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認知機能  | 一考    

 福祉局介護保険課から認知機能検診受診券が送られてきた。生活への支障の有無を調べるようである。明年初には運転免許高齢者講習の認知機能検査、合格率は約68%、落ちた方には免許取り消しが待っているそうな。
 わたしは要支援認定を受けている。要支援と要介護の違いは認知症か否かにある。認知症の疑いが生じると要介護へと出世するのである。認定は地域包括支援センターが行うが、担当者がいうには掃除、買い物などの生活支援サービスを既に受けた方がよいと。しかし買い物と気安く宣うことなかれ。
 身体が不自由であればこそ、普段の食事はレトルトを中心とするインスタント食品に限定される。安売りをねらい夕5時をまわると出掛ける。売れ残った昼網から刺身に向いたもの、煮付けに向いた魚を選ぶ。事前に購入する商品を決めてから出掛けるなどありえない。週一回の買い出しがいつまでできるか分からないが、わたしにとってはレトルト食品に対するレジスタンスのようなものなのである。


投稿者: 一考      日時: 2021年08月24日 04:06 | 固定ページリンク




平目と鰈  | 一考    

 米を買おうかと駐輪場へ、しかし体調は万全ではない。米は諦めてもっとも近い小西屋太寺店へ行く。三郷でのフーズマーケットセレクション 三郷店やフードセンターわたなべ同様、魚が結構なスーパーだが、寿司にいちいち男寿司と記載されているのはいかがなものか。女寿司なるものが存在するのだろうか。マルクスやフロイトであるまいし、このような二項対立は願い下げである。
 今日は平目の刺身があった、韓国から平目が這入らなくなって巷のスーパ-から平目が消えた。もっとも刺身にせよ煮付けにせよ、鰈の方が美味なのだが。他に半値のアイスクリームを大量に買った。


投稿者: 一考      日時: 2021年08月21日 20:35 | 固定ページリンク




酸素飽和度  | 一考    

 禁食が功を奏し、水曜日に下血が終わった。スクーターがガス欠ゆえスタンドへ、序でに区役所へ二箇月分の神大病院行きタクシー代の領収書(56000円)を届け、帰りに米でも買おうかと出掛けたが、途中で具合がよろしくなく、役所からまっすぐ帰宅。案の定、駐輪場で動かれなくなり、失神の予兆に襲われる。
 間は端折るが、吐き気と猛烈な腹痛、遠慮なく大声で喚き、のたうち回る。女房に電話をするのをわたしは非常事態宣言と名付けているが、なんとか電話せずに済んだ。風呂場で目覚めたがもちろん記憶はある。鼻水と涎と汗で三枚のタオルがぐっしょり。ズボンもなにも汗でびしょびしょである。血圧はいわずもがな、酸素飽和度は84だった。普段は88から94、さすがに84になるとふらふらである。2時間の非日常を味わって深夜、今度は無性に腹が減ってくる。わがことながら、肉体の不思議に惑わされる。


投稿者: 一考      日時: 2021年08月19日 23:22 | 固定ページリンク




下血  | 一考    

 日曜日の朝から下血がつづいている。下血を止めるために禁食中なのだが、今朝は血痰が出た。下が駄目なら上からと、こやつは一筋縄でいかない。経験上4、5日ほど禁食すれば出血は治まるはずなのだが。
 2015年08月31日に下血止まずとの文章を書いた。あれは神大病院での出来事である。サイトメガロウイルス(CMV)の再発なら羽山弥毅医師に診てもらいたいが、杉並ではどうすることもできない。今回はおそらく憩室からの出血(血便)と思われる。


投稿者: 一考      日時: 2021年08月17日 16:00 | 固定ページリンク




肺炎球菌ワクチン  |   一考

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 近隣の内科医院でニューモバックスを打つ。同ワクチンは5年に1回だが、1度空けたため10年ぶりの皮下注となった。今年の供給量は去年より多いらしく、予約のつもりがすぐ射てますよとのことだったが、手続きが結構五月蠅い。最期にコロナワクチンの穿刺日を確認す。
 コロナといえば、4日に神大病院泌尿器科での診察中、玄関で倒れた方がいて、その場で酸素吸入、重装備の看護師が4名でストレッチャーに、隔離病棟へ運ばれていた。玄関は一時騒然。
 次回通院は11日、骨頭壊死の再々検査である。


投稿者:   一考  日時: 2021年08月05日 22:25 | 固定ページリンク




今月の贅沢  |   一考

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 中国産松茸300グラムが980円、見切り品だが、わたしにはこれで十分。エリンギと松茸のお吸い物の松茸ご飯もどきも美味いが、たとえ中国産とはいえ、松茸を用いるに如くはない。生姜は駄目だが、松茸は自然物ゆえ、国産一択をわたしは信じない。


投稿者:   一考  日時: 2021年08月05日 20:37 | 固定ページリンク




骨頭壊死に進展  | 一考    

 骨頭壊死に進展あり、痛みで家の中すら歩かれない。杖にしがみついてのトイレとの往復、なんとかならぬものかと思う。県営住宅の家賃の査定、特定疾病の更新等々、さまざまな書類と申告書作成が必要なのだが動かれない。取り敢えず申告の延長を願い出て快諾を得、処理は女房に泣きついた。
 疾病だが、レントゲンでは詳細分からず、痛みが続くようならMRIを撮ろうとのこと。いずれ、人工骨頭、人工関節へ置換が必要だが、現在では痛み止めしかなく、その痛み止めは腎臓によろしくなく、泌尿器科医と相談とのこと。


