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御邪魔ビンラディン伊藤 | 今年最後の御邪魔ムシ

サドの『悲惨物語』のマンガ化という高階良子『十字架に血の杯を』は、講談社漫画文庫の「高階良子傑作集」第4巻『血まみれ観音』に収録されています。(角川ホラー文庫版の『血まみれ観音』の方に収録されているか否かは未確認)
主人公の名前とシチュエーションはサドの『悲惨物語』そのままですが、少女マンガとしての「制約」のためか、サドの小説の根幹をなす近親相姦のテーマが欠落してしまい、マンガそのものとしては充分に楽しめるものの、これを『悲惨物語』のマンガ化とするのは、ロジェ・ヴァディムの映画『悪徳の栄え』 (映画の原題は『美徳と悪徳』。それにしても、サドの映画化というと、なぜ、みんなナチスを持ち出すのだろう?)をジュリエット物語の映画化と称するのと同様の無理を含んでいると思われます。
実際に時代考証なぞをはじめると……文学的感性やマンガ的感性を疑われざるを得ないような野暮な指摘のオンパレードになってしまうので、ここは,高階良子さんが、サドのモチーフを借りて、おもろいマンガ書いてるでぇ、と言うにとどめておくべきでしょう。
それから、二階堂奥歯さんへ
佐藤紅霞の『貞操帯秘聞』という本入手しました。未入手なら、いづれ、小生が読んだ後に御進呈申し上げませう。ただで差し上げると、こちらの下心を疑われかねないので、ホイスキーのビンラディン(フィンラガン)とタリバーン(タリバーディン)を一杯づつ御馳走してもらおうかな。
では又



投稿者: 御邪魔ビンラディン伊藤    日時: 2001年12月28日 13:30 | 固定ページリンク





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