ですぺら
ですぺら掲示板2.0
2.0








個室と屁  | 一考    

 差額23100円の個室に這入っていたが、今日、大部屋へ転居した。個室はありがたいが、連れ込みと比して随分と値が高い。この前の検査入院で女房が這入っていた部屋は差額が35000円、10日入院すれば差額代だけで35万円である。徒広く応接セットとキッチンが付いた、わたしたちにはおよそ不向きな部屋だった。
 いずれにせよ、これで気儘に屁がこけなくなった。年が行くと無闇に屁をひることが増え辛抱できなくなると、永田耕衣と高橋睦郎さんが繰り返し書いている。芳菲ならぬ放屁、これは重大事である。(7月7日)


投稿者: 一考      日時: 2012年07月29日 03:23 | 固定ページリンク




浸し物  | 一考    

 メドロール、セルセプト、グラセプターなど、手術に向けて免疫抑制剤の大量投与がはじまった。自家製でないところのものを体内に植え付けるのである、免疫抑制剤は術前がもっとも多いと見た。
 13日から16日までは集中治療室、後は五本の管に繋がれて病室へ戻る。首からの点滴、腎臓下部からのパイプ、尿管等々である。
 免疫が抑制されているので、たわいなく感染症に罹る。生れてはじめてマスクを強いられる。病棟は感染を防ぐために子供は這入られない。子供は黴菌の温床であるそうな。
 体重は現在45.1キロ。手術の際に4乃至5リッターほどの水が血中へ這入る。心臓の負担を減らすため、体重を減らすのが良い、と。どうこう云うことではないが、一週間で4キロほどの減量である。
 術後は点滴も相俟って日量、8乃至9リットルの尿が出るらしい。退院時には新しい腎臓が体内の水分調整を行うので、6キロほど痩せるそうな。
 もっとも長年の食事制限の反動で一気に体重は増えるらしい。その主たるものは肉だそうだが、わたしは蒙御免。寿司と干物に限らせていただく。干物は型の大きい高級品があるが、あれは不味い。小型の鰈の一夜干、同じく鱚、柳葉魚など、他では鱈子、縮緬の類いが好みである。
 ところで病院食は国籍不明の料理だが、かろうじて浸し物で和食の面子を保っている。ゆでる、ゆがく、ゆびく、ゆどる、あおる等があって、総じて湯掻きすぎなのだが、それでも旨い。菠薐草や小松菜など、青菜に小型の縮緬を入れるとさらに美味。かぶら蒸しとともに日本の美饌。(7月6日)


投稿者: 一考      日時: 2012年07月28日 22:43 | 固定ページリンク




yF様  | 一考    

 いずれ掲げますが、「七時間の手術を終えても麻酔は一向に醒めず、序でに声を喪った。酸素が92を超えられず、酸欠が続く。従ってパイプを鼻の穴から肺のなかへ挿入。そのことと慢性鼻炎とが相乗し鼻も口もからからに乾燥し、うんともすんとも返事を発せられなくなってしまった」と書きました。六日間も酸素吸入のお世話になりました。まさかわたしが酸素不足に陥るとは。
 しかし、それが奏効し、鼻炎はなくなりました。酷いときは一日にティッシュペーパーを一函費やしていたのですが。
 「家人とも一緒に歩けません」とお書きですが、わたしもちんたらとマイペースです。急ぐ人生でもなしと思っております。


投稿者: 一考      日時: 2012年07月28日 22:38 | 固定ページリンク




米食  | 一考    

 たった今退院してきた。体力に不安があるため、もう二週間ほど入院するように医師から云われたが、体力のことはわたしにも分かっている。昨日から今日にかけて50回を超える血液検査を繰り返した。腕は穿刺の内出血で痣だらけである。結果、向こう一週間の免疫抑制剤の細かい指示を受けた。

 一箇月に及ぶ重湯の生活が嫌になったのである。好きなものを食せば体力は戻ると思っている。昨日は土用丑、重湯の上に二センチほどの鰻が乗っていた。美味しく頂戴したが、それより愕いたのは前日の紅鮭、病院食なので薄塩に決まっているが、それにしても塩鮭は四年ぶり、うまいなんてものでなく、こちらは涙を流しながら食した。これから徐々に食生活が変わる。取敢えず、米食を200グラムにするように云われたが、それは無理、150グラムを目標にする。


