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散書  | 一考    

 田村書店主奥平晃一さんとアルバイト2名が本と格闘、2噸ロングに約半分の書物を積んで引き上げた。残る半分は明後日(8日)午後になる。引っ越しの用意が着々と進んでいる。あとに残される本箱の処理を考えなければならない。

 障害者自立支援法第54条並びに第58条の規定に基づく自立支援医療費(更生医療)支給認定通知書が送られてきた。おそらく、当地に於ける最後の通知書になる。このような所で書いて良いものかどうか躊躇われるが、これで混合診療が可能になる。現在投与されているステロイド剤の点滴静注は一本につき15万円で、保険は効かない。
 繰り返すが、免疫療法や高度医療を学んだごく一部の医師は医師会の方針に反対している。現行の医師法を遵守すれば患者を見殺しにすることになる。移植なんぞ到底叶わないからである。

 前項でワクチンも免疫療法と書いたが、免疫抑制剤を服用する患者は、必要に迫られてさまざまなワクチンを自費で注入している。5年に1回というようなワクチンもあるが、毎年10万円を軽く超える金額のワクチンを投与している。なぜ、このようなことを書くかと云えば、このところ乳癌をはじめワクチンに要する費用は国が負担すべき、もしくは副作用の責任を国が取るべきなどと云う暴論が罷り通っているからである。
 ここで大書すべきは、予防治療は原則健康保険の対象にならないということである。例外はいくらでもあるが、そこは医師会の匙加減、ご都合主義によるものである。子供から大人まで、ワクチンは病気の予防であるからして保険適応外、当然自己責任に於いてなされるべきである。


投稿者: 一考      日時: 2013年08月06日 16:19 | 固定ページリンク




前項の写真  | 一考    

 スポーツカーの生産を行なうオランダの自動車メーカー「ドンカーブート・アウトモビーレンB.V. 」の最新モデルD8GTOである。心臓部には、アウディの直噴2.5リットル直列5気筒ガソリンターボ「TFSI」エンジンが収まる。同エンジンは『TT RS』用をベースに、最大出力を340psから400psへチューニング。45.9kgmの最大トルクは、1600rpmという低回転域で引き出される。D8GTと比してエンジン自体も30kgの軽量化が施されている。
 ドンカーブートの伝統で、車両重量は約700kgと非常に軽量。その効果で、0-100km/h加速3.0秒、最高速255km/hという優れたパフォーマンスを実現する。当然、アンチロック・ブレーキ・システム、横滑り防止装置、トラクションコントロールシステムなどの電子式車体制御機構を装備しない。ケーターハムの「ロータス7」の血を引く、松友さん好みの車である。


投稿者: 一考      日時: 2013年08月05日 08:45 | 固定ページリンク




前輪駆動車(FF)若葉マーク  |   一考

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 ダッシュボードのハザードランプが点きっぱなしである。ハザードランプ自体が点いているわけではないので車の運転に支障はない。ランプの接触不良と云った単純な問題ではない。メーカーでなければ正確な理由は分からないが、おそらくトラクションコントロールに原因ありと見た。
 で、そのトラクションコントロールに悩まされている。トラクションコントロールは自動車の制御機構の一種で、発進・加速時のタイヤの空転を防止する装置。ボルボは古く1986年から開発が進められ、1991年6月に850シリーズにはじめて標準装備された。ABSの制御を利用して行われるタイプだった。
 日本ではレガシィ2代目 BD/BG系(1993年-1998年)のGT-BおよびRSのMT車は、一般量産2.0L車としては世界で初めて最高出力280psに到達、FF車としては初のTCS(トラクションコントロールシステム)が設けられた。

 わたしは今まで後輪駆動車(FR)にばかり乗ってきた。前輪駆動車(FF)に乗ったこともあるが自然吸気だけだった。今回はじめてFFのツインターボに乗ったわけだが、これが難儀な車である。わたしには発進時にアクセルをベタ踏みする悪い癖がある。その度々に駆動輪が空転、周章ててアクセルから足を開放する。アクセルペダルの踏み込みを細かく調節して空転(ホイールスピン)を防止しなければならないのである。ボルボの場合、徹底的にトラクションコントロールでパワーダウンを計っている。
 大パワーだとFR有利、小パワーはFF有利となるのだが、今の技術レベルだと、ボーダーラインは一般車で車重1トンあたり160馬力。レーシングカーが1トンあたり300馬力程度だと言われる。このレベルを超えると、FF車はホイールスピンにより十分な駆動力を伝えることが出来なくなり、下回るとFR車の価値が薄れていく。
 要するに前輪駆動車の運転にわたしは慣れていない。FF車は普通は全てトランスアクスルになるので、デフとミッションは一体構造だし、プロペラシャフトもない。後輪なんぞドライブシャフトもなく転がってるだけである。況んや直列6気筒が左右のタイヤハウスを浸食し、回転半径はとんでもなく大きい。糅てて加えて俊敏な加速をするようなレーシーな走りは行えない。はてさて、どうしたものだろう。

「自動車を物理する」のアドレスは以下のごとく
 http://phys.dip.jp/cars/practice/


投稿者:   一考  日時: 2013年08月04日 23:43 | 固定ページリンク




ステロイド剤の大量投与  | 一考    

 免疫抑制剤を併用してステロイドの量を極力少なくする方法が最近では主流になりつつある。それほどにステロイド剤の副作用ははげしい。感染症:ウイルス、細菌、真菌、原虫、寄生虫などによる感染症の誘発または感染症の徴候隠蔽、感染症悪化、もしくは胃腸穿孔、消化管出血、消化性潰瘍、胃腸穿孔、消化管出血、消化性潰瘍が顕れる。
 このところ、拒否反応を抑えるためにステロイド剤の点滴静注が続いている。拒否反応は少なくなるもののサイトメガロウィルスが暴れだし、潰瘍性腸炎再発の可能性が高くなる。拒否反応と下血とはわたしにとって一枚のコインの裏表である。
 便潜血のチェックを繰り返し、異常が認められた場合にはステロイド剤投与を中止しなければならない。ちなみに、便潜血検査は大腸がんの発見を主な目的とした検査である。
 潜血が仮に陽性になれば大事である。またまた内視鏡検査、入院、下血となる。それゆえ、食事にも万全の注意を払っている。クレアチニンは1.81で静止したまま、12日まで無事に過ぎゆけばステロイド剤を減らすことができるのだが。


