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外山時男 | ピンノ

一考さま

 二枚貝の中にいる蟹は「ピンノ」と呼ばれる種類だそうです。「半ば消化済み」に見えたのはおそらくメスのピンノと思われます。メスは二枚貝へ入ったあとは二度と外へ出ずに暮らすので、オスよりいっそうぶよぶよしているとか。または、そこで生涯を終えて溶けかけたピンノだったのかもしれません。
 蟹で思い出しました。
 夏の数日は館山の友人宅へ行って磯遊びをするのですが、あるときそこへ向かう途中の高速を降りて国道へ入ったあたりの左手に、大衆蟹料理店『蟹工船』の巨大な看板が立ちました。これにはたまげました。
 戦後世代もいいところの私にとってさえ「蟹工船」と言えば築地警察の取調べ室なのに、なんじゃこりゃあ。
 先年、築地警察はなんの批判もなくあっという間に建て替えられてしまいましたが、これも東京の無味無臭化の一環なのでしょう。 



投稿者: 外山時男    日時: 2004年07月05日 17:15 | 固定ページリンク





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