシデントも御座いましたが、まずは重畳の会で御座いました。ご参加下さった33名の皆様に感謝を申しあげます。いの一番よりお手伝いくださった如月さん、大層なご配慮に預かった白鳥さん、カンパさんから送られしポーイヤックの高級ワイン、斉藤さんからは大きな花束、佐藤さんからは貴重な銅版画、また須永さんのゼミの方からはさまざまな贈り物を頂戴致しました。有難う御座いました。去年に引き続き、相澤啓三さんのご参加を得ましたことに深謝。今後ともどうかよろしくお願い致します。



投稿者: 一考    日時: 2002年02月06日 21:04 | 固定ページリンク




一考 | 西脇順三郎のことなど

 中村さんへ
 3日、日曜日の催しは書肆山田の新年会なのか、ソシュールの研究会なのか、無事終えましたものの、いまだ定かならず。木曜日に高橋睦郎さんが、土曜日に宇野邦一さんがお見えになられた後の前田さんだったものですから、いささか複雑な心境で御座います。いずれに致しましても、無事手打ちと申しますか、仲直りしたことに変わりなく、またまた、大泉女史の手のひらで遊ばされたなあ、との思いが強う御座います。
 徒し事はさておき、中村鐵太郎さんの西脇順三郎論には期待致しております。審美社より上梓された近藤さんの西脇順三郎論を除き、未だ西脇翁に相応しいエッセイは刊されておりません。
 確かに「Ambarvalia」と「旅人かへらず」の距離よりは、その次の詩集「近代の寓話」への移行に更なる苦渋があったことは容易に察しがつきます。例の永遠の問題にしましても、三好達治が本当にかようなことを口にしたのかどうか、存疑を覚えますが、いずれにせよ、天衣無縫なシンクレティシズムが確立されたのは「第三の神話」ではなかったかと。そしてそのシンクレティシズムにこそ、わがアナロジーの魔を窺うわけで御座います。西脇さんの詩集を年代順に繙く時、彼と女性との問題、即ち係わり合い方が唯一の「野をひらく鍵」になります。西脇順三郎の女性観、女性像もしくは西脇が抱く「女」の概念を語らずして西脇詩を論じたことにはなりますまい。以上、貴方が現在、稿を進めていらっしゃる西脇順三郎論に多大な関心を払っている理由を述べました。ご健闘を祈ります。

 先だって当掲示板にて「敷衍曲」なる徒書きを認めましたが、その中で西脇さんの「マラルメのメはまなこなり」を引用、マラルメ同様、西脇詩におけるアナロジーの地歩を示唆致しました。それに対し、高遠弘美さんから素敵なメールが送られて参りました。ここにはフランス詩が得意とするライト・ヴァースのポエジーが流れています。高遠さんの許可を得て、全文を掲載させて頂きます。

・・・・・・・・・・・・・・・・
先夜も、いつものようにすこぶる愉しい夜でした。
ありがとうございます。
これから仕事に行く前なので、簡単に書くことをお許し下さい。
掲示板にお書きの「魔羅LE目」には大いに目を開かれました。面白い!
そこで、それに続いて(アクサン記号は省きます)以下のような戯れうたを。

魔羅LE目
Mal arme(二語目の最後のeにアクサン・テギュ)「弾を装填されていない」
m'alarmait 「俺にショックを与えた」
ma larme et...「俺の涙、……」

「魔羅に目があり、挑んでみたが、
 弾が不足で、撃てもせず
 如何にせうとて
 泣くばかり」
・・・・・・・・・・・・・・・・



投稿者: 一考    日時: 2002年02月06日 21:07 | 固定ページリンク




金光寛峯 | 先に死んだ方が負け

仕事がずれこんで宴たけなわのころに参入しましたが、火曜はたいへん気持ち
よく酔えました。
添野さんのご紹介で、歌人の玲はる名さんなど初対面の方らと、短い間でした
がとても面白い話ができたのが収穫でした。
河東碧梧桐 (碧門) の自由律俳句をすこし読んだが、自然観照だけに留まらずに
人情や人同士の機微も直接的表現で詠ってみせる― ということのようだけど、
どうもそうよいものとはおもえなかった、やはりこれは残らないのではないか
云々という話をしたところで――
俳句を嗜む小説家はけっこういる、けれど短歌も小説も両方やる人はあまりいない。
俳句だと季語もあるし語数も決定的に足りない。だから小説で自己表現にむかう、
短歌だと自己表現できてしまうので、もう小説のほうまではやらない、という指摘
には膝を叩きました。歌人で翻訳家という方もおられますね。