投稿者: 一考      日時: 2021年07月17日 00:18 | 固定ページリンク




筋肉痛  | 一考    

 昨日、ファイザー社コミナティの二回目を打ってきた。感染を予防する効果はないが、罹ったときに重症化する度合いは減る。なぜか問診を二度受けたが、二度目の担当者は水を飲むと痛みが勝る、一両日は水を控えるようにと、穿刺の医師は極力水を飲むようにという、要するに定説はないようである。わたしはがぶ飲みしたが、一回目の方が筋肉痛が強かったように思う。


投稿者: 一考      日時: 2021年06月14日 16:31 | 固定ページリンク




玉なしmoonさん  | 一考    

moonさんから2020年2月23日に頂戴したメールの一部である。重度の癌ゆえ、言葉もないが、彼との遣り取りはいまもつづいている。

「私の方は、前回メールを差し上げた後 、あれこれ検査の結果、ステージ4の前立腺癌に加え、 後日さらにステージ3の上行結腸癌と診断されました。

前立腺癌は全身の骨にも転移しており進行状態はかなり深刻とのこと。診断されたその日に医者の勧めで躊躇なくホルモン療法を開始しましたが、更に結腸癌が見つかったため、来月6月の2日に神鋼記念病院へ入院することとなり、 切除手術は6月4日に行います。上行結腸癌切除は腹腔鏡手術、同日ついでに睾丸の除去手術も行われます。この歳になって玉なしになります(笑)

癌が骨に転移している患者の余命は1、2年との話も聞きますが、治療がうまくいったとしても5年ぐらいらしいです。 余命が1、2年とすれば、貴兄より早く逝ってしまうかもですね。 そうなれば、お先に失礼いたしますですが(笑)、あの世でお待ちしておりますので、 若い頃を思い出し、また鍋でも突きながら日本酒でも飲みましょうね。またいつか、この世かあの世で再会できることを楽しみにしております」

つづけて5月22日のメールの一部。

「今日は、北野町山手の背山散歩道から布引の滝までお散歩に行っておりました。 以前お話ししていた平地での息切れや疲れやすさは、癌が骨転移しており造血が不十分なことが原因で、貧血状態になっていたせいだとのこと。鉄分を服用することにより劇的に息切れや疲れやすさがなくなり、 途中休憩することもなく普通に歩けるようになりました。ただ、尿道バルーンカテーテルを使っているため、長時間山歩きなどをすると血尿や尿漏れが起こるのが実に難儀。早くカテーテルを外したいのですが、 残念ながらしばらくは無理だとのことです。 バルーンカテーテルは年初から使っていますので、もう5か月、 ひと月に一度は交換しないといけないので、抜き差しのたびに悶絶しております。 治療というよりは拷問に近い施術でありますが、尿道カテーテルはされたことあります?(笑)

3月5日の血液検査の結果が一番ひどかったのですが、その時のヘモグロビンは6.8、ヘマトクリットは27.1、 MCV 59.8、MCH 15.0、MCHC 25.1でした。何よりも癌であることを如実に示す PSA値が 525もありました。†

5月8日の血液検査では、PSA値は 2回のホルモン注射により 61にまで改善。更に、クエン酸第一鉄の錠剤を服用することにより、ヘモグロビンは12.3、ヘマトクリットは39.0、MCV は86.9、MCH 27.4、MCHC 31.5にまで改善されました。 鉄分の錠剤は飲み続けていますので更に改善されると思いますが、結腸癌切除手術を行えば加えて更に改善されるだろうとのことです。

以前右肋骨の痛みがあったのは骨転移のせいだったようです。 骨シンチ検査で ちょうどその場所に大きな黒点が現れていました。 ただ現在は痛みもなく貧血もかなり改善しているので、体調はすこぶる良好であります。骨転移している場合かなり痛みが生じるらしいですが、この先が少々不安であります。

そうそう、貴兄が薬を1日に27錠も服用されていることを娘に話したところ、「勝ったわ、私57錠だし」と(笑) 昨日の診察では更に3錠増えて60錠になったそうです。 免疫抑制剤も 現在3種類飲んでいるそうです。「さすがに最近飲むのがしんどくなったけどね」と。」

「尿道カテーテルはされたことあります」かとの質問ですが、泌尿器科で入院する、況や臓器移植の場合は必ずカテーテルは経験する。


投稿者: 一考      日時: 2021年06月06日 18:20 | 固定ページリンク




疼痛  | 一考    

 23日の15時にファイザーを打ってきた。猛烈な痛みを伴う注射を定期的に打っているので、いつ打ったのというぐらいあっけなく済んだ。ところが、同日深夜から肩に痛みが生じ、翌日も終日つづいた。痛み止めが必要な種類の痛みではなく、気持ちが悪いといった感じ。2度目は6月13日と決まったが、多少の痛みがでるのかも。


