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高阪 | また来ました。

自己紹介、上げられたこと、嬉しいです。なにしろいただいた
レスに書かれています酒、書物以下、なかなか話題に入れない
なぁと思っておりましたもので。
では、勝手に思ったことをつらつら書かせていただきますね。

>読み手をどこかへ連れていくような、
素敵な言葉だと思います。私は趣味で手遊びのように文章を
書いていますが、フィクションであればどこかへ連れて行く
ように、ノンフィクションであればどこかを指し示すように
書けるといい、と僭越ながら思っていたりするものです。

>三橋敏雄さんに「顔押し当つる枕の中も銀河かな」という句が
>ありますが、ここには文学の要諦が示唆されています。「枕の
>中が」であれば興は褪めます。「枕の中も」と閉じることに
>よって、大宇宙の銀河と枕の中の銀河とが融合するのです。
こちらも感銘を受けました。こういうのは文学でしかできない
ことなのだろうかと、ノンフィクションではできないものかと
思ったりしています。単に文学を判っていないだけでしょうか。

ともかく、書物そのものに関しての思い、楽しく読みました。
どうも私はまだまだ書物そのものの魅力について知らないの
だと思います。それでは、また寄せてもらいます。



投稿者: 高阪    日時: 2001年10月11日 22:45 | 固定ページリンク




フーリエの使者 | 巡禮

一考氏が書き、先のかたも触れていた三橋敏夫句集「巡禮」を久しぶりに出してきました。小体ないい本ですね。



投稿者: フーリエの使者    日時: 2001年10月12日 13:13 | 固定ページリンク




如月 | アラビア語とボイン

一考さん、現行の政治情勢のなかでは、<ウサマ>と<オサマ>の間には絶対的 な違いがあるかも知れませんが、そもそも古典的な正統アラビア語には母音字が ありませんでしたし、アラビア語では子音さえ間違えなければ、母音をどう補う かは読み手、話し手の裁量にまかされている部分が大きいのです。 アラビア語の例がすぐに思いつかないので、たとえばお隣りヘブライ語では、Jhv はaaeと補おうが(この場合はヤハヴェとなる)、eoaと補おうが(この場合はイ ェホヴァとなる)どちらでもかまわないというのと同じことです。  *   *   * ついでながら、こうした古典アラビア語の特徴が、「コーランは翻訳不可能」と いう<思想>と繋がっているようです。というのは、コーランを実際に音読する 際にはいろいろな母音を補わなくてはならないのですが、どういう母音を補うか で<意味>が変わってしまう。そうした多元的な<意味・解釈>をすべて含んだ うえで、あえてそれを一つの形象(文字体系)としてあらわしていったのがコー ランであり、さらにいえばそこに啓示の意義があるというのが、現在のイスラー ムの多数派であるスンニー派の考えです。ただこれは、あくまでもアラビア語の 表記体系からきてるんですね。 われわれからすると、こうした言語体系は不便、不合理極まりないようでも、わ れわれの国だって、<日本>と書けば問題はないが、発音上は<ニホン>と<ニ ッポン>の2つあって、それでいて<日本人>は不便を感じない。そんなことじ ゃないですか。 結局、なんでもかんでもアルファベットで表記できる(表記可能)というのが、 無意識の欧米中心主義という気がしないでもありませんけどね♪  *   *   * 以上、どうでもいいようなことを長々と書き連ねましたが、これも金魚、自転 車、料理に通底するものと御堪忍あれかし。



投稿者: 如月    日時: 2001年10月12日 13:50 | 固定ページリンク




朝子 | 片仮名に漲るチカラを見ました

如月様の書き込み活字で「ボイン」と書いてあって思わずどっきり赤面きゃー!うわー!と思ったのはあちきだけでしょうか?

こんにちは、初めまして。
如月様経由J君BBSから飛んできました、朝子ともうします。よろしくお願いいたします。

大分前ですがちょいと立ち寄ってビールとウィスキーだけ頂いて逃亡という、モルトなバーでなんて馬鹿なマネを!しでかしたもんで、こっぱずかしくて、赤坂にはよく行くものの、ですぺら、にお邪魔する勇気が無かったんですけど、またお邪魔しても宜しいですか?

酒は何でも好きなのですが、モルト・ウィスキーはとりわけ旨いと思ってるものの、何から手を着けたら良いのか解らず、名前や瓶で気に入ったモノを片端からのんでいるのですが、他に良い勉強方法はありますでしょうか?