いったんお開きになったあとにはこじんまりした囲み。厳しいご意見など拝聴。
ここには書けないよな裏話など伺うと、「先に死んだほうが負け」というのは
一面の真理かと考えてしまう次第。
例えば平亭翁にしても、十代のころに詠んだ俳句を今更活字にされるとは、こりゃ
思いもよらなかったでしょうね。あの気取りたっぷりの句を見つけたときは嬉しく
なって、よし、ともかくもこれを活字にできればそれで満足だ、とつっ走りました。
ご存命なら絶対に「止しな」と言ったでしょう。
しかし、もうお亡くなりであれば、これはいたしかたなし、先に死んだ方が負けと
いうものです。生誕百年の記念だったら、一発こんなヤニ下がったやつもありでしょ
う。面白いんですから、先生、一回くらい紹介させてくださいな。そう心の中で念仏
あげながら書いた、わるものです。



投稿者: 金光寛峯    日時: 2002年02月07日 01:19 | 固定ページリンク




鳥兜 | ですぺら店主様お誕生日おめでとうございます。

ですぺら店主様。お誕生日おめでとうございます。(もう、5日は過ぎましたので、お誕生日おめでとうございました。と申し上げるべきでしょうか。)
5日のお誕生会に出席させて頂いた者でございます。(一考様にミニブーケを差し上げた者・・・と言えばお分かりになりますでしょうか?)
5日は誕生会終盤に色々ありまして、お店にもご迷惑をおかけしまして、申し訳ありませんでした。
私は一考様とお話が出来、大変楽しい時間を過ごさせて頂きました。又、お店にお伺いする機会もあるかと思いますが、その時は、又、楽しいお話をお聞かせ下さいませ。立春過ぎたといえども、まだ寒さが続きます。くれぐれもお風邪など召しませんようにお気をつけ下さいませ。



投稿者: 鳥兜    日時: 2002年02月08日 01:56 | 固定ページリンク




Campgnolo | おくらばせながら

ワイン、気に入ってもらえたようで安心しました。なにしろアルコール類には、人一倍うるさい貴兄ですからね。81年のPouilly-Fuisseや79年Ch.Lyonnat 93年のCalon-segurなど一時間位迷いました。女の子じゃないしCalon-segurは、はずしましたけれど。ところで、めでたい折なので書きこみを遠慮していたのですが、神戸では去年の南天荘の閉店に続き、先日は一考氏ゆかりの、そして僕が一番お世話になったコーべブックスも、さんちか店メトロ店共に廃業しました。北風家の書店は全て消えてしまった訳です。偶然でしょうがそごうの南に紀伊国屋書店が来るそうです。この間から、アシヤ書房、文紀書房、書店Bの各ご主人が、亡くなられました。そのかわり若い人たちが新しい古書店を次々開いています。一考氏がいた頃のコーべブックスは出版もさることながら、新刊書に関しても貴兄の眼にかなったものだけをセレクトしていて、楽しみで毎日のように通っていた記憶があります。



投稿者: Campgnolo    日時: 2002年02月08日 20:57 | 固定ページリンク




如月 | 抑制された華やかさ

Campgnoloさん、こんにちは。 そのボルドー・ワイン私も試飲させていただきました。ボルドーといってもただ 重いだけじゃなくて抑制された華やかさがあり、とてもおいしかったです。   *   *   * さて、みなさまにいろいろご心配いただきましたが、昨晩、拙サイト復活いたし ました。カウンター等まだ不調ですがコンテンツも少し増やしましたので、どう ぞまた遊びにいらしてください。 (プロフィール内に須永さんの文章はめこんであります。)



投稿者: 如月    日時: 2002年02月09日 11:22 | 固定ページリンク




Campagnolo | 如月さま

そんなに、喜んで頂けると、送った甲斐があります。こちらこそ有り難うございました。60歳の誕生日用には一考さんの生年のCh.Haut Brionを準備しています。お楽しみに。但し、その時まで二人とも生きていたらの話ですが。そして、お店がそれまで続いていることを何よりも祈ります。もうちょっとだから、がんばってね。                                                                         一考さん 昨日、久しぶりにセンター街に行って見ると「イナハラ」まで閉店していました。星電社も倒産するし、「後藤書店」は瀕死状態でめちゃくちゃな値付けをして、しかも買値はただ同然、巷では「ゴートー書店」と陰口をたたかれています。コーべブックスはイヌキで、別の書店が営業していますが、当然似て異なるものです。黒木さんは娘さんの所で元気に暮らしていますよ。     



