ですぺら
ですぺら掲示板2.0
2.0








蔵書  | 一考    

 遠くでドーンと音が聞こえる。ゴォーと低い唸りが近づく。一秒か二秒の時間差、「来るぞ」と思いつつ搖れがはじまる。昨日、地震に見舞われた夢をみた。夢のなかの地震は東日本大震災の時のそれと同じで、大した搖れではなかった。小刻みな搖れで、阪神大震災のときのような暴力的なパワーはない。
 小倉さんが飲みにいらしたが、彼とのあいだには共通する友人が多い。で、その友人が東京で被災して困惑している。困惑どころでなく、泣き出してしまったとの話を聞かされて呆れ返った。それが理由で地震の夢を見たに違いない。家中の書物が滅茶苦茶になったらしいが、別に家が崩壊したわけでなく、身内が亡くなったわけでもない。書物が棚から飛び出したくらいで死ぬ思いであれば、神戸の蔵書家はみんな死んでいる。
 小倉さんはちょうど帰京時で、東京駅から吉祥寺まで歩いて帰ったようだが、それにしても道は歩けたわけである。神戸はビルの倒壊ないしは道路の陥没と隆起、ひび割れで主要道路はことごとく通行不能になった。
 神戸の家屋やビルの倒壊箇所は十万箇所を超えたが、二千五百の主要ビルに限っても、倒壊十七、大破二十五、解体五十六、補修二百十七棟だった。日本ではありえないとされていた中層階のパンケーキクラッシュが多数起こり、低層ビルでは一階の崩壊や、今まで日本では見られなかった建物が土台から切り離されての倒壊などの被害が出た。倒壊しないまでも、室内は冷蔵庫、箪笥、食器棚が倒れ、大型ブラウン管テレビが飛び跳ねた。アルミサッシのドアや窓のガラスも砕け散る。多くの被災者はそうした家具に挿まれて圧死した。
 旧いビルだから壊れた、一階が駐車場になっていて強度が足りず潰れた、屋根瓦が重くて倒壊した、土台と建物との結合に問題があった、そうした嘘が罷り通り、建築家は知ったかぶりの意見を吐露する。倒壊の理由は住民にしか判らない。木造家屋、低層ビル、高層ビル、道路の見境なく、断層に沿って一列に家屋は崩れる。
 阪神淡路大震災のときの瓦礫の総重量は約2000万トンと前項で書いた。東日本大震災で生じた瓦礫は2392万トン、加えるに岩手、宮城、福島、茨城四県に津波によって打ち上げられたヘドロの量が1000万から1600万トンと云われる。合わせて4000万トン近い瓦礫とヘドロが綯交ぜになって被災地を蔽っている。一旦緩急あれば、書物どころの話でない。物品から生命まで、所有欲は根底から覆される。何のための想像力なのか、少しは被災地のことを考えろと云いたい。早晩、東京も震度七の直下型に襲われる。前回のエネルギーの三千倍の地震である。


投稿者: 一考      日時: 2011年06月11日 16:02 | 固定ページリンク




ゴールデンバット  | 一考    

 ゴールデンバットの販売再開は八月上旬だそうである。先日、烟草屋で確かめたが、最初は一ケースか二ケースのみ。通常に入荷するようになるのは九月まで待たなければならない。女主人は申し訳なさそうに、隠していた一ケースを頒けてくださった。
 このところ、本数は極端に減らしているが、それでも二日に一箱はなくなる。今月中にストックが尽きる。

 このところ掲示板に誤植が多く、一週間に一度は振り返って訂正している。お詫び申し上げる。


投稿者: 一考      日時: 2011年06月10日 22:02 | 固定ページリンク




浄財  | 一考    

 全国から届いた浄財は「義援金配分委員会」で立てられた配分計画に基づいて被災者に届けられる。わたしは明石在だったのでまったく貰っていないが、神戸市内では死者一名につき十万円、損壊家屋一世帯につき十万円が配られた。即効性が求められているにもかかわらず、1788億円の義援金が行き渡るのに一年近くを要した。
 場所にもよるが、今回は一次分として既に三十五万円が手渡されたと聞く。五月末で2500億円を超える金数が日赤と中央共同募金会だけでも集まっている。従って、個人への手渡し分はその数倍になると予測される。
 他にも、同義援金や原発事故の損害賠償金は借金の差し押さえ対象から外すための法制度、企業や個人が生活再建のために新たな借金を抱える「二重ローン」を支援する措置、利子負担の軽減措置などが検討されている。

 神戸では両親を同時に喪った被災児童〈中学生〉に市が火葬費二十万円を請求して問題となったが、岩手県は震災後約二箇月間に遺族自らが行った分の葬儀費用を還付すると発表した。至矣尽矣の援助は良いのだが、自活したくないので仮設に罹災者が這入らないとか、援助物資でこと足れりとして地元の商店に客が来ないとか、阪神大震災の時には生じなかった問題が多々起きている。お上への依存心が高いのは地域性か、それとも日本人固有の政府への不満の裏返しか。

追記
 阪神淡路大震災と東日本大震災、火災と津波の違いがあって、同日に語られないのは云うまでもない。


投稿者: 一考      日時: 2011年06月10日 14:21 | 固定ページリンク




瓦礫  | 一考    

 港湾、道路、橋梁、トンネルなどは全国どこのゼネコンであろうと為事はできる。ただし瓦礫(災害廃棄物)は一般廃棄物と同様に市町村が回収処理するよう定められている。要するに地方自治体の指定業者に限られるのである。今回のような大震災になると、業者それ自体が壊滅した市町村も多い。そこはひとつ超法規的に指定外の業者でも廃棄物を扱えるようにすべきである。その消息を前項で「目的は規制緩和」と書いた。
 阪神淡路大震災の折は東京ドーム約12.4杯分の瓦礫が出た。廃棄物の総重量は約二千万トン。四トンダンプ500万台分である。今回はそれを遥かに超える。
 津波は国内法に則ってやって来るのでない。だとすれば対応策も超法規的にならざるを得ない。もっとも、政令を出せば終わりなのだが、菅総理はそれを指示しない。そして八月までは総理を務めるそうである。確信犯なので手の出しようがない。それよりなにより、総理が辞めてもいないのに、民主党の次の候補選びの囂しさはどうしたことか。

 自民党が小沢と手を組んで谷垣総裁を首相にする。間不容髪、解散総選挙を打って小沢チルドレンを落選させる。あとは自民党の天下、との青写真を描いていたとのニュースが這入ってきた。一方で、菅総理は小沢を除名させるまでは辞めないとのニュースも這入ってきた。党員資格停止処分を受けている一兵卒がそこまで怖いとは不思議な国である。誰か永田町1丁目7−1に屯する瓦礫を処理するひとはいないのかしら。


投稿者: 一考      日時: 2011年06月09日 23:31 | 固定ページリンク




病死  | 一考    

 阪神大震災での震災関連死は九百十九人。今回も高齢者の孤独死など関連死は数千人になると思われる。四月末で震災関連の病死は五百人を超えている。感染症、生活不活発病、静脈血栓塞栓症、肺炎、高血圧など徐々に慢性疾患に移ってきた。阪神大震災では仮設住宅で孤独死した病死者の死因の三割がアルコール依存からくる肝疾患だった。
 日本の人工透析患者は約二十九万人。今回、震災の被害が著しかった岩手、宮城、福島の三県には約一万二千人の透析患者がいた。北海道の避難住宅に入居を希望する者は少ないが、岩手と宮城の透析患者は多数避難している。東北からの透析患者の移動で関東圏の病院もほぼ満床になっている。
 現地の透析治療は今なお変則的である。通常四時間の治療が三時間に短縮された病院が過半数を占める。除水を短時間にすると血圧の急な低下、頭痛や吐き気などの不均衡症候群が起こる。尿毒素が抜けきれず、カリウムの数値も高くなり、肺水腫、不整脈、心不全、さらには死に繋がる。
 余談だが、東京で震度七クラスの地震が起きればどうなるのだろうかと思う。電気と水道が破断すれば透析はできなくなる。十日も止まれば十万人ほどの患者が死ぬ。それをカバーするだけの医療設備は関西にもない。全員で天皇陛下万歳と叫んで死ぬ他ないのである。


投稿者: 一考      日時: 2011年06月09日 15:01 | 固定ページリンク




食欲  | 一考    

 除水が一キロになったのは二箇月ぶりである。二百、三百デシリットルがこれ以上続くとドライウェイトを下げると通告されていたので嬉しい。あまりの嬉しさにメバルを買ってきて刺身を造った。
 震災の影響で薬が手に入らなくなって高リン血症になった。高リン血症と云うことは低カルシウム血症でもある。要するに十箇月ほどのあいだ守ってきた身体のバランスが崩れてしまった。せめて体重だけは維持したいと思っていたが、まったく食欲がない。低リン酸血症は食欲不振を招くが、高リン血症と食欲は関係ないと思う。しかし、なぜか食べられなくて困っている。
 起床は七時半、朝飯は透析が終わった午後二時から三時のあいだ。為事を経て帰宅してから深夜の二時か三時に夜食を摂る。それがなぜか土曜日に少し食欲が湧いた、店の近くのコンビニでサンドイッチを買った。間食は数箇月ぶりである。ちなみに、金曜日は四粒の葡萄で腹が一杯になった。いっそ沈降炭酸カルシウムを服用しようかと思っている。
 日曜日はベランダに置いていた本箱や箪笥の解体に忙しく、食事らしい食事は摂らなかったが、なんとなく腹は空いていた。月曜日は朝飯に百六十グラムのハンバーグと百四十グラムの飯を喰った。肉は高リン高蛋白だが、とにかく食欲優先である。その甲斐あって久しぶりに食欲が戻ったような気がする。このまま、ドライウェイトを守れると良いのだが。