投稿者: 一考      日時: 2021年05月25日 02:08 | 固定ページリンク




思ひ侘ぶ  |   一考

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 17日夜、今月はじめての買い物、酒はあるので刺身を購入。スズキとカンパチ、剣先の刺身。今のわたしにはまるごと買うより下ろしたものを買ってくる方が楽である。
 高橋さんと共に間違いなくわが邦を代表する詩人だった相澤さんの死、そして須永さんの死がつづく。何年ぶりだろうか、ウイスキーを口にする。肴ともども塩っぱくて苦い。
 須永さんの死は出血性でなく虚血性脳血管疾患と思われる。15日夜、須永さんが入り浸っていた鴻池御殿へ岡田さんと連れ立って行った時の夢をみた。書くことはあるのだが、いまは思いを致したい。


投稿者:   一考  日時: 2021年05月19日 01:45 | 固定ページリンク




須永朝彦さん死去  | 一考    

増田さんからメールを頂戴した。以下のごとし。

須永さんが昨晩お亡くなりになったそうです。
つい最近、救急搬送されて、そのまま病院で逝去されたとのこと。
取り急ぎのお知らせまで。


投稿者: 一考      日時: 2021年05月16日 15:01 | 固定ページリンク




聴力検査  | 一考    

 本日は外来の日、泌尿器科でなく、骨頭壊死と難聴の検査である。聴力検査で新しいことが分かった。聞こえていた左耳が低音が聞こえていないらしい。右耳はまったく機能していないが、高音から聞こえなくなった。医師が危険な兆候ですねという。危険ではなく、わたしは都合の良い兆候だと思っている。なぜなら、片耳の難聴では障害者手帳がもらえないからである。障害者認定がなければ補聴器補助が受けられない。
 わたしは1種1級の障害者手帳を持っているが、腎機能障害である。身体障害者
の区分は視覚、聴覚、肢体(上肢、下肢、体幹に分かれる)、内臓(心臓、腎臓、呼吸器、膀胱・直腸・小腸)、肝臓、ヒト免疫不全ウィルスによる免疫の機能障害に分かれている。要するに指定された機能障害のみに有効なのである。
 子供の頃、ジャズが好きで高音はどこのメーカー、低音はどこのメーカーと冷蔵庫ほどのスピーカーボックスを買って、組み立てたことがあった。70歳を過ぎればなんの意味もなさないのだが。いずれにせよ、加齢性難聴なら施す術はない。医師が専門医でなければ分からないという。その専門医の診察は木曜日のみ、来月の木曜日の予約を取った。


投稿者: 一考      日時: 2021年05月12日 13:00 | 固定ページリンク




7000円のワクチン  | 一考    

 中共ウイルスのワクチンを7000円で接種するという病院が現れたようである。名は伏せるが、明石では識られたクリニックである。予約の煩雑さから免れる、普段から診てもらっているので安心できる等の理由から神戸市西区からの客も多いらしい。
 去年は中共製ワクチンを5万から10万円で売るとの詐欺商売が横行した。単価1110円(ファイザー)のワクチンだが、今回は国策によって無料である、それを7000円とは。詐欺よりなにより医師法違反でないだろうか。

 内閣官房のシミュレーションプロジェクトによると「第4波」の新規感染者数は5月中旬にはピークを迎え、いったん減少するが、さらにその後10月ごろに、「第5波」となる急速な感染拡大が起こりうるようである。増殖・流行していく過程でウイルスはいかようにも変異する、いわゆる免疫逃避である。これから変異ウイルスと新型ワクチンの追いかけっこがはじまる。


投稿者: 一考      日時: 2021年05月11日 05:41 | 固定ページリンク




ヒラツメガニ  |   一考

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 小さなヒラツメガニ(甲幅3〜4センチ)の唐揚げ、グラム158円で売っていた。写真で169円の3割引。北海道で食したヒラツメガニの甲幅は10cmをやや超えていた、特にカニミソが美味であるため、ぶつ切りにしたものを味噌汁や鍋料理で頂戴する。水揚げするとすぐ死んでしまうので、浜茹にするのが一般的。安くて美味いので見つけたら買って欲しいもののひとつ。


投稿者:   一考  日時: 2021年05月01日 04:25 | 固定ページリンク




エスカレーター  | 一考    

 病院で受付待ちのあいだ、折りたたみ式の小さな椅子に座わる。脚が震えて立っていられないのである。震えは体重を量るときにも困る、身体が静止しないと体重計が機能しないのである。その点、病院の体重計は三方に手摺が付いていて頗る便利。
 受付を済ませると採血採尿のためにエスカレーターで二階へ、さて右立ちだっけ左立ちだっけといつも迷う。さすがに病院のエスカレーターで歩くひとはいないが、気にはなる。米国、英国、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、ハンガリー、中国、台湾、韓国、香港などの国・地域が、大阪と同じ右立ち。東京などと同じ左立ちはシンガポール、オーストラリア、ニュージーランドぐらいか。どちらでも良いと思うが、東京のひとはそうはいかないようである。二度弾き飛ばされた。