投稿者: Campagnolo    日時: 2002年02月13日 21:14 | 固定ページリンク




一考 | 純粋造本について

 石川さんへ
 種村さんの特集号も大詰めを迎えましたが、眞にご苦労様です。出鼻を挫かれたのが遠因で、私の動きが鈍いというよりは何も致して居りません。原稿依頼は確かに私の名でなされましたが、私ごときの名が通じる相手ではなく、貴方の個別打破と梅子さんの補助によってのみ、可能だったと痛み居る次第です。
 さて今般、装幀の件で三度貴方にご迷惑をお掛け致しました。深くお詫び致します。
 その理由は、絵描きさんの意見と私のそれとの間に余りにも大きな乖離があったことです。もともと、私は純粋造本を志としてきました。でも、純粋造本に於ける装幀の98パーセントは本文紙の選択と用いる活字、そして本文のレイアウトにあります。表紙や函、カバーのレイアウトなどは私に言わせれば、装幀のおまけみたいなもので、言ってしまえばどうでもいいことなのです。選ばれた和紙は1000年を軽く超える耐久力を持ちますが、皮革でそれに拮抗するものはパーチメントしか存在しないのです。従って、寿命の尽きた表紙は折々の所有者によって再度装幀されます。欧州におけるルリュールはそういう時に活用される技術なのです。
 装幀され直す書物は当然、糸縢りで巻き見返しでなければなりません。でも、それを現在の営利目的の出版社に求めるのは無駄であり、徒労です。私は常に趣味人でありたいと願っているので、かかる場で鬩ぎ合いとか歩み寄りとか妥協とかに応じる気は毛頭御座いません。また、装幀を方便に、生活の糧にしようなどという浅ましい考えを私は持ち合わせていません。
 自らの意志を通そうと思えば、自ら起業するしか方法はありません。だからこそ、当時の湯川さんや私は負け戦を覚悟で立ち上がりました。当時は元活と日活と岩田の活字しかなかったのです。平井功がかつて游牧記で用いた上海の宋朝体の活字に倣い、まず活字と母型を作るところから作業は始められました。数百、数千の母型を新たに作りました。湯水の如く貴重な資金が消えていきました。しかし、美しい書物をしつらえるために、ことほど左様に活版印刷にこだわったのです。
 このような話をいくら申し述べても詮無いことです。私が申し上げたいのは、活字で刷られていない本文の表紙に活字に似た文字、即ち似非活字を用いようという下司な装幀感覚が許せないという一点なのです。商業出版の装幀と純粋造本のそれとを同一視する、もしくは混同するような輩をどうして許せるのですか。
 芸術家としての自負や矜持を商業出版の世界に持ち込むなど以ての外。もしどうあっても、それを持ち込みたいのであれば、勝井さんのように身銭を切って出版をはじめるしか手立てはなく、それも、活字印刷と糸縢りは必須の条件となります。
 今回の装幀にしましても、裁ち落としぎりぎりの位置にある表罫がうまく収まるとは到底私には思われません。商業出版では容易に推察できる危険は事前に回避しなければなりません。況や、完成された書物一冊づつへの箔押しならいざ知らず、表紙に表罫を用いるような愚挙に対して、私には何等の意見の持ち合わせも御座いません。
 純粋造本の出版に携わり、道半ばにして病死した者、縊死した者、破産し餓死のやむなきに至った者、妻子に見捨てられ狂死した者等々、累々たる屍が目前に横たわっています。純粋造本に相応しい装いがあれば、商業出版には商業出版に相応しい装いがあります。そこには確たる一線を引くべきなのです。それこそが無惨な死を遂げた先達への唯一の供養ではありますまいか。



投稿者: 一考    日時: 2002年02月13日 23:51 | 固定ページリンク




一考 | コーベブックスのことなど

 Campgnoloさんへ
 貴重な葡萄酒を有難う御座いました。高遠弘美さんがいたくご執心の様子にて、半分近くを飲まれたと思います。
 お手紙に著された神戸の惨状に衝撃を受けました。南天荘の閉店も知らず、北風家の書店が全て消えてしまうなど思いも掛けなかったのです。ご存じの通り、北風さんはご子息に経営のすべてを譲るとのことで、ほどなく村田さんは三宮ブックスを起こされました。紆余曲折はありましたが、90年代初頭には幹部社員のほぼ全員が解雇されました。店員は素人さんのみにて、人件費も掛かろう筈がなく、コーベブックスはともかくとして、南天荘が閉鎖されたとは驚きです。詳細は判じかねますが、バブル期に悪しからぬ投機に走ったのではないかと疑いたくなります。篠原本町だか北町だかの能舞台をしつらえた邸宅はどうなったのでしょう。いずれにせよ、ご子息には経営手腕がなかったということになりますね。

