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「むかし神話と妖精は箇々の家庭にあり、人々と起居を共にしていた。やがて神話は国家のものとなり、妖精は死に絶えた。その神話を国家から取り戻し、妖精を蘇らせるのが詩人に与えられた使命である」とのはなしを佐々木幹郎さんから聴かされました。アイルランド的な無邪気さ、おおらかさの内に秘めた詩人の悲しいまでの覚悟を思い知らされた日でした。
かつて掲示板で紹介させていただいた「オポッサムと豆」所収の佐々木幹郎さんの新しい詩集『悲歌が生まれるまで』が月末に思潮社から上梓されます。氏の頭蓋骨の中でからからと鳴る二十五個の豆粒、その一粒一粒に明瞭なかたちが与えられたのです。諧謔と哀愁、そして失意へのポーラー・メソッドとでもいう他ない同書の誕生を著者と共に祝したいと思います。菊池雅志さんの笛演奏を伴う徹宵痛飲、長夜歌吹のくさぐさ。日時は八月七日の土曜日、午後七時より翌日の始発まで、会場はですぺら、赤坂一ッ木通の真ん中あたり、一階は手作り居酒屋「かっぽうぎ」、会費は五千円、月下にせぐり来る思いを語りあかそうではありませんか。
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