投稿者: 一考      日時: 2013年08月03日 23:42 | 固定ページリンク




最悪のコマーシャル  | 一考    

 アサヒビールのCMでプリン体オフのビールを飲むにウインナを大量に食べるシーンがある。「ソーセージ」篇というらしいが、普通のビールを飲んでも良いからウインナを食べるのは止めろと云いたい。
 プリン体オフのビールを必要とするひとは痛風を疾んでいる。そして痛風患者は高尿酸血症である。従って、プリン体含量の高い食品やアルコール飲料の摂り過ぎに注意しなければならない。同CMの制作者に病気に関する知識はまったくない。何のためのプリン体オフ、糖質オフなのか、少しは考えていただきたい。もっとも、責任はメーカー側にあるのだろうが。


投稿者: 一考      日時: 2013年08月03日 21:02 | 固定ページリンク




日々の支払い  | 一考    

 血液の検査詳細情報は多少読めるようになった。しかし、診療明細書の点数の読み方はわたしには分からない。そこで直近三箇月の医療費概算額算定表を事務員に拵えていただく。外来診療料(再診)700円、免疫抑制剤等150000円、尿・血液検査等12000円、特定薬剤治療管理料4700円、合計167400円。これは平均であって、拒絶反応により投薬変更があれば金額も変化する。
 167400円は毎月の維持免疫抑制療法の費用で死ぬまで継続される。この費用のみ、国保の更生医療によって2500円に引き下げられる。引き下げ料金は個々の収入によって異なる、高額医療費の減免金額の異同と同じくする。わたしのように収入の途絶えた者に課せられる最低金額が2500円なのである。ただし、更生医療の対象は維持免疫抑制療法に限られる。他の疾病は通常の三割負担になる。
 サイトメガロウィルスに起因する潰瘍性腸炎の内視鏡検査、下血に用いる薬剤やステロイド剤、輸血、入院費などは維持免疫抑制療法の範疇だと思うのだが、しっかりと別途料金を請求される。維持免疫抑制は国が面倒を見るが、感染症で死ぬのは罹った者の勝手であってそこまでの面倒を国は見ない。どうしても病を癒したいと自由診療を取り入れる患者は金持ちと判断して遡って保険診療を取り消されるのである。
 維持免疫抑制療法であれ、潰瘍性腸炎に用いる薬剤であれ、保険で対応しない薬剤があって、それらは自由診療となる。自由診療の免疫抑制剤、ステロイド剤の薬価は保険診療の同剤とほぼ同じ価格(150000円)である。自由診療の場合は全額、保険診療の場合は原則3割(3割で収まる筈はないが)である。

 TPPのデメリットのひとつとして、遺伝子組み換えの規制緩和により食の安全が脅かされる、と云うのがある。ところが、遺伝子組み換え技術の発達に呼応する形でさまざまな抗癌剤や免疫抑制剤が誕生してきたのも事実である。とりわけ、ステロイドの人工合成品はステロイド剤と称して医薬に広く応用されている。
 TPPの実体は何ひとつ顕にされていない。賛否どちらにせよ、現状では拙速かつ浅薄は逃れ得ない。従って、わたしは自身が深い関わりを持つ免疫療法に限って話している。少なくとも、免疫療法に於ける混合治療はどうあっても解禁しなければ、医療格差が際限なく広がってゆくと思われる。


投稿者: 一考      日時: 2013年07月30日 17:31 | 固定ページリンク




自由診療と保険診療  | 一考    

 昨夜、TBSの報道の魂「光と音を失った女子大生」の放送があった。某大学生が体中の神経に腫瘍ができる難病、神経線維腫症2型を発症、一昨年秋に聴力を、昨年春には視力を失い盲聾者となった。月に1回抗癌剤アバスチンの点滴治療を受けるも、彼女の病気には保険が適用外のため、1回の治療で15万円の実費がかかる、と番組で紹介されている。
 その後「2006年4月21日、中外製薬が製造販売承認を厚生労働省に申請し、翌2007年4月18日治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌の治療薬として製造販売承認を受ける。2013年6月14日には初発の悪性神経膠腫(グレード3、4)を含む悪性神経膠腫に対する効能・効果、用法・用量追加の製造販売承認を取得」となった。
 放映の前月にアバスチンは保険対応となった。初発でも再発でも悪性神経膠腫であれば保険診療で使用ができる。医師、看護師、薬剤師がこの薬剤の使用に関して十分な知識を有することが条件となる。保険診療が認められても薬剤費だけで月に数十万円ゆえ、高額医療費の対象となる。自己負担額は患者の年収によって異なるが、一般的な3割負担の患者で、外来では毎月8万から10万円ほどの負担となる。

 「混合診療の解禁により、国保制度の圧迫や医療格差が広がるのを危惧する」というのがあるが、これは既得権の権化たる医師会の意見でしかない。この場合の「医療格差」がなにを意味するのかわたしにはさっぱり分からない、おそらくどなたにも分かるまい。
 それにしても目が見えず耳も聞こえない盲聾者とは筆紙に尽くしがたい。外界との一切の接点が失われるのである。今回の厚生労働省の製造販売承認は快挙である。すべての高度医療、免疫療法が等し並みに保険診療として扱われるようになればなにも云うことはないのだが。


投稿者: 一考      日時: 2013年07月29日 22:14 | 固定ページリンク




生検の結果  | 一考    

 生検の結果が出たが、実状は惨憺たるものである。冗談だろうが、入院しますかと訊かれた。サイトメガロウィルスが陰性反応なので、問題は激しい拒否反応である。ならば外来で処理してくださいと懇願する。
 免疫グロブリンの点滴は280万円、ステロイドの点滴なら1本につき、18万から15万円。ソル・メルコートなら保険対応で、わたしの場合は1本2500円である。いずれにせよステロイド点滴治療のため、3日ほど戸田中央へ通わなければならない。例によって、わたしの予算は一回につき15万円以内である。
 今日の診察を最後にして神戸へ引っ越すつもりだった。医師はこの状態での転院はとても認められない、と云う。8月12日に点滴の結果を確認、その後の治療を考える。このような状況を想定していなかったため、持ち合わせがない。知己に連絡して用立てていただこうかと思ったが、事務員が付けにしておけばと仰有る。「かかりつけの医者」はあっても「つけが利く病院」はおそらくあるまい。親しくなると素晴らしいことが起こる。