ちなみに、今、手元にはObanていうのがあります。オバン。あたくしに、喧嘩売ってるのかしらん?と思って購入です。旨いです。

つまらない話で恐縮です。またのぞき見に来ます。お邪魔しました。



投稿者: 朝子    日時: 2001年10月13日 01:10 | 固定ページリンク




さくら(本名JM) | マスターへ


マスターこと渡辺一考様

この度は、ですぺらの掲示版開設、
おめでとうございます。
私はさくらと申します(HN変更の予定/本名JM)。
掲示版の書きかた、よく分かっていなかったりします。
万が一失礼がございましたら、お許し下さい。

一考様の自己紹介、拝見しました。
私の父も同じ年のようです。
バイクに乗っていらっしゃるのですか。
すてきですね。

私も簡単に自己紹介を書きます。
住まい:福岡市
好きなもの:
音楽、煙草(特にshort Peace)、楽器演奏(下手)、
チョコレート(但し甘いものは一般的に苦手)、
恋愛の話、エスプレッソ、チーズ、ヨーロッパ、
言葉(翻訳や文法等)、考える事。
齢:そろそろ(待ちに待った)三十路

幼い頃は「早く大人になりたい!」と思っていて、
子供という事が何よりも嫌いな、変わった子供でした。
年を取るのはさみしい気もするけれど、
子供時代に出来なかったことが普通に出来る
今の年令がすごく好きです。また、
将来は欧州の地で生涯を終えたいと思っているくらい
ヨーロッパが好きです。
恋愛の話は本当に好きで、
このテーマで丸1日話せるかなというくらいです。

また書き込みに参ります。
初の書き込みでアガってます。ごめんなさい。
来年お店に伺いたいと思っております。

時節柄ご自愛下さい。



投稿者: さくら(本名JM)    日時: 2001年10月13日 02:01 | 固定ページリンク




中嶋千裕 | 自転車愛好家

◆一考さま

 自己紹介拝見しました。
 内容はみなさんが触れておられるごとく、もちろん興味深いものでしたが、一考さんの文体、大好きです。とても心地よかったです。

 わたしは自転車の乗りで、自転車を愛します。
 なんて、ここまで書いたらもう書くことがない。

 そうそう、大ニュースがあります。突然ですが就職が決まってしまいました。先日一度落ちたアメリカの会社なんですが、ゾンビのように復活し、定期収入が得られることになりました。これで、こころおきなく画材買い放題、モデルさん雇い放題、取材し放題、ですぺら行き放題(といっても上限はありますが、いままでの禁欲生活に比べると、やり放題という感覚になってしまうんです)。
 ひょっとして、ヘルメス・トリスメギストスが、この前ちょっとお書きしました五連作のアイデアをよしとして、制作できるようにしむけてくれたのか? なんて思っています。
 もちろん仕事は大変でしょうが(時事系のコンテンツプロデューサーというものです)、それはいままでだって同じこと。なにをやっても楽ということはないはずです。そして、芸のために生きてることを忘れずに、どんなことがあっても絶対筆は折りません。楽器も捨てません。

 ところで、東京都が芸術家のために100万円貸す制度を設けた、というのですが、まったくナンセンスで、笑ってしまいました。無利子で貸すというのですが、一年で返せ、というのです。100万ぽっちで何ができるというのでしょう? しかも、返せ、って返せませんよ、芸術家は。
 芸術活動どころか、その100万を返すためにバイトをすることになってしまいます。生活費以外の余剰金を100万円稼ぐのは大変なことです。ひとつの物を生みだすのに、目に見える投資(画材、モデル代、アトリエ家賃、光熱費、など)と目に見えない投資(世間を見る、人と話す、本を買う・読む、映画や劇などに触れる、音楽を聞く、動物園や植物園にスケッチに行くなどの取材費)がいくら必要か、ってことになってしまうのですが「返済」というレッテルが貼られたとたん、それをどうやって捻出したらいいの? ということしか考えられなくなってしまって、創造どころじゃありません。
 それよりも、芸術を楽しむということを子供や若い人に知ってもらいたい。たとえば、絵の見方ひとつにしても、きちんと系統だって説明すれば多くの人が深く楽しめるようになるはずです。そういう教育にお金を使って欲しい。芸術家を育てるのは、周りの人々の理解なのです。わたしがフランスで居心地がよい、と思うのは、この周りの人の目が芸術家にやさしいからです。フランス人(みな同じことをいいます)曰く「芸術家だって? いいなあ。がんばってよ。君たちが貧乏なのはあたり前だよ」そうして、家に呼んでごちそうしてくれたり、いい景色のところをおしえてくれたり、画廊を紹介してくれたりするのです。(景色、なんていう目にみえない援助だけではなくささやかながら即物的にして具体的な援助もしてくれます)
 彼らは、ピカソのような巨人は百年に一人でればよい、といいます。しかし、その一人を生むために、ひとりひとりの芸術家は大事にしなければいけない、というのです。