 板宿村の庄屋であり、神戸新聞の前身である波でしたっけ、を起こした村上家と共に神戸では古い家系と聞き及びますが、世の中分からんものです。神戸が出身地の某大型書店にしても、来年末から有利子負債の返還で大変なことになりそうです。現行の出版流通形態の崩壊が遅くとも2004年には始まりますので、書店そのものの屋台骨が大きく揺らぎます。新刊配本と委託配本が滞りなく続くと思っている版元が大方を占めるのですが、その脳天気さには呆れ返る次第です。言い方を変えれば、コーベブックスの閉鎖は潮時だったのかも知れません。
 ところで、書店Bのご主人とは何度か酒を酌み交わしました。気のいい人で、酒の嗜み方は黒木の息子さんとは正反対。元町から三宮に掛けての安居酒屋のアナザー軒が懐かしく思い出されます。新開地の愛愛、福原のよしのと新橋、元町の金杯と吾作、三宮の樽八と八島、新在家の大学等々。当時は「あまざけのくがだち酒のたぎちざけ」よろしく、友と呑む酒は熱燗と相場が決まっていました。ウィスキー浸りの日々だったのですが、さすがに六さんが逝ってからは日本酒が恋しくなりました。
 人は描かれては波に掻き消される暫定的な存在、すべては切なく哀しいものです。

 追伸。黒木の娘さんはコーベブックスを結婚により退社、北海道へ行った筈なのですが。今は神戸にお住まいなのですか。コーベブックス時代に私の専用電話を利用して、連日北海道へ長電話。会計を担当なすっていた木庭さんから、電話代がかさむとの叱責を受け、人の恋路の邪魔をするなと応えたことなどを思い出します。



投稿者: 一考    日時: 2002年02月14日 03:04 | 固定ページリンク




高遠弘美 | 浅学老酒生

Campagnoloさま
御礼を申し上げるのが遅くなりまして、たいへん失礼いたしました。
口の卑しきは育ちの貧しさ、一考さんと須永さんのお誕生会なのに、わたくしひとりで、ほとんど瓶の肩まで呑んでしまったやもしれず、いたく耻じております。
とともに心から感謝申し上げます。あのようにおいしいワインは滅多に口に入りません。素晴らしい香りと味でした。

一考さま
先日は失礼な問い合わせのメールを差し上げましたこと、お詫びいたします。最近呑むと(いいえ、呑まなくとも)ほんとうに物忘れがひどく、翌朝思い出そうとしてもそれがうつつのことなのかゆめのことなのかわからぬことしばしば。どうかご放念下さい。
近々またお伺いいたします。

追記
昨日Hisse! Eaux! a qui? 編集長にお会いしました。3月8日の須永さんのご出版お祝いの会のこと、伺いました。その前に恩師を偲ぶ会というのに出ますが、すこし遅れて参るつもりでおります。



投稿者: 高遠弘美    日時: 2002年02月14日 12:23 | 固定ページリンク




松友 | 企画上映「誘惑のイタリア映画」、先刻御承知と存じますが御容赦を


勝手にお知らせさせて戴きます。
既に情報誌等で御存知とは思いますが、JR阿佐ヶ谷駅北口の「ラピュタ阿佐ヶ谷」で
「誘惑のイタリア映画」という企画上映が行われています。

期間は2002年2月10日(日)~3月9日(土)。
上映作品はヴィスコンティの「ベニスに死す」「イノセント」、フェリーニの「甘い生活」「魂のジュリエッタ」、
そして「ひまわり」、「鉄道員」、「ニューシネマパラダイス<完全版>」の7作品だそうです。
同館は席数50の劇場。同建物内のフレンチ・レストランとの割引セット券もあるようです。

ラピュタ阿佐ヶ谷HPアドレス
http://www.laputa-jp.com/
「誘惑のイタリア映画」頁アドレス
http://www.laputa-jp.com/laputa/itary.shtml

特撮好きとして2002年3月10日(日)~4月20日(土)に予定されている「円谷英二の技 第2期」も外せませんです、
おっと、はなぢ・・・(^-;^)タラッ。尚、拙メは同館のマワシモノではございません由。以上、勝手にお知らせでした。



投稿者: 松友    日時: 2002年02月14日 16:21 | 固定ページリンク




如月 | 芝居にテレビに・・・。

13日、ポツドールという劇団の公演「騎士クラブ」観てきました。 とにかく、まあ、凄かった。 拙掲示板に印象記アップしてありますので、ぜひお読みください。 また、2月16日(土)の深夜に「美と出会う――四谷シモン特集」が再放送されます(NHK教育テレビ)。 前回見逃された方、この機会にぜひご覧下さい。 放送時間は次のとおりです。 2月16日25:05~25:29(=日曜早朝)