投稿者: 一考      日時: 2013年07月29日 21:23 | 固定ページリンク




電脳選挙  | 一考    

 わが国の投票形態は任意投票制である。一方、世界には30箇国に及ぶ義務投票制の国があって、なかには罰則適用の厳格なウルグアイ、キプロス、オーストラリア、シンガポール、スイス、ナウル、フィジー、ベルギー、ルクセンブルクなどがある。違反者に対する罰則は罰金、入獄、選挙人名簿からの抹消など多様である。
 例えば、オーストラリアでは正当な理由なく投票しなかった有権者に対する罰金は約1800円、罰金の支払い要求に応じず起訴されて裁判で有罪となると約4500円の罰金が課せられ、加えるに裁判費用の負担も要求される。よって、オーストラリアにおける投票率は95%ほどを維持している。ルクセンブルクでの罰金はさらに高額で、初回は約13000円、6年以内に再度棄権すると約13万円と跳ね上がる。
 投票義務化への反論の主たるものに、「多数者による統治は民主主義の原則ではない」と云うのがある。曰く、民主主義の原則は全会一致まで合意形成を迫る政治意思の調整であり、「自由権」を前提にするのが民主主義である。従って、「投票を強制されない自由」を蔑ろにする義務化は民主主義に反する。
 しかし、投票する自由があれば投票しない自由もある、との対極的考え方には無理がある。自由権を如何に弁証させようが、投票するしないは対置されない。要するに、白票ならまだしも、棄権はなんらの意思表示にもなり得ない。わたしに云わせれば、棄権の実体は単に面倒なだけであるまいか。仮に棄権者が「投票しない自由」を口の端に掛けたとたん、それは詭弁になる。いずれにせよ、任意投票制と義務投票制にはそれぞれ一長一短があって、簡単に結論は得られない。

 今回からネット上の選挙活動が解禁された。今後徐々に投票率は上がるだろうが、いささかの危惧を孕んでいる。理由は岡田斗司夫さんが云う「イワシ化」である。群れるのが好きで、みんなが見るものしか見ない、みんなが選ぶ投票先しか投票しない。すなわち、与野党に関係なく、人気筋に集中する。好き嫌いが思惟の過多を占め、視座は固着され、視力は簡素化されて単眼となる。ネットの怖さはそのようなところにある。

 混合診療の解禁を口にするふたつの政党のうち、脱原発を公約に掲げたのはみんなの党。わたしの選挙区は埼玉ゆえ、行田邦子さんに投票した。ちなみに三郷は市議選も同時選挙だったが、わたしはそちらに詳しくない。よって、みんなの党へ投票しておいた。


投稿者: 一考      日時: 2013年07月21日 23:40 | 固定ページリンク




潰瘍性腸炎  | 一考    

 前項で「自己免疫疾患による潰瘍性大腸炎の治療にも免疫抑制剤が必須である」と書いた。ここで問題になるのは潰瘍性大腸炎は医療費助成の対象だが、潰瘍性小腸炎は対象にならないようである。大腸より小腸の方が難儀な病なのだが、如何せん類例が寡なすぎる。流行病と違って難病が保険の対象になりにくいのと理由は同じである。
 わたしの疾患は大腸から小腸へ這入って10センチから20センチの箇所。医師の匙加減でどうにでもなる箇所である。もっかのところ、祥いにも自立支援医療(更生医療)の対象になっている。ただし、病院が変わればどうなるか分からない。この辺りの法がどうなっているのか、わたしには良く分からない。

 05月28日の「最後の入院」で夫婦間の生体腎移植について書いた。わたしを中心に著してしまったので誤解が生じるといけない、若干補足しておく。
 出産を経験した妻の体内に、夫に対する強い抗体が残り、それが激しい拒絶反応になる、と書いた。繰り返すが、夫の遺伝子を受け継ぐ子を妊娠することで、妻の体内に夫に対する抗体が作られるのである。良人がレシピエントで妻がドナーの場合は大した問題にならない。しかし逆の場合、すなわち妻がレシピエントで夫がドナーの場合、移植はすこぶる難しくなる。このようなところにも男女格差が生じる。女性は随分と損な存在である。


投稿者: 一考      日時: 2013年07月11日 23:14 | 固定ページリンク




TPPと混合診療解禁  | 一考    

 前項で「免疫療法は自由診療分が加算されるのでこの限りでない。わたしの場合、点滴一本分で10万円から18万円、さらに体重比で300万円ほど掛かる」と書いた。現行法では混合診療が認められていないので、一部に自由診療を取り入れると、遡ってすべての診療が健康保険の対象外となる。要するに前述の40万円は133万円に、80万円は270万円になる(3割負担の場合)。
 TPP反対論者の意見だが、医療費の高額化によって差別化がはじまると云うのがある。ついこの間、知己からも云われたが、勘違いも甚だしい。高度医療は結果として高額医療であって、昔も今も受けられるひとがいれば、受けられないひともいる。そして混合診療の禁止が医療費をとんでもない高額に引き上げている。
 例えば歯科医にあっては混合診療が認められている。大都会には保険診療を受け付けない歯医者もいるが、多くは保険診療と自由診療を併用している。保険対応の部分入れ歯はクラスプだけだが、他にもコーヌス・テレスコープ、スマイルデンチャー、シリコーン、ホワイトクラスプ、アタッチメント義歯などがあって、すべて保険外だが、患者は懐具合と相談の上、適宜利用している。わたしは保険対応のみの治療だが、それを医師が差別することはない。
 要するに、歯科医院の場合、患者はさまざまな治療を選択することが可能である。ところが、歯科医院以外の病院や診療所にあって自由診療を一部でも取り入れると、それ以外のすべての診療が保険の対象外となってとんでもない金額を請求される。「医療費の高額化による差別化」が行われているのは現在であって、TPP締結によって混合診療が自由化されると医療費は廉くなり、ひとつひとつの治療は患者が納得した上で選択できるようになる。

 歯科医はともかく、免疫療法のごとくそれしか治療法がない場合が困るのである。例えば大腸癌と膵臓癌の抗癌剤は同じ物だが、大腸に用いる場合は保険対応で、膵臓に用いる場合は保険外になる。わたしが毎日用いている免疫抑制剤は全身性エリテマトーデスには保険対応だが、臓器移植がもたらす拒絶反応の抑制に用いる場合は保険対応外となる。
 現行法下で混合診療を受けようとすると、ふたつ以上の病院を往き来しなければならない。入院中にこの点滴は保険対応外すなわち自由診療ですがと云われると、直ちにA病院からB病院へ移り、そちらで点滴を済ませてA病院へ戻ることになる。すなわち、保険診療専門の病院と自由診療専門の病院とを別けて考えなければならない。そのようなことは現実には不可能に近い。
 過日、クレアチニンを1.2に戻すための免疫抑制剤が300万円ほど掛かるがどうするかと問われて断わった。移植した臓器や組織に対する拒絶反応に限らず、自己免疫疾患による潰瘍性大腸炎の治療にも免疫抑制剤が必須である。こちらは即刻命にかかわることなどで治療を受けた。共にわたしの自由意思である。
 大きな声では云えないが、一部の医師は内緒で混合診療を取り入れている。そうでなければ臓器移植など端から不可能である。治療はおろか、生命を維持する上で健康保険外の治療が必要な患者は多くいる。そのひとたちにとってTPPは一刻も早く締結されなければならない。難病で苦しみ悩むひとびとを健常者はなんと心得ているのだろうか。感情論に基づくTPP反対なんぞ、糞食らえである。

