ですぺら
ですぺら掲示板2.0
2.0








リスタート  | 一考    

 胸骨が痛くて車に乗られない。おそらく冷え込みだと思うのだが、あまりに痛い。車を買うのを急ぎすぎたようである。警察へも行かれなくて、まだ車庫証明すら取っていない。
 明後日は大事な血液検査がある。毎週の血液検査と異なり、今後のわたしの身の振り方にかかわってくる検査である。事故後、車に乗るのが怖くなって、常にバスと電車を用いている。明後日も電車で戸田へ行く。

 何時も使っているUSBメモリが炎上、掲示板に関する一切が這入っていたため、困惑している。炎上とは燃えるように熱くなったの意、全く再起不能である。困惑とは何年にも及ぶ書き込みのすべて(未発表を含む)が収録されていた。例えば、中村勘三郎氏の死に関し、疑問が多々あった。そうしたことを書きなぐってい、後から整理して掲示板に載せていたのである。
 そうした疑問、書き込みのすべてが失われた。残念に思うならコピーを残しておけばよさそうなものだが、後悔先に立たず。まあ、わたしの人生のようなもので、常にリスタートを繰り返している。その度に一から人生を遣り直しているので、同じことかと思う。


投稿者: 一考      日時: 2012年12月11日 16:23 | 固定ページリンク




放射線  | 一考    

 事故から一箇月経った。折れた箇所はやはり痛い。腎不全とは骨粗鬆症だということ、骨粗鬆症にとって骨折がそう簡単に治るはずがない。くっつくべき骨のエキスがどこを絞っても出てこない。昨日、周さんが来、やはり肋を折ったが一箇月は仕事も出来なかったとか。周さんが一箇月なら今のわたしには二箇月は必要かも。
 腎移植の折に接着剤を用いた。真皮を縫い合わせて表皮をボンドでくっつける。この方法で骨の接着もできないものか。太い注射針で折れた箇所にボンドを注入する。医師に云ったところ、治療として確立していないが、可能だろうとのことだった。だろうではなく、懸命に模索していただきたいものである。
 ところで、みさとの病院でレントゲン撮影の折、身体が静止しない。免疫抑制剤のせいで震えが止まらなくて申し訳ないと技師に伝えたところ、手伝いましょうとわたしの身体を押さえつけていた。CTもそうだが、わたしのせいで余計な放射線を多量に浴びさせてしまった。


投稿者: 一考      日時: 2012年12月09日 02:07 | 固定ページリンク




リハビリテーション  | 一考    

 「残存機能」で「今回の入院でリハビリテーションの世話になったが、こちらは残存機能の鬩ぎあいだった。患者はわたしを含めて一人残らず障害者で、最初は目のやり場に困った」と書いたが、この機能は足がないとか手がないといった単純な問題を示唆しているのでない。脳の損傷による機能不全は個体によってまったく異なり、瞽、唖、聾などという既存の概念で括るわけにはいかない。のんちさんの云う「大学で学んだものは、ほとんど現場では活用できない」との理由はそこにある。学校教育の限界は概念から離れられないところにある。もっとも、概念を教えるのが大学教育ゆえ、どうにもならないが。
 俗に心身と云うが、心と身が別々に存在するわけでなく、どこまでが心でどこからが身か、曖昧の海のなかへ打っ遣られたままである。ひとは常に有機体である。ひとつの有機体のなかに心があり、身があって綱を引き合うと同時に補完しあっている。身体であろうが、躯であろうが、躰であろうが、名辞はなんでも良い。要はひとは統一体だということである。
 光を音を失ったからと云って光や音との縁が切れるわけでない。音を失った作曲家をわれわれは知っている。要するに失われた機能を補完する新しい機能が生まれることがある。それは既知の機能でなく、まったく新たな機能である。そうした機能を引きずり出すための切っ掛け作りがリハビリテーションでないだろうか。あらたな機能の手がかりや機会、もしくはその原因や動機を究明するための学問でないだろうか。
 繰り返すが、リハビリテーションとは残存機能の確認でなく、失われた機能の復元でもない。復元できる機能もあるが、一度失われた機能は基本元には戻らない。そうではなく、新たな能力の模索であり、加えられるであろう新たな機能の探索にリハビリテーションの真骨頂がある。


投稿者: 一考      日時: 2012年12月07日 14:35 | 固定ページリンク




腎臓癌について  | 一考    

 自分のことなら詳しく書くが、ひとの病について書くのは躊躇われる。従って以下は一般論である。
 腎臓癌は大きく、小細胞癌と非小細胞癌の二つの型に分類され、早期発見が難しく、膵臓癌に次いで治療の困難な癌とされる。癌細胞の増殖が速い型が多く、また脳、リンパ節、肝臓、肺、副腎、骨などに転移しやすい悪性度の高い癌でもある。
 そのため、病状やステージに合わせた、適切な積極的強化免疫治療の実施が強く望まれる。

 Ⅰ期は、腎臓内だけで2.5cm以下であること。
 Ⅱ期は、腎臓内だけで2.5cm以上になっていること、少し大きいが腎臓から外には影響をしていないこと。
 Ⅲ期は、腎臓の静脈に浸潤しているけど、被膜は越えてない場合のこと。
 Ⅳ期は、遠隔転移をしている場合。