投稿者: 一考      日時: 2011年06月08日 13:33 | 固定ページリンク




大政翼賛会  | 一考    

 主として民主党の仙谷由人代表代行がいろいろ画策しているようだが、大連立構想が紙面を賑わしている。この時期に大連立を口にするような政治家はそれだけでも失格である。政党政治の崩壊を政党人が望むとはこれ如何に。近衛文麿とその側近によって組織された官製国民統制組織をなんと心得ているのか。 政党政治を守るのが共産党と社民党とは皮肉である。二大政党制とは共産党と社民党のことだったのか、と問い質したくなる。
 ウォールストリート・ジャーナルは「国民世論が小沢氏を嫌っているのは紛れもない。ここでこの政治家の嫌疑について何らかの法的免責を与えれば大きな物議を醸すことは必定だ。しかし小沢氏が自民党と袂を分かつことになった彼の長年にわたる政治信条——利益供与型政治の改革へのたゆまぬ努力、官僚支配の打破——を考えると、その力は重要だ。もし小沢氏が民主、自民両党の改革支持勢力を束ねることができれば、小さな政府と経済成長の促進政策への国民的コンセンサスを形成することも可能になるかもしれない」と書いている。
 ここで云って置かなければならないのは、小沢のいう「官僚支配の打破」とは官僚の排除にあらず、官僚の行政への関与を極力排すとの意味合いである。目的は規制緩和にあって、菅のような官僚との闘い(闘いは癒着と同質の弁証)を意味するものでない。
 小沢にかくまで好意的な書き方をするのは流石外国のジャーナリズムである。日本のそれだと決してこうは書くまい。文中の要は「改革支持勢力を束ねる」にあって、単なる大連立でない。大連立を最初に口にしたのは小沢だが、彼の頭のなかにあるのは常に理念であり、利益供与などという打算は一切含まれない。
 素人の予想だが、大連立構想なるものは纏まるまいと思っている。纏まったところで、三箇月は持たないであろうことは必定。連立の画策が可能な政治家は小沢を除いて他にはいない。小沢に「壊し屋」との異名があるのは、彼の離合集散の中心には「常に理念」があるからである。ところが政治家の過多は利益供与を求める、それ故結果として離合集散の蹴り返しになる。ここが理解できなければ小沢を解することは不可能である。
 衆院で小沢グループが七十人前後、鳩山グループが三十人、合わせて百余名。新党を立ち上げる金はある。そうすれば、民主党は衆院で単独過半数を割り込む。小沢の新たな破壊と創造を願っている。

追記
 菅が消費税を十パーセントに上げると云う。マスコミは「欧州の消費税に比べれば、日本の税率は低い」と解説する。だが、欧州に消費税はない、あるのは付加価値税だ。インボイスと呼ばれる請求書を用い、払った税額を確定する間接税で、軽減税率の適用がある。同日に論じるべきでない。


投稿者: 一考      日時: 2011年06月08日 13:13 | 固定ページリンク




合鴨  | 一考    

 大切なお客の水谷さんが戻られた。胆管結石を患い、胆嚢の摘出手術を受けられたようである。胆石症、総胆管結石症、肝内結石症などがあるが、詳細はお聞きしていない。普通は胆石症は体外衝撃波結石破砕法を、胆嚢摘出は約九十パーセントが腹腔鏡下で行われるようになったが、その低侵襲な治療法でなく、水谷さんは開腹手術を受けられたようである。いずれにせよ、再度モルト・ウィスキーが飲まれるようになったのは慶賀に堪えない。
 その水谷さんが合鴨の薫製を食したいと仰言る。ところが、台湾産合鴨肉の極端な品不足のために方々に問い合わせを出したがどことも売り切れである。ハナマサも高騰のため扱っていないと云う。国産は入手可能だが、肉質が薫製には向かない。以前にも台湾産がなくなって、東北ならびに北海道の合鴨を購入したが、薫製には使えなかった。その国産品もとんでもなく値が上がっている。暫く諦めるしかなさそうである。


投稿者: 一考      日時: 2011年06月06日 23:36 | 固定ページリンク




椿花書局  | 一考    

 橋本真理さんのことを書きながら、いろいろと思い出した。一時期荻窪のミニヨンには青柳瑞穂、瀧口修造、西脇順三郎、窪田般彌、中井英夫、相澤啓三、種村季弘、三枝和子、斎藤慎爾などが集っていた。その中に真理さんもいらして、わたしなどは仰ぎ見ていた。同世代にも天才児や問題児が多く、大方は若くして亡くなられたが、一時は綺羅、星のごとき状況だった。例えば、編輯者にして造本家だった椿花書局の中山さんはわたしの手に負えない逸才だった。
 たった今、少年院から出てきましたと云うニヒルな相貌、あまりに冷たい眼差しに、どのような幼年期を過ごしたのだろうかと想像させるような暗い青年だった。わたしは礼儀正しい人間をまったく信用しない、その理由は誠実さに欠けるからである。寄らば斬るぞ、と云った雰囲気で懐に匕首をひそめるタイプのみ信用する。彼については掲示板1.0で詳しく書いたが、ミニヨンにかかわった他の編輯者など、彼に比べればまるで赤児である。
 中山さんと最初に遇ったのは神戸の拙宅だった。鈴木信太郎の訳詩集「ポエジー」の特装本を小脇に抱えて彼は現れた。装訂ではなく造本の基本について語りあかしたのを覚えている。装いは二の次ぎで、守るべきは麻糸による糸縢り、巻き見返し、捨て紙、額貼、本文共紙、遊び紙、限定記号の活版刷り。してはならないこととして回し取り、別丁立て、表紙や貼函への絵画の印刷(木版絵の直刷りを除く)、そして何よりも精興社に代表される東京式印刷(天地逆転)の拒否等々、造本に関してはなしができた生涯唯一の機会だった。
 先日、間村さんが「耕衣百句」の本文に用いた一号活字が分からないといっていたが、あの活字は元活の活字で今はなくなってしまった。昔は元活、日活、秀英、築地、岩田と云った活字メーカーがあって、文字の形や縦横の肉の比率が異なっていた。旧漢字を揃えるには上海や台湾から活字もしくは字母を輸入するしかなく、上海の活字にもっとも近いのが元活の活字だった。
 中山さんはわたしより二歳ほど年下だったと思うが、大変な人が現れたと畏怖の念に打たれた。暫時、彼が出版をはじめ、わたしにはできない基本を守り続けているのを知って嬉しくなった。旧漢字は当方の専門と思っていたのに、彼が上梓する書冊は見事な旧漢字が並んでいて、どこで揃えたのかかなり苦心の後が見受けられた。その彼を病魔が襲い、三冊の歌集を遺して逝った。昨今の出版界にあって、彼が大切にした基本はひとつとして守られていない。もっとも、そのような安価な書物をのみ大衆は求めているのだが。
 さて「ポエジー」である。わたしは丁寧にお断り申し上げた。貴重な典籍以上の贈り物を彼から頂戴したからである。一条の光を、夢を求めて彼は驀地に死地へ赴いた。彼もまた南柯の夢を追う幻の狩人だったと云えようか。


投稿者: 一考      日時: 2011年06月06日 16:21 | 固定ページリンク




辞任  | 一考    

 朝日新聞社説の鸚鵡返えしのごとき民主党の言い分を聞いているに、彼等は震災を政権維持のために利用しているに過ぎない。猫も杓子もこの大変な国難に当たってとか、被災者のために野党は無条件で協力すべきだと云う。ところが、捩れ国会になった理由は国民が民主党を見放したからである。責任は民主党の現執行部にあって、自民党側にあるのでない。実情は震災復興が進まないから菅に辞めろと云っているのである。民主党が云うような大連立になれば体政翼賛会の再来ではないか。
 自民党が云うように、連立は復興支援に関する法律、すなわち現地の規制緩和もしくは特例法に限るべきである。復興に関し、民主党の案件で足りない部分を自民党が補っているが、その内容は項目にして四百を超える。ごく一部は民主党が取り入れたが、山積みにされた小中学校の校庭の汚染土砂の撤去など、直接票に結びつかない項目は無視している。要するに、子供に関する特例はただの一件も通していない。民主党がかくまで姑息な党だったとは思わなかった。国民は二度と民主党に政権を取らせないであろう。