追記
 免疫療法は副腎皮質ホルモン(ステロイド)剤だけではない、三種混合ワクチンをはじめとするさまざまなワクチンも免疫療法である。


投稿者: 一考      日時: 2013年07月10日 23:54 | 固定ページリンク




腎生検  | 一考    

 極度の貧血以外さしたる問題はなく、今回の入院は生理検査だけで退院できた。従って一泊である。生検は二度目だが、移植腎の拒絶反応や現疾患(わたしの場合は腎結石)の再発の有無、薬剤の影響などを評価する。
 エコーで移植腎を観察し、局所麻酔を施し、数回針を刺して腎組織を採取する。採取の後は15分間手で圧迫止血、再度エコーで止血確認後、6時間の安静が必要。最初の3時間はテープで圧迫するが、うち1時間は漬け物石を腎臓の上に乗せる。当然、6時間は溲瓶を抱えて我慢しなければならない。
 担当医は神澤さんと石郷岡さん。石郷岡さんとは臓器移植についてずっと喋っていた。参考になることが多かったが、いろいろ觝触するところがあってこちらでは触れられない。
 組織採取の針は人工透析のそれよりも幾分細い、ブロック治療の針とほぼ同じでないだろうか。採取する組織は、太さは鉛筆の芯ほどで長さは1〜2cmくらいである。肥満のため通常の生検用の針が届かない場合は全身麻酔による開放腎生検もある。なお、神戸大学医学部付属病院で2000年5月、腎生検の実施後に芦屋市の男性19歳が出血性ショックで亡くなっている。エコー観察が粗雑で、針が血管に命中したものと思われる。

 序でに、麻酔について一言。手術台に上がるとまず吸入器が口に当てられる。同時に点滴の中に麻酔剤が流される。数秒で麻酔は効くが、必要なあいだずっと麻酔剤は注入され続ける。注入を止めると10分ほどで目が覚める。
 麻酔が効くと自発呼吸はできなくなる。従って気管に深くチューブが挿入され、人工呼吸器が動き始める(調節呼吸)。チューブが挿入されると口腔はからからに渇く。何度も書いているが、この衝撃で鼻炎がすっ飛んでしまった。冗談だが、全身麻酔は慢性鼻炎の特効薬でないだろうか。
 入院費は一泊だったので26020円(うち食費420円、減額認定証によって1食210円)で済んだ。単純計算だが、一箇月の入院だと30万から40万円ほど、前回のように二箇月だと60万から80万円ほどの費用が掛かる。当然、高額療養費の規定によって自己負担金は軽減される。
 ただし、免疫療法は自由診療分が加算されるのでこの限りでない。わたしの場合、点滴1本につき10万円から18万円、さらに体重比で300万円ほど掛かることもあり、こちらは現金払いである。自由診療を受けるか否かは当方の自由である。わたしは一点につき、20万円を超える治療は受けないことにしている。

 朝食に「ご退院おめでとう」のカードと共に、赤飯が添えられていた。赤飯など何年ぶりだろうか。


投稿者: 一考      日時: 2013年07月09日 23:17 | 固定ページリンク




下町のバームクーヘン  | 一考    

 拙宅の根際のスーパーでバームクーヘンのメロン味を買った。夕張の北菓楼や銀座千疋屋のメロン味バウムクーヘンは知られているが、高値に過ぎる。私が買ったのは墨田区太平の乳糖製菓のそれで、兎にも角にも廉い、300グラム299円である。
 スーパーの店員から乳糖製菓の押上店がお薦めだと聞いたが、わたしは如何なる知識もない。ただ食して只管旨いと思った。調べてみると、アップル、シナモン、バニラ、メープル、ココア、紅茶、珈琲、黒糖、チーズ、ヨーグルトバナナ、ヨーグルトストロベリーがあるようだが、メロンはない。見本のような商品だったのかもしれない。
 病院の帰り、久しぶりに鮨が喰いたくなってスーパーへ行くと、5種類のバームクーヘンが売っていたので2種類を贖った。

 浅草、西川口、亀有、北砂、草加、松坂屋パークプレイ、大森、池袋など、いろんなところで売られているようである。廉いものなので、是非お試しあれ。


投稿者: 一考      日時: 2013年07月09日 20:14 | 固定ページリンク




薬剤師  | 一考    

 何度も書いているが、死ぬまで免疫抑制剤を毎日、決めた時間に二度服用しなければならない。わたしの場合は午前九時と午後九時だが、もしも飲むのを忘れると移植腎が壊れ、その日付で透析に舞い戻らなければならない。
 その免疫抑制剤の量が徐々に減っている。グラセプターは4ミリグラムを3.5ミリグラムに、メドロールは4ミリグラムを2ミリグラムへという塩梅。他では尿酸値(正常値は3.0から7.5)が5.0から4.3へ下がったので、ユリノームを服用中止。血糖値(正常値は65から105)は98と、ぎりぎり正常値に収まっている。コレステロールが増えている、よってクレストールを新たに加えた。
 フェリチンは飲み続けているフェロミアが功を奏し、数値(39.4)に改善が見られるが、正常値の下限は55、上限は185である。要するに、貧血自体に好転の気配はない。

 今日はまたとんでもない量の薬を院内処方で頂戴してきた。免疫抑制剤は折々の検査によって量の増減がある、従って院内処方が原則である。ただし、病院によっては院外処方になる、その場合、かなり高くつく。高値になっても薬剤師の管理が必要な場合もある。その理由は出鱈目な処方箋が罷り通る、もしくは患者が内緒で複数の医師に掛かっているなどである。要するに、薬剤師の存在は医師の能力に比例して重要である。


投稿者: 一考      日時: 2013年06月18日 03:11 | 固定ページリンク




擬き商品  | 一考    

 久しぶりの食パン、それは良いのだが、バターを塗りたくる。ほぼ四年ぶりのバターである。正確にはバター風味のマーガリンだが、実に旨い。やはりパンにはバターである。もっともそのように思い込んでいるだけなのかもしれないが。
 先日、無性にチーズが食べたくなって、スーパーのチーズ売り場の15gのミニプロセスチーズの前で暫し彳んだ。結局買わなかったが、烟草同様、なにかの機みに口が思い出すのかもしれない。
 イタリアのコインの形をしたミニベルパエーゼはわが国では冷蔵のチーズ売り場で陳列されているが、本国では常温で積み上げて売られている。ベルパエーゼはチーズ風味の加工品でチーズではない。
 日本という国は、夥しい種類の食品が店頭に並べられている。一見、豊かな食生活が約束されているかのように見えるが、実態はベルパエーゼのごとし、人工的に味付けされた擬き食品が多いだけなのである。