投稿者: 一考      日時: 2021年04月29日 13:31 | 固定ページリンク




高齢者接種スケジュール  | 一考    

 4月19日 接種券発送(75歳以上)
 4月20日 予約受付開始(コールセンター、Webサイト)
 5月10日 集団接種会場での接種開始(12会場)
 5月17日 接種券発送(65歳以上75歳未満)
 5月17日 診療所、病院での個別接種開始

 市町村によって異なるが、神戸市のスケジュールは上記のようになっている。75歳以上は集団接種となってい、75歳未満は診療所、病院での個別接種となっている。75歳以上の13万2千人が100台の電話に殺到する。パンクするのは当たり前、2日後に200台、4日後に300台に増設となっているが、電話が通じたことはない。
 呆れかえったのは13万2千人のワクチン接種が市内12会場での集団接種に限られる点。西区の場合、138 km²(東京23区は627.6km²)に3箇所である。わたしはスクーターがあるから良いのだが、これでは物理的に接種できない老人が多数出る。本末顚倒でないだろうか。

追記
 5月17日からは団塊世代がはじまる。この調子だと、老人に接種するだけでも2年は懸かる。根本的に改めなくては。

追記
 市の発表によると75歳以上の接種券は約24万人に送付。4月30日午後2時半時点で、対象者の49%に当たる約11万7千件の予約を受け付けた、とある。


投稿者: 一考      日時: 2021年04月29日 09:43 | 固定ページリンク




魔界探偵ゴーゴリ  | 一考    

面白いロシア映画、ロシアの文豪ニコライ・ゴーゴリがダークヒーローとなり難事件に挑む「魔界探偵ゴーゴリ」三部作。日数限定ですが、GYAO! で無料放映中。

魔界探偵ゴーゴリⅢ 蘇りし者たちと最後の戦い 魔界探偵ゴーゴリⅢ 蘇りし者たちと最後の戦い  (終了)
 https://gyao.yahoo.co.jp/title/%E9%AD%94%E7%95%8C%E6%8E%A2%E5%81%B5%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%82%B4%E3%83%AA%E2%85%A2%E3%80%80%E8%98%87%E3%82%8A%E3%81%97%E8%80%85%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%A8%E6%9C%80%E5%BE%8C%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84/606eb118-57aa-4316-9ee5-708577f2e490

魔界探偵ゴーゴリⅡ 魔女の呪いと妖怪ヴィーの召喚 魔界探偵ゴーゴリⅡ 魔女の呪いと妖怪ヴィーの召喚  (終了)
 https://gyao.yahoo.co.jp/title/%E9%AD%94%E7%95%8C%E6%8E%A2%E5%81%B5%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%82%B4%E3%83%AA%E2%85%A1%E3%80%80%E9%AD%94%E5%A5%B3%E3%81%AE%E5%91%AA%E3%81%84%E3%81%A8%E5%A6%96%E6%80%AA%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%81%AE%E5%8F%AC%E5%96%9A/606ac08d-c0f5-4b84-bce5-c77923e13fcf

魔界探偵ゴーゴリ 暗黒の騎士と生け贄の美女たち 魔界探偵ゴーゴリ 暗黒の騎士と生け贄の美女たち (終了)
 https://gyao.yahoo.co.jp/title/%E9%AD%94%E7%95%8C%E6%8E%A2%E5%81%B5%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%82%B4%E3%83%AA%E3%80%80%E6%9A%97%E9%BB%92%E3%81%AE%E9%A8%8E%E5%A3%AB%E3%81%A8%E7%94%9F%E3%81%91%E8%B4%84%E3%81%AE%E7%BE%8E%E5%A5%B3%E3%81%9F%E3%81%A1/605da86d-8b89-42ea-848c-d5a6c8632f86

追記
 三編すべて終了いたしました。


投稿者: 一考      日時: 2021年04月26日 21:56 | 固定ページリンク




オウムガイ  |   一考

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 マダガスカル、マハジャンガ産オウムガイの化石。オパール化アンモナイトとは趣が異なる。中生代のアンモナイトより古く、古生代のチョッカクガイなどと共通の祖先を持つ。フィリピンのセブ島周辺では高級食材。共に11センチ、550グラムほど。


投稿者:   一考  日時: 2021年04月26日 11:34 | 固定ページリンク




カワハギ  |   一考

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 今回はカワハギ。地元ではハゲだが、27センチの立派なのが398円。刺身でいけるというので煮付けならさぞかし美味かろうと買ってきた。


投稿者:   一考  日時: 2021年04月26日 08:43 | 固定ページリンク




来月ワクチン接種  | 一考    

 中共ウイルスのワクチンはアメリカのファイザー社製に決まった。なんとも皮肉なはなしである。5月23日、西区役所での集団接種となった。ちなみに、2回目もファイザーと決まっているらしい。
 例によって日高さんに手伝ってもらったが、手続きの煩雑さに困惑。役所がかかわると簡単なはずの手続きがどうしてこのように複雑になるのか。爺さん婆さんには到底無理だと痛感、役所にひとが押しよせ業務が停止するのは当たり前。
 昔々1993年、moonさんに薦められてMac LC475を購入した時を思い出す。あれがDOS/VやWindows 3.0だったらわたしはパソコンを諦めていただろう。ことほどさように面倒な手続きだった。

