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如月さんへ
どちらにしてもソプラノ、よくそんな声が出ますね...。如月さんがドンナ・エルヴィラを唄われるのなら、ジョバンニも真っ青、実生活で五千人切りの実績を誇る一考さんにドン・ジョバンニを唄ってもらい、その来歴をほぼ熟知している私はレポレロのカタログアリアでも唄いましょうか。一考さんのバリトンはピンツァも色褪せるほど魅力的ですからね~。加えて、薫子さんにはドンナ・アンナを、明石町の御方にはツェルリーナをお願い致しましょう。これを「ですぺら」でやると、まず客は入ってこれないでしょうね。
コトバは 足りないほどに充分だ
インフォーメーションの具では決してない
コミュニカシオンの一要素に過ぎない
誤解を生み出すアナロジーであり
立ち消えとなるメタファーだ
古人曰く「仏に逢ったら仏を殺せ」
現前するモノを破壊せよ
世界は 合わせ鏡の幕劇(コメディ)だ
自己や事象を同定、限定しないことだ
何も目指さないことだ
目的を持たせる輩は企ての商売人だ
自分や世界に対して銭勘定してもはじまらんぞ
芸術は 変幻、往還自在の宇宙遊戯だ
勝者のいない終わり無きレースに賭けるのだ
価値や権威すらも一切認め得ない地点を超えて
それがこのレースだ
真実は ありふれた点と線だ
それらを結ぶダウジングだ
目覚めるように眠ればいい
瞬間の中に見失えばいい
期待と共に忘れてしまえばいい
4月3日(土)6時半より、「ですぺら」にて須永さんが、カルチャーセンターの講座に参加された方々と打ち上げ会を催されます。会費は3500円。どなたさまでもお気軽にお越しくださいとのことです。妙齢の美しいお嬢様方がいらっしゃる予定。でも須永さんの講座の生徒さんですから、話題は濃~いかも・・・。
昨晩は、最後に秋山祐徳太子さんの飛び入り参加などもあり、盛会のうちに、楽
しくベルメール・コンフェランスを終えることができました。
酔っ払っていたために、みなさんの発言はあまり覚えておりませんが、最後に宮
川尚理さんがおっしゃった「もしベルメールが原宿にエコール・ド・ベルメール
を開いていたとしても、生徒は誰も集まらなかっただろうね」というのが、全体
の結論でしょうか(笑)。
昨日の夕方、店に入る時にふと見ると・・・。なんとビルの一階の牛丼(豚丼)の吉野屋さんが閉店しているではないですか!ぎゃ~~!なんということでしょう。前日まで普通に営業していて、閉店します、なんてお知らせもなかった。「ですぺら」は「赤坂一ツ木通り中程、一階は牛丼の吉野屋のあるビルです」というのが、店の場所を説明するのに便利で、名刺にまで刷っているのに。おまけについ最近、名刺を大量に追い刷りしたところなのに・・・。どうしてくれるの、あの名刺。
米国BSE問題で牛肉の仕入れ値が高騰しただけでなく、さらに追い打ちが。一考はアメリカ大使館の前で立ちションしてやると息巻いております。
ますます落ち込む赤坂。ですぺらの閑古鳥駆逐のためにも、是非お寄り下さいまし。
>薫子さん
吉野家なくなってしまったのですか!?
お店の場所が、説明しにくいですね。これから。
しかし、赤坂のさびれ具合も半端じゃないですね。
ですぺらの近くの本屋もなくなってしまったし。
どうなることやら。
<突発的オークション>のお知らせ。
本日より今月末までのオークションを2点アップしました。
苦渋(あるいは身に余る)の仕入?に付、当方ではめったに出ない
2点ではあります。
1 虚無への供物 塔晶夫 帯付初版 昭和39年 最低入札額48,000
2 山師カリオストロの大冒険 限定30部 昭和53年 〃 10万
種村季弘毛筆署名入 函入私家版
詳しくは、古書肆マルドロール<新入荷>をご覧下さい。
ふるってご参加を、というには高額ですがよろしくお願い申し上げます。
薫子さんへ
先月末に通ったとき、吉野家に客一人でした。それにしても早い幕切れ
でしたね。悔しさをバネ?にして頑張ってくださいませ。
横浜の石橋です
ご無沙汰してしまいました。
http://yokohama-noh.com/
近々、あります、時間あれば是非(^_^)
こちらをごらんの皆様でも、上記サイトで
能のネタ募集をしてます(^_^;
一孝さんも何かいいのあれば、是非是非!