 この消息は食品に限らない。三郷にも日曜大工の大型店舗があるが、ドライバーが300種類揃っていると豪語する。ところが、そのすべてがプラスとマイナスのドライバーであって、先日紹介したヘクサロビュラは一本も這入っていない。プラスのドライバーなどそれこそ10種類ほどあれば用は足りるのであって、残る290種類はさまざまな形態のドライバーを取り揃えてほしいものである。
 先日、ネットでヘクサロビュラのT10からT40のビットセットを351円で買ったが、送料には代引き手数料が加算される。3000円以上購入すれば送料は無料と記されていたが、それは単に商売であって、応じるほどお人好しでない。


投稿者: 一考      日時: 2013年06月11日 08:42 | 固定ページリンク




ヘクサロビュラ  | 一考    

 SONNET CRESCENDO/ST G4におけるCPUとヒートシンクとのかしめにはヘクサロビュラ規格ネジが使われている。特殊なネジでその辺りの日曜大工の店では売っていない。当然、専門店ということになる。
 CPUとヒートシンクの取付けになぜ、このようなネジを用いるのか、理由がまったく分からない。外すのにヘクサロビュラ規格のドライバーが必要だからである。
 前述したスイスのPB社は特殊なドライバーならなんでも揃う、それこそ特殊な会社である。もっとも、わが国はビットに関しては怖ろしく傑れている。インチサイズの変形ビットまでほとんど揃う。おそらく車の整備の必要上生れたものと思われる。
 ハーレーは当然としてBMWのエンジンを触るのにインチサイズの工具が必要だった。それよりも、自転車に使われているネジはイギリス、フランス、イタリア、アメリカとすべてサイズ、ピッチから正逆まで異なる。ネジは時計回りに締めるものと思っているとひどい目に遭う。そのことを思えば、パソコンなんぞ、容易いものである。


投稿者: 一考      日時: 2013年06月10日 15:52 | 固定ページリンク




電圧と電流  | 一考    

 USB接続のLEDスタンドライトだが、アウトプットのDC7V 0.75Aというのは中国規格で、日本国内だとDC5V中心だそうである。「だそうである」ではなく、それがUSB2.0の規格である。
 とにかく電化製品は中国製が多い、わたしが愛用するアップル社のマッキントッシュやタブレットのiPadはじめiPod、iPhoneなどほとんどが中国製である。それは良いのだが、電圧電流に関しては輸出先の規格に合わせていただきたい。
 ヒロさんが随分と調べてくださった、おそらく秋葉原を歩き回ってくださったに違いない。申し訳なく思う。電気に関してわが国は特異な規格をもっている。それとは関係ないが、バッテリーにしても「日の丸電池」は頻繁に火を吹く。二十年前ならいざ知らず、今では韓国製の方がすぐれているようである。

追記
 アダプタを開けてみる。構造は簡単だが、わたしにはさっぱり分からない。抵抗器を換えればなんとかなるのだろうが、無理なものは無理、諦めるしかなさそうである。


投稿者: 一考      日時: 2013年06月10日 00:08 | 固定ページリンク




サイトメガロ陰性  | 一考    

 一週間前と当日の血液検査評を頂戴する。サイトメガロウィルスの陽性細胞数スライド−1ならびに2は共に0。移植以来、サイトメガロが0になったのは三度目。医師は来週にでも再発するかもしれないなどと慎重だが、陰性反応は嬉しい。いずれにせよ、七月の入院まで再発はないと思っている。
 再開していた雑炊は土曜日でお仕舞い、早速セロリ炒めを食べる。間違いなく高残渣食品である。序でに日本酒を飲む。

 病院の帰途、コンピュエースへゆく。USB接続のLEDスタンドライトを買ったのだが、ACとUSBの変換アダプタがわずか30分で壊れた。そのアダプタを探しに行ったのである。ところがLED用のアダプタはどこを索してもない。小さくは0.5A、大きくても1.0Aが限度、携帯電話やスマートフォンならそれを超えれば本体が毀れる。ところが、ライトには電流が足りない。
 定格を調べると、インプットが0.4A Max、アウトプットがDC7V 0.75Aとなっている。それなら1.0Aで十分な照度が得られる筈だが、うっすらと光るのみ。どうも納得がゆかない。どなたかご存じの方がいらしたらご教示いただきたい。


投稿者: 一考      日時: 2013年06月09日 17:49 | 固定ページリンク




肉醤  | 一考    

 「嘗物2」で「大分県日田市や秋田県横手市で開発された鮎魚醤」と書いた。そして嘗物(なめもの)や醤(ひしお)で検索するとですぺら掲示板がトップページにやってくる。それが理由でさまざまなメールが送られてくる。そのうちのひとつには以下のごとく書かれている。

 日田市大山町は県内有数の梅の産地、その大山町の梅干しを使った嘗物「梅びしお」がいかに美味であるか。町内を流れる大山川の上流域は林業が基幹産業。昔は伐採した杉を川に流して搬出する仕事に従事する人が多かった。防腐効果などに優れた梅びしおは常温で年中保存が利く。川で働く人たちには欠かせない調味料だった。
 さらに、 日田市中本町のみそ・しょうゆ醸造元「まるはら」(原正幸代表)は、県産冠地鶏のレバー、心臓を材料にした肉醤を新たに開発、販売をはじめた。
 大分県は鶏肉の消費量が日本一。それゆえ、レバー、心臓などの内臓や頭、足が残り、食肉業者は処理に困っている。まるはらに鮎魚醤の開発実績があることから、大分市の食品加工会社が2010年、余った内臓などの活用を依頼、まるはらが約2年半かけて製品化した。
 原料はレバー、心臓、食塩とタンパク質分解酵素だけ。肉醤は国内では他に1社が製造しているが「こうじを入れず、しょうゆができた当時の製法で造るのは弊社だけ」と原代表。
 酵素の働きで肉のタンパク質がアミノ酸に変わり、強いうま味を生み出すという。うま味成分は一般的な醤油の2倍以上。「素材の味を引き出し、焼いたり熱する料理に使うと特に効果が出る」ようである。
 平安時代には穀びしお、魚びしお、肉びしおの3種の醤油があったとされる。同社はこれまで一般的な醤油と鮎魚醤などを販売。肉醤が加わったことで原代表は「平安時代のしょうゆ屋と同じ製品を造っている国内唯一のしょうゆメーカーになった」と話している。

 以上、紹介文をほぼそのまま引用した。健康なときなら肉醤を送っていただくのだが、今のわたしには到底食されない。問い合わせは、まるはら(TEL0973-23-4145)。


