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外山さんへ
「東京から見た広義の関西方面での、最初の求道的蕎麦屋のひとつ」とはおもしろい表現です。青磁色にこだわった細めの蕎麦と元手の掛かった音響装置に感心させられたのです。「彫刻家の手みたいにエロティックな感じ」は申し分ないのですが、彫刻家みたいな矜持はいただけません。贔屓にしていたのが「むかし」である理由です。
そんなことよりも、あなたが結構こわい蕎麦屋であり、気味のわるいひと(讃辞ですよ)なのだと改めて分かりました。もっとも、そうでなくちゃおもしろくありません。どうやらいい友をまたひとり私は得たようですね。
生意気な言い方で恐縮ですが、舌を持ったひとにモルト・ウィスキーを理解していただくにはハーフ・ショット50杯で充分です。ウィスキーの香味の基礎をなすのはその程度で、あとは知らなくても応用がききます。ちょっと値の張る50杯(量は25杯分ですから約ボトル一本)になりますが、骨格さえ分かってしまえば、常時出回っている約1万種類といわれるモルト・ウィスキーの香りとカスクの違いが自動的に引き出しに格納されていきます。もっとも、それを知る必要があるかないかと酒を楽しむのは別問題ですが。
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