4月26日が通り過ぎて行きました。愛するですぺらの友の喪があけたらしいのですが、気は重うございます。佶屈としてしかも不羈、ただただ瑰麗としかいいようのない種類の孤独と触れ合えたことに不思議を感じます。この世には理解を拒み続けるがゆえに美しさを咲かせるような魂も存在するのです。にっと哄ってあの痛々しいまでの傲慢さを容認するしか為す術はないのでしょうか。
流れに沿わない内容を暫し御容赦御願い申し上げます。
御無沙汰しております、松友です。
表題、御徒町の地下から渋谷へと替わり、あの空間が還ってまいりました。
以下、案内メールより一部抜粋加筆変更。
日時:4月29日~5月9日、12:00~20:00
場所:渋谷区神南1-20-9・B1「マリアの心臓」
渋谷公園通り山手教会道向かい。
料金:¥1,000.-(1ドリンク付)
内容:アンティーク人形をはじめ恋月姫、中里絵魯洲、
木村龍らの作品を展示。
そしてもう一つ。
コアな作品をかける東京・杉並の「ラピュタ阿佐ヶ谷」で
「田園に死す」が上映されます。
日時:5月22日~5月28日、21:00~のレイトショー上映
場所:東京・中央線阿佐ヶ谷駅北口「ラピュタ阿佐ヶ谷」
渋谷公園通り山手教会道向かい。
料金:一般¥1,200.-。他前売り、年齢別割引有。
以上、勝手に御連絡でした。
表題、先の投稿の続きとなりますが、以下、フライアーより一部抜粋加筆変更。
日時:5月22日~5月30日、12:00~20:00
場所:渋谷区神南1-20-9・B1「マリアの心臓」
渋谷公園通り山手教会道向かい。
料金:¥1,000.-(1ドリンク付)
付記:今週末までにはフライアーをdesperaさんにお持ちしたいと考えております。
又、拙メは関係者では御座いません、一応念の為。
以上、勝手にご連絡でした。
種村季弘氏セレクトの映画上映会が神田のアテネフランセ文化センターにて催されます。
2004年5月18日(火)~5月22日(土) 5日間
上映予定の作品は
「東海道四谷怪談」「木乃伊の恋」「吸血鬼ノスフェラトゥ」「魔女」「小人の饗宴」「荒野のダッチワイフ」「血を吸うカメラ」「アリス」「赤ちょうちん」「陽炎座」
そして特別上映「KINTOKI」 種村さん主演?のレア物です。
料金は1200円/アテネフランセ文化センター会員800円
アテネフランセ文化センター
東京都千代田区神田駿河台2-11 アテネフランセ4F
電話 03-3291-4339
詳しいプログラム等は下記アドレスにてご確認下さい。
http://www.athenee.net/culturalcenter/
オポッサムと豆
頭蓋骨の中で からからと鳴るのは豆粒
オポッサムは二十五個 スカンクは三十五個
アライグマは百五十個 アカギツネは百九十八個
コヨーテは三百二十五個 オオカミは四百三十八個
北アメリカの雪の原野で
シートンは言う
オポッサムは救いがたい
小さな豆が二十五個しか入らない頭蓋骨なんて
何を考えているのか
森の中で出会うと 突然眼を閉じて
眠り出す 何時間でも 死んだふりをする
狩猟で暮らした祖先たちにとって
闘うことを知らない獣は はじめてだった
眠ることが闘いだなんて
ケンタッキーの冬
叔母さんの家のかまどの横で寝ていた
オポッサム一頭
頭をもたげて 雪降る野に出た
七日後
夜の台所の扉をひっかいて
十頭のオポッサムが戻ってきた
叔母さんは考える
暖かさについて
仲間に伝えることができる言葉について
オポッサムはオポッサム語で
かまどの横で寝続ける十頭
頭蓋骨の大きさに何の意味がある
豆が何個入るかなんて
「現代詩手帖」二〇〇二年一月号へ掲げられた佐々木幹郎さんの詩の無断掲載です。横書きの詩は一切読まないと公言してはばからない、そのご当人の詩を横組みで掲げるのですから、叱責を受けるのは覚悟のうえ。無謀を承知で敢えて掲げたのは他でもない。一読、感嘆を久しうしたからである。この詩を読んで佐々木幹郎さんの才能に目を見張らないものに詩を語る資格はない。吉岡実さんの「僧侶」を想わせる寓意詩であり、花田清輝の「泥棒論語」や「鳥獣戯話」を彷彿させる。現代詩のひとつの到達点、謂わば「婉曲」の極致を示唆してあまりある傑作だということを特筆大書しておきたい。