 腎臓癌の治療としては、腹腔鏡や内視鏡による部分摘出もあるが、基本としては腹部を切り開いての全摘出である。ただし、全摘出したとしても再発の可能性はすこぶる高く、術後のケアが必須である。前述したように、遠隔転移にはまず肺や肝臓への転移、次にリンパ節や骨転移などの可能性が高い。なお、腎臓癌自体には痛みはないが、骨転移に至ると激痛に見舞われる。
 摘出手術だけなら一週間から十日だが、それを超える入院の場合はサイトカイン療法や分子標的薬(ネクサバール)を利用した治療方法が取られている可能性がある。
 サイトカイン療法とは、「インターロイキン」や「インターフェロン」を用いる免疫療法だが、副作用が激しい。食欲不振、だるさ、鬱、肝機能障害などだが、これらについてはわたしの病気で何度も触れている。
 いずれにせよ、喫煙、飲酒、肥満、糖尿は最大の敵で、結果として食事療法も必要になる。繰り返すが、二年、三年、五年、十年といった単位で遠隔転移を起こす可能性が高い。腎臓癌で命を落とす理由はこの遠隔転移にある。


投稿者: 一考      日時: 2012年12月06日 23:23 | 固定ページリンク




残存機能  | 一考    

 前項で書く必要のないことを認めた。というのも、のんちさんからメールが這入っていたからである。mixi経由のメールだが、わたしはmixiを見ないので、随分と前のメールだろうと思う。メールは近況報告にはじまる。
 「4月2日に、病院でケアワーカー(ヘルパー)として常勤になりました。認知症のすすんだ高齢者の方が主な患者さまです。陰部洗浄、おむつ交換、いろうをしていらっしゃる患者さまのチューブをきれいにしてさしあげる業務、シーツ交換、清掃等、とてもやりがいのある仕事です。病院に入って気づいた事があります。それは大学で学んだものは、ほとんど現場では活用できないという事です。例えばこちらがやれ音楽療法をやりましょう、ピアノを弾いて皆で歌いましょうと言っても、残存機能が限られた患者さまには不適切ですし、音楽がきらいな患者さまもいらっしゃいます・・・」
 胃瘻と残存機能のふたつの言葉が目に染みる。このところの長期入院で患者とその人格の問題に心を悩ませてきたからである。健康は意図して手に入れるものではない。病とは意志力や精神力といったものが一切通用しない世界の出来事である。要するに、理不尽にはじまり、理不尽に終わる。震災と同じで、弁証法や思索を持ち込んだからといってどうこうなる種類の事象でない。鴨長明に倣って、自らの心の弱さを凝視告白するの他あるまい。
 わたしは胃瘻以外の陰部洗浄、おむつ交換、シーツ交換、清掃等を経験した。特に肛門の清掃にはいろんな意味で衝撃を受けた。そしてどうあっても健常者に理解されないのが、人格の最後の砦が排泄だという事実である。もちろん、排泄が人任せになったからと云って、人格がなくなるわけではない。ただ非常に大きな節目であり、変わり目だと思う。迂闊なことは書かれないのでこれ以上はやめる。
 今回の入院でリハビリテーションの世話になったが、こちらは残存機能の鬩ぎあいだった。患者はわたしを含めて一人残らず障害者で、最初は目のやり場に困った。かかる心中にのんちさんの現在があるかと思うと、いささか同情したくなる。

追記
 のんちさんへ、わたしのメールアドレスは掲示板の最下段で公開しています。今後はそちらをどうぞ。


投稿者: 一考      日時: 2012年12月05日 00:08 | 固定ページリンク




シェリー樽熟成の焼酎  | 一考    

 芋焼酎以外は焼酎にあらずといった風潮である。かかる固定観念がいやなのである。出自がなんであれ、旨いものは旨い。とりわけ、シェリー樽など芋焼酎には不向きである。芋であれ、麦であれ、米であれ、それなりの楽しみ方が幾通りもある筈である。
 最近発売された旨い焼酎を紹介する。
 熊本県の福田酒造から限定200本で頒布された蔵出し40度、7年シェリー樽貯蔵の米焼酎。題して「蔵の秘蔵酒」、容量500ml、頒価2,362円 (税込 2,480 円) 送料別、6本単位だと送料無用。特にお薦め。

 スペインより輸入したシェリー樽に長期間貯蔵した麦焼酎を福岡の光酒造が販売。題して「夢想仙楽」、40度、720ml。頒価2,553円 (税込 2,680 円) 送料別。装いが振るっている。

 しもん芋仕込み、さらにシェリー樽熟成の芋焼酎が熊本の房の露酒造から。題して「熟成倉岳」、容量1800ml、度数 25度、頒価2,581円 (税込 2,710 円) 送料別。

 上記はくまの焼酎屋の取り扱い、電話0966-24-5443。楽天からも取り扱っている。

追記
 くまのは焼酎の専門店だが、わたしの付き合いは古い。もっとも、わたしはモルトウィスキーの付き合いだが。九州中の珍しい焼酎を掻き集めてくる、その努力と店主の舌には狂いがない。


