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一考さま
こちらこそ恐縮です。ですぺらには必ずお伺いします。
板わさ、玉子焼、焼味噌(練味噌)と、蕎麦屋の酒肴は定番に偏る傾向があります。これには一応の理由があります。
①「おい親爺、なんかないか」と乞われたので、手持ちの食材で応じた。
②まさに貧乏暇なしの厨房作業なので、手の空いた者だれもが作れる品にせざるをえなかった。
③仕込時間のほとんどを蕎麦を打つ作業にとられ、とても事前に他の準備はできない。
④儲からぬ商売だから専任はおけない。
なんだか言い訳みたいになりました。でも①の真偽はともかく、②③はまあまあ、④は断然事実です。じつは加えて⑤、「ほんとは大半の蕎麦屋が酒飲み大嫌い」ってのがありそうなのですが、これを明言するには裏を取らねばなりません。
わたしの店は酒飲みオーケー、スモーカーオーケー。ただし蕎麦はたいしたものありません。閑古鳥なんか群れで餌をついばんでいらっしゃいます。
手打蕎麦業界には求道者が多くて困ってます。わたしの元師匠などは「おれの蕎麦を食べたら登校拒否が直ったんだよ」などと言いだす始末で絶句します。ちかごろナチスの健康オタクぶりについての本が出ましたが、蕎麦求道者の消息もその言わんとする点に似たり寄ったりです。
今度はなんだか愚痴みたいになってしまいました。
ところでマーマイトを使って蕎麦と酒とに合う肴が作れませんでしょうか。画策しているのですがうまくゆきません。
中央区八重洲2-10-7 八重洲富士屋ホテル右路地入ル 「三日月」
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