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外山時男さま
小林多喜二は大館の没落農家の生まれ、館山とは一字違いですから、それもなにかの縁。築地警察で下腹部に30数本の釘を打ち込まれての拷問死、きんたまが西瓜ほどに腫れ上がっていたそうな。「蟹工船」の看板料理はまさか蟹の釘刺しではありますまいね。こんなことを書けば慎みに欠けます。「蟹工船」「不在地主」「工場細胞」から「右翼的偏向の諸問題」までよく読ませていただきました。文学といえばプロレタリア文学、マルクスを挟んで実存主義とプロレタリア文学が共存していました。共存というよりも、ほとんど同じものだったのです。
ピンノの「メスは二枚貝へ入ったあとは二度と外へ出ずに暮らす」とか、ご教示ありがとうございます。まるで、フランスの作家マルセル・シュオブのような存在ですね。夭折したのですが、病弱のシュオブは生涯部屋を出ることはなかったそうです。だからでしょうか、海にあこがれ、海賊の研究をよくしています。現実の海も仮想の海もそう変わるものではなく、「表現者はいざりになるしかなく、生活に未練を持つあいだはものは書けないよ」これは種村季弘さんの弁です。
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