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一考 | 種村さんの新刊

 種村季弘さんの「江戸東京《奇想》徘徊記」の初稿が出ました。朝日新聞社から12月30日に発行される予定です。「東海道書遊五十三次」につづく書冊で、装丁は間村俊一さん。「サライ」への連載の一回四百字六、七枚の原稿枚数では物足りなかったご様子で、三十回の連載に縦横に書き加え、初稿の約四倍にふくれ上がっています。事実上の書き下ろしのようなもので、「着古したシャツのぬくもりがある場末裏町徘徊」に傾いた偏屈な、赤毛布漫遊記。先生のさらなる御健筆に期待するとともに、ホッケの改訳版が一刻も速く上梓されんことをお祈り申し上げたい。



投稿者: 一考    日時: 2003年11月29日 23:53 | 固定ページリンク





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