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高遠弘美 | 一考さん、ありがたう

 昨夜、ですぺらに伺つてお話を伺ひ、何やらしごく心和むものを感じました。一考さんのお気持ち、有り難く存じます。酔つぱらひの戯言に辛抱強くつき合つてくださつた薫子さんにも感謝してをります。
もうパリに行つても会へないと思ふと寂しい限りで、胸の中央に空いた穴は当分埋まりさうもありませんが、それはそれで仕方のないこと。せめては知り合ふ二年前の1987年に岩波ホールで行はれた東京公演のビデオで、在りし日のジャックを偲ぶことといたします。1987年当時のジャックは49歳。いまのわたくしよりも若いのですが、顔に窺ひうる魂の深みが、いまだ幼稚なわたくしとはまるで違ひます。やはりジャックはわたくしにとつて親しい友であるとともに、心から尊敬しうる人生の先達でもありました。
 ときに、言論の自由についての一考さんの書き込み、一々納得しながら拝読しました。齋藤貴男さんの御本を続けて二冊読みました。一つは書評集。もうひとつは高橋哲哉さんとの対談集。どちらもいたく感銘を受けました。
それと、もつときちんと花田清輝を読み返さうと思ひました。それは昨日お店で拝見した「幻の猫」を作られた亀鳴屋さんの序にあつたからでもありますが、すこし前から著作集を書棚の奥から取り出しては繙いてゐたのです。ジャックのこともさうですが、この世には必然としか思へない偶然といふものがありますね。ですぺらの響きに「絶望」DESPERAだけではなく、「希望から」D'ESPERAを感じたと、最初に一考さんのお話を伺ふやうになつたときに冗談めいて申したことを覚えておいででせうか。



投稿者: 高遠弘美    日時: 2004年06月24日 00:22 | 固定ページリンク





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