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一考 | 夢の王国

 高橋貞雄様
 ご返事おそくなり恐縮です。気儘な掲示板ですので、ご容赦いただきます。
 繰り返しますが気儘です。何時もひとに託つけての身勝手な発言ばかりで、掲示板として形式内容共に体はなしていないと、自ら承知致しております。
 はじめた当座はそうでもなかったのですが、半年もしないうちに意思表示の了知は諦めました。掲示板とは名ばかりで実体はブログです。それ故、海馬の涎などと嘯いているのです。

 貴兄の発行になる「銀河系」を存じ上げないので、当然「星は時間を捨てる 稲垣足穂頌」は未読です。高橋康夫さんの高円寺時代はAGEの清水弘子さんからお聞きしたような記憶もあるのですが、なにも覚えていないのです。彼女の岡田時代になるのかもしれませんが、覚えは曖昧で、やはり75年以降ということになります。
 高橋康夫さんからは数冊の書冊を頂戴しましたが、北一輝や正宗白鳥を除き、大半は少年文学に関する論攷です。「TBS調査情報」へ連載された「夢の王国」や「アサヒグラフ」連載の「少年小説の世界」は楽しく読まさせていただきました。彼は私の子供嫌いをご存じだったので、その歪な部分への呼びかけだったのかもしれません。
 少年時代に対して私は嫌悪感しか持っていません。従って、自らをなつかしむ気持ちがないのです。同様に、親としての自覚に欠けますから、逆に親が亡くなってもなんの感慨も抱かれないのです、ひとの生は新陳代謝に過ぎないと。それと比して「のらくろ」「少年探偵団」「ああ玉杯に花うけて」等、少年時代の郷愁をそそる<夢の王国>について語る彼の目は輝いていました。



投稿者: 一考    日時: 2006年07月31日 13:47 | 固定ページリンク





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