投稿者: 一考      日時: 2012年12月04日 17:21 | 固定ページリンク




糞の嘆き  | 一考    

 ミクシーに這入っている理由はある個人に頼まれたからで、彼によると掲示板に書き込んだ折にミクシーから連絡があるかららしい、他に理由はなにひとつない。フェースブックにも這入っているが似たものである。人から頼まれて這入っているのであって、わたしにとりたてての理由も必然性もなにもない。わたしはソーシャルネットワークにまったく書き込まないし、友人と思しき人からの申し込みも無視している。わたしはネット上の友人なるものを信じない。今までネットで知り合った人でわたしを震撼させた人などいらっしゃらない。どなた様も馬の骨、河童の屁の類いである、と糞が云うのだから間違いない。
 そのようなわたしにソーシャルネットワークは無用である。今年一杯で中断する。櫻井さんやおっきーさんが掲示板を拵えてくださったが、そうした個人的な厚意こそが大切なのである。ミクシーも一年以上開けてもいないし、メールの遣り取りも絶えてない。どうして形だけの友達が欲しいのかその理由がさっぱり分からない。友人などというネット上のお祭り騒ぎに踊らされて、わたしには千人の万人のファンがいると信じることの方が怖ろしい。人は孤独で淋しいものとの原点の確認こそ絶えざる問題ではないか。その孤独に変化を与え、色を添えるのが生活であり、家族だろう。それを否定はしないが、だからと云って原点を否定するのは如何なものか。

 ネットはつい最近まで存在しなかったし、わたしが携帯電話を持ったのはさらに新しく2008年、まだ五年にしかならない。あっても良いがなくても良い、どちらにしようかといまだに迷っている。そうした通信に頼らなくても、無数の知己を得てきたし、親友、盟友、戦友と思しき多くの友を得た。相手の顔を視、目を確かめ、酒を酌み返し、声を交わし、対話を幾度となく繰り返す。友というのはかかる手続きのなかから生まれ育むものだ、とアナログのわたしは思っている。


投稿者: 一考      日時: 2012年12月04日 10:44 | 固定ページリンク




ユリノーム  | 一考    

 尿酸値が10.2HHまで上がっている。それが理由で久しぶりにユリノームを頂戴してきた。毎朝一錠の服用である。朝は二十錠以上、服用する薬があって、一錠ぐらい増えたところでなんと云うことはない。ユリノームは副作用の強い薬である。痛風の特効薬だが、腎臓には最悪の薬であるそうな。当然、痛みが理由の服用は許されない。痛風の痛みだけならカロナールの類を薦められる。

 胸骨の痛みは日ごとに引いてくるが、ケンタンはまだ必要である。
 血液の状態はぼちぼち落ち着くはず、今月の半ばぐらいには良きにつけ悪しきにつけ、それなりの結果が出るはずである。その結果次第で引っ越しを引っくるめて後の動きが決まってくる。


投稿者: 一考      日時: 2012年12月03日 10:18 | 固定ページリンク




HLA  | 一考    

 移植はHLA( Human Leukecyte Antigen:ヒト白血球抗原 )が完全に合致しなければならないが、免疫抑制剤の発達によって6座すべてが合致しなくても移植に踏み切るケースが増えてきた。だからこそ、「experimental 」な治療とまでは云えないのだろうが、それは免疫抑制剤に潤沢な費用を遣えることが前提である。この消息は骨髄移植でも同じだが、腎臓と違ってHLA間の合致はさらに厳密に求められる。要するに、骨髄移植の場合は「experimental 」な治療だったと云えるのである。マイケル・ブレッカーを持ち出すまでもなく、多くのミュージシャンが、また近くは横須賀さんが造血幹細胞移植を経て白血病で亡くなった。
 それら移植は結果だけをみて失敗とも成功とも云えないところが難しい。ただ、移植であれ癌であれ、保険診療で間に合っているうちは軽微な病と云えようか。問題は保険診療の場を離れてからである。一概にはいえないが、癌に於ける延命治療は大方が保険外診療となる。数百万から数千万の金が瞬く間に消えてゆく。
 国民皆保険は市の特定検診、市の指定医療機関による定期予防接種と法定外予防接種、例えば肺炎予防球菌ワクチンなどで役に立っている。しかし、いざ病気になると保険治療はほとんど役に立たない。役に立つと思い込んでいるのは健常者だけであろうか。


投稿者: 一考      日時: 2012年12月03日 10:14 | 固定ページリンク




串カツ  | 一考    

 牡蠣フライが食べたくなって、大粒の牡蠣を大量に買ってきた。ついでに千葉産鰈の開きの良いものがあって、そちらも購入。日頃、アフリカの大型の熱帯魚を白身魚フライとして食している。たまには出自のしっかりした白身魚が食べたいものである。お陰で冷凍庫は一杯になった。
 明石の焼酎屋は串カツを置くようである。おでんよりはその方がよほど良い。それに串が必要なのかどうか、わたしにはよく分からない。あの串は資源の無駄遣いのように思われて仕方ない。
 掲示板で書いた記憶があるが、千本中立売のストリップ劇場の横に姉妹でやっている串カツ屋があって、生田耕作と足繁く通ったものである。鰈に大葉を巻いた串カツが人気で、今では当たり前の演出だが、当時はその大葉がなんとなく高級に思われたのである。極端に衣が薄いのも、大阪のそれと比べて高級感が漂ってい、塩や山椒で頂戴するのを常とした。
 串カツのソースについて訊かれたが、神戸の「ばらソース」については何度も書いている。2011年05月11日の「地ソース」をお読みいただきたい。