投稿者: 一考      日時: 2012年07月28日 15:14 | 固定ページリンク




ある書物  | 一考    

 このところ、のんちさんと本を読んでいる。某死刑囚の句集である。3・11の具象はなにもない。、ただし、抽象としての3・11は存在する。3・11に限らない、ことごとくの事象は濾過されてある。具象とは社会であり、抽象とは精神である。戦後、弁証をここまで掘り下げた書物はあるまい。封じ込められた窓との数十年に及ぶ対話、窓に吹き込むわずかな湿気が彼の手に震えをもたらす。
 わたしは何年ぶりに書物を繙いたろうか。何年ぶりに文学と出遇ったろうか。自分が読む書物は自分で撰ぶ、この当たり前を何年忘れていたのだろうか。

 掲示板のはじまりに「年始の挨拶は辞宜します。世界二十八箇国三十二地域で殺戮が行われているなかにあって、何がいかように「めでたい」のか迂生には皆目見当がつきません。
 挨拶は日常の人間関係を円滑に取り運ぶための儀礼的な相互行為であると同時に、人間関係を疎遠にするためにも交わされます。仮に前者であっても、紐帯を深めるための儀であれば控えさせていただきます。友とは影のように付き従うものであって、決して獲得するものでも出遇うものでもないのです。眼前に私情を携えての友誼など迂生にとっては毒にも薬にもなりません。
 私情すなわち好悪、言い換えれば趣味と称する自己宣伝を諾うことに難儀致しております。あまつさえその能書に追従や欺瞞が加味されるソーシャル・ネットワーキングなど論外だと思います。当掲示板の行き先はまったく異なります。個の搏動を伴わない虚礼を排し、どっちつかずな不本意な遣り取りを廃するところからなにかしら滲み出てくるものがあればと、それだけを冀っているのです」と書いた。
 その原点に立ち帰りたく思う。従って、今後一切の書物の寄贈をお断り申し上げる。美辞麗句を並べ、考えることを失念した書物など今後一切読みたくもない。また情念があると思い込んでいるような浅薄な書物はさらに無用である。世間を狭めるとまた叱られそうだが、わたしは与えられた余命を思うがままに律したいとおもう。(7月25日) 


投稿者: 一考      日時: 2012年07月28日 14:23 | 固定ページリンク




リリックの娘様  | 一考    

 軽率なことを書き、お詫び申し上げます。
 田中様と福永氏とはなんの関係なく、どうしてこのようなことを書いたのか。深くお詫び申し上げます。
 取り急ぎ。


投稿者: 一考      日時: 2012年07月28日 14:20 | 固定ページリンク




リリックの娘様  | ニャル子    

一考氏が入院中のため、代わりに書かせていただきます。

こちらの記憶違い、大変申し訳なく、退院して掲示板に書きこめるようになりましたら、
あらためて訂正、お詫び申し上げますとのことでした。

大変恐縮ながら、いましばらくお待ちください。どうぞよろしくお願いいたします。


投稿者: ニャル子      日時: 2012年07月15日 02:35 | 固定ページリンク




リリックについて  | リリックの娘    

一考様
偶然記事に行き着きました。

「湊川」の文中
 『新開地の三角公園にあったリリックの店主は名は福永金之助、長髪であること以外なんの取り柄もない絵描きだったが、山本六三と逢うことをわたしに薦めた最初の男だった。彼はその後、三宮で「金ちゃんの店」を開けたり閉めたりしていたが、今では凋化と名乗って垂水で茶房を営んでいる。』
の部分は間違っています。私はリリックの娘ですが、父の名は福永金之助ではありません。田中一朗です。画家でもありませんし
「金ちゃんの店」を開けたり閉めたりしていたが、今では凋化と名乗って垂水で茶房を営んでいるのは全くの別人だと思われますので
訂正していただけることをお願いします。


投稿者: リリックの娘      日時: 2012年07月06日 18:39 | 固定ページリンク




腹式呼吸を  | yF    

小生も兄の結核を濃厚感染し、完治しないまま78才まで来ています。滅多に肺活量検査はしませんが先日やったら3000ccでした。漢方医は腹式呼吸を勧めます。小生はこの方に助けられたようなものですが、家人とも一緒に歩けません。遅いです。
 頑張ることはない、それを受け入れるのみ、ドクターストップがかかる75才まで働きました。


