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一考様
篤学の一考さんに、今更こんなことを申すのも詰まらぬことですが、日本国語大辞典第二版には、
「縮緬雑魚」ちりめんざこ、ちりめんじゃこの二項目が挙がつてゐて、「カタクチイワシの稚魚を煮て干したもの。ちりめんじゃこ。ちりめんぼし」「季語・春」と書かれた後に、俳諧七車集(1694か)の「半月は江口の里に船留て」といふ尺艸に附けた、横九の「縮緬雑魚に覆ふ夏草」が引かれてゐます。また「物類称呼」(1775)に「いさざ、俗に、ちりめんざこ、といふは此魚の乾たる物也」や、鏡花の「高野聖」(1900)の例もあります。あるいは、また、咄本・咲顔福の門の例も引用されてをりました。愛媛では「ちめんじゃこ」といふとも。
これらは今回一考さんの仰言つてをられる「ちりめん山椒」とは違ふものでせうね。
余計なおしやべりをいたしました。
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