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光文社の「BRIO」九月号で新宿二丁目にあった「ナジャ」が四ページで取りあげられている。吉田好男、金子國義、四谷シモンさんの座談とママだった古田真理子さんのインタビュー記事が掲げられている。文中で吉田さんが、自殺した資生堂の杉山登志さんを思い起こしている。「リッチでないのにリッチな世界などわかりません ハッピーでないのにハッピーな世界などえがけません ウソをついてもばれるものです」との名コピーを遺したひとで、横須賀功光さんの親友でした。真理子さんも杉山さんのことを書かれているのですが、横須賀さんが預かった杉山さんの猫が、もとをただせば、真理子さんの家からもらい受けた猫だったということを知りました。ちょいと無断で引用します。
彼は私の家からもらい受けた猫を飼っていたんですが、海外出張のため、写真家の横須賀功光さんに預けたんです。帰国後、すぐ引き取ろうとしたけれど、横須賀さんはあまりの可愛さに「もう少し預かっていたい」と言い、杉山さんは承諾、すぐ後で、杉山さんは自ら命を絶ちました。「あの時猫をすぐ返していれば家で独りじゃなかった」と横須賀さんは悔やんでいました。
このアビシニアンのはなしは横須賀さんから何度か聞かされました。そして昨日、ご子息の安理さんからアビシニアンを返したくなかったのは私でしたと伺いました。そのアビシニアンが死んだのは1976年。「ナジャ」の楽屋話のひとつでしょうが、このところ写真集の件もあって、横須賀さんをよく思い出すのです。
二丁目の「ナジャ」はその後三丁目に移りました。状況劇場にいらした安保由夫さんが店主で頑張っていらっしゃいます。この度、営業日・料金などを一新されたので、紹介させていただきます。
無休(日・祭日も営業)
18:00~2:00(日曜日は16:00~22:00)
ボトルセット・・・1000円
チャーム・・・500円
http://www.amy.hi-ho.ne.jp/morikuni/nadja1.htm
http://www.kisseido.co.jp/column/nadja.html
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