投稿者: yF      日時: 2012年07月05日 08:58 | 固定ページリンク




無気肺  | 一考    

 中学二年生のときに8000だった肺活量が3400にまで落ち込んだ。煙草の量に比例するようである。無気肺を防ぐために呼吸練習をさせられている。インセンティブ・スパイロメーターと云うそうだが、全身麻酔に必要らしい。
 今月は入院のため、掲示板は月末まで休み。拙宅の電話やメールも同時に休止となります。十三、十四の両日はICUだが、十七日までは痛みを伴うようである。


投稿者: 一考      日時: 2012年07月03日 22:25 | 固定ページリンク




核武装の道  | 一考    

 どさくさに紛れて原子力規制委員会設置法が二十日の参院本会議で可決、成立した。、民主、自民、公明三党などの賛成多数だった。
 原発の運転期間を原則四十年とする「廃炉規定」も置いたが、規制委発足後に速やかに見直すことを定めている。要するに六十年にするためのザル法である。付則には原子力の利用目的として「安全保障」の文言が盛り込まれている。
 上記三党はどうあっても核武装を考えているようである。首相は国民の生活を守るための原発再稼働を強調する。その生活の守りの最上位とは「安全保障」に違いない。そうした原子力の利用目的を日本国民の八割が間接的に支持している。原発再稼働反対を唱えているのはどこの国民なのだろうか。


投稿者: 一考      日時: 2012年06月27日 23:56 | 固定ページリンク




手術  | 一考    

 戸田中央から電話があって手術の日取りが変わる。七月二日の検査日はそのままだが、四日に入院、十三日の手術となりそう。従って七月二十七日には退院できそうである。なお、血管の造影スキャンが検査項目に加わった。
 ドナーは七月二日の検査は同じだが、入院が十一日になる。ドナーあっての手術なので予定がどうなるかは定かならず。
 東葛クリニックでの透析治療は七月三日の火曜日が最後になる。今週の血液検査が東葛における最後の検査になったが、尿酸値以外はやっと正常の範疇に戻ったようである。尿酸とカリウムは薬を服用していないので問題なし。それにしても、この数箇月というものリンで困惑させられた。術後の食事制限には万全の対策が必要。


投稿者: 一考      日時: 2012年06月22日 03:07 | 固定ページリンク




ウインドウォッシャー液  | 一考    

 インプレッサのウインドウォッシャー液が出なくなった。目詰まりを起こしたようである。ボンネットをあけてタンクから噴射口までのパイプを調べるも詰っている箇所がよく分からない。どうやらパイプとパイプのジョイント部のようである。
 分からないことは聞くに限る。近所のスバル松戸店で教えを乞う。やはり、二センチほどのプラスティック製のジョイントが詰っている。愕いたのはこのジョイントが一方通行なのである。片側に金属玉が這入っていて逆流を防いでいる。その玉が水垢で詰ったのである。三郷へ引っ越してから、細かいパーツを何度もスバル松戸店で註文している。今回のジョイントは百円。

 ベンツやBMWのウィンドウォッシャーはヒーテッドシステムだが、純正のウォッシャー液を用いる必要はまったくない。純正と云えども界面活性剤入りのアルコール希釈水に過ぎない。市販のウォッシャー液を二倍に薄めて使えば問題は生じない。さらに、北海道のように冬季の凍結が気にならなければ水道水がもっとも良い。


投稿者: 一考      日時: 2012年06月17日 16:18 | 固定ページリンク




タイヤハウスの蜘蛛  | 一考    

 駐車場の真ん中にブロック製の塵の集積場がある。その壁面と車とのあいだに蜘蛛の巣が張られる。取っても取っても夜のあいだに張られている。透析治療のため朝八時半に出掛けるが、必ずや立派な巣が造営されている。
 十数度巣を除去したところで、肝心の蜘蛛がいないのに気づいた。ブロック塀をくまなく探したが見付からない。蜘蛛がいないにもかかわらず、夜な夜な巣は造られる。わたしは頭を抱え込んでしまった。もしやと思って後輪のタイヤハウスの裏側を確認する。豈図らんや蜘蛛の住処はタイヤハウスだった。よりによって車に巣食うとはふてぶてしい奴である。
 先週の金曜日は土砂降りで雹が降り、震度4の地震があった。その最中、隣町まで麺麭を買いに出掛けている。流されもせず、泥水を被りながらしがみついていたに違いない。わたしは蜘蛛を裏庭の木々が植わっているところへそっと運んだ。