文中「死んだふりをする」と著されているので、対象になったオポッサムはキタオポッサム。アメリカ合衆国からアルゼンチンに分布するドブネズミに似た有袋類。水辺の森林を好み、尾をたくみに枝に巻きつけ高いところへ登りたがる。夜ともなると腹を空かしてちまたを徘徊、果実、小鳥、卵など口にはいるものは手当たり次第。ひどい空腹は強度のヒステリーをもたらし、ときにニワトリを襲いもする。体は白から灰色だが、特に腹の黒い奴が高級官吏をつとめる。きっと九頭の仲間を連れ帰ったオポッサムは墨田区長なみの太っ腹かつ親分肌のオポッサムと思われる。
コモリネズミ、フクロネズミとの別名を持つが、これもお得意の韜晦がなせる業。子守の名称を冠せられたのは荒淫の結果であって、実は腟と子宮をふたつずつ併せ持つ名うての色魔。真獣亜綱と異なり、大脳半球を結ぶ神経路の脳梁がないため、性欲が満たされないときには癇癪を起こす。この脳梁の切断を誤解したのがフロイト。ヒステリーの治療法に脳梁の切断を選んだとき、彼の頭にあったのは英語の「play opossum」であって、意は「死んだ、眠った、忘れたふりをする」である。一方、アメリカ‐インディアン語の「オポッサム」には「癇声を発するネズミ」すなわち「こけおどしのあかんたれ」の意が含まれている。さすがのフロイト大先生もネイティブ・アメリカンにまでは思いが至らなかったようである。
ベネズエラからアルゼンチンに生息するミナミオポッサムとのあらがいは南北朝の闘いにも似て、アメリカ両大陸を股にかけての歴史上でも前例のない動乱の世紀であった。などと書き出すとはなしは長くなる。次回は、頭蓋骨の中でからからと鳴る二十五個の豆粒の註釈を試みたいと思っている。
一考さんが引いておられる佐々木氏の詩、わたしも素晴らしいと思ひます。久しぶりにいい詩を読んだといふ感じがしてゐます。オボッサムと豆といふとりあはせが何ともいへません。もともと現代詩にはくらい私ですが、こんな現代詩があるのだと驚き、かつ感嘆を久しうした次第です。一考さんと私の詩の好みは存外似てゐるのでせうか。それはそれですこぶる嬉しいことですけれど、今回は佐々木幹郎といふ、昔から活躍してゐる詩人がひときは優れた詩人であるといふことを再確認できたことだけでも、一考さんにお礼を申し上げたく思ひます。これは決して追従のたぐひではありません。天野忠にも通じるこの詩の世界は、私の愛してやまぬものです。先だつて佐々木氏は、ですぺらでお見かけしましたが、生来人見知りする私ゆゑ、ご挨拶もいたしませんでした。そのことを今更に悔やんでをります。
イギリスで出版されているテイスティング用の解説書がわが邦でも売られています。「ワインディスカバリー」がそれで、セット内容は香りの素(40種類)、ガイドブック(英語版及び日本語要約版)、ワイン用テイスティングシート50枚です。
ワインの香りを構成する40種類のアロマがそれぞれ小さいプラスチック容器に収められ、その香りをもとにテイスティングをしていくと、ワインの品種、産地、熟成度等がわかってしまう優れものです。
もともとワインの勉強をする方のために開発された商品ですが、モルト・ウィスキーやコニャックの香りを構成するアロマも多数含まれていますので、広い意味での「お酒」の香りを表現なさる方にもご利用いただけます。価格は1万円ちょいですが、いかがなものかしら。
ついでに、その40種類とやらの紹介です。果てがなくなるので註釈は付けません。それにしても、これだけで酒の香りが片付けられた日にはたまったものではありません。もともと私はソムリエとかテイスティングシートとかいうものをまったく信用していないものですから、あくまでご参考に。
☆花の香り
1 すいかずら
2 ローズ
3 すみれ
☆動物系の香り
4 琥珀
5 猫のおしっこ
6 皮革
☆植物系の香り
7 松
8 トリュフ
9 干草
10 タバコ
11 マッシュルーム
☆濃厚な香り
12 バター
13 ヘーゼルナッツ
14 蜂蜜
15 キャラメル
16 紅茶
17 チョコレート
☆香料系
18 ペッパー
19 甘草