投稿者: 一考      日時: 2012年12月01日 21:50 | 固定ページリンク




ボルボ到着  | 一考    

 ボルボが届けられたが、警察、市役所、税務署、陸運局へ行くためにその車が必要である。昨日、外来のついでに戸田の林自動車へ赴く、強賠の名義変更である。とはいえ、車検証に「車の所有ならびに使用の実態は渡辺一孝である」との一筆と押捺、担当保険会社へ提出するのだが、これで明日から車に乗られるようになる。
 大きい車である。トヨタのセルシオより幅が70ミリ広く、95ミリ背が高い。その代わり、小回りがきかない。車両総重量は2噸に近い。各種安全装備が充実されている、運転席エアバック、助手席エアバック、サイドエアバック、ABS(アンチロックブレーキ)、トラクションコントロール、前席シートベルトプリテンショナー、SIPS(側面衝撃吸収システム)、WHIPS(後部衝撃吸収リクライニング機構付きフロントシート、DSTC(ダイナミック・スタビリティ&トラクション・コントロール)、IC/インフレータブルカーテン等々、このような車に乗るのは当然はじめてである。
 ボルボ固有のブレーキのことだが、S80のブレーキはフロントにアルミ製対向4ポッドキャリパーを装備している。出力が高くなれば、相応のブレーキが必要になる。申し分のない車である。


投稿者: 一考      日時: 2012年12月01日 19:27 | 固定ページリンク




見舞い  | 一考    

 明石から見舞いが来、それは嬉しいのだが、風呂へ這入れには困惑する。サイトメガロと骨折双方と折り合いを付けなければならない。たつて書けば、近所のスーパーから買ってきた烏賊の煮付けやチーズを喰えという。腎不全に罹った病人にいくらなんでも烏賊やチーズはないだろう。食事療法に関する本を読むからと彼女は持って帰っている。
 見舞いは見舞いであって、当人は好きなものを食せばよい、気を遣う必要はどこにもない。ただし、ひとに勧めるのはいかがなものか。風呂についても、東葛クリニックで看護師から五月蠅く云われた、「あなたは一人住まいだから、風呂には最大の注意を払ってください」「朝、あなたが来なければ、自宅へ走るのはわたしたちなのですから」と。この言葉には隠れてそっと泣かされた記憶がある。入浴中に発作が起きればそれまでである。そして発作が起きたこともある。軽い発作ゆえ、ことなきを得たが。
 隆さんに緑茶を運んで貰った。一日に最低一本は飲まなければならない、よって十本あっても一週間でおしまい、いくらあっても間に合わないのである。今のわたしに茶の類は運ばれない。明日、ボルボの持ち主が千葉市から三郷まで車を運んでくださる。ありがたい話である。最初は車庫証明の取得だが、一週間ほどで走られるようになる。これで買い物も自分でできるようになる。もう少しの辛抱である。


投稿者: 一考      日時: 2012年11月27日 18:47 | 固定ページリンク




腎センター  | 一考    

 普段女子医と書いているのは、東京女子医科大学付属病院のことである。その女子医の元病院長が東間さん、09年からは戸田中央総合病院の名誉院長である。彼が腎センターの生みの親であり、戸田で腎移植をはじめた張本人、今までに2000例の腎移植を手掛けている。同時にイタリアのジオスに乗るサイクリストである。
 失礼ながらわたしと同じく、足の短い方なので、シートチューブもピラーも控えめ。平日は10キロ、休日ともなれば50から100キロは多摩川河畔を走っている。ジオスはフレームの立ったかなりハードな自転車、かつ素材はコロンバスである。レイノルズの方がよろしいのでは、と思うのだが、彼にしてみれば大きなお世話であろう。イタリア車に乗るひとにはそれなりのこだわりがあるのである。


投稿者: 一考      日時: 2012年11月26日 16:08 | 固定ページリンク




ボルボ S80  |   一考

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 VOLVO S80のT-6 型式 GF-TB6284 排気量2,780 cc 走行距離は73,972 km 平成26年6月までの車検付き。
 T-6は2.8Lの直6エンジンをツインターボで過給したモデル、馬力は270から280、トルクは400 Nm、100 km/h到達時間は7秒を切る。全長4850(4660)、全幅1890(1760)、全高1495(1415)。括弧内は前の850の寸法。
 「クリーン・シティ・リムジン」と銘打たれた、ボルボのフラッグシップサルーン。排気量が大きくなった分、前の車よりさらに走ると思う。今回は名義変更、ナンバープレート取得、その他の事務手続きはすべて当方で処理する予定。
 ボルボでこれ以上の高級車はない、それにしてもやけくそである。胸はずきずき痛む。


投稿者:   一考  日時: 2012年11月25日 01:18 | 固定ページリンク




バリキサ錠  | 一考    

 サイトメガロウィルスが暴れまくっている。今回は前のように一筋縄で行きそうにない。
 エイズや癌、あるいは臓器移植で免疫力が低下するといろいろな感染症にかかりやすくなる。サイトメガロウイルス、カリニ原虫、カンジダ等々、ふつうなら感染しにくい微生物にまで侵される。
 バリキサは保険対応の薬で、サイトメガロウイルスの増殖をおさえる抗ウイルス薬。もう少し詳しく書くと、サイトメガロウイルスに直接作用する化学療法薬。ウイルスの遺伝情報をもつDNAの複製をじゃますることで、ウイルスの増殖をおさえる。DNAポリメラーゼ阻害薬とも呼ばれる。
 サイトメガロウィルス感染で起こる肺炎や肝炎、腸炎、食道炎、目の網膜炎などの治療に用いる。完治は難しいが、進行をおさえ病状を落ち着かせることができる。通常は一日二回、一回二錠らしいが、わたしは一日一錠服用している。一部の免疫抑制剤と抵触するようである。
 サイトメガロウィルスにかかって怖いのは肺炎だが、その胸のあたりが重く、痰が切られない、気道がいがらっぽく咳が収まらない。この咳が胸骨の骨折には最大の敵である。微熱はないが、日曜日から完全な下痢、体調管理がよろしくないと、また医師から苦言を呈されそうである。