 「やっと菅が引退するようである」と書いた。しかし、首相の地位にかくまで執着する菅に、何人がいかなる手立てを以て引退させるのか。二次補正と特例公債法案に目処がつけばと云っているようだが、目処などつく筈もなかろう。きっと、自民党に責任を転嫁して居座るつもりでないだろうか。菅と岡田幹事長は共に我執の人、自分の思い込みが世のすべてであって、ひとの意見に耳を貸すようなタイプでない。だからこそ、方法は不信任案しかなかった。その採決に失敗した時点で、小沢一郎の政治家生命は終わった。そのことについて小沢はどう思っているのだろうか。


投稿者: 一考      日時: 2011年06月05日 23:32 | 固定ページリンク




仮設と避難所  | 一考    

 被災者が仮にどこかへ避難したとして、離れた地であれば、一時帰宅や車を取りに戻るなどの機会は失われる。埼玉には役所ごと引っ越してきた町村があるが、そこも蚊帳の外である。また、県外に避難した人は仮設住宅への入居が後回しになる。今、被災者のなかでは在所の近隣へ戻ろうとの動きがある。そして、阪神大震災のときがそうだったように、近隣の家賃は二、三倍に跳ね上がっている。
 仮設の抽選に当たったものの、仮設に這入れば食料などの支援物資を受けられなくなる。そこで避難所に居座ったままのひとが多く、抽選に外れたひとが怒り出すとの状況も起きている。
 インフラ(鉄道、橋梁、道路)が回復しなければ電車もバスも動かない。公共交通機関が動かなければ住民は移動できない。動かれなければ買い物も労働もできない。しかるにインフラは三箇月を経て未だに手つかずである。阪神大震災の折は政府の命令で大量の重機が一週間を経ず、投入された。その裏付けとなる二次補正予算が国会を通過するのは何時のことなのか。
 そして、なによりも子供の放射能汚染である。大人が死のうが生きようがわたしの知ったことでない。福島県下の小中高校生二十六万人、中学生までなら二十一万人、乳幼児一万八千人に対して、放射線の線量計フィルムバッチを渡す予定は未だに懸案中だそうである。今頃、提供しても遅きに過ぎるが。
 いずれにせよ、やっと菅が引退するようである。引退してもまだ民主党の政権は続く。賞味期限が済んでいるのは自民党でなく民主党の方なのだが。


投稿者: 一考      日時: 2011年06月05日 00:59 | 固定ページリンク




偏向報道  | 一考    

 福島原発から三十キロ以上離れたところで年間被曝二百ミリシーベルトを軽く超える場所が複数ある。そこに小中学校があってと書けば問題になるのが当然なのだが、指摘する政治家は原口一博前総務相のみ。菅と云うのはどこまで愚劣な輩であろうか。
 国際放射線防護委員会の基準値を厳しくとれば福島県の大半は非居住区域の範疇に這入る。先日書いたように、福島市や郡山市の保育所、小中学校等の汚染度はチェルノブイリでは非居住区域に相当する。避難区域が十キロ拡がれば補償金は数十倍になる。政府が二十ミリシーベルトで頑張るのには然るべき理由がある。
 原発との人災に関して政府は東電任せで対応策を立てようともしない。今もっとも大事なのは土壌の汚染除去だが、そのための手立てはなにひとつない。汚染除去のみならず、三箇月を経て、義援金の配布、補償金の支払い、瓦礫の撤去、インフラの復興、仮設住宅の建設、すべては遅延したままである。瓦礫処理の進捗率は十五パーセント、うち五パーセントはボランティア、十パーセントは自衛隊によるもの。被災地へ派遣された重機は地方自治体のそれを除いて一台もない。
 当初予算の約四割の財源を裏付ける特例公債法案すら宙に浮いたままだ。特例法案が通らなければ赤字国債を出せず、当初予算はもちろん、二次補正の財源も賄われない。しかしこのままでは自民党の協力は得られない。菅でなければ野党は連立を組むと云っている。そこまでして政権にしがみつく菅の頭のなかはどうなっているのだろうか。権力の亡者と云うしかない。
 今回の不信任決議案の報道に関して朝日新聞の偏向報道には呆れ返った。わたしの命があと何年かは知らないが、二度と朝日新聞を読むことはあるまい。公器があの為体では日本の将来も知れたこと。
 以下は余談。 相澤さんは朝日新聞社出版局にいらしたが、朝日であるが故に屡々執筆を拒否されると嘆いていた。朝日ジャーナルかアサヒカメラの編集長の折にも、何度も執筆拒否に合っている。わたしの友人に関することなのでここで詳細は書かないが、わたしの回りには執筆拒否派が多いようである。もっとも、他人のことは云えないが。


投稿者: 一考      日時: 2011年06月03日 04:21 | 固定ページリンク




永田耕衣特集号  | 一考    

 小澤實さん来店。「澤」で永田耕衣特集号を出されるとか、ついては編輯者の目から見た耕衣について書けとの仰せ。耕衣さんとは親しく接してきたが文章にまとめたことはない。わたしに書けるかどうか分からないが、取敢えず受けることにした。
 十代の頃、天才と謳われた橋本真理さんが数十年ぶりに詩集を上梓した。そこで小澤さんを焚き付けて耕衣俳句について書いていただくことになった。彼女が二十歳のころに書いた三橋敏夫論がわたしのなかに強烈な印象を残している。真理さんはわたしと同い年だが、三橋敏夫に着目したおそらく最初の詩人でなかったか。高橋睦郎さんにそのはなしをしたところ、彼女はとにかく頭が良い、将来をもっとも嘱望されていた詩人だったと。原稿はまだだが、鶴首して待つ。
 わたしは談林俳句とシュルレアリスムの関係について書いた。シュルレアリスムの技法であるデペイズマン、オートマティスム、コラージュ等は談林俳句の中にいくらでも見て取れる。其の辺りについて七枚ほど書いた。真理さんと原稿が並ぶのは光栄と思っている。
 本日、書物の写真撮影も終了。間村さんがわたしの造った耕衣本について書いてくださるそうである。いろいろと楽しみが増えた。


投稿者: 一考      日時: 2011年06月03日 01:32 | 固定ページリンク




政治  | 一考    

 「東日本大震災や福島原発事故に一定の目途がついた時点で、辞任する」意向だそうである。取りも直さず菅首相の作戦がちである。「原発事故に一定の目途」がつくのが十年後か三十年後か、何時まで菅が首相を務めると云うのだろう。いずれにせよ、以降は小沢と岡田の怨念の闘いに移る。おそらく小沢の全面敗退になるに違いない。
 小沢が自民党を割った93年以来、良い夢を見させていただいた。彼のバイタリティーはそれほどに血湧き肉躍るものだった。彼が居なければ具体としての政治に興味をいだくことはなかった。ここから先、政治に興味は持たない。況や、菅政権になってからの旧態以上の秘密・密室政治に関心など持てようはずもない。学生運動や市民運動で活躍した人はどうにもならない選民意識を内に秘めている。わたしがもっとも嫌いな人種である。
 芸能人と政治家は自分を買いかぶり世の中を舐めたよこしまな人間だと思っている。もっとも政治家の存在は議会制民主主義のコストであって、芸能人や政治家をそのように育んだのは大衆である。されば自分を買いかぶっているのは大衆そのものなのかもしれない。さようなら、日本の政治。


投稿者: 一考      日時: 2011年06月02日 21:04 | 固定ページリンク




不信任案  | 一考    

 菅直人首相から五月三十一日に国営諫早湾干拓事業の開門調査などの課題をめぐり協力を求められたことを民主党の原口一博前総務相が明らかにした。「今の時期にこの話をするのかと思った」と述べているが、いよいよ菅首相も切羽詰まってきたようである。
 政党を作るには数十億の金がいる。民主党の立ち上げに関しては鳩山由紀夫前首相が費用を捻出し、前回の総選挙の費用は小沢一郎元代表が負担した。で、菅直人首相は金銭の負担はしていない。だからこそ、今回の震災復興でゼネコンからの歩戻しを期待している。どうあっても、小沢を再起させない理由はそのあたりにある。しかし、菅に選挙はできない。自前の政治資金を持たないからである。金はないが権力は欲しい、いささか矛盾したはなしである。
 ドイツは2022年までの全原発停止を発表したばかり。これは福島第一原子力発電所の事故発生以降では、主要国として初めての対応である。菅内閣は浜岡原発は全面停止したが、他の原発を停止する気はまったくない。中国と北朝鮮が核武装すれば韓国の核武装も時間の問題である。近い将来の日本の核武装を念頭に置いての対応であろう。菅内閣に対する不信任決議案が賛成多数で通過することをわたしは願う。