 ひゃー長々とごめんなさい。
 でもわたしは幸福なことに、経済面では今のところなんとかなりそうです。そうそう、いい自転車買いたいなーとか思ってます。先日、やはり自転車乗りの兄と久しぶりに会いましたら、大変よい自転車を持っているので、嫉妬の塊と化しているのです。



投稿者: 中嶋千裕    日時: 2001年10月13日 07:00 | 固定ページリンク




二階堂奥歯 | 高柳重信展関連のお知らせ


ですぺら臨時手伝いの二階堂奥歯です。
先日一考さんがお知らせしました高柳重信展のポスターが二枚ですぺらにございます。
告知していただける方がいらっしゃいましたらぜひご連絡くださいませ。
お待ちしております。
(一考さんご本人は寝坊のため書き込みする暇がなかったそうです。)



投稿者: 二階堂奥歯    日時: 2001年10月13日 19:27 | 固定ページリンク




添田健一 | 高柳重信展

添田健一です。
遅ればせながらですが、掲示板設立おめでとうございます。

告知はここでよいのかな。

高柳重信展
期間 平成13年 10/10(水)~12/9(日)
場所 戸田市立郷土博物館(月曜休館)10/31,11/6,27,30(休館日)
   048-442-2800
http://www.toda-c.ed.jp/haku
入場無料



投稿者: 添田健一    日時: 2001年10月14日 12:37 | 固定ページリンク




「まっちゃん」こと「松友」 | 遅ればせながら掲示板開設おめでとうございます。

渡邊一考様

掲示板開設おめでとうございます。

関西ではお世話になりました、「まっちゃん」こと
ネット上ハンドルネーム「松友」です。
この度、諸般の事情により関東へ逃げてまいりました。
往時は、文学・哲学などの知識を持たない痴者相手に、
辛抱強く色々とお教え戴きありがとうございました。
しばし関東に隠れている予定ですので、
お伺いできる折にはお邪魔したく存じます。

もちろん、様々な御活動がお忙しいと存じます。
私メへの御言葉は戴ける折は素直に御甘えし、
あるいはお店にて頂戴できれば幸に存じます。
まずは取敢えず、お祝い方々ご挨拶まで。
   ~~松友 こと まっちゃん~~



投稿者: 「まっちゃん」こと「松友」    日時: 2001年10月14日 23:35 | 固定ページリンク




二階堂奥歯 | 追記


添田さん、誤解させてしまったようです。ごめんなさい。

私が言いたかったことは、「お店などに高柳重信展のポスターを貼って告知して頂ける方、ですぺらにご連絡ください」というこ
とだったのです。
言葉足らずですみませんでした。



投稿者: 二階堂奥歯    日時: 2001年10月14日 23:48 | 固定ページリンク




フーリエの使者 | 後方見聞録

さっき、本屋に積まれていた「後方見聞録」を買ってきて、増補された第2部、第3部をさっそく読了。ウーム、矢川澄子女史への言及には、含羞が見え隠れするなぁ。現行の現代詩文庫には、折込の絵がないとは知らなかったなぁ。あの頃はスッゲー時代だったワ。



投稿者: フーリエの使者    日時: 2001年10月16日 17:15 | 固定ページリンク




梅子 | yorosiku よろしく

皆様、毎度ありがとうございます。 
ですぺらにて皿洗いやグラス割り担当の梅子こと薫子です。

パソコンで書き込みなんて、まあ10年振りであります。
あの頃はインターネットなんて言葉も知らず、”パソコン通信”で、
しかも電話代節約のために市内の草の根ネットにのみ接続してました。(モデムは1200bps)
通信している、というだけで変人、オタク扱いされたもんでございます。
その後仕事や男遊び(?)に忙しく、通信からは遠ざかってしまい、
ここ数年の変化にはついていけなくなって、携帯電話も着信専用、
メールって何?という状態になってしまいました。
ですぺら掲示板ができたのを契機に、二十歳の頃を思い出して、
また遊んでみようかと・・・皆さんの足を引っ張らないように。
でも、さっそくやってしまいました。ですぺら店主がパソコンをいじっている最中に、
コンセントをブッチしてしまいました。修復に一晩かかって、店主がレスをするのを
遅らせたのは私です。すみません。