投稿者: 一考      日時: 2013年06月09日 07:08 | 固定ページリンク




PowerMac G5と水冷システム  | 一考    

 先にG5の水冷ユニットとその静粛性について書いたが、macの解説では「M9457ではじめてクローズドループ式の水冷システムを採用」とある。と云うことは、M9020、M9031、M9032、M9393、M9454、M9455の6タイプが空冷で、他の7タイプすなわちM9457、M9747、M9748、M9749、M9590、M9591と最後のQuad、M9592は水冷である。エントリー用としてM9457の次に頒されたM9555は先ほど確認したところ、水冷だった。
 より手っ取り早い判別法があって、GeForce FX 5200 Ultra 64 MBもしくはATI Radeon 9600 Pro 64 MBを積んだG5は空冷で、それ以外は水冷である。それ以外とは ATI Radeon 9600 XT 128 MB、ATI Radeon 9600 128 MB、ATI Radeon 9650 256 MB、NVIDIA GeForce 6600 LE 128 MB、NVIDIA GeForce 6600 256 MBを指す。
 前項の繰り返しになるが、間違えても水冷は買ってはならない。販売が2003年から2005年、従って現在動いている水冷機器は修理されているか、もしくは毀れる寸前である。

 静粛性だが、G5はアルミニウム・アノマイト合金仕上げの新ボディで登場。新しいボディは個別に制御された4つのサーマルゾーンを中心に設計されている。各ゾーンには、温度と電力の組み合わせによって制御可能な高性能ファンが装備され、エアフローの制御が向上したほか、Power Mac G4と比べて作動音が半分になった。
 アノマイトとはアルマイトのこと(だと思う)で、アルミニウムの陽極酸化皮膜の一般名称として用いられる。酸化アルミニウムは非常に硬質であり耐久性に優れるが、強酸や強アルカリに対しては溶解、腐食するので注意が必要である。また、アルミニウムはイオン化傾向が高い金属であるため、安定な酸化物であるとしても、海水や醤油(食塩などの電解質)に曝される場合、または、鉄や銅などの金属に湿潤状態で接触すると腐食しやすい。
 ところで、G5に多い症状としてファンの暴走がある。その場合はロジックボードの交換が必要だが、速度の異なるプロセッサに交換した折もファンは暴走する。
 其の他、書き置くべき症状にについて一言。ランプが点灯しなければ電源ユニットの交換、起動不良の場合はロジックボードもしくはCPUの交換修理、アップルマークより先に起動しなくなった場合はハードディスクの故障、カーネルパニックはメモリーに異常あり、画面に縦線が入いる現象はビデオカードの交換が必要。

追記
 どうでも良いことだが、2003年に発売されたG5とそれ以降のG5ではCPUの取付けネジが異なる。前者は直径が大きく、後者は直径が小さい。より正確に書けばCPUそのものは互換可能だが、ヒートシンクとロジックボードとの取付けに互換性はない。


投稿者: 一考      日時: 2013年06月06日 17:24 | 固定ページリンク




検査漬け  | 一考    

 サイトメガロのせいでクレアチニンが1.81に跳ね上がった。医師によると2.0にまで上がるだろうとのこと。ちなみに正常値は下限が0.4、上限が1.1である。女子医の医師が入れ替わり立ち替わりやって来る。今日は神澤さんとか、愉しい方だが「下血はまだですか」「下痢はまだですか」には愕く。下血をなんとか禦ぐのが医師の為事でなかったか、下血だけは勘辨願いたいにもかかわらず。
 サイトメガロとセルセプト(ミコフェノール)の検査結果は月曜日に分かる、いつものごとく看護師から電話連絡があるらしい。大きな変化がなければ向こう一箇月毎週土曜日に血液検査、数値がさらに上がれば週2回の検査を受けてほしいと。
 土曜日の病院は空いていて看護師と徒口を叩く。入院棟の看護師が顔を出し、「生検の入院は」と尋ねる。「生検もだけど、いずれにせよ7月の頭には入院します」と云うと、「入院棟へ帰ってくるのね」と懐かしげに応える。これにも困惑、看護師にまったく悪意はないのだが、「入院棟へ帰る」には参った。序でだから、入院中の食事は無用と伝える。

 瀬戸口医師から念の為にと云われて持っていたバリキサを先週水曜日から服用、今後一週間分の追加を頂戴する。


投稿者: 一考      日時: 2013年06月01日 21:05 | 固定ページリンク




ブルートゥース  | 一考    

 「Bluetooth内蔵していないMac miniを買ったので、手許のWindows用USB BluetoothアダプタPLANEX GW-BH03Uを試してみました。
 A5504Tと繋げてデジカメデータを受け取ったり電話帳を受け取ったりできました。
 iPAQ rx3715と繋げてファイルのやりとりができました」

 某所で以上の書き込みがあった。
 アップルは、IBMが開発した64bitプロセッサであるPowerPC 970を採用してから、デスクトップモデルについてはG4シリーズの採用を終了した。G4を採用した最後のノートPCはiBook G4であり、デスクトップモデルはMac miniである。
 さて、Bluetoothを内蔵していないMac miniとはG4であってインテルではない。そしてPower PCの最後のバージョンにはBluetoothは内蔵されている。最後のバージョンとは1.5GHzで、グラフィックボードにATI Radeon9200-64MBが掲載されている。
 Mac miniとG5は頻繁に中身が変更されている。特にG5はプロセッサの変更に止まらない、冷却を取ってみても空冷から水冷へと移行している。余談だが、同水冷ユニットは100%に近い確率で5〜6年後には壊れる。CPU部分から液漏れをおこし、CPU基盤が腐食、やがて最下段の電源ユニットへ液が流れ込む。G5の上位モデルの電源、ロジック、CPU、水冷キットはいずれも爆弾を抱えている。買うなら2.0GHzまでの空冷に限られる。
 話は前後するが、「Mac Pro 用純正内蔵 Bluetooth 2.0+EDRモジュール」は5000円はする。その点、上述のUSB Bluetoothアダプタなら300円か400円で購入できる。性能は同じである。同じなのだが、ちょいと問題がある。屡々認識しなくなるのである。拙宅はアップルのBluetoothモジュールとUSB Bluetoothアダプタ(iBUFFALO)が混在しているが、双方共に手を焼いている。従ってBluetoothを設けながら、キーボードとマウスをUSBで接続している。これでは何のためのBluetoothか分からなくなる。

追記
 空冷のG5だが、G4と比してずんと静かである。ただし、cpuを換装すると立ちどころに五月蠅くなる。G4は1.8GHzまで自由に置換できるが、G4と違ってG5はcpuの積み替えは考えない方が良い。