投稿者: 如月    日時: 2002年02月15日 09:28 | 固定ページリンク




金光寛峯 | 天野可淡だムットーニだ人形づくしだ

酒には酔ってみろ。嘘には騙されてみろ。尻馬には乗ってみろ。
というわけで私も宣伝を。

人形愛好家の友人りきさんからのご教示。
上野の人形屋佐吉で天野可淡の人形が展示されているそうです。
実物を間近で見られる機会はめったにないらしく、是非行っておけと強く勧められました。
天野の人形はたしか「幻想文学」の人形特集で写真を見たかどうかで、予備知識ほぼ無し。
なおのこと楽しみです。案内は以下。
ところでりきさんご自身の感想は 9日付日記に書いてあります。

・人形屋佐吉コレクション展示会
 台東区元浅草1-8 銀線ビルB1F (地下駐車場スペース使い切り、湿気は大丈夫かね?)
 最寄りは新線上野御徒町駅 A-3出口より。看板等はないとのことで、迷ったら電話
 されるのがよいでしょう。
 TEL: 03-3499-1508
 時間: 13:00~21:00
 料金は…… ですぺらで一杯飲むくらいですか。

私はこの土曜にでもちょっくら拝んでこようと思っています。

   *

ついでに続いて。彼、りきさんが大好きな人形師がムットニーで、私も展覧会に誘われ
ました。渋谷パルコPart1、B1F「ロゴスギャラリー」にて開催中のもので、彼が購入し
た「アニバーサリー」という作品も展示されています。彼が気にいったのも納得で、と
ても良い作品でしたよ。
ムットーニ人形は、いってみれば "オルゴール" なんですね。それも音楽が流れるので
はなくて物語が展開するのですが、その物語を裏付けする人形からくりの精妙さがすば
らしかった。ある作品では、針金二本だけ動かして腕の動きを操作しているのですが、
この感情豊かなことといったら。この高度な技術があればこそ、物語が "絵空事" に堕
することがないのでしょうね。でたらめには何も期待できませんもの、"よく出来た嘘"
だからこそ観客は堪能できるというものではないでしょうか。強くお勧めします。

そうそう、作者ムットーニの語りと伴奏による展示で、語りも独特なのですが、終了後
お話しようと思って声をおかけしたら…… いやー、独特な間合いの方でしたねぇ。なん
といいますか、こちらを「死んだ鍋」のように呆然とさせる御方でした。

   *

りきさん、四谷シモン展は行ったのかな。今度また東京でやるのでしたっけ?
その時は私から誘って行くつもりでいます、私も前回の展示は見逃したので。



投稿者: 金光寛峯    日時: 2002年02月15日 11:06 | 固定ページリンク




石神茉莉 | ありがとうございます。

こちらには初めて書込みをさせていただきます。

金光様
人形屋佐吉ゴシックコレクション「フランチェスカの斧」行って参りました。
会社帰りに寄ったので、ちょうど人出の少ないときでした。天野可淡の人形がいる空間を独り占めしました。
蝋燭の光の中、しばらく人形の傍らにしゃがんでおりました。本当に息がかかりそうな距離で。(本当は緊張のあまり、息は詰めていましたが/笑)
おかげさまで、とても贅沢な時間が過ごすことができました。
心より御礼申し上げます。

あ、ちなみに最寄り駅は大江戸線の「新御徒町」の方です。



投稿者: 石神茉莉    日時: 2002年02月15日 23:49 | 固定ページリンク




斉藤 | 矢川さんが

誌の朗読会に出ます。明日の武蔵大学で。詳しくは「poeca」を参照して下さい。



投稿者: 斉藤    日時: 2002年02月16日 10:29 | 固定ページリンク




二階堂奥歯 | フランチェスカの斧

金光さんと石神さんの書き込みを見て、私も今日<フランチェスカの斧>に行ってきました。
場所がわからないでうろうろしていたらゴスロリのお嬢さん二人組が歩いてきたので教えてもらいました。
御徒町にふさわしくない黒ずくめの人(ほとんどが女性)に道を聞くのが近道かと思います。
石神さんのおっしゃるとおり、座り込んで見てしまいますね。特に一番奥の小さい人形のところは天井がかなり低くなっていて、しゃがみこまないとそこまでいけない展示なのでした。

恋月姫の人形を過ぎて天野可淡の人形にたどり着くわけですが、それぞれの人形の雰囲気があんまり違うので驚きました。
恋月姫の人形は、存在感を放つというよりは、自らの中に存在を沈殿させていくように感じます。眼球をくりぬかれ血の涙を流していても、その状況を受容し、見る者を赦しています。
天野可淡の人形は異質さを発し見る者を圧倒するように思います。見る者はその中に受容されることはなく、せめて対峙するしかないのです。
(私が好きなのは後者なのですが。)
日記にも人形展のことを書きましたので興味のある方はご覧になってください。