どんな掲示板になるのか、なにはともあれ、どうぞよろしゅう。



投稿者: 梅子    日時: 2001年10月17日 04:17 | 固定ページリンク




梅子 | 同感

朝子さん、私は「ボイン」の文字を見てなんて懐かしい言葉!と思ってしまいました。
店にも是非いらしてください。店主が長ーい蘊蓄と共においしいウィスキーをおすすめ
いたします。



投稿者: 梅子    日時: 2001年10月17日 04:19 | 固定ページリンク




梅子 | さくらさんへ

さくらさん、ですぺら店主はさくらさんのような娘がいてもよい歳なのに、
未だにバイクで飛ばすは、女は追いかけるはで、困ったおやじです。
役に立たないというか、イケナイ恋愛談義なら店主の得意とするところだと思います。
来年東京にいらっしゃるのですか、お待ちしています。



投稿者: 梅子    日時: 2001年10月17日 04:21 | 固定ページリンク




梅子 | 

中島さん、就職成功おめでとうございます。この難しい時期にすごいですね。
パワー全開準備完了というところでしょうか。



投稿者: 梅子    日時: 2001年10月17日 04:23 | 固定ページリンク




一考 | くろちゃん

 フーリエの使者さんへ
 三橋敏夫さんの句集をお買い上げ下さりありがとう御座いました。「巡礼」のシリーズを造ったとき、指の入らない貼函は制作できませんと製本屋さんから断られたことなど、懐かしく憶い出されます。
 小泉喜美子さんの著書は須永朝彦さんの紹介で知りました。生島治郎さんと離婚の後、一段とお酒を聞し召すようになられたようで、くろちゃんが経営する2丁目の「くろのす」がまだ新宿御苑よりにあった時、2階から階段を落っこちて亡くなられました。
 ミステリー云々は私の与り知らぬところですが、小泉さんの小説は素晴らしい作品です。文学作品としての鑑賞に堪える名作が多く、貴方の蔵書も大事になさって下さい。



投稿者: 一考    日時: 2001年10月17日 04:26 | 固定ページリンク




一考 | おばんとオーバン

 朝子さんへ
 「ですぺら」にいらしたとか、どうもありがとうございます。
 この掲示板でウィスキーのことを著す機会がないもので一言。オーバンはハイランドとアイラの中間の性質で、華やかさには欠けますが、時代に追従しないクラシックな味わいを持っています。完熟した西洋梨の香り、ヘザーのキャラクター。昔日のアードベッグを想わせるスモーキー・フレーバー。ピーティーな潮の香とスムースなフィニッシュ。ハイランドに聳(そばだ)つ銘酒のひとつ。というのが私の感想です。ご多分に漏れず、独立瓶詰業者のボトルはオフィシャル・ボトルと比して、引き締まるようなソルティーな味わいとスモーキー・フレーバー、そしてフィニッシュのビター・チョコの香りが顕著です。
 おばんなどと言わずに、アードベッグと共に可愛がってやって下さい。



投稿者: 一考    日時: 2001年10月17日 04:28 | 固定ページリンク




一考 | 素晴らしき稼業

 さくらさんへ
 「幼い頃は『早く大人になりたい!』と思っていて、子供という事が何よりも嫌いな、変わった子供でした」と著されていますが、私は二十歳になるのがいやでした。だって、子供でなくなるなんて、そんな残酷なことがあってよいのかと、信じられない思いでした。甘えは許されなくなりますし、自己責任で価値判断のすべてを下すなんて、到底出来そうにないと思ったのです。もっと困惑したのが金銭問題です。これはもうジゴロかひもにでもなるっきゃない。運よくひもの端くれになれたものですから、なんとか生き延びられたのですが、それはそれは必死で女を漁りました。
 つらつら思うに私の人生と言いますか、精神は二十歳で静止したようで、気づいた時は五十歳でした。気づいたと申しますのは、この歳より自ら働くことを覚えたのです。言い換えますと、五十歳にして買ってくれる女人が居なくなったというただそれだけのこと。かかる自堕落な好色漢の掲示板です。みなさんヨタ話をどうぞ。