投稿者: 一考      日時: 2012年06月07日 22:17 | 固定ページリンク




老いに協賛  | 一考    

 最近の書き込みから誤字を三箇所訂正した。理由は視力の衰えである。フォントサイズを大きくすれば良いのだが、面倒なのでついそのままにする。毎度のことなので、ご笑覧いただければさいわいである。
 このところ流涙症、いわゆる涙目で困っている。おそらく鼻涙管閉塞だと思うのだが、日々ひどくなってくる。ゴーグル無しで二輪に乗るとか、窓を開けて四輪に乗るなどわたしには想像もできない。老いは脚からというが、わたしの場合はそれだけに止まらず、目玉も協賛しているようである。


投稿者: 一考      日時: 2012年06月06日 16:07 | 固定ページリンク




麻疹  | 一考    

 戸田中央へゆく。朝十時から十九時まで掛かった。PSA検査と麻疹ワクチンを打つ。いまさら麻疹もないものだが、抗体検査で引っ掛からなかったようである。値は8230円、ワクチン代としては安価な方である。次回は七月二日、採血、検尿、心エコー(スパイロ、心電図)、レントゲン、培養などが主たる検査項目。その後。輸血はしていないので問題は生じない。
 七月二十五日入院、手術は翌月三日、早ければ十七日、通常だと二十四日の退院になる。ただし、これらは予定であって、どうなるかは分からない。
 八月二十日前後が退院日とすると、二週間ぐらいの北海道旅行も可能だが、先のことは考えないようにしている。手術が成功してのはなしだが、食べ物に自由の幅が拡がるのはうれしい。透析治療から解放されるのもうれしい。併し乍ら明日を思うは虚しい。


投稿者: 一考      日時: 2012年06月06日 00:23 | 固定ページリンク




天女の湯と吹きの湯  | 一考    

 先日テレビで北海道旭岳の天女の湯が紹介されていた。吹きの湯と共に、冬場スキーでしか行かれない野湯である。軍手、ヘルメット、ロープが必需品という難儀な温泉である。
 天女の湯は元々は秘湯でなかった。旭岳ロープウェイは1996年にスイスガラベンダの大型ロープウェイに架け替えられ、その際に中間駅天女ヶ原が廃止になった。天女の湯が秘湯になったのはそれ以降である。かつての中間駅から徒歩数分、吹きの湯は天女の湯から5、6分ほど離れた沢違いにあった。いまでは山麓駅もしくは姿見駅方面から徒歩で行くしかないが、道は掻き消され北海道の自然のなかに溶け込んでしまった。
 多雪期以外、熊出没注意、落石注意、崖崩注意、雪崩注意、多量降雨水量増加注意等々、注意報多発の天女ヶ原である。熊の冬眠期以外、迂闊に近寄られない文字通り幻の秘湯となった。


投稿者: 一考      日時: 2012年06月03日 11:52 | 固定ページリンク




自家製のミジンコ  | 一考    

 公園の金魚は二センチほどに育った。食欲旺盛な時期、餌はミジンコである。養魚場の隅に深めの池が設けられ、鶏糞でミジンコを育てている。採卵が少ないと書いたが、どうやらミジンコの量に幼魚の数を合わせているようである。
 今日は親魚の池の水替えをしていたが、池を洗った後、井戸水を注水している最中に金魚を戻している。水の勢いが激しく、金魚がぐるぐる流されている。強い水流は金魚に厳禁、荒っぽい遣り方に愕いた。魚体に傷がつくし、泳ぎ方に変な癖がつく。わたしは腫物に触るように育てたものだが。
 コメットの幼魚が池二面を占めている。地金、土佐金、蘭鋳、南京、江戸錦、秋金、京錦あたりなら分かるのだが、どうしてコメットなのか、詰らない金魚を飼育している。


投稿者: 一考      日時: 2012年05月31日 21:01 | 固定ページリンク




孫の手  | 一考    

 背中の真ん中が痒い。手が届かない場所なので孫の手で掻きむしることになる。シャツが血だらけになるので繁く洗濯する。一人住まいの切なさを覚えるのはこのような時である。
 湿布剤を背中に貼る器具ならデンソーで売っている。しかし、ピンポイントの絆創膏用はない。どなたか発明すれば売れるのでないだろうか。それでなくとも背に手の届かぬ高齢者の時代である。