追記
 カンジダ菌の増殖を阻害するフロリードゲル経口用は大量に用いている。保険対応外の免疫抑制剤を拒否したので、対応する薬剤でもって凌ぐしかない。


投稿者: 一考      日時: 2012年11月23日 22:15 | 固定ページリンク




痛みの種類  | 一考    

 ケンタン錠について書いた。ロキソプロフェンナトリウムだけあって、痛みに効く。効くが腎臓の状態が状態だけに、強い薬は控えるようにと瀬戸口医師から窘められる。一日二錠は欲しいところだが、もっか一錠以下で我慢している。以下と書いたのは痛みによって飲まない日もあるからである。
 いつぞや肋骨を二箇所骨折したときがあった。胸骨同様、呼吸の度に動くのでギブスが填められない。当時は若かったので一箇月で治ったが、今回はそうは行くまい。
 しかるに骨折である。胸部であれ、手脚であれ、指先であれ、似たものである。頭蓋骨の陥没ならともかく、直接命にかかわるようなものでない。要は怪我である。
 腎臓の移植手術で感じたのは痛みの鮮烈さである。昨今は内視鏡手術が普及し、摘出手術であっても三、四日の入院で済む。なによりも痛みがない。それと比して開腹手術は壮絶な痛みを伴う。できれば二度と経験したくないと思っている。

 瀬戸口医師からロキソプロフェンナトリウムとゲファルナートに変わるレバミピド(胃薬)を頂戴した。三郷の病院で交通事故なら健康保険は効かないと云われた。正しくは健康保険は無効だが、そこは目をつぶってということになる。瀬戸口医師にあちらの病院へはもう行かないと告げたところ、薬を手当してくださった。忝ない。


投稿者: 一考      日時: 2012年11月23日 21:22 | 固定ページリンク




MJQ  | 一考    

 このところジャズのCDを買っている。いかなる種類のオークションであれ、わたしは最初に自分が入札した上へ再入札することはない。従って、先週の日曜日に車でこれというものが出品されていたが、ことごとく外してしまった。
 車はともかく、CDで必ず外すのがMJQである。海外では5枚セット、10枚セットなどで旧盤が覆刻される。しかし、MJQにはかような覆刻が少ない。おそらくそれが人気の理由だと思うのだが、ミルト・ジャクソンがそれほどの演奏家だとは思わない。
 ソニー・クラーク、ウォルト・ディッカーソン、ジョン・ルイス、ホレス・シルヴァー、マヌエル・ヴァレーラ、フィリー・ジョー・ジョーンズなどは他に入札者がいないようである。マル・ウォルドンはわが国でも随分と活躍していたが、人気はなさそうである。情念過多の彼の演奏は昔のバンビではやんやの喝采だったのだが。バンビーのマネージャーも確かマル・ウォルドンのStablematesのファンだったと記憶する。ジャズの世界でも時代と共に人気は動くのだろうか。


投稿者: 一考      日時: 2012年11月21日 03:33 | 固定ページリンク




DVDプレイヤー  | 一考    

 mac用のDVDプレイヤーが必要になった。拙宅のどこかにあるはずなのだが、雲を霞と消えてしまった。ヤフオクでmac用で検索するととんでもない高値で、呆れ返ってしまった。大概のものならウインドウズ、マック共通で使えるはずである。特にLogitecかLacieならドライバなしでも認識するはず。
 mac用なら5000円、同じ商品がウインドウズ用なら1000円である。これって良い商売になるのかもしれない。
 「最初の一週間」と題する阪神淡路大震災のCDを買った。漢字トーク7.1以降対応と書かれている。OS Xが発売されるのが2001年だから、当然なのだがOS 9までしか対応していない。震災のあったのが1995年1月17日、もっとも不安定だったSystem 7.5の時代でないだろうか。7.5が安定する漢字Talk 7.5.5が発売されるのは震災から一年以上を経た1996年のことである。
 他にも阪神淡路大震災のCDを数種類持っている。わたしにはまだまだOS 9が必要なようである。


投稿者: 一考      日時: 2012年11月21日 03:31 | 固定ページリンク




腎臓癌  | 一考    

 佐々木幹郎さんから電話があって、尿管結石で激痛に見舞われて救急車で入院。CTスキャンで腎臓に癌が発覚、除去手術を施したようである。
 この場合、対応を急ぐのは当然癌の方である。腎臓は近隣をリンパが走り、腎臓そのものが血管の集積場である。癌が転移すれば大事になる。わたしは尿管結石でなく、腎結石を患った。腎臓の結石が流れ出して尿管に詰まると、尿管結石ということになる。
 現在の泌尿器科では腎結石が理由で腎不全に罹らないようだが、わたしの場合は悪化した。その理由は未だに正確には分からない。結石が表面化してから、腎不全の発症までに15年ほど掛かっている。
 例えば、「わたしは認知症に罹らない」と云うのは嘘である。何人であっても罹るのだが、問題は生前にそれが表れるか表れないかの違いである。病全般も同じで、生前に症状が顕著になるかならないかの違いである。それは一種の運命であって、自分の意志ではどうにもならない。
 幹郎さんの腎臓の生理検査を知らないので、それが命にかかわるような病だったかどうかは分からない。ただ、いかなる病であろうが、時を経れば命にかかわるようになる。発見は早いに越したことはない。例え早くとも、わたしは手当が遅くなって命の遣り取りを演じることになった。