投稿者: 一考      日時: 2011年06月01日 21:44 | 固定ページリンク




高リン血症  | 一考    

 このところ体調が思わしくない。高リン血症と低カルシウム血症に泣いている。糅てて加えて虫歯である。もっとも透析療法に付きものの高リン血症は骨粗鬆症を引きおこす。よって奥歯がぼろぼろと欠けてゆく。
 食欲がなく、除水も500ミリリットルを切ったまま。無理をしてでも食べないといけないのだが、どうにもならない。中二日で500はないでしょう、と看護師。ちなみに隣のオッサンは5500ミリリットルだとか。
 小魚類、桜えび、スルメ、あさり、肉類、豆、ナッツ類、卵黄、ハムや蒲鉾などの練り製品、牛乳チーズなどの乳製品、それに加えて生野菜とフルーツ類は極力避けているのだが、震災の影響で肝心の薬が手に入らない。2ちゃんねるでスレッドが立つぐらいだから余程のことなのだろう。
 医師はレナジェルを減らすことばかり考えていて、話にならない。リンとカルシウムのバランスが崩れるとしてアルファロールも据置である。透析をはじめて十箇月、やっと身体が狂いはじめたようである。


投稿者: 一考      日時: 2011年06月01日 13:18 | 固定ページリンク




山崎利彦さま  | 一考    

 「「消極的な安楽死」として、極めて厄介な立場に立たされます」はよく分かります。だからこそ、医師でなく家族の問題に帰着するようにも思います。「にも」と書かざるを得ないほど複雑な問題を孕んでいるように拝察致します。わたし自身、腎移植に関していまだに迷い続けています。「本来人間の死に様は個人が決定する事ではないかと」のご意見に異存は御座いません。異存はないのですが、やはり家族の意志のようなものが大きく被さってきます。たかだか四、五年長生きするに、これほど難儀させられるとは。死に際を自分で決めるのは可能ですが、余命を自分で決めるのは至難の業でないでしょうか。

追記
 「国家に丸投げする」のはわたしも疑問を抱きます。しかしながら、それを求めているのは大衆でないのでしょうか。民意にせよ、民度にせよ、わたしは日本乃至日本人なるものに極度の不信感を抱いているのです。


投稿者: 一考      日時: 2011年05月28日 00:41 | 固定ページリンク




>胃瘻  | 山崎利彦    

御久し振りです。一考さんの掲示板ならば、一考さんのコメントへの誤解は少ないと思いますが私見をひとつ。
 胃瘻の造設は、脳梗塞その他の患者さんで経口摂取が困難と成られた方にとっては重要な命綱であり、必ずしも否定的な物ではありません。私も在宅診療で胃瘻管理の患者さんを何人か担当しています。脳梗塞の後遺症で嚥下機能が低下して、口から飲食物を摂取すると気管に入ってしまい、肺炎を起こして仕舞う方々です。意識も知能もしっかりされており、「口から食べたい」と云う希望を常に持たれていますが、ゼリー等でさえ誤嚥を起こしてしまい断念しています。
 ここで問題に成るのは、脳梗塞に限らず、単に「経口摂取が出来ない」状態が延々と続き、御本人の意思も確認出来ない状態の方々です。一考さんの御指摘の通り、認知症(この呼び名も私は今でも抵抗がありますが)等で、「食べる欲求さえない」方々をつなぎ止めておくだけの為に胃瘻を使い続けるのは正直多くの医師も疑問を持っています。しかし、充分な信頼関係を構築していない状況で、こちらも安易に胃瘻を放棄して仕舞うと、「消極的な安楽死」として、極めて厄介な立場に立たされますのは周知の事と思います。胃瘻に限らず、漫然とした延命処置に関してはその是非に限らず、それによってもたらされる家族や介助者の負担に関しても充分な議論が社会全体で持たれる事を私自身も希望しています。
 ただ、多くの医師が「社会的議論して国家としての指針を出して欲しい」と望んでいる事にも私は疑問があります。それは人間の死に様を国家が決定する事につながる危険性を感じるからです。一定の指針が、多くの国民の議論の元に形成される事を拒絶する積もりはありませんが、本来人間の死に様は個人が決定する事ではないかと私は思っています。人間が死に行く時に、そこに寄り添うべき職業人である医師が、単に国家によって決定された指針であるからと云う理由だけで選択肢を決定するのは問題があると思っています。周囲の常識がどうであれ、本来人間は自分の死に様は可能な限り本人の自由意志で決定出来るべきでは無いでしょうか。勿論、だからと云う理由で周囲や国家に、手間や金子を要求するような事は「自由」の履き違えである事は云うまでもありません。
 人間の死に様さえ、国家に丸投げする事に、多くの医師が疑問を持っていない事を考えると、今回の震災で明らかに成った原子力発電所の一連の「事件」は必ずしも東電と云う一企業や、政府が単独で起こした物ではなく、私達多くの国民が生み出してしまった人災であるような気持ちにも成っています。

最後の一段落は余計かも知れません。一考さん、不適切でありましたら、御削除御願い致します。


投稿者: 山崎利彦      日時: 2011年05月27日 15:49 | 固定ページリンク




胃瘻  | 一考    

 認知症はどのような人間にもやってくる。ただ、生前に発症するかしないかであって運任せのようなところがある。高齢化の進展は認知症患者の増大をもたらす。そして認知症や脳血管障害で困るのは、食べ物を口から摂取できなくなることである。昨今、胃瘻が問題になっているが、現在国内で胃瘻を設けているひとは約四十万人という。
 以前なら老衰死を迎えていた高齢者が意識のないまま何年間も生きている。胃瘻というバイパス手術本来の目的と利用方法が異なってきたようである。
 過日、イギリスでは透析及び腎移植は七十歳以上では行われないと書いた。そのイギリスでは進行した認知症患者に胃瘻の造設は、通常行わない。フランスやオランダ、スウェーデンでも同様である。日本人の寿命が長くなったと云われるが、植物状態での生存になんぞ意味でもあるのだろうか。うやまうべきは死であって、決して長生ではない。
 わたしは人生というものは二十歳までと思っている。二十一歳からは認知症への行進が只管はじまる。腎不全同様、不可逆の行進である。気付いていないのは本人だけだが、気付かないところにこの病の惚けたる所以がある。


投稿者: 一考      日時: 2011年05月26日 20:21 | 固定ページリンク




臨時休業  | 一考    

 建物の塗り替えと高圧洗浄でベランダに出しているものを処理せよということになった。従って、本日はですぺらは臨時休業である。

追記
 拙宅のベランダは七間半ほど、3DKのマンションとしてはかなり広い方である。戸田の旧宅の荷物が多く、引越のあと、分類できない荷物はことごとくベランダへ放り出したままだった。取敢えず部屋のなかへ収納したものの、今度は寝るところがない。一間の座卓とテーブルを大家が欲しいと云うので、それを交換条件に、明日塗装さえ済めばベランダへ置くのは構わないとの由。例によってあまねさんの手を煩わせた、深く感謝する。ちなみにマンションの色調は格段に明るくなって心地好い。感染症もしくは合併症を発症するまではあと二年ほど、この地で骨を埋めたいと思っている。


投稿者: 一考      日時: 2011年05月25日 18:29 | 固定ページリンク




自死と移植  | 一考    

 23日午後10時45分ごろ、埼玉県越谷市南越谷の公園で、男性が倒れているのを近くの住民が発見、110番通報した。男性は既に死亡しており、遺体のわきに猟銃と遺書があった。「警察に迷惑を掛け申し訳ない。人工透析で疲れました」と書いてあった。越谷署は男性が頭を撃ち自殺したとみている。
 透析治療苦に猟銃自殺の上記記事が産経新聞にあった。越谷市内で一人暮らししている無職の五十七歳男性で、東京都公安委員会から猟銃所有の許可は得ていたという。
 個体差があるので一概に云えないが、透析治療は日常生活への復帰を目的とする。しかし、わたしが通うクリニックの朝の部で働いているのはわたしだけである。みなさんの覇気のなさと接するに情けなくなってくる。近頃は挨拶することすら嫌になってきた。復帰が嫌な者は透析を受けなくても良いではないかとすら思う。
 透析患者に自殺者が多いのは周知の事実だが、そうした自殺者からの臓器移植がこのところ続く。親族への優先提供は、改正臓器移植法の柱の一つで、全面施行前の10年1月に一部施行という形で認められた。だが、親族優先の規定は自殺による提供を認めていない。臓器移植は「命のリレー」であって、その主旨から云っても大きな矛盾を孕んでいるからである。
 「国内での臓器提供数は、年間7000〜8000件行われるような米国などと比べて少ない。過去最高となった昨年でも113件(脳死後32件、心停止後81件)で、腎移植を希望している待機患者は3月31日現在で1万2201人いる(毎日新聞5月)」とあるが、平均待機年数は約十七年に及ぶ。その間、透析などでしのぐが、移植できないまま感染症や合併症で死亡するケースが過多を占める。
 先日の腎移植は母から長女への移植だった。娘は先天性水腎症で、小学校低学年で父親から生体腎移植を受けたが、機能が低下し、人工透析を受けていた。マスコミでは自殺の件は伏せられたが、典型的な密室医療となってしまった。
 他にも、鬱病患者で自宅で縊死を図った二十七歳の女性。関東甲信越地方の医療機関に入院中だった二十歳代の女性。信越本線で轢死を図った十七歳の少年等々、特に鬱の女性は死ぬ僅か三箇月前にドナーカードを拵えている。まるで自殺者が臓器供給源になっているかのようである。