投稿者: 一考      日時: 2012年05月30日 18:53 | 固定ページリンク




休息  | 一考    

 2009年07月の靭帯剥離骨折と腎不全発覚、同年10月の大量下血とはじめてのブラックアウト、そして2010年08月の透析治療開始。それから二年近くを経た。上り下りが少なければ最近やっと電車にも乗られるようになった。
 本年一月、戸田中央への入院の際はバスと電車を利用した。戸田、松戸共に駅の構造を熟知しているからであって、不案内なら電車は利用しない。近隣の公園へは頻繁に出掛けているが、至るところに長椅子が設けられている。自転車で十分走っては三十分休憩の繰り返しである。車が利用できるならどのような遠くへでも出掛けるが、それは車のなかで休まれるからである。
 コンビニは問題ないが、スーパーは広すぎて疲れる。かつて周さんと買い物をしていて倒れたことがある。車に辿り着くと同時に痙攣がはじまった。意識がないままに三十分ほど周さんにお付き合いいただいたのだが、後日、医師から痙攣がもたらす危険性について聞かされた。
 先日、透析終了後、失神した患者が帰らぬひととなった。やはり、失神、痙攣がはじまったときは心臓マッサージが必須である。


投稿者: 一考      日時: 2012年05月28日 23:33 | 固定ページリンク




加藤郁乎さん逝去  | 一考    

 十七日夕、加藤郁乎さん逝去との報が増田さんからもたらされた。
 葬儀にわたしは欠席、非礼を深くお詫びする。


投稿者: 一考      日時: 2012年05月19日 16:14 | 固定ページリンク




 | 一考    

 前々回8.4だったリンが前回は7.7、今回は6.8にまで下がった。あとひと息で元に戻りそうである。
 いつも書いているが、牛乳、チーズ、バター、ギー、ヨーグルト、ヤクルト、クリーム、アイスクリーム、それにケーキの類い等々、乳製品がリンの過度な摂取の理由になる。乳製品はアレルギー、消化不良、肥満、ガン、心臓病、感染症、骨粗鬆症などを引き起こす。謂わば悪魔の商品である。
 骨粗鬆症は骨からカルシウムが流れ出ることで起きるもので、カルシウムの摂取量と直接の関係はない。大人になってもカルシウムを摂れば骨が丈夫になると多くのひとは信じている。骨量の増加が止まつてしまった成人がカルシウムをいくら摂ったところで効果は期待できない。カルシウムが必要なのは幼児と妊婦だが、それとて野莱に含まれるカルシウムのほうがずっと豊富で、健康的かつ吸収がよい。
 アメリカ乳牛の乳量は野生のそれの10倍という途方もない量である。そうした牛乳が乳癌の原因のひとつになるとされている。日本の乳牛はアメリカのようにウシ成長ホルモン剤(BGH)や抗生物質の大量投与と縁がないのでまだ安心だが。
 徒し事は扠置き、血中リンが高いと背中が痒い。ぼりぼりと掻きむしっている。


投稿者: 一考      日時: 2012年05月12日 00:17 | 固定ページリンク




バディントンズ・パブエール  | 一考    

 保存していたバディントンズ・ドラフトビールを飲んだ。購入したのは17年前、95年の大震災の後である。当時は大阪の重松貿易が輸入代理店で、アルミ罐に貼られたフィルムは日本語で印刷されている。

 ビール醸造250年の歴史と伝統を誇る英国ウィットブレッド社の代表的銘柄。「クリームオブマンチェスター」とも呼ばれるこのビールは、まさにクリームのような繊細な泡立ちを持ち、豊かなホップの香り、深いコク、そして心地よい苦みとほのかな甘味との完全な調和により、素晴しい味わいを実現、今や、英国内のビールファンのみならず、世界中のビール通により絶賛されています。