追記
 如何様はいかさまとも読む。


投稿者: 一考      日時: 2021年04月25日 22:47 | 固定ページリンク




脳出血は生活習慣病  | 一考    

 脳出血は生活習慣病の一つ、よって予後は血圧、コレステロール、中性脂肪、血糖値に要注意。医師の処方する抗血栓薬は、脳梗塞の再発を防ぐためにとても重要、生涯なにがあっても欠かさず服用することが肝要。生活習慣病であれば、水分を十分に摂る(1日2リットル)。そして食生活は大事で、酒煙草はもちろん塩分と脂肪は控える。繰り返すが、血管のために塩分は極端に減らさなければならない。漬物、佃煮、カップ麺、ラーメン、饂飩、寿司、丼物、塩鮭と開きの魚、カレー、ピザ、パン、サンドイッチ、ハンバーガー、梅干し、味噌汁、ハムウインナーの類い、ポタージュの類いは厳禁。酒の肴になるような食品ならびにインスタント食品は禁止。わたしはまず家から塩を追放しました。


投稿者: 一考      日時: 2021年04月25日 04:57 | 固定ページリンク




如何様に如何様な  | 一考    

 「日本人による日本人のための五輪、すなわち金メダルの総取りをたくらんでいるのなら立派なものである」と2020年02月に書いた。海外からのアスリートなど来るわけもなく、揶揄した通りになりそうである。いっそ金銀銅メダルを止めて、参加者全員に参加メダルを渡すとのオリンピック本来の形に戻せば良いのにと思う。聖火リレーにしても国威発揚のためにヒトラーがはじめたもの、わが国は如何様な民族意識を発揚させるというのか。


投稿者: 一考      日時: 2021年04月24日 12:23 | 固定ページリンク




ワクチン接種  | 一考    

 神戸市から接種券なるものが送られてきた。接種場所はたまに行く有瀬のスーパーマルアイの隣、しげやま内科クリニックが近い。わたしは74歳2箇月、75歳には足らないのだが、障害者ゆえ這入れたのであろうか。


投稿者: 一考      日時: 2021年04月21日 21:16 | 固定ページリンク




クイックレリーズ  |   一考

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 珍しいクイックレリーズを二点。下はサンシン、上はシマノ、共にクイックが付いていたハブ本体は不明。シマノはクイックの先端がシャフトの力点と同一線上にある。シマノのクイックレリーズではもっともスマートで洒落ている。調整ナット(コニカルナット)も洒落ている、カンパが多用している平たいナットの走りでないだろうか。軽いので、わたしはサンシンのマイクロライトのハブに用いている。

 マイクロライトはサンツアーの商品名、マイクロライトに限らずサンツアーのハブの制作はサンシン。同様に、シマノのデュラエース(往時はジュラエース)はスズエの制作になる。従って当初のデュラエースにはスズエ刻印のもの、もしくはスズエのクイックレリーズが付されたものなどがある。ゲイリー・フィッシャーのプロカリバーに用いられたサンシンのシールドハブ(サンツアーのシュパーブプロ)にはフィッシャーの山岳マークだけでメーカーの刻印はない。イタリアにもそれに類似したハブが多い。マイクロライトも同じく、一切刻印のないものが出回っている。


投稿者:   一考  日時: 2021年04月19日 11:55 | 固定ページリンク




ですぺらの夜  |   一考

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ですぺらの夜
                     長谷川大輔
遠去かってゆくあの夜の雨
音は時にひそやかな距離を与える
もうなつかしみさえ覚えなくなった
歴史に湿った声はいらない
そう呟いてラジオを消す
夜があと何度明けるのか
わたしは知らない
未知という謎を
たしかめるように思い出す
明石鍛冶屋町の夜
ナトリウム灯の霞む路上で
黙して傘をさすわたしに
ようやく届いた親密なひびき

 上記詩篇とゆきはるかを用いたSHIMIZUのブランデーケーキ、新宿DUGのオーナー中平穂積が撮ったビル・エヴァンスの写真(おそらく ビル・エヴァンスの写真(おそらく My Foolish Heart と思われる)などが畏友長谷川大輔さんから贈られてきた。わたしの誕生日祝いである。ご厚意はありがたく頂戴する。明石のですぺらにもひとつ思い出が刻まれたようである。

 わたしがクリス・コナーの Try a little tenderness を口遊んでいたようですが、神戸のジャズ喫茶バンビのマネージャーが好きだった曲で、退廃というよりは、てやんでえな印象が強い曲だそうです。例えばゲンズブールのような。自己意識は4億年前、魚の時代にはじまったそうな。存在の悲しみは遠く深い海の底にあった、と。


投稿者:   一考  日時: 2021年04月19日 07:18 | 固定ページリンク




キャリーカート  |   一考

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 三本脚で書いたが、キャリーカートを探していた。スーパーのカートの小さなものが最も良いのだが、値が高い。廉いカートは二輪が多く、わたしには使い勝手がよろしくない。足許がが覚束ないので安定感が必要なのである。写真の二点のどちらにするか迷ったが、堅牢さと車輪交換の容易さを重視して右側を選んだ。値は3581円、これで駐輪場と部屋との往き来が楽になる。