投稿者: 一考    日時: 2001年10月17日 04:30 | 固定ページリンク




一考 | 天皇陛下万歳

 中島さんへ
 御就職おめでとうございます。
 東京都の100万円の根拠がどこにあるのかは判じかねますが、そんなゴミ金を借りる前にすべてを売り払いましょう。就職だって自らに残された貴重な時間を小売りするわけですから、炬燵から布団、万年筆から蔵書、芸から才能、矜持から思想、若さから美貌、肉体から貞操、親子から兄弟、売れるものはすべて売りましょう。もちろん最初に売り払うのは愛人であり、恋人であり、連れ添いなのです。本当に無一文になった時には天皇陛下万歳を三唱して死ねばいいではありませんか。どのみち死ぬのですから、生き延びるのに余計なエネルギーを費やすのはよしましょう。人生如何ともしがたく、またどうにもならぬものです。ウヒッ、ウヒッ、ウヒッヒッヒッ。



投稿者: 一考    日時: 2001年10月17日 04:32 | 固定ページリンク




一考 | 奥歯牙慕情

 二階堂奥歯さんへ
 御協力感謝。今後ともよろしく。
 繰り返しになりますが、高柳重信展のポスターに余部2枚あり、必要な方に差し上げます。高柳重信さんのファンの方に。ですぺらに在庫していますのでよろしく。
 それにしても、二階堂とはこれいかに。私の友人に戸田一馬というペンネームを持つ作家がいます。埼玉の戸田ではなく、伊豆の函南の隣りの戸田でして「へた」と読みます。戸田の生まれで、種村季弘さんもご存じの作家ですが、「へたかずま」とはおもしろい名だと感心致しております。ちなみに、南柯書局のホームページには御参加いただけるとの由。期待致しております。



投稿者: 一考    日時: 2001年10月17日 04:35 | 固定ページリンク




一考 | フェラーリ疾走

 松友さんへ
 とりあえず、離職おめでとうございます。山崎のお医者も年内一杯で離職のご様子。都立病院は一応公務員なので、よろしいのではないかと思っていたのですが。もっとも彼氏は想像していたよりラジカルな方で、公務員で収まるような御仁ではありますまい。矯激にして愉快な酒呑みを御紹介いただいたと貴方には感謝致しております。
 ところで、フェラーリとカゼのバイクは売り払ったのですか。貴方と初めて会ったときは黄色の皮ジャンで黄色のロータス・セブンに乗っていましたね。私も族のつもりですが、四輪では貴方にかないません。奥多摩か伊豆でも二輪で疾走しますか。



投稿者: 一考    日時: 2001年10月17日 04:37 | 固定ページリンク




一考 | ホームページの仲間入り

 比呂さんのご厚志によって、どうやらプロバイダーに接続出来そうな案配になりました。かつてお世話になった神戸のムーンさんと今回多大な御迷惑をお掛けした比呂さんには満腔より深甚の謝意を表したく思います。本当にありがとうございました。終生変わらぬ友情を捧げる所存なれば、今後共よろしくお引き回しの程、幾重にもお願い申し上げます。
 さて、ホームページ開催のみぎりには「ですぺら」はもちろんですが、南柯書局そして畏友須永朝彦さんのホームページも同時に起こさねばなりません。当然その前に須永さん宅へマッキントッシュをお持ちし、些かでも馴染んで頂かねばならず、忙しくなりそうです。
 若い人には簡便に思えても、50歳を過ぎますとパソコンの扱い方も煩雑なものに思われます。須永さんも私も共に料理は達人と自負致しておりますが、パソコン操作における整合性のなさは難儀なものです。例題を個別に覚えるしかなく、かなりの苦痛を伴うのです。
 徒し事はさておき、須永さんの初期の作品や単行本未収録の作品など、耳目を欹たしめるホームページになると確信します。乞御期待。
 須永朝彦さんの編輯になる郡司正勝さんの遺稿集が10月25日に柏書房から、11月10日には種村季弘さんの偽書作家列伝が学研文庫から、12月には種村季弘さんのファンタジー・マップに関する新刊書が柏書房から上梓されます。詳細はそのつど、当掲示板に掲載致しますのでよろしく。
 他にもピエール・マッコルランの翻訳書から須永朝彦さん久々の新作小説に至るまで企画は目白押しです。ホームページ共々、御期待あれ。