投稿者: 一考      日時: 2011年05月23日 08:21 | 固定ページリンク




掲示板  | 一考    

 ですぺら掲示板1.0が暫く前から検索できなくなった。牛込櫻会館の一部が閉鎖されたようである。読むだけなら掲示板2.0へ転写すればよいのだろうが、そのような必要もあるまい。その間、ひろさんのご協力を得たですぺら通信も閉鎖された。
 櫻井さんのおかげで掲示板ができてから十年を越える。彼には深く感謝している。いまどき掲示板でもあるまいに、ですぺらは飽きもせず続いている。どこまで続くのかしら。


投稿者: 一考      日時: 2011年05月20日 20:50 | 固定ページリンク




除洗  | 一考    

 昨夜ETV「ネットワークでつくる放射能汚染地区」を見た。再再放送は土曜日の午後三時。福島の土壌汚染は想像を絶する。福島市内ですら3から4マイクロシーベルト(毎時)で、これは現在のチェルノブイリの三キロ圏内、当然立ち入り禁止区域である。郡山市内の学校で4.1マイクロシーベルト(毎時)。京都大学、広島大学の研究者が現地で測定し、長崎大学と神奈川大学が協力している。汚染は福島に止まらず、北関東一円に及んでいる。ちなみに、わたしが住む三郷も、松戸、柏と共にホットスポットだそうである。
 小中学生の子どもがいるとの理由で東京を離れた知己が複数いる、その一方で飯舘村の乳幼児や妊産婦がいる124世帯の避難がはじまったと云う、既に二箇月を経たというのに。十五歳以下の子供を持つ親は考慮すべきである。村の名は伏せるが、前記研究者の問い掛けに対して、某村長は文科省からの土壌汚染に関する正式の通告がない、または政府からの正式の連絡を受けていないと云う。いくら待ってもそのような通告などあろう筈がない。
 大人と子供の違いは自意識の有りようにある。自己の本質や限界を知るのも意識のひとつの働きだが、そうした種類の働きは子供にあっては二の次である。親が諦めた夢が子供にあっては諦めにならない。だからこそ命懸けで守らなければならないのは子供の成育であって親の生活ではない。
 話は飛ぶが、東電の責任ばかりが問われている。想定通りの安全基準に則って原発は造られ、その基準を拵えたのは原子力安全委員会や原子力安全保安院、延いては通産省や経産省の官僚でないのだろうか。細野豪志首相補佐官、 高木義明文部科学相、海江田万里経済産業相、枝野幸男官房長官、岡田克也幹事長、菅直人首相、渡部恒三最高顧問等々は子供のことを、すなわち土壌除洗を考慮しないがゆえに戦犯である。しかし、被災者の政府への責任転嫁は許されない。なぜなら、その政府を選択した個々の国民に責任は帰着するからである。今こそ直接民主主義の必要が問われるべきなのだが。

追記
 正しくは「除染」なのだろうが、武田邦彦さんに倣って「除洗」としておく。


投稿者: 一考      日時: 2011年05月20日 16:48 | 固定ページリンク




地名当て字一覧  | 一考    

 このような辞書を十数点拵えて、ATOK、EGBRIDGE、ことえりに変換して遣っています。一括登録が可能ですので、多少は役に立つかと思います。全国の地名辞書、和暦西暦変換辞書等々、さまざまですが、ファイルが大きいので掲示板への掲載は不可能です。しかし、地名当て字辞書もしくは差別用語辞書なら大丈夫です。
 わたしが遣っている地名当て字辞書は本稿の約二倍ですが、そちらは地名のみ抽出することができません。小さなテキストファイルですが、ベースにどうぞ。