投稿者: 一考      日時: 2012年11月20日 20:31 | 固定ページリンク




胸骨骨折  | 一考    

 あまりの痛さに悲鳴をあげて、拙宅の近所のみさと健和病院へ、白亜の大きな建物である。もっとも、ほとんどの病院は白色に塗られているが。そこの救急外来の外科へ抛り込まれる。心電図、エコー、CT、レントゲンで胸骨の骨折と判明。上部肋骨と胸骨は隣り合っているので、さすがに識別できなかったようである。医師の結論は最短でも一箇月半は痛みに魘されると。みさとの医師は戸田中央の瀬戸口医師と随分と話し合っていた。おそらく用いる薬が抵触しないかどうかだと思う。
 さて、その薬だがアセトアミノフェンを処方されるも、これならカロナールと大差ない。痛みに効きますかとの質問に、もうひとつケンタンを用意していると。
 CTスキャンを撮ったが、骨折が明確に判明したのはレントゲン、それよりもCTルームに驚いた。一面がブルー一色で見渡す限り熱帯魚が描かれている。
 熱帯魚の想定に、海の魚はあるまいが、鰺か笠子の一匹も泳いでおればわたしは嬉しいのに。かつて松戸から上野まで三時間と書いたが、似た状況に戻ってしまった。こういうことの繰り返しのなかに死んでゆくのかもしれぬ。


投稿者: 一考      日時: 2012年11月13日 16:18 | 固定ページリンク




外来  | 一考    

 次回外来は15日だが、電車に乗って戸田まで行けるかどうかが心配である。それほどに胸が痛い。しかし、行かねば薬に困る、免疫抑制剤は余分に貰っているが、バリキサは日数分しか貰っていない。3日もしくは一週間に一度の血液検査がある。それと銀行へ行く必要が生じた。
 弱り目に祟り目と云うが、ぐつの悪いことはつづく。まるで川久保病院へ入院した時のよう、あの頃はどう考えても八方ふさがりだった。ひとつ押さえ込むと次の難関が待ち受け、またひとつ押さえ込むと、の繰り返しである。これも年齢がもたらしたものなのか。
 ひとの身体は一度狂いはじめると箍がはずれる。そういえば、箍が緩むで老いぼれるの意になる。川久保の折も端はオートバイ事故による骨折だった。そこへ腎不全と憩室からの大量出血。今回も三つも四つもの病と怪我が一気に押しよせてきた。一つならなんとか対応できるのだが。さるにても、健康を失うとはげに怖ろしきもの。


投稿者: 一考      日時: 2012年11月11日 15:40 | 固定ページリンク




BGM  | 一考    

 中村さんが見舞いに来られた。それは有り難いのだが、かなりの金数を包んで来られた。そのような関係ではないので、お断り申し上げたところ、ウィスキー代だという。
 ウィスキー代なら拒否することもあるまいとありがたく頂戴する。これはCDの購入費にあてるつもり。次店舗はカラオケだが、BGMでジャズをかける。既に200枚ほど購入したが、前回とは異なり英国と独逸の音源が中心である。ビル・エヴァンスとマイルス・デイヴィスには特に力を入れているが、国産とは音質がまるで違う。赤坂のですぺらでもコピーを取っておくべきか。

追記
 ジャズピアノだとアート・テイタムも良いと思う。


投稿者: 一考      日時: 2012年11月10日 15:04 | 固定ページリンク




激痛  | 一考    

 追突したのは自分である。従って相手の身体の心配をこそしなければならないが、二日目になってわたしの方のダメージもはっきりしてきた。上部肋骨が二箇所おかしい、記憶のある痛みで寝返りや立ち上がる時にひどく痛む。ひびが這入るか骨折のどちらかである。いずれにせよ、肋骨は呼吸と共に動くので医師にも手の施しようがない。一箇月は痛みがつづくと思われる。
 エアバッグが素知らぬ振りだったが、どうやらハンドルの中は空だった。それでハンドルに胸が激突したようである。相手側の速度は40キロ、よって当方は50乃至60キロぐらいか。一瞬だが寝入っていたので記憶はなにもない。胸の痛みや心痛では意味が異なる、鈍痛の類だが、黴菌からくる胸の重さはふっとんだようである。
 今まで追突されたことは何度かあるが、わたしが追突するとは。これでは大型二種の免許が泣く、かなり落ち込んでいる。
 拙宅にある頓服はカロナールとロキソプロフェン、こんなものでは効かないが、ないよりはまし。次回の外来の折にでもレントゲンを撮って確認するとしよう。