投稿者:   一考  日時: 2021年04月18日 18:16 | 固定ページリンク




個人番号カード交付申請書受付センター  |   一考

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 日高さんのスマホで写真を撮り、マイナンバーカードへ申し込んでもらった。住まいの市区町村より交付通知書が郵送されてくるらしい。


投稿者:   一考  日時: 2021年04月13日 17:56 | 固定ページリンク




やまゆり園での採火、「ありえない」と考える6つの理由  | 一考    

 佐藤幹夫さんがパラリンピック聖火リレーに関する意見を述べておられる。是非お読みあれ。


やまゆり園での採火、「ありえない」と考える6つの理由

作家の佐藤幹夫氏に聞く
2021/4/13 08:00 (JST)4/13 12:37 (JST)updated ©株式会社全国新聞ネット


 東京パラリンピック聖火をめぐり、2016年7月に障害者19人が殺害される事件が起きた神奈川県相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」が採火場所に選ばれた。世間では驚きを持って受け止められ、「浅はかだ」「不快な気持ちになった」と異論もわき起こっている。相模原市は「共生社会の実現を目指すパラリンピックの理念に沿って、あらゆる差別をなくしていくとの思いを発信する。事件の風化も防ぎたい」としているが、遺族らにも事前の説明がないなど、決定プロセスの雑さが明らかになった。「やまゆり園での採火はありえない」。作家の佐藤幹夫さんはそう断言する。養護学校教員の経験が20年、その後の20年はジャーナリストとして障害者が起こした数々の事件を追い、背景にある社会の差別意識や忌避感情を浮かび上がらせてきた佐藤さんに真意を語ってもらった。(聞き手、構成 共同通信=真下周)

 ―相模原市長は、「パラリンピック聖火リレーは、コンセプトである『Share Your Light/あなたは、きっと、誰かの光だ』に基づいて、この大会を契機に共生社会を実現し、人と人、人と社会との、『新しいパートナーシップ』を考えるきっかけとなることを目指す」と表明している。―

 なぜ「ありえない」と感じたのか整理してみます。

 1点目。五輪とパラそのものが、開催誘致段階から、巨額贈収賄の疑惑がもたれて日本オリンピック委員会(JOC)の前会長の引責辞任があったり(本人は否定)、原発事故の状況が「アンダーコントロールされている」という前首相による、事実とはおよそ異なる復興アピールが世界に発信されたりしました。その後もエンブレムの盗作疑惑があり、この2月には、東京オリ・パラ組織委員会の前会長の発言が女性蔑視だと批判され、辞任を余儀なくされるなど、さまざまな信じがたい問題を露呈させながら進んできました。今、国民が開催を歓迎し、総出で選手を応援しようという雰囲気にはなっていません。コロナウイルスの対応を見ていても、オリンピック開催が最優先事項であり、それ以外は、人命にかかわることでも付随事項という印象がぬぐえません。開催を強行することへの疑念をどうしても持ってしまうのです。

 2点目。主催者は、やまゆり園で採火することで、共生社会の実現をアピールするといいます。しかし、やまゆり園は大惨事が起きた場所です。亡くなった方々への哀悼も十分でないまま共生社会のアピールの場とする、というその考え方に強い疑義を持ちます。自分たちを利するときだけ障害者の存在を持ち出し、アリバイ作りとする。そう思えてならないのです。市長のいう「共生社会」や「新しいパートナーシップ」をどう考えるか。

 誤解を受けやすいところですが、たとえば近代的に整えられた施設があり、そこで利用者の方たちが安全と安心を満喫して過ごしている。専門的な訓練を受けたスタッフによって、手厚い支援を受けることができる。設備も外観も整えられている。そのような施設が各地に完備されていくことが、共生社会の実現に向かっている姿だと私は考えません。

 むしろ施設の存在は、私たちの社会がいまだ共生社会への道半ばであることを示す一つの指標だと考えます。どうしても施設を必要とする方がおられることは承知していますが、だから施設は必要だと考えるのではなく、どうすれば彼らの地域生活を私たちの社会が受け入れることができるか、私たちに何が足りないのか、そうした方向で考えなくてはならないのだと思います。共生社会の考え方をはき違えていないか、という疑念が拭えません。

 3点目は、津久井やまゆり園が、理不尽な理由で命を奪われた人たちの追悼の場所であることです。そのような場所で採火をすることが、本当に死者を悼むことになるのでしょうか。私の違和感は、原発事故が起きた福島で聖火リレーがスタートしたことから始まっているのですが、オリンピックの祭典に犠牲者を利用している、言葉が強すぎるかもしれませんが、政治利用している、そう感じるのは私だけではないはずです。

 先日、沖縄・辺野古の基地建設のために、沖縄戦で亡くなった方たちの遺骨の混じった土砂が埋め立てに使われており、そのことを強く抗議する報道がありました。この問題にも通じます。死者を悼む、弔う、といった気持ちを疑われるようなことが、なぜ繰り返し起きてしまうのか。死者をおとしめる権利は、生きている人間のだれにもありません。共生社会とは生きている人間の問題だけではないはずです。死者も含まれます。死者や犠牲者を悼む気持ちを失った社会が、共生社会を口にする資格があるのかどうか。