投稿者: 二階堂奥歯    日時: 2002年02月16日 21:12 | 固定ページリンク




りき | こんばんは。

金光さんの招待できました。りきと申します。<○>

PEGANA LOSTで、芥川とダンセイニの比較という
無茶な論考を書いた当人です。(^^;;

一応、芥川が専門の研究者ということになってます。(休日のみ)

さて、可淡ドール。はじめてみました。
眼に力があるのが印象的です。

ほぼ個人コレクションで収まっているので、なかなか
表にはでない人形です。いいものをみました。

毎日、微妙に展示内容を変えているらしいです。

さて、ムットーニ「ナイトビジター達の競演」。

僕は、作家武藤政彦さんと作品である「ムットーニ」そのものが、
好きですね。はい。
なつかしいなにかを考えさせる。

作品をとうとう買ってしまいました。

四谷シモンさんの回顧展は、2年くらい前に新宿でやりました。
いまは、地方の病院跡での展示(限定期間)をやってるのは
しってますが・・・・。

では。



投稿者: りき    日時: 2002年02月16日 23:40 | 固定ページリンク




金光寛峯 | フランチェスカの斧を見て

りきさんへ。
私にはあなたのことを人形愛好家と評するよりほかに言葉がなかった。
一度、あなたがお買いになったムットーニの値段を、あつかましくも尋
ねてみたことがありましたっけね。一年間節制して貯めたという額にお
どろいて、
 「ぼくだったら『ドグラ・マグラ』と『黒死館殺人事件』の初版本買
  うなあ。やっぱり高いんだねえ」
とつぶやいた私に、いいやそれは違うぞ金光おまえは分かっていないね、
けっして高くなんかないんだと、それからはえんえんと、いかにムットー
ニさんがファン思いであるか・価格も手間暇にくらべてどれだけ安く抑え
ているか・できるだけ多くの愛好家に作品が行き渡るようにと考えていて
云々…… を夜中の電話でじゅんじゅんと説かれたあなたのことを、そう
してまた、天野可淡を見てきた興奮を熱っぽく語ってきかせてくれたあな
たのことを、ほかにどう呼んだらよかったのでしょう。
………これではなんだか弔辞ではないですか。止めよう!
それより<フランチェスカの斧>展について書いておかねばなりません。

人形屋佐吉ゴシックコレクション<フランチェスカの斧>聖バレンタイン
の天使と人形たち
2002.2.9~18まで、人形屋佐吉協催
台東区元浅草1-8 銀線ビル地下駐車場にて
1ドリンク千円

「《殉教》という、このうえなく荘厳で甘美な響きに彩られ、語られてきた
人、聖バレンタイン」, 「天草四郎・フランチェスカ(恋月姫作)を始めとし
て、天使が潜んでいるような人形たちとその殉教記念日にまつわるものたち」
をテーマに集めた (パンフより) 人形展。
まずいきなり目に入るのが中世風の装飾過多な服で着飾って身を横たえる女性、
ミロのヴィーナスは両手だけど、彼女は首を叩っ切られている。そのかたわら
にはべているのは、日本の童人形の首がいくつか、座布団の上に乗せられて甘
やかに微笑んでいるという構図。
刳り貫かれた眼窩から鮮血を流す、可愛らしい無惨の部屋の少女 (恋月姫作)。
ここにはおいしい残虐がある。
きらびやかな筆致でつづられた随筆集『鬼の言葉』は、江戸川乱歩著作のなか
でも屈指の一本でありますが、その中に収められた「残虐への郷愁」において、
残酷絵の大蘇芳年を "ほんとうの血の夢を知っている" と称賛します。

