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一考 | 薩摩の国分

 外山さんへ
 むかし贔屓にしていた黒姫の藤岡や出石のそば庄もたしか会津の石臼ではなかったかと思います。会津はともかく、福島の川内村へはよく行きます、往路にはいつも常磐道を使います。外環の三郷からいわきジャンクションまではオービスが二箇所、目立ちますし、まず捕まる心配はないのですが、東北道はそうはいかないようです。佐野SAと栃木ICのあいだ、安達太良SAと二本松ICのあいだは特に危険がいっぱいです。もっとも、外山さんは「警察署まで連れてゆかれました」とありますので、パトカーそれも覆面ですね。やはり薩長への昔年の怨みと考えるべきなのでしょう。奥羽二五藩や越後六藩へ旅するときはご用心。
 外山の読みは「とやま」か「そとやま」、そして富山にも通じます。藤原北家摂家流もしくは日野氏流の外山家があり、美濃国本巣郡外山邑より起こった土岐氏一族の外山氏も識られています。また、伊勢、伊豆にも外山氏がみられますが、薩摩で外山の姓氏は珍しいのでは。
 薩摩といえば国分、国分といえば天狗タバコですが、その口付き紙巻きの「金天狗」「青天狗」を売り出した岩谷松平(薩摩の人1849-1920)について書かされたことがございます。お題はタバコの文化史だったのですが、「商一位大勲位功爵国益大明神」などという愛国心を売り物にした商法にいささか興ざめ、露伴の「新羽衣物語」を景品につけて名声を高めた敵方の村井兄弟商会をよいしょ致しました。それにしても、煙(タバコ)と水(酒)はいつになれば自由に造られるようになるのでしょうか。

 「いちばん嫌いなのはリリースというやつです。なにをもってあんなえらそうなことするのか、わたくしにはわかりません」とお書きですが、リリースについてかくまで明瞭な意見を聞かされたのははじめて。考えてもみなかったのですが、云われてみればそのとおりですね。リリースされた魚はおそらく半数は死んでしまうのです。自らが欲する分、要するに食べる量だけ釣るのが一番よろしいのにと思います。
 自らが必要としない分まで多量に釣り、もしくは拵えて売捌くのが企業の論理、資本主義の論理ですね。その隙間に食い込むのが銀行や広告屋といった虚業家たち、乗せられるのがマニア、コレクター、選ばれた少数者などと煽てられて脂下がる消費者。
 北海道は霧多布のキャンプ場でのことです。「アイヌのように自分が食べるだけの熊や鮭を捕っているような怠惰かつ自己中心的な人間は許せない、われわれこそが戦後日本の経済を引っ張ってきたのであって、われわれが居なければ日本には進歩も発展もなかった。君たち若いものはわたしに感謝すべき」と宣われて殴り倒してやろうかと思いました。世の中にはゴキブリのようなやつがたくさんいらっしゃいます。やはり「新聞紙でひっぱたく」か「正々堂々素手でつぶして息の根を止め」るしかなさそうです。



投稿者: 一考    日時: 2004年08月02日 01:20 | 固定ページリンク





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