 さんちゃご 三的牙〓
 らおす 老〓
 のようなブラウザが対応していない外字は端折っています。

// このテキストファイルを加工してユーザ辞書の一括登録ができます。

あーれ 愛耳 【地名】
あいすらんど 氷島 【地名】
あいすらんど 氷州 【地名】
あいすらんど 愛斯蘭 【地名】
あいるらんど 愛倫 【地名】
あいるらんど 愛蘭 【地名】
あいるらんど 愛蘭土 【地名】
あいるらんど 愛爾蘭 【地名】
あいるらんど 愛耳蘭 【地名】
あじあ 亞細亞 【地名】
あじあ 亜細亜 【地名】
あてね 雅典 【地名】
あびしにあ 亜比西尼 【地名】
あふがにすたん  亜富汗斯坦 【地名】
あふりか 阿弗利加 【地名】
あまぞん 亜馬孫 【地名】
あむーる 阿模爾 【地名】
あむすてるだむ 安特坦 【地名】
あむすてるだむ 安持擔 【地名】
あむすてるだむ 奄特坦 【地名】
あめりか 亞米利加 【地名】
あもい 廈門 【地名】
あらすか 阿拉斯加 【地名】
あらびあ 亞拉毘亞 【地名】
あらびあ 亞剌比亞 【地名】
あらびあ 亜剌比亜 【地名】
あるざす 亞撒西 【地名】
あるじぇりあ 阿爾及 【地名】
あるぜんちん 亜爾然丁 【地名】
あるぷす 亜力伯 【地名】
あるぷす 亞爾伯 【地名】
あるめにあ 亜爾弥亜 【地名】
あれきさんどりあ 亜歴山大 【地名】
あんです 安的斯 【地名】
あんです  安地斯 【地名】
あんとわーぷ 安都厄比 【地名】
いぎりす 英吉利 【地名】
いくえいたー  厄瓜多 【地名】
いすらえる  以色列 【地名】
いたりあ 意太利 【地名】
いたりあ 意太利亞 【地名】
いたりあ 伊太利亞 【地名】
いたりあ 伊太利 【地名】
いらん  伊蘭 【地名】
いんぐらんど 英倫 【地名】
いんぐらんど  英蘭 【地名】
いんだす 印度河 【地名】
いんど 印度 【地名】
いんどしな  印度支那 【地名】
うぃーん 維納 【地名】
うぃーん 維也納 【地名】
うぃってんべるぐ  維丁堡 【地名】
うぇーるず  威爾斯 【地名】
うくらいな 烏克蘭 【地名】
うすりー  烏蘇里 【地名】
うらじおすとっく 浦鹽斯徳 【地名】
うらじおすとっく  浦塩斯徳 【地名】
うらる 烏拉 【地名】
うるぐあい  宇柳具 【地名】
うるぐあい 烏拉乖 【地名】
うらんばーとる  烏蘭巴特 【地名】
えくあどる  依怪佗爾 【地名】
えくあどる 厄瓜多 【地名】
えじぷと 埃及 【地名】
えじんばら 壱丁堡 【地名】
えじんばら 以丁堡 【地名】
えでぃんばら 以丁堡 【地名】
えちおぴあ  越屋比屋 【地名】
えちおぴあ 越日於比亜 【地名】
えでん  以典 【地名】
えるされむ  耶路撤冷 【地名】
えるば  以爾巴 【地名】
おーくらんど 奥克蘭 【地名】
おーすとらりあ 濠太剌利 【地名】
おーすとらりあ  濠太剌利亜 【地名】
おーすとりあ  墺太利 【地名】
おーすとりあ 墺地利 【地名】
おーでんせ 痾典斯 【地名】
おせあにあ 阿西亜尼亜 【地名】
おっくすふぉーど  牛津 【地名】
おっくすふぉーど 阿斯福 【地名】
おっとまん  阿多曼 【地名】
おはいお  呵海呵 【地名】
おらんだ 阿蘭陀 【地名】
おらんだ 和蘭 【地名】
かいろ  改羅 【地名】
かいろ 薤露 【地名】
かなだ 加奈陀 【地名】
かなん  迦南 【地名】
かなりあ 加内黎 【地名】
かぶーる  加布爾 【地名】
かむちゃっか 堪察加 【地名】
かむちゃっか 加莫察加 【地名】
からこるむ 和林 【地名】
からふと 樺太 【地名】
かりぶ 加里比安 【地名】
かりふぉるにあ 加利福尼 【地名】
かりふぉるにあ 加利福尼亜 【地名】
かるかった 甲谷陀 【地名】
かろにな 格阿利納 【地名】
かんざす 剛色斯 【地名】
がんじす 恒河 【地名】
かんぼじあ 柬埔寨 【地名】
ぎあな 歪阿那 【地名】
ぎにあ 幾内亜 【地名】
きゅーば 玖瑪 【地名】
きゅーば 玖馬 【地名】
ぎりしあ 希臘 【地名】
ぎりしゃ 希臘 【地名】
きれないか 馬留加国 【地名】
くーろん 九龍 【地名】
ぐあてまら 瓜地馬拉 【地名】
ぐあてまら 跨的馬拉 【地名】
ぐらすごー 額拉士哥 【地名】
ぐらすごー 哥羅斯哥 【地名】
ぐりーんらんど 緑州 【地名】
ぐりーんらんど 臥児狼徳 【地名】
くりすちゃにあ 幾斯底安 【地名】
ぐりにっじ 緑威 【地名】
ぐれーとぶりてん 大不列顛 【地名】
くれめんと 克力門 【地名】
けーぷたうん 岌朴敦 【地名】
け−ぷぶれとん 新必烈単 【地名】
けべっく 貴壁 【地名】
げるまん 日耳曼 【地名】
けるん 哥羅尼 【地名】
けんたっきー 建徳基 【地名】
けんぶりっじ 剣橋 【地名】
こーかさす 高加索 【地名】
ごーと 俄狄 【地名】
ごーる 高盧 【地名】
ごあ 俄亜 【地名】
こねちかっと 于捏底格 【地名】
こぺんはーげん 骨片波邊 【地名】
こぺんはーげん 哥本哈于 【地名】
こぺんはーげん 哥木哈牙 【地名】
ころんびあ 哥倫比亞 【地名】
ころんびあ 哥倫比 【地名】
こんご 公果 【地名】
こんすたんちのーぷる 君府 【地名】
こんすたんちのーぷる 君子但丁 【地名】
さいごん 西貢 【地名】
さいごん 柴棍 【地名】
さきそん 撒遜 【地名】
ざくせん 薩克索尼亜 【地名】
さくらめんと 桜州 【地名】
させっくす 索塞 【地名】
さはら 薩哈拉 【地名】
さはら 撒哈拉 【地名】
さまるかんど 撒馬児干 【地名】
さるじにあ 沙第尼亜 【地名】
さんくとぺてるぶるぐ 聖彼得堡 【地名】
さんさるばどる 聖薩刺弗佗爾 【地名】
さんどいっち 三維斯 【地名】
さんぱうろ 聖保羅 【地名】
さんふらんしすこ 桑港 【地名】
しーらんど 西蘭 【地名】
しあとる 舎路 【地名】
じぇのば 治那亜 【地名】
しぇらん 日倫 【地名】
しかご 市俄古 【地名】
ししりー 細々里 【地名】
ししりー 西西里 【地名】
しどにー 悉徳尼 【地名】
しどにー 悉土尼 【地名】
じぶらるたる 日巴拉爾太 【地名】
じぶらるたる 日巴拉大 【地名】
しべりあ 西比利亜 【地名】
しべりあ 西伯利亞 【地名】
じゃかるた 加拉巴 【地名】
じゃくそん 邪苦損 【地名】
じゃまいか 牙買加 【地名】
しゃむ 暹羅 【地名】
じゃわ 爪哇 【地名】
じゃわ 闍婆 【地名】
じゅねーぶ 壽府 【地名】
じゅねーぶ 寿府 【地名】
じょーじあ 卓爾治亜 【地名】
しりあ 叙利亜 【地名】
しんがぽーる 新嘉坡 【地名】
すーだん 蘇丹 【地名】
すいす 瑞士 【地名】
すいす 瑞西 【地名】
すうぇーでん 瑞典 【地名】
すえず 蘇素 【地名】
すえず 蘇士 【地名】
すかんじなびあ 斯干的那維 【地名】
すこっとらんど 蘇格蘭 【地名】
すとっくほるむ 斯徳哥摩 【地名】
すとっくほるむ 土篤恒 【地名】
すとらすぶーる 斯達拉斯堡府 【地名】
すぱるた 斯巴爾達 【地名】
すへるで 士加爾達 【地名】
すぺいん 西班牙 【地名】
すまとら 蘇門答刺 【地名】
すりじゃやわるだなぷらこって 曾理邪夜和瑠蛇那波古手 【地名】
せーぬ 塞納 【地名】
せいろん 錫蘭 【地名】
せねがる 塞内加 【地名】
せねがんびあ 瀬根賀宮 【地名】
せばすとぽーる 西巴土多 【地名】
せるびあ 塞爾維 【地名】
せんとへれな 三厄里那 【地名】
せんとるいす 聖路易 【地名】
せんとろーれんす 聖螺瀾 【地名】
そびえと 蘇緯埃 【地名】
そまりあ 楚森 【地名】
たい 泰 【地名】
だいぶりてん 大不列顛 【地名】
だったん 韃靼 【地名】
だにゅーぶ 大奴皮 【地名】
だにゅーぶ 多悩 【地名】
たひち 対比地 【地名】
だぶりん 都伯林 【地名】
だぶりん 都泊林 【地名】
だますかす 大馬士革 【地名】
たんざにあ 三義原 【地名】
ちぐりす 地革里斯 【地名】
ちぐりす 底格里 【地名】
ちぇこ 捷克 【地名】
ちぇにす 突尼斯 【地名】
ちべっと 西蔵 【地名】
ちべる 堤伯 【地名】
ちゅにじあ 突尼斯 【地名】
ちり 智利 【地名】
ちろる 的羅里 【地名】
ちろる 地羅利 【地名】
てーべ 徳巴斯 【地名】
てきさす 徳過瑟斯 【地名】
てきさす 得撒 【地名】
てへらん 徳黒蘭 【地名】
てべる 低伯 【地名】
てむず 達迷塞 【地名】
てむず 達迷斯 【地名】
でらうぇあ 特拉華 【地名】
でんまーく 典馬 【地名】
でんまーく 丁抹 【地名】
どいつ 獨逸 【地名】
どいつ 独逸 【地名】
とすかーな 得斯加尼 【地名】
とすかーな 多加納 【地名】
どなう 多悩 【地名】
とりぽり 特里波里 【地名】
とるきすたん 土留喜須丹 【地名】
とるこ 土耳古 【地名】
どれすでん 徳勤斯達 【地名】
とろいあ 多来 【地名】
どん 頓 【地名】
ないあがら 尼亜吉拉 【地名】
ないる 尼羅 【地名】
なぽり 拿破里 【地名】
なぽり 那不勒 【地名】
なぽり 那不児 【地名】
なぽり 那波里 【地名】
にからぐあ 尼加拉瓜 【地名】
にねべ 尼々微 【地名】
にゅーいんぐらんど 新英州 【地名】
にゅーおーりんず 細哈連 【地名】
にゅーぐれなだ 新加拉那大 【地名】
にゅーじーらんど 新西蘭 【地名】
にゅーじゃーじー 鳥遮爾些 【地名】
にゅーぎにあ 新基尼 【地名】
にゅーはんぷしゃー 牛含布什爾 【地名】
にゅーふぁんどらんど 紐方蘭 【地名】
にゅーぶりゅんすうぃっく 新不倫端 【地名】
にゅーめきしこ 柳墨西哥 【地名】
にゅーよーく 紐育 【地名】
にゅびあ 努皮亜 【地名】
ねーぷるす 那不里斯 【地名】
なざーらんど 尼達蘭 【地名】
ねぱーる 尼波羅 【地名】
ねぱーる 捏巴爾 【地名】
ねるちんすく 尼布楚 【地名】
のるうぇー 那威 【地名】
のるうぇー 諾威 【地名】
のるまんでぃー 諾曼的 【地名】
はーぐ 海牙 【地名】
ばーじにあ 費爾治尼亜 【地名】
ばいえるん 倍愛倫国 【地名】
ばいかる 貝湖 【地名】
はいち 海地 【地名】
ぱきすたん 俾路芝 【地名】
ぱきすたん 巴基斯坦 【地名】
ばぐだっど 巴古達 【地名】
ばるちすたん 尾留知須丹 【地名】
ぱたごにあ 巴多呉仁屋 【地名】
ばたごにあ 巴他峩尼 【地名】
ぱなま 巴奈馬 【地名】
はのい 河内 【地名】
はのーばー 黒那法 【地名】
はばな 嚇法拿 【地名】
ばばりあ 巴威里亜 【地名】
ばびろん 巴比倫 【地名】
ぱらぐあい 巴羅貝 【地名】
ぱらぐあい 巴拉圭 【地名】
ぱり 巴里 【地名】
はりうっど 聖林 【地名】
ばるかん 巴爾幹 【地名】
ばるせろな 巴塞羅 【地名】
ばるちっく 波羅的 【地名】
ばるてぃっく 波羅的 【地名】
ばるちもあ 麻爾底磨 【地名】
ぱるま 巴馬 【地名】
ぱれすちな 巴勤斯旦 【地名】
ぱれすちな 巴勒士底納 【地名】
ぱれるも 巴務摩 【地名】
はわい 布哇 【地名】
はんがりー 洪牙利 【地名】
ばんくーばー 晩香波 【地名】
ばんぐらでしゅ 孟拉加国 【地名】
ばんこく 盤谷 【地名】
ばんこく 万谷 【地名】
はんぶるく 漢堡 【地名】
はんぶるく 旱堡 【地名】
ぴさ 畢撒 【地名】
ひまらや 喜馬拉 【地名】
ぴょんやん 平壌 【地名】
びるま 緬甸 【地名】
ぴれねー 必里尼斯 【地名】
ひんどすたん 院土須丹 【地名】
ぶーたん 不丹 【地名】
ふぃらでるふぃあ 費府 【地名】
ふぃりぴん 比律賓 【地名】
ふぃれんつぇ 佛稜斯 【地名】
ふぃれんつぇ 仏稜 【地名】
ふぃんらんど 芬蘭 【地名】
ぶえのすあいれす 不宜塞利 【地名】
ふぇにきあ 非尼亜 【地名】
ぷえるとりこ 波爾多黎各 【地名】
ふらんくふると 法蘭法爾答 【地名】
ふらんくふると 仏朗仏 【地名】
ふらんくふると 仏蘭克仏 【地名】
ふらんす 佛蘭西 【地名】
ふらんす 仏蘭西 【地名】
ぶりたりあ 貌利太仁亜 【地名】
ぶるがりあ 勃牙利 【地名】
ぶるごんど 不于的 【地名】
ふろーれんす 佛稜斯 【地名】
ぷろいせん 普魯西 【地名】
ふろりだ 福落里得 【地名】
ふろりだ 仏勒里達 【地名】
ふろれんす 福楞察 【地名】
ぶらじる 伯剌西爾 【地名】
ぶりゅっせる 佛律悉 【地名】
ぶりゅっせる 比律悉 【地名】
ぶるがりあ 勃牙利 【地名】
ぶれーめん 不來梅 【地名】
ぶろしあ 普魯西 【地名】
ぶろしゃ 普魯西 【地名】
ぺてるぶるぐ 彼得堡 【地名】
べとなむ 越南 【地名】
べにす 威尼斯 【地名】
べにす 厄西 【地名】
へぶらい 希伯来 【地名】
べらるーし 白露西亜 【地名】
ぺるー 祕魯 【地名】
ぺるー 祕露 【地名】
ぺるー 秘露 【地名】
べるぎー 比利時 【地名】
べるぎー 白耳義 【地名】
ぺるしあ 波斯 【地名】
ぺるしゃ 波斯 【地名】
べるもんと 花満的 【地名】
べるりん 伯林 【地名】
べるん 伯爾尼 【地名】
べねずえら 委内瑞拉 【地名】
べーりんぐ 白令 【地名】
べんがる 孟加喇 【地名】
ぺんしるばにあ 西辺威業 【地名】
ほーちみん 胡志明 【地名】
ぽーつます 波都毛士 【地名】
ぽーらんど 波蘭 【地名】
ぼすとん 波士頓 【地名】
ぼすとん 波士敦 【地名】
ぼすにあ 波斯尼亜 【地名】
ほのるる 花瑠瑠 【地名】
ぼへみあ 波希米亜 【地名】
ぽりねしあ 波蘭西亜 【地名】
ぽるとがる 葡萄牙 【地名】
ぼるどー 波耳多 【地名】
ぼるどー 波多府 【地名】
ぼるねお 渤泥 【地名】
ぼりびあ 暮利比亜 【地名】
ぼんべい 盆買 【地名】
まいんつ 迷尼津 【地名】
まかお 澳門 【地名】
まかお  阿媽港 【地名】
まさちゅーせっつ 馬洩朱些斯 【地名】
ませどん 馬基頓 【地名】
まだがすかる 麻打曷先葛 【地名】
まだがすかる 馬達加斯加 【地名】
まどらす 孟打拉沙 【地名】
まどりーど 馬徳里 【地名】
まどりっど 麻土律戸 【地名】
まにら 馬尼剌 【地名】
まらい 馬來 【地名】
まらや 馬來 【地名】
まらっか 麻拉加 【地名】
まらとん 馬拉敦 【地名】
まりーらんど 瑪理蘭 【地名】
まるせーゆ 馬塞里 【地名】
まるせーゆ 馬耳塞 【地名】
まるせいゆ 馬塞里 【地名】
まるせいゆ 馬耳塞 【地名】
まるせいゆ 馬爾塞 【地名】
まれー 馬来 【地名】
まれーしあ 馬来西亜 【地名】
まんちぇすたー 満遮士打 【地名】
みゅーにっく 慕尼克 【地名】
みらの 米蘭 【地名】
みらの 未蘭 【地名】
みししっぴー 密士失比 【地名】
みゅんへん 摩尼克 【地名】
みゅんへん 慕尼克 【地名】
めきしこ 墨西哥 【地名】
めじな 麥地拿 【地名】
めそぽたみあ 米所並大迷亜 【地名】
めっか 麥加 【地名】
めっしーな 墨西拿 【地名】
めでぃあ 馬太 【地名】
めらねしあ 新貌利顛 【地名】
めらる 美拉 【地名】
めるぼるん 瑪母綸 【地名】
もざんびーく 門沙皮刻 【地名】
もすくわ 莫斯科 【地名】
もすくわ 馬斯高 【地名】
もろっこ 摩洛哥 【地名】
もろっこ 馬邏可 【地名】
もろっこ 馬羅哥 【地名】
もろっこ 莫羅哥 【地名】
もろっこ 茂禄子 【地名】
もんごる 蒙古 【地名】
もんてねぐろ 黒山国 【地名】
もすくわ 莫斯科 【地名】
ゆーふらてす 由非刺底 【地名】
ゆた 武達 【地名】
ゆだや 猶太 【地名】
よーくしゃー 約克舎 【地名】
よーろっぱ 欧羅巴 【地名】
よるだん 約但 【地名】
らいん 来因 【地名】
らいん 來因 【地名】
らっぷらんど 臘巴蘭 【地名】
らてん 拉丁 【地名】
らてん 羅甸 【地名】
らぷらた 良富羅多 【地名】
らんかすたー 蘭加斯徳 【地名】
らんぐーん 蘭貢 【地名】
りおでじゃねいろ 里約日内路 【地名】
りおでじゃねいろ 来約熱内盧 【地名】
りすぼん 里斯本 【地名】
りすぼん 里斯奔 【地名】
りばぷーる 立抜普爾 【地名】
りびあ 利比亜 【地名】
りひてんしゅたいん 列敦斯丁 【地名】
りべりあ 理部利屋 【地名】
りゅーべっく 律北克 【地名】
りゅせるぬ 路塞尼爾 【地名】
りよん 里昂 【地名】
るーまにあ 羅馬尼 【地名】
るーまにあ 羅馬尼亜 【地名】
るくせんぶるく 廬森堡 【地名】
るそん 呂宋 【地名】
るいじあな 禄細亜那 【地名】
ればのん 黎巴嫩 【地名】
れきしんとん 歴星頓 【地名】
ろーあん 拉安 【地名】
ろーどあいらんど 洛哀倫 【地名】
ろーま 羅馬 【地名】
ろさんぜるす 羅府 【地名】
ろしあ 露西亞 【地名】
ろしあ 魯西亞 【地名】
ろしあ 露西亜 【地名】
ろっきー 落機 【地名】
ろってるだむ 鹿特坦 【地名】
ろれーぬ 羅來内 【地名】
ろんどん 倫敦 【地名】
ろんばるでぃあ 朗罷地 【地名】
わーてるろー 瓦得路 【地名】
わしんとん 華盛頓 【地名】
わるしゃわ 華沙 【地名】