 4点目。県は、聖火リレーについて「厳かに実施していきたい」と言っていますが、死者を悼みながら「厳かに執り行われる聖火リレー」というものを、私は思い浮かべることができません。いま、各地の様子がテレビで放映され、手を振り笑顔で走る姿が映し出されています。有名タレントでも一般の人でも、誇りと喜びに満ちたイベントのはずです。「厳かに走る聖火ランナー」というのは、私の感覚では矛盾以外の何ものでもありません。加えてランナーは白地のユニフォーム姿で走っています。やまゆり園の敷地内を白いユニフォーム姿のランナーたちが走っている、という光景は受け入れがたいものです。あのエリアだけ哀悼の意を示すために黒いユニフォームで走る、などというわけにもいかないし、すべきことでもないでしょう。

 やまゆり園での採火に、障害をもつ人たちにもメンバーとして加わってほしいと依頼したとき、どれくらいの人がそれに応じるでしょう。私の想像では、過半の方が、怒りとともに拒否するだろうと思います。障害をもつ人たちの気持ちを踏みにじるようなことが、「共生社会ニッポン」というアピールのために行われようとしているわけです。

 ここで事件について少し触れてみます。この事件には、考えなくてはならないことが多すぎするのですが、採火問題に関連する内容にとどめます。まず、県も、やまゆり園を指定管理者として運営していた「かながわ共同会」も、そしてやまゆり園も、この事件の「当事者」のはずですが、それを疑わせるような報道が散見されます。今回の問題にしても、園や共同会は、反対、賛成の表明はしない、あくまで市や県の決定に従うというスタンスだと聞きました。ある方からの情報ですが、以下は、推測を交えながらの意見になります。

 裁判が終わって以後、やまゆり園で、入所者への身体拘束などが常態化していた事実が報告されました。そのことが植松死刑囚に与えた影響は大きい、とも指摘されています。学校現場で同様の事件が起こったとき、学校側が、自分たちも被害者であるなどという態度に終始することは到底許されないでしょう。管理責任が厳しく問われます。やまゆり園とかながわ共同会も同様です。弁明の余地はないはずです。しかし私が知る限り、園や法人から、自分たちの取り組みや運営を、真摯(しんし)に振り返るような報告は出てきていません。さらに「かながわ共同会」が、再び指定管理者になったという報道もありました。トップの総入れ替えというかたちで事件の〝けじめ〟をつけたがっているようですが、県のこの判断は納得できるものではありません。納得できる説明もなされていないようです。先ほど「当事者性を疑う」と述べましたが、それはこうした点を指しています。

 やまゆり園での採火を世界に向けた共生社会のアピールとする、という判断は、園や法人や県がもつ「当事者性を欠いたあり方」と同根なのではないか、いみじくもそのことを物語っているのではないか。まずはこの点を指摘しておきたいと思います。これが5点目。

 ―やまゆり園での採火方針について、相模原市は事前に犠牲者の遺族らへの意向確認を行っていなかった。一部報道では、「想像もしていなかった」とコメントを寄せた遺族もいるが、ほとんどは沈黙を貫いており、反応はうかがい知れない。―

 相模原市議からの情報によると、やまゆり園での採火の話は、コロナウイルスの感染拡大によって五輪の延期判断が論じられた1年ほど前から出ていたといいます。県内33自治体で採取した火を横浜市に集める、という議論があり、その話し合いのなかで相模原市長が「やまゆり園での採火は、共生社会のテーマに合致する」と発案したといいます。このアイデアに県も乗っていった。しかし市民や県民にも、遺族や利用者の家族にも伏せられていました。それをNHKがすっぱ抜くような形で報道し、公開せざるを得なくなったというのが、幾つかの筋から得た私の情報です。なぜ伏せてきたのか。

 主催者は、これから遺族や利用者家族の意向と真摯に向き合い、具体的な検討を進めていきたいとのことですが、その意向がどこまで反映されるか、私は疑っています。これまでの経緯を見ていると、「一緒に考えていこう」とアピールはするのですが、自分たちの決定の基本的なところは譲らない。何度も言われてきたことですが、意思決定のプロセスを明確にしようとはしません。「決めるのは自分たち。黙ってそれに従うのがあなたたちの役目」というのが、当初からのあり方です。

 一方、被害者遺族の方々は、事件当初から自分たちの意見を表に出さない、出せない、そういう所に置かれてきました。裁判では意見陳述をしましたが、それもまた匿名であり、名前と顔を出して意見を述べることはできなかった。採火問題にしても、賛成だと言えば当事者から批判される、県や法人をおもんばかれば反対だとは言えない。そう考えているのではないでしょうか。これほどの事件の「被害者遺族」であり、その意見は最大限尊重されて当然であるにもかかわらず、まったく逆の場所に自分たちを置かなくてはならなかった。それがこの事件の大きな特徴です。また他の事件とは異なる難しさだと感じてきました。