との文言が印刷されている。文章の陳腐さはともかく、バディントンズが輸入されていたのは有り難かった。前年には小西酒造によって白耳義のヒューガルデン白生の輸入がはじめられている。詳しくは08年12月05日に書き込んだ「麦酒について」をどうぞ。
 現在ではギネスのフローティング・ウィジェットとの名称が知られるが、当時はドラフトフローシステムと称し、同じ窒素ガスを使っていた。従って、17年を経ても香味にいささかの変化もない。日本のビールだとガスが抜けてこうはいかない。
 ちなみに、白いプラスチックのボール(ウィジェット)の容量は少なく、その中に窒素ガスが詰められているわけではない。気圧の変化でボールの中に閉じ込められた少量のビールが、ジェット噴流のように飛び回ってサージング(泡立て)しているのである。

http://www.kitasangyo.com/e-Academy/Gas/N2Gas-for-Beer/N2Gas-for-Beer.htm


投稿者: 一考      日時: 2012年05月09日 21:25 | 固定ページリンク




採卵そして孵化  | 一考    

 このところ公園へ日参していた。金魚は採卵が終わり、孵化を待っている。近々新しい命の誕生である。通常、採卵は一匹の雌に複数の雄を用いる。雄が単数だと精子がかからない卵が生じる。無精卵はすぐ腐敗して黴が生え、有精卵にも移ってゆく。それを防ぐための乱交であって、魚類のほとんどが父親不知である。
 二歳魚以上なら二、三万箇は産卵する。産卵用のビニールが4、5メートルは必要になる。ところが、こちらの公園は変わっている。30センチほどの平テープを10本ほど纏めたものを一箇である。おそらく多数の卵の中から偶然産みつけられた千もしくは二千ほどを採卵し、他は棄てるようである。
 二、三万の産卵で秋まで育てる金魚は十匹を切る。それを考えれば千、二千と云うのは極端に少ない。しかも、愕いたのはひとつの池に複数の平テープの束が置かれ、それぞれに蘭鋳、阿蘭陀獅子頭、江戸錦などと札が貼られている。随分と乱暴な採卵であり、飼育である。当歳魚がごたまぜに育てられている理由が分かったのだが、金魚は種類によって発育の速度が違う。金魚は原則平和主義者だが、あまりに大きさが異なると共食いする。
 先祖帰りの鮒の除去をはじめ、これから色変わりする夏まで撰別がつづく。金魚愛好家の正念場である。

追記
 ところで餌のミジンコやアブラムシはどう手当するのだろうか。ほうれん草パウダーを使ってミジンコを自己増殖させるのかしら。もしそうなら金魚の数倍の池が必要になるが。


投稿者: 一考      日時: 2012年05月09日 17:12 | 固定ページリンク




今年は関西  | 一考    

 同室の三人が入院し、ふたりが戻ってきた。一週間もしないうちにひとりが再入院し、別の患者が入院した。わたしのまわりは空きベッドが増えつづけている。みなさん心臓の弁に異常が生じている。血管の石灰化と共に、透析患者ならではの持病と云うべきか。そうして帰らない患者もいるのだが、誰もそのことを話題にしない。

 去年は無計画停電とやらで困惑させられた。今年は関西が計画停電に追い込まれそうである。電気と水がなければ透析はできない。水にしても水道水をそのまま使っているわけではない。各クリニックやサテライトでしかるべき濾過器を通している。血液を吸いだしそして体内へ戻すポンプはおろか、電気がなければ水すらままならないのである。計画的であろうがなかろうが、人工呼吸器や透析機器を用いる患者にとって停電は最大の不条理である。


投稿者: 一考      日時: 2012年05月09日 12:17 | 固定ページリンク




太田守さん逝去  | 一考    

 淡路の太田守さんが亡くなられた。太田かつみさんからのメールで知ったが、二箇月ほどメールを見ていなかったので遅くなった。申しわけなく思う。
 西明石のですぺらで親しくしてくださった。毎晩のように朝まで生テレビのごとく議論を繰り返した。メールには、

 ・・・太田は3月10日、土曜日淡路の陶芸館からの仕事帰り、立ち寄った店先で急な心臓発作で倒れて一時間後には帰らぬ人となりました。
 誰とも言葉を交わさぬままこの世を去りました。
 設計会社を立ち上げ西明石での仕事あとのですぺらでの時間は本当に至福の時であったように思います。
 葬儀での遺影はそのころのこれ以上の笑顔はないような、この世での幸せだった彼の写真を飾りました。

と書かれている。当時、太田さんは川崎重工の機械設計をなさっていた。彼はわたしより一箇月遅れの同年代。美食家で彼のためにさまざまな刺身を造った。縮緬山椒や生海苔もそうした内のひとつで、赤坂で造った縮緬山椒に用いた縮緬は淡路から送られしもの。ただ、彼の健啖ぶりが心臓発作の遠因になったとも考えられる。
 わたしはこのところ体重の静止に苦しめられているが、体重の増加は即心臓に負担をかける。病むことによってはじめて分かったが、体重の増加ほど怖いものはない。西明石時代、折角得た友を早くに喪ったことを無念に思う。