投稿者: 一考      日時: 2012年11月10日 15:03 | 固定ページリンク




追突事故  | 一考    

 はじめて事故を起こした。病院の外来は朝が早いので、帰りはいつも眠たくなる。危険を予知しながらの事故である。走りながらの追突、ボルボは前方が完全に壊れた。居眠り運転の典型である。もっとも迷惑なのは相手の方なのだが。物損か人身かは時間が経たないと分からない。
 代わりの車をどうするかだが、ボルボにするか、トヨタのE-JZX100にするか、迷っている。都合の良い車は急には見付からない。
 とにかく事故を起こすと忙しい。警察官から「あなた事故ははじめてだね、もっとちゃんとしなさい」と叱られる。こちらのことより、相手のレッカーを呼んだり、帰りの車を手配したり、保険会社との応対に追われた。まだその渦中にあって、忙殺されている。事故についてはまた。


投稿者: 一考      日時: 2012年11月08日 19:26 | 固定ページリンク




感謝の一字  | 一考    

 日常で思い出したが、昔、コーベブックスで出版をしていたころ、給料は安く、昇級もなし、ボーナスもなしだった。にもかかわらず、そのような条件であってもわたしと一緒に為事をしたいと云う若者たちがいた。生活を考慮すれば当然収入に思いを致す。それを振り切っての参加希望である。そういう人たちに支えられて出版部があった。
 仲間の大方は書店員であり、昇級やボーナスの時期には顔を綻ばせていた。だが、出版部にそのような慶事や恩恵はなかった。しかし、書物を造る造形的慶びがあり、造った書物を売るために全国の書店を歩き回る満足があった。
 手分けして九州から北海道まで、切符だけを持って営業に訪ねるのである。金がなく、食費はおろか寝泊まりの面倒まで相手にみていただく。おかげですぐ仲間意識が芽生え、ひとを紹介され、他店を紹介され、どんどん人脈は拡がった。アナログの世界ゆえの人とひととの繋がりの強さ、堅さがあった。
 お互い様だが、あの頃はひとが訊ねてくるのは大変なことだった。東京から某出版社の誰それが訊ねてくる。それがマイナーな出版社で、かつ反体制の書物を上梓しているとなれば、大騒ぎである。大阪、京都の書店員まで集めて酒盛りである。その場で三百冊、四百冊の註文を取り纏める。それが良かったか悪かったのか、口コミの世界は担当者がいなくなるとあっけなくお仕舞いになる。いつしか、あの熱気はゴールデン街に封印されたようである。
 書いておくべきことがある。前述の酒盛りに時間制限はなかった。夜中の三時であれ、五時であれ、酔っ払いが徒党を組んで拙宅へくる。もし女房が寝ていたとすれば誰かが叩き起こす。明日為事だと云ったところで、それはあんたの勝手、酒を温めろ、肴をつくれと、落花狼藉。わたしがお付き合い願った女性は狼狽えもせず、みなさん平気で対応していた。二人して二十人前の天婦羅盛り合わせと烏賊と菎蒻の煮付けを造ったこともあった。感謝の一字あるのみ。


投稿者: 一考      日時: 2012年11月07日 10:05 | 固定ページリンク




保険外治療  | 一考    

 日本はアメリカと違って国民皆保険である。しかしながら、これは形式的な問題であって、アメリカと日本の医療の実態はさして変わるものでない。先日も書いたが、もっとも親しくさせていただいた某作家も最後は保険外治療(アメリカの製薬会社による点滴剤)を拒否して逝った。要するに、保険治療だけではどうにもならないのが実状なのである。
 透析治療のことも書いたが、30万人の腎不全患者が月45乃至50万円の治療費を使っているが、その総額は癌患者の高額医療費(保険対応)の5パーセントに満たないと聞く。癌とはかくまで金を喰う病なのだが、その癌(に限らないが)自体、最終的に健康保険で手に負える病気でない。言い換えれば、先進医療はおろか、高度医療の大方は保険適用外なのである。
 今回の入院でよく分かったが、健康保険の高額医療費で目一杯落としてなお600万円ほどの実費を必要とする。保険治療と保険外治療の乖離を知った。悪口になるが、日本の健康保険に関する費用は安い、従って治療もそれに相応しい安価なものに限られる。
 アメリカでは民間保険だが、この保険にはわが国の保険外治療の多くが含まれる。ただし、1000万とか2000万円の上限が設けられている。他方、わが国は前述したように国民皆保険なので、民間保険に重複して這入るひとは極端に少ない。問題は複雑に絡み合っている。さて、あなたならどちらを選ぶだろうか。もっとも、国民に選択肢はない、外資系の民間保険加入者が急速に増えている、とだけ云っておこうか。要するに医療の世界ではとっくにTPPどっぷりなのである。


