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2月頭にマッカランからファースト・エディションが頒されました。10年もの、58度のカスク・ストレングスです。過去の100プルーフより、アルコール度数が高くなり、香味も深くなりました。しかも、初回は1リットルボトルによる頒布です。ボトルは大きければ大きいほど、香味はよりこなれたものになります。
例によって、ヘレス地区のシェリー樽を熟成に用いていますが、今までのマッカランと比して赤みが鮮やかになりました。香りから推すに、オロロソのクリームかと思われます。通常、ダーク・シェリーの樽を熟成に用いると、ラスト・ノートに渋みが残ります。本品は10年もの故、そこのところが上手くクリアーされています。
ですぺらのコレクションはボトラーが中心ですので、あまりオフィシャル・ボトルは褒めないのですが、本品は実に結構なエディションだと思います。売り出しの最初のボトルは特に美味なもの、どこかで見付けられた時は是非購入なされることをお薦め致します。
ですぺらの開店当初、じゃこ飯を置いていました。飯を炊くのが面倒なのでやめたのですが、問い合わせが多く、じゃこの佃煮の造り方を一言。
ちりめんは卸で2500円/?が適当です。まず、ちりめんを油で十分に炒めます。次いで、同量の水と酒を浸るまで加え、灰汁を取ります。そこへ同量の濃口醤油と砂糖を加えて煮詰めます。最後に有馬山椒を加えて出来上がり。
ちりめんが高ければこうなごでも結構ですし、飯を主とするなら甘めに、酒を主とするなら砂糖を減らして醤油を増やし、やや辛目に仕上げるのがコツと申せましょうか。
有馬山椒は東京ですと「なり駒」のものが美味です。デパートになければ、当店の一階の食料品店でも売っています。200グラムの瓶入りで1000円から1200円ですが、一回に作るちりめんが200グラムなら、4~5回分に相当します。その辺りのスーパーで200~300円で売っているしその実のたまり漬け等を加えると、更に有馬山椒の使用量を減らすことが可能です。
冷蔵庫ですと半年は大丈夫なので、突然の客人に重宝致します。家で京都の割烹の味を愉しんで下さい。ちなみに、そこに大量の糸鰹を加えますと、ちりめんに限らず、如何様なる佃煮にも対応可能です、試して下さい。
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