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石川潤 | 渡辺一考の裏の裏は表

 過日の事、ですぺらにて一考氏と20年ぶりの再会を祝して、法悦の一夜を送っていると、この店にいよう筈がない種の酔っぱらいに遭遇し、大変不快な思いをした。詳しくは割愛するが、この御仁「単なる酔っぱらいなんです、すみません」などと言いながら、私や周りの人々の話に馴れ馴れしく割り込んでくるのである。
 酔っているという状態に甘えて、少々の事だったら何をやっても謝ればすむと思っているこの精神。私に言わせれば「酔っているので話かけました、すみません」も「酔っているのでちょっと殺してしまいました、すみません」も全くの等価である。仮面を被って日常を送りながら、毎週2、3人殺して、ケロリと「はい、すみませんでした」の一言ですむと思っているのならば、何も言いますまい。
 要するに酔うなら自分の存在(自身で決意した、自分と生を結びつけている存在)をかけて酔うべし。話しかけるなら相手を殺す、否定する気で話しかけろということ。酒場だって紙の上だって、いくらでも殺しあいの場になるのだから。勿論遊びの場だって構わないが、酔っぱらっていた御仁は「私は物書きです」と言っていたので、このように一言いわずにはおれなかったのである。
 それともう一つ、渡辺一考の裏の裏は表ということ。これは何かと言うと、首をチョンと飛ばす一番の相手は、自分を差し置いて存在する筈がないということを渡辺一考は了解しているのである。一考氏は十八番である下らない冗談や下ネタの裏の裏に、「人は描かれては波に掻き消される暫定的な存在」でしかないという事を、まざまざと実感させる様な言葉を忍ばせている。さり気ないところにチラリ、キラリと匕首を忍ばせているのが渡辺一考なのだ。まあ、50回に1回ぐらいで、あとの49回は本当に何の裏もないお下劣話だけれど・・・。よっぽどシャイなのか、ただ意地が悪いだけなのか、ストレートにものを言わない一考氏の「書き込み」も注意して読めば、他人への返事に託けて、ブスリとこちらを刺す勢いで構えている、言葉の殺戮確信犯の顔がそこら中にある事に気が付かれるであろう。
 要するに僕が何を言いたいかというと、かこつけカッコつけ魔の一考氏が、自分の店の屋号をどうして「ですぺら」と名付けたのか、その悪意、いやいや誠意をゆめゆめ忘れる事なく、大いに酔うべしという事である。
 これってもしかして営業妨害?



投稿者: 石川潤    日時: 2001年12月06日 17:56 | 固定ページリンク





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