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一考 | 痴呆症

 ムーンさんへ

 鏡花と荷風の話は貴方の書込「伸縮自在」で触れたラブコール云々に対する反論ですよ。アルツ症状がひどすぎるよ。何時からボケ老人になったんだい。

 フェミニズムなどと言う不用意な言葉を私は遣いませんよ。フェミニストでしょう。澁澤さんが拒否し、郁乎さんが称揚する円卓騎士の系譜を示唆したまでで、俗にいう女性崇拝家を指します。奥歯さんが仰るようにフェミニズムの世界は鬼門です。この話は書けば書くほど突っ込まれますので、私は年期の入った女嫌いであるとだけ、申しておきましょう。この女嫌いに就いてさらに一言。女性は好悪の対象になりますが、男は対象外、問題外でして、私にとってはどうでもよいことなのです。

 文章を著して一番疲れるのは言い訳せざるを得ない時です。当然、書き手が悪いのであって、不用意にものを書くと弁明弁解の淵に立たされます。ところで、貴方のフェミニズム談義はハチャメチャですよ。プラトン的な要素と社会学上の問題、それに現象学的な要素と性愛学上の問題が入り乱れて、要点をなにも捉えていません。ここでもし私が「要点をなにも捉えていません」の後に「女に嗤われますよ」などと失言すれば、次回叩かれるのは当方なのです。フェミニンがかったポリティックスの話題はやめて、フェチかフェラがこの掲示板には相応しいのに。

 10月31日、この掲示板に書込ありとの斎藤さんの連絡で高遠弘美さん来店。曰く、氏がフランスで日本製パソコンの取り扱い方を女性に教示中、16ビットと32ビットとどちらがよいか、女ども異口同音に32ビット。さて、フランス語のビットとは西鶴のいう竿のこと。

 発言は慎重かつ無責任に、というのが私の標語ですが、この「無責任」が簡単に見えて結構難しい。無責任に書けではなく、責任を取らなくても済むように書けということなのです。文責を問われないようにちゃらんぽらんに、また言質を掴ませないようにのらりくらりと書く。しかも、文章に起承転結をつけるために、適度に純な肉声や雄叫びらしきものを掻払ってきて挿入する。早い話が、読者の読み手としての能力、すなわち読解力(もう少し正確に言うと再構築する能力、読み換える能力のことなのですが)を査定して、後はいかに気取られないように、狡猾に振る舞うかですよ。でもその狡猾さを逆手にとって、ぶっ跳んだ映画を作るのが鈴木清順、ぶっ跳んだ俳句を作るのが加藤郁乎、ぶっ跳んだ文章を作るのが種村季弘ということになりましょうか。
 いずれにせよ、ムーンさんと奥歯さんという絶好の餌食が手に入りました。どこやらでも書きましたが、人を出汁にして自らの意見ならぬ異見を陳述する。堪りませんなあ、この快楽。



投稿者: 一考    日時: 2001年11月01日 04:36 | 固定ページリンク





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