投稿者: 一考      日時: 2012年05月04日 05:10 | 固定ページリンク




穿刺技術  | 一考    

 先日、「透析穿刺技術高める」との検索語句があった。穿刺に然したる技術が必要とは思われない。穿刺の巧拙よりも痛みの深浅の方が問題だろう。巧拙は場数がものを云う。例えば、糖尿病患者の場合、血管そのものの損壊が非道く、穿刺は難儀を窮める。そのようなケースでは看護師より経験を積んだ臨床工学技士が多く穿刺に当たる。
 わたしの経験則だが、男性より女性の方が痛みが少ないように思う。その理由は力の入れ方にあると思われる。針先を立てて然るべき深さまで刺し、それからぐいと角度を変えて挿入する方法と端から力を入れず、自然に血管に沿って穿刺する二通りに分けられるようである。
 表現しにくいが「ぐい」のところに要点があって、力を加えない方式があとの止血もうまく行くようである。
 わたしの透析は一年九ヶ月だが、まだ穿刺箇所を肘下に限っているためにかなり皮膚は傷ついてきた。屡々止血で困惑させられている。それゆえ、痛みの少ない穿刺に出会うとほっとする。巧拙よりも痛みの深浅の方が気になる理由である。


投稿者: 一考      日時: 2012年04月26日 00:24 | 固定ページリンク




問題児  | 一考    

 三月二十九日と四月十二日は共に血圧が70まで下がった。この70と云うのは意識の分水嶺のようなもので、70を僅かでも切れば人事不省に陥る。
 このところ、祈るような思いで透析を受けている。ドライウェイトと除水のバランスが崩れたようである。先の月曜日は90で止まったが、血圧が100を切ると夥しい発汗と目眩いに襲われる。それよりも後に残るダメージが嫌なのである。
 160乃至170の血圧が透析終了時には100まで下がる。祈るようなと書いたのは100で止まってほしいとの願いである。それでなくとも、わたしの回りには空きベッドが増えてきた。三人が入院したのである。除水速度が急速な血圧低下をもたらすため、その速度を緩める。結果、四時間透析が五時間になり、やがて五時間でも手に負えなくなる。後は入院である。わたしは透析期間が短いので入院には至らないが、昨今は問題児のひとりになってしまった。


投稿者: 一考      日時: 2012年04月25日 19:03 | 固定ページリンク




昏倒  | 一考    

 三月二十九日以来の昏倒。このように期間が短いのははじめてである。因果関係は血圧だと思っているが、医師と看護士は目眩いが引き金になったのではないかと云う。耳鼻科での診察を勧められた。
 前回同様、完全に気を失っていないと思っているが、実体はどうなのだろう。除水は2.4リットル、確実に減っているのだが。除水分2リットルを体内へ戻したが、体重増加は500グラム、と云うことは1.5リットルの冷や汗を流したようである。十二日は深夜までダメージから抜けられなかった。いささか落ち込んでいる。


投稿者: 一考      日時: 2012年04月13日 20:09 | 固定ページリンク




無保険  | 一考    

 六十五歳になったので介護保険にも這入ることになった。国民健康保険と合わせて保険料は倍になった。
 わが国では国民健康保険の保険料を一年間滞納すると保険証は返納、かわりに国保被保険者資格証明書が発行される。同証明書で治療を受けると、かかった医療費はすべて自腹。後日市町村に領収書を提出すると保険給付分が返還される。一年半滞納が続けば、保険給付そのものが差し止めとなる。
 国民保険の滞納世帯数は、2001年には390万世帯(全体の17.8%)だったものが、2006年には481万世帯(全体の19%)に増えている。そして、保険を取上げられた人も2000年には10万人程度だったのが、2007年には35万人に急増している。
 わが国の国民皆保険制度と違い、アメリカでは無保険者が人口の二割弱いるとされる。つまり、5人に1人は健康保険に入っていないのである。前述したように、 わが国も高齢者に無保険者が増えている、しかも増え方が近年急増している。二割になるのも時間の問題である。


投稿者: 一考      日時: 2012年04月11日 09:40 | 固定ページリンク




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