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沖山 | 岩魚と蚯蚓

昨夜、珍しい岩魚の卵の醤油漬をですぺらで頂きました。
この時期ならでは、の珍しい食材のひとつと思います。
絶好の餌に釣られての、ですぺら詣で。
一杯目・日本酒、二杯目・アイラとともに楽しみました。

餌といえば、当の岩魚を釣る餌としては、蚯蚓は恰好なもののひとつだとか。
山奥の渓流に住む岩魚と土中に蠢く蚯蚓、どうも結びつきにくいのですが、
幼時、大雨の後など、親指ほどの太さにふやけた蚯蚓が側溝を流れていった記憶を浮かべれば、
案外、彼らにとっては、蚯蚓も身近なご馳走なのかもしれません。

そして餌となる蚯蚓についていえば、蚯蚓が鳴く、という話があります。
シーとか、チーとか、いう高周波の音、ふつうの人間の可聴限界の上にあるため、
私のようなおじさんには聞こえませんが、
若者、また蝙蝠や犬のような耳をもった人には聞こえるというのです。
雌雄同体の蚯蚓でありながら、それはさておき、とばかりに新しい出会いを求めて
夏の蝉時雨とばかりに、お互いに鳴き合う足下の大合唱を想像すれば、
なんとも愉快な鳴き声ではないかと思います。

さて、当の岩魚卵の味わいについて。
イクラに比べ、一粒一粒が小粒、しかも弾力性が高く、
噛む力に対してはっきりとした,レジスタンス、すなわち異議申し立てをします。
よく見れば粒の大きさも微妙に異なって、とりどりに自己主張、
きっと、イクラよりずっと店主お気に入りの食感に違いない、と踏んでいるのですが。
その味わいにご興味の方、ぜひ足を運んでみて下さい。
(たくさん食べたので、品切れになっていたら、スミマセン...)

※蚯蚓の鳴き声の正体は、実際は虫の音の聞き違いだそうで、
 実際は「けら」(虫けらの語源、とのこと)などの鳴声だそうです。
 



投稿者: 沖山    日時: 2006年11月16日 19:02 | 固定ページリンク





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