石子責め、鋸引き、車裂き、釜ゆで、火あぶり、皮剥ぎ、逆磔殺などの現実を享楽し得るものは、神か、無心の小児か、超人の王者かであって、現実の弱者である僕には、それほど深い健康がない。しかし、それらのものが、一たび夢の世界に投影せられたならば、たとえば、その実父を殺し、その実母と結婚しなければならなかったエディポス王の運命の残虐を歌った、あのギリシャ悲劇さえも、たとえ当時のギリシャ看客のような力に満ちたほがらかな現実感をもってではなくとも、又別の、もっと幻影な国的な恐ろしさで、享楽することができる。
(中略)
神は残虐である。人間の生存そのものが残虐である。そして又本来の人類が如何に残虐を愛したか。神や王侯の祝際には、いつも虐殺と犠牲とがつきものであった。社会生活の便宜主義が宗教の力添えによって、残虐への嫌悪と羞恥を生み出してから何千年、残虐はもうゆるぎのないタブーとなっているけれど、戦争と芸術だけが、それぞれ全く違ったやり方で、あからさまに残虐への郷愁を満たすのである。芸術は常にあらゆるタブーの水底をこそ航海する。そして、この世のものならぬまっ赤な巨大な花をひらく。
芳年の無惨絵も、また彼女たちも、 "幻影の花園の小さな可愛らしい一つの花"
にほかなりません。
芸術において <残虐美> はつねに主要なテーマのひとつでした。文学において
もいわゆる怪奇小説, 怪談として繰り返し語られてきました。なにゆえに、ひと
はこの主題に惹かれるのか。
何十年か前、「おフランス帰りのミーの思想に逆らう奴は死刑ざますーーっ!」と
ポル・ポトが叫んだとき、カンボジア人民数百万の運命はきまりました。この世に
悪魔なるものが実在して、二十世紀の ――そして現在進行中の―― 地獄を演出し
たのがかれらのしわざだったのならば、ある意味ひとは救われます。
ですが、人間を傷つけるものは人間自身にほかなりません。"人間の生存そのものが
残虐" であり、 "人類が如何に残虐を愛したか" をまざまざと思い出さずにはおられ
ません。残虐美を主要なモチーフとする怪奇小説も、 "恐れるということは護るとい
うことで、人間の弱小の本音みたいなものだ。けっきょく、妖怪趣味というものは、
人間の霊魂に対する潜在意識の郷愁みたいなものかもしれない" (平井呈一) と考える
ことができるのではありますまいか。人間の、霊性とでもいうべきものを、いかに美し
くまたリアルに描き出してみせるか、私の嗜好はそういうところにあります。

天野可淡についても触れておかねばならないでしょう。やはりまず眼に惹かれます。
石神さんもお書きになられていますが、ほんとうに息がかかるほどの間近で鑑賞する
ことができました。
「どうやって作ったらこんな眼ができるのだろう」と、じぃっと観察していました。
奥眼がちで、精妙な色彩を持っています。するうち、今度は少し引いて全体を眺めます。
どうでしょうか、この佇まいといったら。
正直言って展示の大半の人形は、フンフンほうほうとかいって軽く流した鈍い私も、
天野人形だけはしばしその場に止まらずにおられませんでした。力がある、という形容
はまさにこれを指していうのでしょう。
人形とはここまで出来るものなのだとは、今まで知りませんでした。



投稿者: 金光寛峯    日時: 2002年02月23日 01:43 | 固定ページリンク




一考 | マッカランとじゃこ飯

 2月頭にマッカランからファースト・エディションが頒されました。10年もの、58度のカスク・ストレングスです。過去の100プルーフより、アルコール度数が高くなり、香味も深くなりました。しかも、初回は1リットルボトルによる頒布です。ボトルは大きければ大きいほど、香味はよりこなれたものになります。
 例によって、ヘレス地区のシェリー樽を熟成に用いていますが、今までのマッカランと比して赤みが鮮やかになりました。香りから推すに、オロロソのクリームかと思われます。通常、ダーク・シェリーの樽を熟成に用いると、ラスト・ノートに渋みが残ります。本品は10年もの故、そこのところが上手くクリアーされています。
 ですぺらのコレクションはボトラーが中心ですので、あまりオフィシャル・ボトルは褒めないのですが、本品は実に結構なエディションだと思います。売り出しの最初のボトルは特に美味なもの、どこかで見付けられた時は是非購入なされることをお薦め致します。

 ですぺらの開店当初、じゃこ飯を置いていました。飯を炊くのが面倒なのでやめたのですが、問い合わせが多く、じゃこの佃煮の造り方を一言。
 ちりめんは卸で2500円/?が適当です。まず、ちりめんを油で十分に炒めます。次いで、同量の水と酒を浸るまで加え、灰汁を取ります。そこへ同量の濃口醤油と砂糖を加えて煮詰めます。最後に有馬山椒を加えて出来上がり。
 ちりめんが高ければこうなごでも結構ですし、飯を主とするなら甘めに、酒を主とするなら砂糖を減らして醤油を増やし、やや辛目に仕上げるのがコツと申せましょうか。
 有馬山椒は東京ですと「なり駒」のものが美味です。デパートになければ、当店の一階の食料品店でも売っています。200グラムの瓶入りで1000円から1200円ですが、一回に作るちりめんが200グラムなら、4~5回分に相当します。その辺りのスーパーで200~300円で売っているしその実のたまり漬け等を加えると、更に有馬山椒の使用量を減らすことが可能です。
 冷蔵庫ですと半年は大丈夫なので、突然の客人に重宝致します。家で京都の割烹の味を愉しんで下さい。ちなみに、そこに大量の糸鰹を加えますと、ちりめんに限らず、如何様なる佃煮にも対応可能です、試して下さい。