投稿者: 一考    日時: 2001年10月17日 04:39 | 固定ページリンク




一考 | 人をだしにする術

 高坂さんへ
 フィクションであれ、ノンフィクションであれ、文学における作品の出来不出来はジャンルを問いません。逆に言えば、俳句であれ、短歌であれ、私小説であれ、ホラーであれ、ミステリーであれ、選れたものがよろしいのであって、読むに堪えないものはジャンルの如何を問わず駄目ということになります。ちなみに、私が結構な作品と認めるのは、その作品に作者の肉声すなわち志があるかどうか、言い換えれば、思想なり哲学なりが在するかどうかという一点に尽きます。
 澁澤龍彦さんについて「一切の観念もしくは形而上学を過価なるものとして嗤い飛ばしてやまなかった。その精神の軌跡は思いもかけぬ領域、例えばドゥルーズの流動の相と通底するような趣さえ感じさせる」と先頃加藤郁乎さんの本の解説で著しましたが、この万物を「過価なるもの」とする潔い姿勢に私は思想を視るのです。哲学という行為もしくは運動のエネルギー源は自らへの懐疑でしかありません。
 自らを信じ、もしくは自ら肯うところのものを信じ、言葉を換えるなら、拠ってたつ規範を信じる人や必要とする人、さらに言えば、自らの存在に意味や意義があると思うような人を私は俗物として退けます。例えば読書の対象が俳句のみ、ミステリーのみというような人はまさか居ないでしょうが、もし居られるとしたらその方々も同じ意味合いにおいて私は忌み嫌います。これは自らを要約してみせるような人にも同様のことが言えるでしょう。
 繰り返しますが、文学作品としての鑑賞に堪えるかどうかがすべてに優先されます。その作品がいかなるジャンルに属するかはどうでもよいことなのではないでしょうか。人も同様で、失意と懐疑というふるいによってその人がいかに風通しのよいデタラメな人品の持ち主に成り果せるかが問われるのであって、職種や職歴が問われるのではありません。
 以上、人にかこつけて自分の心情を吐露するのが、私のもっとも得意とするところなのです。悪しからず。 



投稿者: 一考    日時: 2001年10月17日 05:00 | 固定ページリンク




一考 | 母音と無音

 如月さんへ
 アラビア語におけるボインに恐縮。スンニー派がサンボリストの先達だったとは不勉強で御座いました。母音と無音は人智を持って図ることのできない神秘でございまして、どこやらの梅子さんへの啓示、いや天啓とも称すべき逸文、否逸聞、否逸物と解釈致します。ボインを愛し色魔と化したのがランボーであれば、ナインを慈しみ海に沈潜したのがロートレアモン、その両人をクロスオーバーさせたのが月亭可朝ということになりましょうか。ボインとナイン、ボヨヨンとナヨヨン、かかる二項対立をもっか毎週末、十二分に楽しんでおります。スフィンクスに敬意を表して、「生きていてよかったなあ」
 さるにても、梅子とはなんともはや、いっそ私は竹淋とでも改名致しますか。



投稿者: 一考    日時: 2001年10月17日 05:55 | 固定ページリンク




フーリエの使者 | 戸田村

あのー、「伊豆の函南の隣り」にあるのは、三島市、熱海市、韮山町ですぅ。函南町から戸田村へ行くには、伊豆長岡町、沼津市等を通過しなければなりません、はい。以上三島市の住人からの指摘でした。そういえば、南柯書局の本は10数冊持ってるんじゃあないかなぁ。こんど調べてみよ。



投稿者: フーリエの使者    日時: 2001年10月17日 10:09 | 固定ページリンク




高阪 | 高阪です。

今日はふと思いたって「白貂を抱く貴婦人」を見てきました。
それより私は、時祷書のほうにしみじみしてしまいました。
それは両掌に充分乗るような小さな本で、綺麗に彩色された
聖書の場面かなにかの絵を左ページに、右には文様に縁取られた
枠の中に、金色の飾り文字のような字体で文章が記されていて、
多分とても貴重な一冊として大事に扱われてきたのだろうと
思えました。派手すぎというほどきらびやかなものでしたが、
私のような本を活字の連なりとして見て内容だけを追う読書は、
もしかしたらとても貧しいことかもしれない、そんなことを
思ったことです。