 注意して話す必要があるのですが、その理由は、犠牲になったのが「重度知的障害者」の方々であり、その場所が、彼らが暮らしていた大規模障害者施設であったこと。戦後福祉そのものにかかわる問題だということです。70年代に表面化してくるのですが、施設で暮らしていた障害当事者の方たちは、施設を出たい、地域で暮らしたいと、希望を表明するようになります。その実現のための激しい闘いを始めるわけですが、自立生活を阻もうとする大きな壁が、家族であり親でした。まず親との闘いがあったわけです。

 事件後、利用者の家族は元のようなやまゆり園の再建を望むのですが、地域での暮らしを勝ち取ってきた当事者の方と支援者によって、猛烈な批判を受けることになります。命を奪われたのは施設生活を強いられていたためであり、親や家族は加害者に等しいではないか。そう批判されました。匿名の問題では、植松死刑囚に命を奪われ、次は親によってその生きてきた証しを消されてしまった。そんなふうに責められることになったわけです。

 施設批判も匿名批判も正論です。ところが正しければ正しいほど、被害者の遺族や家族は批判の対象となってしまう。他の事件ではありえないことです。犯罪被害者の遺族や家族がどれほど手厚いケアとサポートを必要とする存在か、2001年大阪市の附属池田小事件以降、私たちは学んできたはずです。しかし今回は批判の対象となっている。どちらが正しいか間違っているかではなく、発言を封じられた存在になってしまっている。どうしてこういうねじれた構造が生まれてしまうのか。今もって私の宿題です。

 事件後、県や市、かながわ共同会が遺族に対してどんなサポートをしてきたのか、ほとんど知らされていません。見舞金が支払われたことは聞き及んでいますが、そのことをもって十分なケアがなされたとは、私は考えません。先ほど、「当事者性」という文脈で批判したのですが、ここでも同じように、被害者遺族や家族の方々へ、どこまで当事者として向かい合ってきたか。これが6点目の「ありえない」理由です。

 ―神戸の障害者団体から、今回の決定への抗議文が県知事や相模原市長などに出された。「あの痛ましい殺戮(さつりく)事件を、19人の無念の死を、美談にすり替え終決させようとしている」などと批判する。また、作家の雨宮処凛さんはウェブ上で「植松死刑囚は『喜ぶ』のではないか」と指摘した。「彼はおそらく『自分の起こした事件は正しかったのだ。平和の祭典にふさわしい事件だったのだ』と思うのではないか。ある意味、『最悪のお墨付き』を与えるようなものではないだろうか」と投げかけた。―

 今回の決定にはさまざまな意見があるはずです。直接、相模原市に伝えるなり、SNSで発信するなりして、多くの人が意見表明していくことが大事だと思います。特に障害当事者の方々の意見は、大きな影響力をもつはずです。

 もちろん、難しい問題がないわけではありません。「障害当事者」とひとくくりにされてしまいがちですが、生活の仕方や意思表明のありようは千差万別です。私は基本的に、どれほど「重度障害者」と呼ばれる人でもコミュニケーションの取れない人はいない、交流は可能だと考えています。そのうえでの見解ですが、私の『知的障害と裁き』という本は、知的障害の人たちを理解し、意見のやり取りをすることがどれほど難しいかを示しました。千葉県東金市で2008年に5歳の女児が殺害された事件を取り上げたのですが、弁護団の苦慮と、私自身の躓きの記録になっています。いま、意思決定支援が盛んに言われます。もちろん反対ではありません。ただ、言葉だけが独り歩きしていないかという危惧を持ちます。誰かが誰かの「代弁者」になることはできないし(そう私は考えています)、どう意思をくみ取り、受けとめていくか、そうとう慎重に考えていく必要があると思います。いずれにしても色々な立場の方が、それぞれの意見を表明していく。機会を見つけて、どんどんやったほうがいいと思います。

 植松聖死刑囚を「喜ばせない」ためにはどうするか。採火問題をきっかけに、共生社会をどう考えるか、パートナーシップを作っていくためには何が必要か、その議論を怠らずに続けていくことが大切です。社会が障害をもつ人たちについて十分な議論を怠ってきたその事実をめがけて、植松死刑囚は爆弾を放り込んできたわけですから。

 障害をもつ人たちも、どんどん外に出てきてください。そして交流するための接点を作りましょう。その小さな積み重ねを粘り強く続けていくことが大事だと思います。地域で生活していると言っても、ネットワークをつくれないまま孤立しているのであれば、意味は半減してしまいます。私のこれまでの裁判ドキュメントは加害者の擁護と受け取られがちですが、そうではなく、自立が孤立にならないような、地域でのネットワークをどう作っていくか、その重要性を訴えたものです。

 いまコロナの問題があって難しいのですが、地域に出てきていただく、地域の側もそこでコミュニケーションの機会を大事にしていく。特効薬はありません。この採火問題もその機会にし、議論を続けることが、植松死刑囚を「喜ばせない」ために私たちにできることだと思います。


投稿者: 一考      日時: 2021年04月13日 17:45 | 固定ページリンク




貝の化石  |   一考

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 左はアンモナイトの祖先、ゴニアタイト化石、右はオウムガイの化石。殻内部の縫合線に惹かれている。


投稿者:   一考  日時: 2021年04月13日 17:09 | 固定ページリンク




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