投稿者: 一考    日時: 2002年02月25日 21:31 | 固定ページリンク




一考 | ヴォーグのカメラマン

 須永朝彦さんの「美少年日本史」が国書刊行会から上梓されました。当店にも署名本を置きますので宜しく。
 如月さんのホームページでご存じの方もいらっしゃると思いますが、3月9日はですぺらの営業日ですので、常連さんは歓迎致します。お構いなくご来店下されば幸甚です。
 特に、当掲示板の高遠さんには写真家の横須賀さんを御紹介致したく、御両人のおっぱい談義に期するところ大であります。
 このところ、版画芸術にいらした佐藤さんと横須賀さんが当店に入り浸りです。横須賀さんはかつてヴォーグのカメラマンとして識られた方でイタリア在が長く、同様に30年をフランスで過ごす大月さんと意気投合していました。
 江戸っ子の編集長であった小倉さんのプロデュースにてキムタクの写真集も出されていて、男を撮った唯一の例外とか。
 スティルに動体を取り込もうという、甚だしくアクチュアルな作家で、土曜日もベンヤミンの写真論からドゥルーズ等について、朝まで語り明かしました。



投稿者: 一考    日時: 2002年02月25日 21:35 | 固定ページリンク




一考 | 再会は掲示板

 書き込みはまだですが、佐藤さんも当掲示板を常に読まれているとのこと。従って、ここで書かせて頂きます。
 まず、15、6年ぶりの再会ですね。永瀬さんと一緒に飲み歩いた荻窪の街を思い出します。言われるまでもなく、当時は仕事に追われ、人とお会いするのも分単位でした。30分も酒を飲むとまた職場に戻り、頭から水を被っては仕事を続けるような有様でした。寸暇を惜しむハードな仕事の中で複数の連載を抱え、よく生き長らえたものと、不思議に思っています。また、貴方が版画芸術にいらっしゃらなければ、私の陶芸に関するエッセイはすべて無かったものと心得て居ります。ご迷惑の掛けっぱなしで、恐縮致しております。てなことを書くと永瀬さんからもっと恐縮しろとのきつーいメールがやってきそうです。
 貴方の現住所が分からず、高橋睦郎さんに訊ねようかと思っていました。四季社にいらした方が当掲示板を見付け、再会に至ったらしく、管理人の櫻井さんに感謝しなければなりません。お陰でこの数箇月は結構な御神酒を頂戴していますし、新たな企画も随分と進みましたね。
 先だっても、金曜日はシモンさんと土曜日は横須賀さんと共に愉しい晤語を送ることが出来ました、感謝致しております。

 さて、貴方から私への注文は二点ですね。ひとつはですぺら通信なるものを上梓なさりたいということ。今ひとつは現代美術に関するエッセイを自ら書きもし、また書かせようとの魂胆ですね。
 前者に関しては、今月中に貴方の歓迎会を催しますので、その日に石川さんと梅子さんの御両人と話し合って頂けないでしょうか。腹案はあるのですが、もしそれを始めると他の仕事が滞ることになります。かつて湯川書房の雑誌の編集をお手伝いしたので、この手の仕事の煩雑さはよく諒解しております。ことは慎重に進めましょう。
 後者に就いては貴方が望むなら、その雑誌様のものでも、当掲示板でもかまわないではないですか。ジョイントでなら私に異存はありません。何時の日か貴方と一緒に仕事がしたいと私は最初から申していた筈です。対象を決めて公開書簡というのも魅力を覚えますが、どうあっても活字というのであれば、より相応しい雑誌を友人が出版しています。前々から頼まれているのですが、きっかけがなく、そのままになっているのです。
 いずれにせよ、貴方の逸る気持ちは分かるのですが、現状では貴方の方が多忙過ぎます。少し時間を掛けてよりよい方策を編み出すことに致しましょう。



投稿者: 一考    日時: 2002年02月25日 21:41 | 固定ページリンク




梅子 | 失礼なお願い

いつもご迷惑をおかけしています。
常連様は避ける話題を、来られる度に繰り返される方がいらっしゃいます。
うちの爺とどに休肝日はなく、毎日飲んだくれているのですが、I田さんの話が出ますと爺とどは3~4日は怒り狂っています。
酒量が増え、私などは泥酔したとどに押し潰されるのではないかと、恐怖の日々を送っています。
申し訳ないのですが、なにとぞその話題を持ち出さないようにお願いしたいのです。
過去の交友関係や過去の出版の話をしますと、とどは不機嫌になります。
モルト・ウィスキーに限らず、お酒の話ですと、とどは喜ぶのです。
どうかよろしくお願いします。 



投稿者: 梅子    日時: 2002年02月25日 22:18 | 固定ページリンク




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