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御邪魔ビンラディン伊藤 | 本音とタテマエ

手厳しい御指摘ありがとうございます。
じつは、昨日、精神分析学者と一緒にラカンを読む会などというのに顔を出したところ、「今日はあの書き込みの文章を話題としよう」ということになりまして、出席者一同から、「あの文章では、実は高遠弘美先生の意見がいかに正しいかを逆説的に言っているだけで、ちっとも『みすず書房の弁護』にはなっていないね。」、「結局、全体は前振りで、一番言いたいのは『鬼畜米英とシオニストの悪辣非道ぶり』という言葉なんじゃないですか。おれはビンラディンだぞと主張するために……」と、こちらの本音をすっかり見抜かれていました。
たしかに高遠弘美先生に対する実質的な異議申し立ては、「一人称代名詞は『ぼく』でもおかしくないぞ」ということと、「原書が出ていないのに最後のキメ台詞はないだろう」という2点のみに限られています。(あの書き方が高遠先生への皮肉やアテツケと取られるようであったら、小生の文章力不足ゆえの無礼というやつであります。非礼の段は御海容を乞う次第です。)
日本エディタースクールの『校正読本』の中に示されている数字表記の統一性などよりも、読者の「わざわざ読みにくく書くな、バカヤロウ!」という文章上の美意識による批判の方が正当な根拠となるのは自明の理ですが、「統一がないのが気になる」という言い方では、この自明の理が前面に出てこないではないですか!(ここでボオドレエルの「鏡」という散文詩の最後の一文を思い出してください。)
それから、あの本の訳文の「推敲不足」は、思うに商品としての価値の有無という点で、ボーダーライン上にある性質のものですが、そうなると、御邪魔ビンラディンとしては、「この種の本は、箸にも棒にもかからないほどのホンヤクでなければ、ぜひとも多くの読者に読まれるべきだ」というタテマエ論の方が前面に出てきて、点数が甘くならないわけには行きません。しかし、かかる「政治的配慮」に足をすくわれて、あたら多くの才能が失われていったことも事実で、小生がそうなりつつあるのではないかという御心配には、感謝の意を表しなければならないと考え、あえて蛇足めいた一文を投稿する次第です。



投稿者: 御邪魔ビンラディン伊藤    日時: 2002年03月15日 18:41 | 固定ページリンク





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