20 シナモン
21 バニラ
☆人工の香り
22 フルーツ飴
☆果物の香り
23 グレープフルーツ
24 バナナ
25 カシス
26 アプリコット
27 ピーチ
28 ライチ
29 ラズベリー
30 レモン
31 アップル
32 マルメロ(ナシ科の果樹)
33 ストロベリー
34 プルーン
35 イチジク
☆ワインには相応しくないとされる香り
36 硫黄
37 コルク
38 カビ
39 ピーマン(ししとう)
40 洗剤
高遠さんへ
昨夜はありがとうございました。結局、間村さんと夜明けまで飲みました。菊地さんがあんなに遅くまで飲まれたのもめずらしく、装丁の大御所の揃い踏みとなりました。
詩の要諦について貴方の貴重なご意見をうかがえたことに感謝。ありがたく思っております。かねてより、堀口大学の訳詩における文体の妙味にはこころ惹かれるものがあります。対象に即してあそこまで文体を遣いわける柔軟な姿勢におどろかされるのです。上田敏などにはじまる日本の近代詩は朗誦に重きを置いてきました。蒲原有明、薄田泣菫、伊良子清白、北原白秋、萩原朔太郎、日夏耿之介等々、訳詩だと山内義雄、村上菊一郎、齋藤磯雄と、これまた枚挙に遑がございません。
日夏耿之介の例を持ち出すのが手っ取り早いと思われるのですが、日夏の詩は朗誦には打ってつけなのですが、あの固着した佶屈な文体でいろんなものを翻訳されると読み手は困惑するばかりです。翻訳という点を考慮するにせよ、さまざまな個性を持つ作家達の詩を同一かつ同質の日本語に置き換える、その無謀と云いますか、思慮のなさに呆れ返るのです。その点、堀口大学には矢野目源一を想起させる歌舞音曲の響影からプルーストを意識したであろうポール・モーランの訳に至るまで、おびただしい文体への配慮と(こだわり)の選択がなされています。そこには私の好きな婉曲への嗜好があるのです。迷い、逡巡、屈折、立ち徘徊る、どう言い換えてもよろしいのですが、堀口大学の「伸縮自在な発想」の核には「暫定」というべきものへの偏愛がごろんと横たわっていたのではないか。それを私は思想と呼びたいのです。
moondialさんへ
カラオケボックスなるところへ郁乎さんに連れられてはじめて行きました。酔っ払って飲み屋で唄うのはよくあることですが、カラオケという中途半端な風俗が嫌で、なんとなく避けてきたのです。(物議をかもすので3行略)でも、一度行ってしまえば何度行っても同じです。先週も芳賀さんやなべさんの菜穂ちゃん共々あさぼらけの新宿を徘徊、行き着く果てはカラオケ屋でございました。菜穂ちゃんはピアノの弾き語りが達者なひとで、福島では私も四十数年ぶりにピアノを弾く真似をさせられました。指が動かず連弾とはいかなかったのが残念ですが。
昔、神戸の行きつけの店は私の好きな織井茂子の曲をたくさん用意していたのですが、カラオケにはほんの五、六曲しか収められていないのですね。戦時下の和製シャンソンがまったく含まれておらず、悔しいおもいをさせられました。それにしても、カラオケボックスは狭いところですね。声が響いてしまうので、菜穂ちゃんも私もマイクなしで唄いました。
ご託を並べたのは他でもない。ジャズに飽きたのでタンゴとファドのCDを送っていただけませんか。あなたから頂戴したティノ・ロッシがあまりによかったのです。オペラでいうカウンターテナーですが、あの哀歓には魅せられました。老後はセンチメンタル一色でゆこうかと思っております。
母の痴呆は日を追ってひどくなっているようです。そちらに詳しいヒデキさんからいろんな知識を教わったのですが、やはり姉まかせ、姉からはきつい叱責を受けました。否応なしに神戸へ帰らねばならないようですが、このままだと私自身運転中に突然ボケるかもしれないほど、追い詰められています。
すぐにメールの返事をするのを「ピンポンメール」と言ひ、避けるべきものと伺ひ及んでおりますが、一考さんのお言葉に、俳諧風にいへば何かまた「附け」たくなりました。またぞろ下らぬことを記すのをお許しください。