投稿者: 一考      日時: 2013年05月31日 16:56 | 固定ページリンク




せんぽ東京高輪病院  | 一考    

 低残渣を顧みて一箇月つづいた雑炊だったが、水曜日早朝から再開した。極力下血は避けたいからである。下血が重なれば輸血が必要になる、そして輸血は抗体の暴力を覚醒させる。出血性潰瘍が雑炊だけで治まるとも思われないが、出代りや三粒降ても気は心と雑俳に云う。

 食事と云えば、タニタの社員食堂の次に脚光を浴びているのがせんぽ東京高輪病院の病院食であり、その病院食が食べられる同病院の食堂である。
 タニタは「愉しくげっそり」がモットーだが、片方は病院食だけあって、「日本一おいしい病院ごはんを目指す」が売りである。ワニブックス社から「せんぽ東京高輪病院 500kcal台のけんこう定食」なるレシピ集が頒されている。タニタの低カロリーは基本、量を減らしただけの話(ご飯にしても低カロリー米でなく、量を減らしただけなのに、低カロリーとして売っているのは問題)だが、せんぽ東京高輪病院は栄養が治療の一部であり、重要であると考える医師や管理栄養士によって厳密に組み立てられている。
 同病院の管理栄養士は食事だけでなく、静脈栄養、経腸栄養のすべてを含め、どこからどれだけ栄養補給を行うのが望ましいかを主治医や看護師に提言し、一緒に改善に向けてゆく。食欲がないのはビタミンやミネラルなどの栄養が不足しているのか、もしくは便秘や下痢など排便コントロール、炎症、薬物の副作用などが影響しているのかを評価、査定し、具体的に対策を考える。摂食によって必要量が摂れないことが明白になれば、静脈栄養もしくは経鼻胃管から経腸栄養を補給するなどを主治医に提案する。これには、全患者さんの栄養摂取量と検査値、薬物の変化、症状、病態などを管理し、それらを検討するための熟練した技術が必要である。手練れた管理栄養士でなければ、栄養治療はかなわない。一度、病院の食堂へ出掛けることを奨める。


投稿者: 一考      日時: 2013年05月30日 18:26 | 固定ページリンク




腰痛  | 一考    

 このところG5との格闘が続いたため、ちょいと腰が痛い。なにしろ20キロを超えるパソコンである。戸田中央へ入退院するときはいつも腰がおかしい。整形外科医はわたしの腰と頸の異常を知っているのだが、他の医師は知らない。
 ひどいヘルニアでないので、一泊か二泊の内視鏡手術で済むのだが、こちらは治す必要を覚えない。いままでブロックで処理してきたし、命に関わらないからである。ところで、ブロックは脊柱の軟骨に打つ麻酔注射である。わたしの場合は交感神経節ブロックでなく、硬膜外ブロックであって、硬膜外腔に注射を行うためには奥深くに針を到達させなければならない。透析を知るまで、ブロックに用いる注射針が一番太い針だと思い込んでいた。

 外来の看護師と入院の手続きについて話し合っていた折、「左耳はどうなったの」と訊かれた。昔から左耳は良く聞こえない。「なんで知っているの」と逆に尋ねたが、検査入院で全身を調べた、その資料がカルテに挟まれているに違いない。腎センターの看護師は下血のことは知っているが、それ以外にも人渉りのことは知っていそうである。


投稿者: 一考      日時: 2013年05月29日 20:30 | 固定ページリンク




担当医  | 一考    

 月曜日の血液検査の結果が判明、サイトメガロウィルスの値が異常に高くなっている。このままだと下血がはじまるとかで、土曜日に再検査、再診察ならびに薬の処方に戸田中央へ出掛ける。状況に応じて点滴、または内視鏡検査、もしくは入院となるが、そのあたりは心得ているので如何ようにも対応できる。
 「非常時は計算に入れていない」と昨日書いたが、早速非常事態と相成った。今度の担当医は腎臓内科で、泌尿器外科ではない。今のわたしに必要なのは消化器内科、従って腎臓内科医の方が話がしやすい。それにしても、瀬戸口医師は相当に詳しい申し送りをしてくださったようである。


投稿者: 一考      日時: 2013年05月29日 09:35 | 固定ページリンク




最後の入院  | 一考    

 戸田中央に於ける最後の入院ならびに最後の診察が決まった。当然非常時は計算に入れていない。その非常時だが、輸血によって上がっていた鉄分が急速に下がっている。貧血の慴れ濃厚とのことで、フェロミア(クエン酸第一鉄ナトリウム)を処方してもらった。
 鉄は赤血球の原料であり、不足すると鉄欠乏性貧血を起こす。鉄分の多い食事(肉類、レバー、鰻、ひじき、しじみ、あさり、海苔、大豆、ほうれん草など)を摂ることも大切だが、一度、体内の鉄分が枯渇すると、食事だけではなかなか回復できない。そのような場合にフェロミアで鉄分を補給する。問題は胃潰瘍や大腸炎など胃腸に病気のある人は、慎重に用いなければならない。
 今回は医師だけでなく、外来および入院棟の看護師にも引っ越しの挨拶をした。心配するのは引っ越し先での病院だが、神大付属は腎移植の経験が浅く少ないので、みなさんが反対する。県立西宮病院を全員が勧めるが明石からではいささか遠い。
 余談だが、夫婦間の生体腎移植で、特有の拒絶反応が生じることに対し、兵庫県立西宮病院腎疾患総合医療センターが、拒絶反応を回避するために免疫抑制処置を行ったうえで移植する手術に3例連続で成功したことが2011年9月、判明した。拒絶反応は、出産を経験した妻の体内に、夫に対する強い抗体が残るのが原因。成功例が続いたケースは珍しく、韓国でのアジア移植学会で報告された。今までは出産を経験した妻の20〜30%が、夫の遺伝子を受け継ぐ子を妊娠することで、夫に対する抗体が作られ、激しい拒絶反応を警戒して移植を断念するケースが多かった。
 わたしはもっかこの拒絶反応で困惑させられている。拒絶反応がひどいので、免疫抑制剤を減らすことができない、それでサイトメガロウィルスに罹り、下血に苦しめられている。要するに、治療すら思うにまかせない。このところ風疹が噪がれているが、わたしは免疫が抑制されているので大半のワクチンを必要にせまられて射っている。保険が効かないのでワクチンだけで十万円ほど費っている。