投稿者: 一考      日時: 2011年05月19日 02:36 | 固定ページリンク




「螺鈿」  | 一考    

 昨夜、高橋睦郎さんが小澤實さんと来店。永田耕衣、多田智満子、水嶋波津のはなしになった。睦郎さんによると、わたしのことを「神戸の美少年」と云ったのは多田さんらしい。そのような時もあったかと往時の多田さんの貌を思い浮かべた。死期が近づいてきたからか、近頃、多田智満子、山本六三、広政かをるなど、十代の頃の夢をしきりに見る。
 三島由紀夫が自ら果てる直前、激賞した作家に水嶋波津がいる。明治二十九年新潟県村上市に生れ、結婚後北朝鮮にわたり、三十年を経、岡山県美作に住む。岡山を代表する俳人でありながら、読書子からは等閑視されている。著書に「遠樹集」「扉音」「螺鈿」がある。

 初日やゝ狂気を帯びて出でにけり
 天国は地に在りと射す寒の月
 晩夏といふ時の扉がひらく音
 寒梅の紅一言につきにけり
 春たけなはふとよこしまに匂ふ泥
 海ほゝづき鳴らし五体が暗くなる
 ひとすぢの血もなき鯉のあらひかな
 晩年のわが指を膝にそろへおく
 はがれたくなりてはがれし螺鈿かな
 一冊の書物のごとき捨て氷
 女とはどこも悲しい抽斗か
 気がついてみれば地面も仮面かな
 反撃をせんとて冬の蜂あるく (「螺鈿」より)

追記
 「気がついてみれば地面も仮面かな」の仮面は生地の豪雪を描きしもの。水嶋波津には雪の句が多いが、彼女の飛躰はまるでシュルレアリスムのそれである。


投稿者: 一考      日時: 2011年05月18日 05:01 | 固定ページリンク




「風のなかの挨拶」  | 一考    

 風のなかの挨拶   佐々木幹郎

 ねむる月
 なお ねむる月
 おさない葉の
 枝の風を抜けて
 夢乱れて
 泣くなら 泣け
 千のピアノ 千のヴァイオリン
 生まれたての
 やわらかな黄緑の葉をさわり
 愛が人間のなかに入り込むときの
 なんという奇妙な瞬間
 猫 尾を立てて歩き
 挨拶する あなたに

 こぼれ散る風の向こうの あなた
 生きる水 あふれる
 音ひくく
 うた遠く
 知らないうちに
 笛と太鼓が鳴り
 笑い声が
 扉を開けて 次々と扉を開けて
 鉦は鳴る 欲しいものすべて
 四月の大きさ 五月の深さ
 六月の強さ
 芽吹くときの やさしさ すべて 

