ですぺら
ですぺら掲示板1.0
1.0





« 前の記事「不実な友より」 | | 次の記事「種村さんの新刊」 »

moondial | 恐縮です。

一考さんへ

本当に耄碌したようです。ファイルメーカーのファイルは頂いていたようですね。慌てて古いMOの山を探してみましたが見つかりません。もしやと思い、フロッピーディスクの山をも調べたところ、大切なディスクを保管する防磁ケースに貴兄の名を貼付けたディスクがきちんと収まっておりました。ファンを公言しているのに恥ずかしい限りです。ただこのファイルは、随分と以前のものなので、御面倒でなければ更新されたであろうファイルを再度送っていただけないでしょうか、誠に厚顔ながらもお願い申し上げます。

貴兄から友などと呼ばれると実に恥ずかしいです、耄碌したミーハーなファンのひとりと云う事で結構ですよ。貴兄との出会いは、私が十代後半の頃、吉田一穂氏の編纂した新詩社の「マラルメ」を黒木で購入したところから始まった訳で、あの時以来圧倒され続けておりますし、当時は本当にお世話になりましたからね、私に出来る恩返しと云えばパソコンの知識ぐらいしかないのですが、それも最近では貴兄の方が詳しいですからね、あまり助けにならないので申し訳なく思っております。しかしこの季節になると、豚鍋や泥鰌の筏、田螺の佃煮、剣菱が懐かしいですね。私が黒木に出入りするようになったのも、須永さんの、「海」に百けん(門がまえに月)と日夏の追悼文だったかを拝読してからです。当時、ご両人の著作は大半が新刊書店では読む手立てがなかったものですから、まずは黒木書店に並んでいた百けん(門がまえに月)の棚一列を購入、それからは黒木さんから教わるままに、黒木さん贔屓の石川淳や荷風などを読み漁るようになり、たまたま黒木さんの息子が貴兄を紹介してくれた訳です。当時、躍起になって探していた吉田一穂や日夏の詩集などが貴兄の蔵書に全て揃っていたのには吃驚、しかも貴兄はそれらを十五歳ごろから愛読されていたと判り貴兄の早熟ぶりには更に仰天、驚愕いたしました。それからは貴兄から教わるままに猟書と読書とお酒の楽しい日々を送っておりましたが、貴兄からは教わる事ばかり、当時の私の読書は全て貴兄のほんの一部、一千分の一、いや万分の一ぐらいでしょうか、をそのままなぞることで精一杯、貴兄とはたった三年程の歳の差なのにその読書量の差だけでも愕然としました。「すごいだろう」てなものではなかったですよ、私からすれば「キャー素敵!一考さ~ん!」てな具合でそれこそ憧憬の的、お逢いするたびに全身身震いしておりました。そう云えばその頃、突然須永さんが荒田に遊びに来られた時には本当に吃驚しました。だって須永さんのあの「海」の文章を読まなければ、貴兄との出会いはなかった訳ですからね。あの夜の須永さんの紫のビキニパンツ姿の妖しいストリップ、忘れられません、それに夜中に襲われそうになったのも今では実に楽しい思い出です。最近ではなんと須永さんもパソコンを触っておられるそうですが、こちらへは何か書いていただけないのでしょうか。 耄碌した私にはたわい無い嬌声ぐらいしか書けないので、須永さんや一考さんでこの掲示板をこれからもどんどん盛り上げて頂きたいものですね。もう新刊書籍はほとんど読みませんが、お二人の書き物は是非これからも読み続けたいものです。最近、貴兄が書き続けておられるので、実に楽しいですよ。これからも楽しみにしておりますので、宜しくね。

追伸、郡司正勝さんの古稀記念創作集「かぶき夢幻」と句集「茫々」は未だ手に入りますか?もし可能ならご面倒ですが送って頂けないでしょうか、代金着払いか、後で送金させていただきますので。



投稿者: moondial    日時: 2003年11月29日 14:18 | 固定ページリンク





« 前の記事「不実な友より」 | | 次の記事「種村さんの新刊」 »

ですぺら
トップへ
掲示板1.0
トップへ
掲示板2.0
トップへ


メール窓口
トップページへ戻る