 最後の入院は7月8日、最後の診察は7月29日。身体にこれ以上疵をつけるのは嫌だが仕方がない。そこまで済ませてわたしは東京を離れる。


投稿者: 一考      日時: 2013年05月28日 21:32 | 固定ページリンク




G5用六角レンチドライバ  | 一考    

 大阪市東成区深江のベッセル(かなり知られた会社である)がドリル用のビットを作っている。長さは170ミリ、ビットなのでどこにでも売っているラチェット式のドライバで間に合う。スイスのメーカーPBのビットなら3000円はするが、国産品は410円である。これでPowerMac G5のCPUの取り外しが可能になった。
 で、前述のPowerMac G5のジャンク品だが、電源とロジックボードをそこら中出鱈目にテスターを用いて計った。どこにも問題は生じず、CPUを取付け直したところ無事起動した。やはり思った通りである。ところが、今度はオプティカルドライバが動かない。相性の問題なのだろうが、G4で動いていたドライバが動かない。ひょっとすれば他に理由があるのかも、こちらはこちらで調べてみなければならない。
 いずれにせよ、業者が手放したジャンク品が蘇ったのは嬉しい。過去にも書いたが、拙宅へやってくるパソコンは悉くが壊れている。理由を問わず、わたしは3000円を超えるパソコンを買わないからである。今回のG5は500円、起動はおろか、少々触ろうが撫ぜようがうんともすんとも応えない。時間を掛けて拈弄することによって、はじめて反応するのである。なにかと似ていなくもないが。

追記
 オプティカルドライバを認識しない理由は簡単なことで、ロジックボードからのケーブルが逆だった。


投稿者: 一考      日時: 2013年05月28日 18:26 | 固定ページリンク




PowerMac G5  | 一考    

 Apple PowerMac G5 2.0GHz Dual ジャンク品を安価(500円)で購入した、当然送料(1500円)の方が高い。電気はきているが起動しない、ジャンと鳴らないからジャンクなのか。もっともそれを承知で購入したのであって、これから修復を試みようと思っている。
 ところがCPUを外すための2.5ミリ、160ミリ以上の六角レンチが手元にない。近所の日曜大工の店へ行くも、そのように長いものはなさそうである。昔、160ミリの六角レンチセットを買った記憶があるのだが、度重なる引っ越しでもっか行方不知。先ず以て、CPUを除去しないとロジックボードも電源ユニットも確認すら取られない。
 CPUはそのままに其の他をチェック、とは云えオプティカルドライブ、HDD、メモリは付属していない。グライックボードのみATI9800に換装されてい、まったく異常はない。3.6Vの乾電池も大丈夫。外さないと分からないが、おそらくCPUの取付けに問題ありと見た。
 Macのパソコンのなかで、G5はもっとも大きなヒートシンク(高さ130ミリ)が付けられている。その巨大さが禍して装着の折にずれが生じたのであるまいか。
 件の日曜大工店で註文した六角レンチが到着するまでに二週間ほど掛かるようである。それにしても、写真ではスマートに見えたのだが、G5は図体がでかい。オークションで脚の歪んだG5が多い理由は重量である。横置きで梱包しないで、縦置きで発送すれば立ちどころに脚は湾曲する。それを考慮するとデスクトップはやはりminiの方が良さそうである。


投稿者: 一考      日時: 2013年05月23日 15:27 | 固定ページリンク




ブルーノート  | 一考    

 このところ、ブルーノートのCD版を買っている。
 アート・ブレイキー、ウエス・モンゴメリー、キース・ジャレット、キャノンボール・アダレイ、クリフォード・ブラウン、ジェリー・マリガン、ジミー・スミス、ジョン・コルトレーン、ソニー・クラーク、ソニー・ロリンズ、チェット・ベイカー、チック・コリア、ナット・アダレイ、ハービー・ハンコック、バド・パウエル、ハンク・モブレイ、ベニー・カーター、ホーレス・シルヴァー、マックス・ローチ、マル・ウォルドロン、リー・モーガン、ルー・ドナルドソン等々である。
 別にブルーノートがすべてでないし、なかには嫌なものもある。例えば、ミシェル・ペトルチアーニがそれで、夭折の天才と謳われているが、ピアノが走りすぎて原曲がさっぱり掴めない。ジャズ・ピアノは得てしてアグレッシヴに疾走するものだが、ミシェル・ペトルチアーニは才に溺れている。コルトレーンのような暗さがどこにもない。重度の身障者であればこそ、失意あるいはピアニストとしてのコンフリクトを際立たせてほしいと思うのだが。
 ブルーノートの4200番台はフリー系の作品が目立つ。オーネット・コールマンの「ゴールデン・サークル」をはじめ、ドン・チェリーやセシル・テイラーのブルーノート初演も4200番台である。オーナーのアルフレッド・ライオンも背に腹はかえられず、ブームに乗って経営難を凌ごうとしたのであろう。サム・リバースはその典型なのだろうが、フリージャズの代表作とも云うべき盤に、RVGコレクションの「フューシャ・スイング・ソング」がある。ところが、この盤のなかにはジョー・ヘンダーソンやスタン・ゲッツが取り上げている名バラード「ベアトリス」のオリジナルが収録されている。ジャズマンの書いたバラードとしては出色の出来だと思う。ただし、これ一作のみである。
 フリーの合間にハンク・モブレーやリー・モーガンのジャズ・ロックあり。ウエイン・ショーターやボビー・ハッチャーソンらの新世代、ハンコックの「スピーク・ライク・ア・チャイルド」などと云う実験作も含まれるが、総じて駄作が多い。謂わば、ブルーノートの断末魔と云えようか。
 
 ブルーノートを買うのは、わたしにとって自分の青春買ってくる、なのである。例えば、ビル・エヴァンスやキース・ジャレットはソロ・コンサートを除くと原曲の美しさを際立たせるがごとき演奏が多い。神戸のジャズ喫茶バンビーを思い起こすのはそんなピアノ曲を聴く時なのである。

追記
 話はあくまで4200番台に限られる。例えば4000番台(1950年末〜1960年代にかけて吹き込まれたアルバム)だとアート・ブレイキーの「ハーレムの使徒たち」、ソニー・ロリンズの「エイジアティック・レエズ」、ホレス・シルヴァーの「フィンガー・ポッピン」、アート・テイラーの「シーダス・ソング・フルート」、ドナルド・バードの「マイ・ガール・シャール」、ケニー・バレルの「ミッドナイト・ブルー」、ジャッキー・マクリーンの「ブルー・ロンド」などが収録されている。


投稿者: 一考      日時: 2013年05月22日 20:12 | 固定ページリンク




南米のビル・エヴァンス  |   一考

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 南米のビル・エヴァンスと呼ばれるルーベン・ロペス・ファーストの名盤、「Jazz Argentino,Jazz En La Universidad」のカップリングCDが出ている。
 ピアノ、トランペット、ベースのトリオ。ヤフオクで700円から800円で出品されているが、お買い得である。


投稿者:   一考  日時: 2013年05月12日 15:55 | 固定ページリンク




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