>自らを信じ、もしくは自ら肯うところのものを信じ、
そういうものを信じられるひとは幸せだろうと思います。それを
信じることが他を否定することにつながらなければいいのにとも。

>以上、人にかこつけて自分の心情を吐露するのが、私のもっとも
>得意とするところなのです。悪しからず。 
済みません。こうした目上の方の掲示板に慣れておらず、多少
オロオロしているところはあると思います。もう少し肩の力を
抜いて、普通にお喋りを楽しむようになりたいところです。



投稿者: 高阪    日時: 2001年10月17日 19:27 | 固定ページリンク




一考 | 頬にキス

 如月さんへ
 種村季弘さん主演の映画の話でそちらのサイトが盛り上がっているようです。
 明治時代から続く有名な漢方医院が六本木にあるんですって、その漢方医が函南に広大な薬草園を所有してい、監督の佐伯さんはじめ、関係者はそちらで起居を共にしているとのこと。
 先日のですぺらにおける撮影は柘榴と林檎と二十世紀を用いた博打場と軍の南方への転進の両シーンでした。一方は柘榴と梨のツー・ペアと林檎のスリー・カードのどちらが強いといった理不尽な賭博、一方は南方といっても南国ではなく大陸、すなわち南極でして、新宿梁山泊の女性と種村さんがペンギンと共に空を舞い、大久保鷹さんはアザラシと怪獣探検という荒唐無稽なお話。大久保鷹さんは太宰治、種村さんの役どころは連隊長にして吟遊詩人。両のほっぺにキスマークをつけられ「君たちは墜ちてきた天使」と喜んでおられました。種村さんの役者振りにかの怪優、大久保鷹さんも舌を巻く始末。楽しい一日でした。
 佐伯さんと私は二十代からの飲み仲間、京大在学中から映画には一見識を持つ親友の一人です。映画の完成は三月の予定、前述の漢方医院で試写会を開きます。お近くですのでいらして下さい。日にちが決まれば御連絡致します。

 以下は皆様へ
 11月12日の月曜日、学研文庫に署名をしに種村さんがですぺらへいらっしゃる予定。署名本をご所望の方はですぺらか如月さんへどうぞ。



投稿者: 一考    日時: 2001年10月18日 02:20 | 固定ページリンク




一考 | 眼中の人

 高坂さんへ
 ですぺらを初めてから種村さんを先生と呼んでいます。もちろん過去、種村さんを先生とお呼びしたことはありません。種村さんからどうしたのと問われ、皆死んじゃって、先生と言える人がいなくなりました。呼ばせて下さいと言ったところ、「さびしいこと言うなよ」と一言。郁乎さんの解説を書くのも私には断腸の思いでした。
 人に目上も目下もありません。でも35年もお付き合い致しますと存在が妙に懐かしく思われる時があります。迷惑を顧みず種村さんの本を幾冊も造りたくなったのは、いわば氏への拳恋の情。同じ思いを須永朝彦さんにも抱いています。私も「残された時間」に差し掛かりました。後は若い方々にバトンタッチ、高坂さんや斉藤さんどうかよろしく。



投稿者: 一考    日時: 2001年10月18日 02:53 | 固定ページリンク




梅子 | 戸田村

どうもありがとうございます。とっても関西人なもので、関東の地理には疎くてすみません。
函南(かんなみ)という名も「神鍋(かんなべ)?」(兵庫県にある地名)と聞き返してしまいました。
天気予報で「茨城県鹿行地方」と言っているのを、関東にも六甲(神戸の北側の山脈)があるのかあと思っておりました。因みに軽井沢は全国に10カ所くらいあるそうです。



投稿者: 梅子    日時: 2001年10月18日 03:24 | 固定ページリンク




フーリエの使者 | 地名は難しい

全く、地名の読みは難しいものです(そういえば、函南町にも軽井沢があります)。種村季弘サンの本でも、西伊豆の地名のルビが間違っておりました(オイオイ)。ところで、一考氏が書かれているように、好きな作家の本を自分で出したくなるのはファンのならいでしょうか。私もその昔、種村季弘サンの私家本限定百部(非売品)新書版を種村サンと作ったことがあります。これはハマリます。でも、ご多分にもれず資金難ですぐ撤退。ここが一考氏との違いだなぁ。



投稿者: フーリエの使者    日時: 2001年10月18日 09:38 | 固定ページリンク




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