*4月30日夜、30年ぶりに集ったメンバー7人と「うたげの会」という名称の会を結成しました。東日本を見守る。日本の文化構造を変える。未来の子どもたちのために、必ず変える。生涯最後の、本気の闘いを始めようと思います。

 以上は佐々木幹郎さんのブログからの転載である。昨今の詩人にとって天災か厄災のような詩である。深い覚悟のほどを味わっていただきたい。
 わたしは屡々幹郎さんに助けを乞う。乞うとは云っても「助与」と叫ぶわけではない。「笑いながら突っつきあい、じゃれあってい」るのである。その叫びと戯れとのあいだに友と称する橋が架けられている。糠平湖のタウシュベツ橋梁のような橋で、季節の水位変動によって忽然と姿を消すかと思えば、冬季は氷面を突き破って現れる。
 「幻の橋」と云われる由縁である。移ろいゆく幻なのかもしれぬ、夢なのかもしれない。しかし、詩人にとって夢幻はあってはならない。今ここに在るとの消しがたい思いに明瞭な形を与え、名辞しなければならない。詩人の闘いは続けられる。

追記
 幹郎さんの講演が明治大学和泉校舎で催される。6月7日(火)16時20分から90分間、「詩人と旅」という題で豁達にお話し頂く。コーディネーターは高遠弘美さん。


投稿者: 一考      日時: 2011年05月13日 14:43 | 固定ページリンク




東日本大震災とは  | 一考    

 川上さんと話していて気付いたことがある。今回の東日本大震災で被害を受けたのは東北であって、東京都内はほんの僅かな被害だった。神戸の震災については何度か書いたので繰り返さない。ただ、倒壊したのは灘区の高速道路だけではない。高取から月見山を経て名谷に至る高速道路も倒壊。新幹線が地上に出るのは伊川谷だが、そこから西明石までの橋桁はほとんどが落下した。私鉄が動き出すのに阪急は地震発生から146日、神戸高速鉄道は208日もかかりました。地下鉄は上部が落下して地面に大きな穴が開き、建物は新築のビルを引っくるめて次々と倒壊した。倒れたビルが国道、県道を塞ぎ、中心部はまったく歩かれない。倒れないまでも、大型の冷蔵庫、タンス、食器棚、テレビが室内を飛び跳ね、壁が抜けたり屋外へ飛び出した。
 おそらく、東京での最大の被害は、都内から自宅に帰られなかった人が約三百万人に上ったこと。震度五強の被害とはその程度のものである。震度が一違うとエネルギーは千五百倍異なると云う。とすると今回の二十三区内の搖れのエネルギーは神戸のそれの三千分の一になる。

 東京電力がまとめた三月の電力需要実績によると、管内(関東七都県と静岡県東部、山梨県)の産業用大口需要は五十四億キロワット時で前年に比べ17.6パーセント減。震災と計画停電により激減した。一方で、全体の三分の一を占める家庭用は八十九億キロワット時と3.5パーセント増えている。二十三区に限るなら、増加率はさらに多い。東京人にとって地震は他人事というのがこのようなところにも表れている。

追記
 五人の死者が出たのは残念である。ただ、論旨と異なるので敢えて触れなかった。申し訳ない。


投稿者: 一考      日時: 2011年05月12日 15:43 | 固定ページリンク




『ガリガリ博士の犯罪』  | 一考    

川上史津子さん来店。下記催しの前売り券ですぺらにあります。

劇団☆A・P・B-Tokyo第23回公演
寺山修司作品『ガリガリ博士の犯罪』@ザムザ阿佐ヶ谷

作/寺山修司 
演出/高野美由紀+East 10th Street 
チラシ画/智内兄助
音楽/J・A・シーザー

2010年10周年を迎えた劇団☆A・P・B-Tokyoの第23回公演!
1970年に天井桟敷で初演された寺山修司初期の名作に、現代小劇場界を代表する俳優たちが集結!!

出演
高野美由紀 マメ山田 丸山厚人 保村大和 澤魁士
福谷セイジ 川上史津子 来栖隆文 小堀智弘 ジェニファー松井 
山下満璃奈 尾前志織 関根愛 浜名沙綾    
たんぽぽおさむ 浅野伸幸

2011年6月9日〜6月13日
6/9(木) 19:30
6/10(金) 19:30
6/11(土) 14:00/19:00
6/12(日) 14:00/19:00
6/13(月) 19:30

前売/一般3800円
   ペア7000円
   学生3000円
当日/4300円   
(いずれも日時指定・全席自由)

詳細は川上史津子コミュにて
http://mixi.jp/view_event.pl?id=61763030&comm_id=48287


投稿者: 一考      日時: 2011年05月11日 23:45 | 固定ページリンク




地ソース  | 一考    

 2008年08月06日に「ばらソース」を挙げた。文中「神戸の文化はウスターソースによって支えられてきた」と書いた。ロンドンの北西部180キロほどのイングランド中央部、ウスターシャー州の州都ウスター市で初めてつくられたため、地名をとって「ウスターソース」と呼ばれるようになった。しかし、日本のウスターソースは名こそ同じだが、独特の香味を持ち、原材料もイギリスのリーペリン・ソースなどとはまったく異なる。どちらかと云えば、フランス料理に使われるブラウンソースに近いものと思われる。なぜなら、わが国では揚げ物などに多量にかけて食すのに対し、イギリスではシチューやスープなどの隠し味としてごぃ少量用いられる。
 現存する最古のソースメーカーである神戸の阪神(日の出)ソース(神戸市東灘区)は、創業者である安井敬七郎が1885年に開発販売した。他にも、オリバーソース(神戸市中央区)、ブラザーソース(神戸市兵庫区)、プリンセスソース(神戸市灘区)、タカラソース(神戸市東灘区)、ばらソース(神戸市長田区)、ニッポンソース(神戸市西区)があり、近隣ではワンダフルソース(尼崎市)、七星ソース(伊丹市)、ドリームソース(明石市)、メイジョーソース(揖保郡太子町)、ミツバソース(たつの市新宮町)などがある。ばらソースと共に神戸のお好み焼きソースを二分してきた二見ソース(神戸市長田区)も忘れられない。震災と大手メーカーの安売り競争に押されて廃業したのは残念である。
 オリバーソースには「どろソース ハバネロ・ライム」との商品があって、じっくりと熟成させたウスターモルトの沈殿を世界一ホットな唐辛子ハバネロと爽やかなライムジュースでさらに過激に磨き上げた超辛口の濃縮ソース。ドリームソースは明石のお好み焼き屋を代表する激辛どろソースで、「ドリームNO.1ステーキソース」も販売している。プリンセスソースはコロッケや串カツに相応しいソースで、それぞれが個々のテリトリーを守っている。子供のころはそれらのソースを使い分けて味わっていた。お好み焼きの地域差すなわち個性を楽しむとは取りも直さず、地ソースの違いを楽しむことだった。
 渋谷の中華料理店「一品香」の焼きそばをはじめ、とんかつの渋谷「蓬莱亭」なども地ソース「ハチ公ソース」で有名になった。わたしは詳細を存じ上げないが、東京にも二十社ほどの地ソースメーカーがあると聞く。前述したように、大手メーカーの安売り競争に押されて地ソースメーカーが減ってゆく。廉ければなんでも良いとの昨今の消費者の精神の貧しさを嘆く。


投稿者: 一考      日時: 2011年05月11日 16:57 | 固定ページリンク




焼肉追記  | 一考    

 食肉加工業者から焼肉酒家えびすに卸された十四頭の牛に廃用牛が含まれていたようである。廃用牛とは出産を繰り返し、子牛が産めなくなった雌の経産牛のこと。肉質が硬く、独得の臭みがあって、ハンバーグやカレーなどの加工食品、レトルト食品の原料などに使われる。
 トリミングや歩留まりが問題になっているが、例えば、河豚の肝の歩留まりは五パーセントほど。回りの毛細血管をそこまで削り落とし、残った芯の部分を薄切りして十分な流水(河豚一匹に水一斗と云われる)に晒す。歩留まりが五パーセントでは商売にならず、大方は二十、三十パーセントの肝を販売、死者が相次いで販売禁止になってしまった。ユッケも河豚の肝と同一の道を歩むようである。
 ちなみに、某食肉加工業者はネット上では「交雑種/外モモ/B2です。赤身率が高くユッケやロースで使用できます」として販売、焼肉酒家えびすへは和牛として売っていたようである。それらは詐欺商法に当たる。廃用牛は再肥育して1キロ500円程度。グラム換算で50円の肉をトリミングしなければ280円売りで利益は十分出る。河豚同様、安売りが逆に自分の首を絞めることになろうとは。わたしに云わせると、280円のユッケを求める客も同罪と思う。
 関西系の安価な焼肉屋では叙々苑が知られているが、同店のユッケは1400円。わたしはこれ以下の値段のユッケは食べないことにしている。


投稿者: 一考      日時: 2011年05月09日 22:58 | 固定ページリンク




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