一考さんの言はれること、実は私も感じてをりました。原文で読めばいつそ簡単なのに、あるいは俗語や日常語と地続きといふことが尠くないのに、日本語の訳文だけ妙に威儀を正して裃を着てゐるごときものが貴しとされてゐた時代がたしかにありました。しかし、堀口大学の翻訳は、まさしく一考さんの仰せのとほり、融通無碍で、いつまでも手許において飽きることがありません。先日『月下の一群』の三つの版を揃へたのもさういふ思ひからでした。ただ、不思議なもので、これは私の狭量のせゐでせうが、エッセイであれば、堀口大学より日夏、日夏よりはるかに泣菫の方が飽きが来ません。堀口大学は翻訳とエロチック詩があれば私としては言ふことはありません。括弧をつけて補足しておきますと、泣菫『白羊宮』の「わが故郷は日の光蝉の小河にうはぬるみ」で始まり、「かなたへ君といざかへらまし」のルフランを持つ「望郷の歌」は「朗誦に重きを置いた」ものですが、それにしても舌で転がすだけで何と気持ちのよい詩だらうと思ひます。「ああ大和にしあらましかば、/いま神無月」も同様に心地よい朗誦向きの詩ですね。日本の詩人の話を始めるとそれこそ際限がないので、ここにて筆をとどめますが、もうひとつだけ括弧に入れて附けくはへます。それは浄瑠璃の言葉のみごとさです。といふより、すぐれた大夫の語る義太夫は凡百の詩など吹き飛んでしまふほどこちらの魂に訴へかけてくると申した方がいいでせうか。現今では竹本住大夫師のみ。すでに鬼籍に入られた方では、越路大夫、山城少掾、四世津大夫など。とくに住大夫師と越路大夫(こちらはCD)は聴けば聴くほど、至高の境地にあるやうに私には思はれてなりません。住大夫師が何年後かに引退なさったら、あとに一体誰が続くのか、まつたく見えない現状をまともに考へるのが恐ろしくて、ひたすら住大夫師の公演を追ひかけ、越路大夫さんのCDを聴いてゐるといふのが偽らざるところです。
一考さんへ
御母堂の病気、嘸かしご心配でしょうね。私にも経験がありますから貴兄のご苦労は良く分かります、お察し申し上げます。しかし、私の経験からすれば、案ずるより産むが易しですよ。出来ないからと後回しにすると、そのツケは倍にも三倍にもなって返ってきます。一度などは包丁を振り回された事もありましたが、貴兄も早急に出来得る限りの事をしてさしあげれば、事は意外と簡単に解決しますよ。微力ですが、何か私にお手伝い出来る事があれば遠慮なく仰ってくださいね。
なんと、カラオケボックスですか...私は遠慮させていただきますが、ミル嬢は仲間が増えたと喜んでおりますよ。 しかし、一考さんが弾かれるピアノ曲って、多くの女性を失神させたアントン・ルービンシュタイン作?とも言われている、あの超有名曲なのでしょうかね。貴兄がピアノを弾かれるとは知りませんでしたねえ。それに、「老後はセンチメンタル一色」って、何を今更、貴兄は若い頃からセンチメンタル一色でしたよ。
「タンゴとファド」をご所望とのこと、「タンゴ」は今将に明石町のお偉い先生から個人授業を受け賜っているので(お仕事の邪魔ばかりして申し訳なく、貴兄からも御礼の程を宜しくお伝えくださいね)、センチメンタルで素敵なのが目白押し、しかもほぼ毎週の様にストックも増え続けておりますから、特にセンチな目白を選んでお送りいたしましょう。
注:超有名曲=「猫踏んじゃった」
私、まだ学生なんだけど結婚してるんです。勢いとノリで(笑)結婚しちゃって最初のうちは良かったんだけど ・・・やっぱりまだまだ遊びたいなぁって。 だから旦那がいないときにこっそり会ってくれる人募集します! もちろんエッチもアリで(照)心も体も満たせる秘密の関係になれたら嬉しいです(*^_^*)
川上史津子です~ 来週イベントが2つあります!
平日ですが是非ゼヒ遊びにいらして下さい♪
*5月25日(火)@横浜山下町CLUB LIZARDでの
クラブイベントに参加します 出番は深夜1時頃を予定
http://www.fad-music.com/club_lizard/index.html
*5月26日(水)「新世紀トンデモ短歌会2」
@新宿ロフトプラスワン(新宿区歌舞伎町1-14-7林ビル
B2 03-3205-6864)開場18:30開演19:30
唐沢俊一プロデュース 出演:笹公人・川上史津子
皆様からの短歌を募集しています 優秀作には賞品も!