投稿者: 一考      日時: 2012年11月07日 00:47 | 固定ページリンク




日常とは面妖なもの  | 一考    

 中村さんから電話があって見舞いに行くという。時間がないので遠慮していただき、病院へなら来てくださいと伝える。
 中村さんからもニャル子さんからもパソコンがどうしてネットに繋がらないのかとの質問を受けた。ですぺらでは最も遅い ADSL に繋いでいた。ゲームはまったく興味がないので、回線は遅くて結構。で、ADSL に繋がっているので、携帯電話はネットに繋がる必要がどこにもない。今は店の営業は止めて家にいるので、家の電話が一本繋がっておればそれで良い。よって、病院ではどこへもつながらない。
 携帯電話、スマホ、iPadの類、パソコン等々、繋げれば回線料がいくらあっても足りないし、通信会社の陰謀に乗せられる気はさらさらない。当方の携帯電話は月額1200円以下だし、拙宅の光通信は電話賃込みで5400円、通信費の総額が6600円を超えることはない。要するに、一回線だけ繋がっておればよいのである。このフレッツ光にしても、NTTがメタル回線を撤去しているので、やむなく維いでいるだけで、本来なら3000円のADSLで十分なのである。
 最近電車に乗るので、三十路にもなってゲームをしている人を屡々見掛ける。カードを集めるらしいが、あれは小学生のめんこ遊びだろう。膝の上でモバイルを開け、同時にスマホに見入っているオッサンがいる。莫迦じゃないのかと思うが、彼にとっては日常生活そのものが回線で埋められている、面妖な日常があったものである。そのようなひとがいるから障害者や病人が座られなくなる。
 ミクシーかフェイスブックか知らないが、あのようなものに嵌まるようでは戦後のこぢんまりした為合せはまだ当分つづきそうである。あのようなメディアは若松孝二の死すらをAKB劇場に仕立ててしまう。


投稿者: 一考      日時: 2012年11月05日 17:26 | 固定ページリンク




想定外  | 一考    

 先日、ひかりTVについて書いた。NTTるるぶとの会社である。電話があって本人かとの確認のあと、どうなっているのかと質問があった。どうなっているのかを聞きたいのはこちらであって、佐川急便のご不在連絡票に連絡先が一切記されていない。聞くところによると取り置きは二週間だそうである。その間、二度拙宅へ戻り、本社の方へ配達を希望するも、午後四時までの配達は出来ないと云われた。ちなみに、佐川急便以外の荷物はすべて入手した。これではどうにもならない。配達時間にどうしていないのかとの質問に、入院を伝えると向こうは黙った。再度送るとのことだが、同じことの繰り返しになるのでないだろうか。NTTるるぶにとって想定外とはこのようなことか。マニュアルではどうなっているのだろうか。

 マニュアル人間との名付け親は藤井康男で1985年らしいが、この短い期間に、あちらこちらでマニュアル人間が増え続けている。最初は喫茶店のようだが外食産業全般に拡がり、やがてサービス業、営業職へと際限なく拡がってゆく。これは他人の身になるというか、推し量る能力の欠損で、およそ想像力が働かないのである。為事に限らず、存在それ自体にマニュアルが必要になっているようである。教員や役人や議員は特に。


投稿者: 一考      日時: 2012年11月05日 17:23 | 固定ページリンク




黴菌  | 一考    

 買い物を済ませた。米。牛乳、茶、寿司、刺身(鰤はらみ、鳥貝、海胆、鮪少々)、野菜等々。手術以来、はじめてジーパンを履く、這入らないかと思っていたが大丈夫。
 久しぶりの日常生活。いつまで三郷に居られるか分からないが、黴菌は早く処理したい。健康なひとならなにも起こらないが、免疫がまったく失われたわたしにとっては健康人そのものがとんでもない外敵である。とりわけサイトメガロウィルスは困りもの。ちょいと身体が弱っている。
 moonさんと免疫抑制剤について話し合う。毎月200万円の出費を余儀なくされた知己がいるそうな。200万円の出費を何箇月続けられるのだろうか、金の切れ目が命の切れ目である。
 この消息は他人事にあらず。アメリカの薬剤購入かなわず、つい先頃複数の知己が癌を患って逝った。点滴一回分百万円と云っても、治療にあらず、単なる延命策に過ぎない。余命を金で買う、そのことについて当事者と語り合った。強面の作家が目にうっすらと涙を浮かべていた。詳細は伏せるがmoonさんもまた、免疫抑制剤もしくはその代金と長年闘ってきた。健康保険で間に合うような在り来たりの病気だと良いのだが。
 隆さんから300万円なら出すよ、との電話。ありがたく伺うが、そういう問題ではなかろう。金もさることながら、それ以上にこころの問題でないだろうか。二箇月の入院は長い、腎移植がもたらした結果とその後の過程に少々疲れたと云うのが本音である。


投稿者: 一考      日時: 2012年11月04日 23:19 | 固定ページリンク




脳内出血  | 一考    

 成田一徹(本名成田徹)さんが亡くなられた。新聞によると、「8日の夕、都内の駅で脳内出血のため倒れて救急搬送、14日死去、63歳。」とある。血圧が少々高いとは聞いていたが、そこまでとは思っていなかった。もっとも、私自身、160から200の間を行ったり来たり、お互い何時死んでもおかしくなかったのである。
 中島さんが書かれているように、成田さんとは母校が一緒だった。学生時代のはなしをしたおそらく唯一の友人でなかったか。成田さんが中島さんと共にですぺらへいらしたとか、身体が不自由になって店を続けられなくなり、失礼をいたしました。
 「神戸は大震災で人肌の暖かみや歴史を刻んだ沈黙の声があらかた消えてしまった。その幽かな残り香を絵にしたいんですよ」と彼は語る。その残り香を宝石を拾うがごとく、彼は蒐集した。長田にはシャイなひとが多い。寂しがり屋であかんたれ、恥ずかしがり屋で照れ屋、だからこそ、そんな彼が大好きだった。

 http://ittetsu-narita.com/blog/


投稿者: 一考      日時: 2012年11月04日 23:16 | 固定ページリンク




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