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三日月 外山時男 | 賀正

みなさま、どこがおめでたいのかよくわかりませんが新年おめでとうございます。
大晦日にお集りくださったみなさま、ありがとうございます。
重ねて御礼申し上げます。

台風やらなにやらボディブロウにつぐアッパーカットで今年は蕎麦の厄年だと思い、ダウン寸前津々浦々マット這い回ってどうにかこうにか良い素材集めましたが、そんなことどうでもよくなる災いが続きました。

むかし洗濯屋けんちゃんてのがありました。「職人ふみちゃん」はその面影残したいいにいちゃんではありますが、まだ、「ザ・職人」といえるほど立派なものではありません。蕎麦をこねる、伸す、切る、茹でる。それは並みの手打蕎麦屋がやる以上に出来るようになったとわたくしが太鼓判を押すものの、蕎麦職人、それでしまいであるわけありません。
しかし今後ともごひいきに。

おもうに蕎麦を打つのはスポーツに似ています。いわゆる素人料理ならレシピがあればとまれ何事かを作れるのかもしれませんが、プロのスポーツとなるとそうはゆきません。野球のカットボールの打ち方、サッカーのセンタリングの合わせ方、テニスの危険なストレートへのドライブショットのタイミング、つまりレシピはあっという間にどこかへ消え、実戦では御破算で何度練習した技術や戦術さえも耳鳴りのようになってしまいます。

いちどスポーツに深くかかわって、その複雑さ、限界のカナシサを体験なさった方なら、この消息、たちどころにおわかりいただけるかと存じます。

蕎麦がスポーツならやはりそれは肉体が打つのであって、同時にまた違うなにかが打つのであって、またそれらがねじれ、あるとき軋みあって、つぎの瞬間殺しあう何者かが打つのであって、それについてはわたくしは言葉足らずでなにもお伝えできません。
はっはっは、大袈裟でござんした。
ま、そんなのどうでもよいのであります。

本年も三日月どうかよろしくお願いいたします。
ではまた。



投稿者: 三日月 外山時男    日時: 2005年01月05日 07:06 | 固定ページリンク





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