詳細はロフトHPにて
http://www.loft-prj.co.jp/PLUSONE/
*ニッポン放送のインターネットラジオ
『ブロードバンドニッポン』に出演致しました
連載中の携帯小説『恋する放課後♪』の朗読&トーク
「エロ短歌」創作の秘密を語ってます 30分弱のOA
宜しかったらお付き合いくださいませ~
http://www.lfx.jp/ondemand/a_300.php?cid=29
現在発売中の「銀花」夏 第百三十八号(文化出版局)に装幀家の間村俊一さんの小特集「間村俊一の装幀と俳句と鉛筆画」が掲載されています。
「ちょっと格好良すぎるんとちゃうん」という声もありますが(誰やそんなこと言うのは、私じゃないです)、素敵な記事になっています。間村さんってただの酔っぱらいじゃなかったのね。堀江敏幸さんの一文も良いです。是非書店で手にとってご覧下さいまし。
展示会のお知らせです。
「手づくり木工家具 大竹収の世界」
「北アルプスの麓・長野県穂高町で、
木工家具をつくり続けてきた大竹収。
詩人佐々木幹郎のプロデュースで、個展を開きます。
代表作「Cat」と名付けられた椅子を中心に、
しゃれたメモリアル・ボックス、不思議な木組みの箱、
ユニークな木の湿度計、ウイスキー樽のランプなど、
秘蔵の作品の数々と、新作を紹介します。
小さなギャラリーで、手にとってご覧ください。」(案内チラシより)
先日、「Cat」椅子に座ってきました。木の肌触りがすごく滑らかでやさしく、おもわずゴロニャンと椅子の上で丸くなりたくなりました。佐々木幹郎さんはこの椅子に座って詩作に励んでいらっしゃるのだろう、いやきっと気持ちよくなって居眠りしているに違いない・・・。
企画:佐々木幹郎
会場:AU HASARD(オ・アザール)
東京都世田谷区等々力2-15-17
TEL 03-3705-9262 FAX 03-3705-3909
東急大井町線尾山台駅より徒歩3分
E-mail mikuriya@tc4.so-net.ne.jp
会期:2004年6月4日(金)~13日(日)
開館時間:13:00~19:00
オープニング・パーティー 6月4日(金)18:00~
詩の朗読コンサート 6月12日(土)18:00~
大竹さんの作品や、展示会場の地図などは下記のホームページで見ることができます。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~woodwork/
覚えておいででないと思いますが、何度かお店を尋ねたことのあるものです。如月さんの掲示板に書いたことの再掲なのですが、お許しください。
さきごろ、「コンテンツ法」というのが成立したそうです。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20040528i313.htm
法律の詳細を読んでないのですが、ざっと記事を見る限りは、既存の既得権益の強化のように読めます。
どうも、ここ最近、急激に著作権法および関連法による消費者(?)への圧迫が強いように思うのですが、これは、いったいどうしたらよいのでしょう。例えば、著作権の保護期間というのが、作者の死後50年ということですが、これは現在の情報の流れのスピードからいったらほぼ永遠といっていい長さです。一個人が生きている間に切れることすらないかもしれないくらいです。それこそ、保護期間は初出から20年でいいと僕個人は思う位です。
そこで、既存の著作権保護対象者に近いみなさんにお聞きします。
・著作権保護、コンテンツ保護はどれくらいの期間あるべきか
・消費者(読者、リスナー、視聴者)にやって欲しくない行為はどんなことか
・既存の著作権法が一切なくなったとして、そこから資本主義社会でやっていけるだけの利益をあげるにはどうしたらいいか、また、それは可能か
・本を一冊著作者のことわり無しにまるまるコピーする行為をどう思うか
・300ページ程の本を書いたとして、それを勝手に電子媒体にし、インターネット上にあげるなどの行為をどう思うか
以上、お目汚し、失礼しました。
持病が悪化、今年に入ってからはまったくバイクに乗られない日々が続いてきたのですが、今週の月曜日と火曜日にとうとう寝込んでしまいました。私が休んだ日にご来店くださった方にお詫び申し上げます。
水曜日にジャパン・アヴァンギャルド展のポスター搬入があり出店、状況劇場の犬狼都市と少女都市、天井桟敷の身毒丸と奴婢訓と邪宗門の五点が壁面に飾られました。少女都市が上演された69年12月前後は西荻窪の秋葉荘に住んでいました。状況劇場にいた大月雄二郎さんが借りていたアパートに潜り込んだのです。大月さんが20歳、私が22歳、文化庖丁と文化鍋、文化式魚焼き器等々を購入、焼き魚を食したいとの大月さんの期待に応えて秋刀魚を買い、西荻窪を煙に巻いておりました。少女都市の上演に関するトラブルの数々は四谷シモンさんの「人形作家」に詳しく著されていますので、ぜひお読みください。また、12日と26日の両日、新宿の「ナジャ」で安保由夫さんのライヴがあり、シモンさんがゲストとして参加、5曲ほど唄われる予定です。
60~70年代の作家、舞踏家、役者、編集者の表情にははにかみがありました。消え入らんばかりの夕日のような輝きと明るさに彩られた不良少年少女のはにかみです。彼等はひとの帰属や立ち位置と称するところのもの、すなわち権威や権力を刎ねつけてやまなかった異端の人々でした。右翼も左翼もありません、彼等みんなが革命を必要とし望んでいたのです。私たちが敵対したのは現状に甘んじ、精神のあり様を保持しようとする保守反動の輩でした。権威を拒むとは、他者のそれを突っ撥ねる以上に自らの権威や名声を固辞することが必要になります。その道のプロになるという、謂わば生活の保障を退けるわけです。巷の評価、他人の好意に対して冷笑を振りまくのですが、その冷笑がもたらす苦さのなかに照れ臭さが、含羞があったように思うのです。つなぐ手のかすかな湿りに後ろ髪惹かれながらもデスペレートに折り屈む、そんな屈折のはたてに圏外文学があったと思います。そういった圏外文学の徒花のひとつひとつに形を与えたいとの願いを持って出版社を興しました。それ故、編輯が生業の一端になりかけた時、私はご免を被らせていただいたのです。
以上、笹目さんとの度重なる晤語によって、跋扈する「前衛」を想い起こす機会を得たことに感謝。今回の企画は桑原茂夫さんと笹目浩之さんの尽力になるもの、同時に上梓された「ジャパン・アヴァンギャルド・アングラ演劇傑作ポスター100」もご両人にて編まれました。「ですぺら」にも在庫が御座いますのでどうかよろしくお願い致します。
ゆきちさんへ
・5項目挙げていらっしゃいますが、著作権は商標登録同様、期間に制限を設ける必要があるのですかと、お聞きしたくなります。盗用を目的としないかぎり、他人様の著作権が100年であろうが1000年であろうが、どうでもよいではありませんか。もっとも、死後の金の分配など当人の与り知らないことであって、それこそどうでもよろしいのですが。
・消費者(読者)にやっていただきたくない行為は一に万引き、二に破損、三に焚書です。この項目に直接の関係はございませんが一言。歴史に真実がないのと同様、私にとっては事実関係などどうでもよいのです。例えば書物に函があろうがカバーがあろうが帯があろうが、さような瑣末なことこそネット上に委せておけばよろしいかと。情報が情報であるかぎりにおいて、それはなんら意味を有しません。情報が読み解かれ、再構成されたとき、はじめて情報がそのひとの肉声に変態するのであって、それを掻っ払ったときのみ咲嘩誕生となるのではないでしょうか。私が「一に万引き」と申しましたのはそのことで御座います。
・著作権の有無に関わりなく、文章を著すときの元手(資料代)が取り戻せるほどの印税、もしくは原稿料を頂戴できるような売れっ子作家とお付き合いが御座いません。と申すよりも、執筆はすべて持ち出しであって、それで飯を喰うなどという夢をかなえられたお方は私のまわりにはいらっしゃいません。と、ここまで書いてこのままだとご立腹なさる方が約一名私のまわりにいらっしゃることに気づきました。でも、なんとか日々のおまんまには不自由せずとも、蔵がたったとは聞き及んでいないので、まあいいか。
・「本を一冊著作者のことわり無しにまるまるコピー」しようがしまいが、そのひとの勝手。ただ、それを別人の名前で公表すれば問題でしょう。引用は自由ですが、無断盗用は困ります。手間隙かけて地ウィスキーを買ってきたのに中味がサントリーだったでは笑えませんもの。
・電子媒体の将来は買いますが、電子媒体が活字媒体に取って代わるにはまだ数十年は掛かると思います。私のパソコンには標準辞書以外に35万項目のユーザー辞書が登録されていますが、対応するフォントはKandataとHabianとMojikyoのみ。そのフォントを除くと人名すらろくに出ないのですから話になりません。大衆小説ならともかく、300ページの本を著したからといって、それがインターネット上にあがるのは私の生前にはとても無理かと思われます。だって、外字に対応した閲覧ソフトすら存在しないのですから。当分は電子媒体と活字媒体、すなわち情報と文学の棲み分けが続くのでは。
高遠さんへ
「エッセイであれば、堀口大学より日夏、日夏よりはるかに泣菫の方が飽きが来ません」なんの異議もございません。大学についてなにか書きたくなったのは単なる天邪鬼とお思い下さい。
じつは去年末、浄瑠璃について文章を書かされました。三河国矢矧の十二段草子についての短いものだったので引き受けたのですが、冷や汗が出ました。一連のこの種語り物の代名詞となった作品であり、また舶来の楽器三味線について触れてくださいとのこと。三味線ならいささかの資料はあると高を括ったのが運の蹲。菽麦を弁えずとはこのことで、いくら飯の種とは申せ、去年はひどい為事をやまのように致しました。もう少しはやく識っておればご教示をお願いしたのですが。
一考様
このところ野暮用重なり、なかなかお邪魔することができませぬが、ご病気と伺ひ、案じてをります。一日も早いご本復をお祈りしてをります。ときにはゆつくりお休みください。薫子さんはそのときはたいへんでせうが。
浄瑠璃について書かれたご高文、ぜひに拝読いたしたく。
私など何もわからずにただ住大夫師の義太夫に涙してゐるだけのこと。浄瑠璃の奥深さはうすうす感じるものの、詳しいことがらについてはいまだに不案内のままのていたらく。教へを乞ひたいのはわたくしの方です。
追記1
どんな書き込みにも誠実にお応へになる一考さんに頭が下がります。ときには無視するしかない代物もありませうに。わたくしの書き込みのやうに。
追記2
齋藤貴男『「非国民」のすすめ』(筑摩書房)、お読みになりましたか?近頃読んだなかで最も共感した書物です。かういふジャーナリストがまだゐらしたといふことに、救はれた思ひです。もちろん辺見庸さんの著作も見逃せません。情報に疎いのですが、お元気になられたのでせうか。
moondialさんへ
もっか、三種類のユーザ辞書を拵えて使い分けています。そのうち、最低限必要な3.9MB-160572項目の辞書を送りました。ATOK12-13の出力テキストですから、EGBRIDGEでそのまま読み込めます。ただし、EGBRIDGEでユーザー辞書を拵えるのは至難のわざです。健闘を祈ります。
ベージュのG3はOS-10.1.5とOS-9.2.2までの対応です。ベージュのG3にOS-10.2が可能と聞き試してみましたが、G2にOS-10を入れるのと同様、機能に若干の制限がかかります。
そしてOS-10.1.5対応のATOKはなさそうです。現在用いているATOK13はOS-9.2.2に対応する最終バージョンで、ATOK14はOS-10.2、ATOK15はOS-10.3の専用バージョンです。要するに、OS-10とOS-10.1で使用可能なATOKはないそうです。「ないそうです」と書いたのは伝聞であって、私が試したわけではないからです。
ことえりの変換能力が低いのは辞書の非力に原因があります。従って上記の16万項目に記号を500ほど追加してやればATOKと変わらない能力を発揮します。またEGBRIDGEと違って、ユーザ辞書の容量に限界がないので助かります。言い換えれば、ことえりは潜在能力の高い入力ソフトだと云えます。ただし、学習能力ではATOKに劣ります。
自宅のエプソンLP1500ARTがOS-10に対応していないのもショックでした。対応は2200
以降のモノクロレーザープリンターに限定されます。それやこれやで、OS-10.1.5をインストールしたものの拙宅ではなんの役にも立たないのです。
Kandataの入手によって、OS-9.2.2の上でひらぎの同様、第四水準まで出るようになったことがせめてもの救いでしょうか。Kandataをはじめ、フォントと格闘なさっている方々には頭が下がります。
このところ新しい類語辞書が三点ほど上梓されましたが実用性はまったくありません。角川の類語以来、すべての辞書がジャンル別になりました。中国語のようにイロハがなければジャンル分けも仕方がないと思うのですが、日本語にはあいうえおやイロハがちゃんと存在するのです。ジャンルを超えた其他の項目が全体の過半数を占めるようになればまだしも、類別優先で棄てられてゆく項目のなかにこそ私が識りたい熟語があるのです。実用性から判断するに、東京堂の類語辞書がいまなお、もっともすぐれた辞書だと思います。
その東京堂の類語辞書の一端をこれから当方のユーザ辞書に加えたいと願っているのです。お送りしたユーザ辞書にもささやかですが類語辞書の要素を含ませています。ことばによっては変換でトチ狂うかもね。でも、使い慣れると便利ですよ。
ひろさんへ
店はダイヤル・アップで駄目ですが、拙宅から891Kの圧縮ファイルが問題なく送られました。ウェッブサイトに繋ぐひまがあれば美味な日本酒でもちびりちびり呑んでいる方が嬉しいのです。従って、必要なフリー・ウェアーなどは神戸のムーンさんからその度に送っていただいております。そうした時にファイル分割ソフトのUploadHelper04bFとファイル結合ソフトのCatFiles1.23b(ppc)Fが役に立ちます。もっとも、そのソフト自体もムーンさんから送られたものなのですが。
ところで、あなたから頂戴したウォッシュレット、先月連休の末日に設置したのですが、八面六臂の大活躍でございます。主治医の山崎さんから頒けていただいた薬剤とともに、もしなければ今頃は大変なことになっておりました。たしか夾竹桃の花ことばは危険、坐薬を打ちつつウォッシュレットを抱き締める日々がやって来ようとは。バイク乗りにとっては最悪の日日草、失意の五弁花がケツの穴に咲いたようでございます。
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